高嶺格
本日は精華大学にて高嶺格氏のレクチャーがありました。
彼の作品を初めて見たのは4年前、僕が大学1年の頃。国立国際美術館で開かれていた「連続と侵犯」という展覧会でした。まだ現代美術というものに慣れ親しんでなかった小生としては、現代美術の展覧会には少し抵抗があったのですが、チラシのロン・ミュエクの赤ん坊がやけに気になってどんなものかと見に行ったわけです。相変わらず現代美術は難しいなぁと思ったわけですが(笑)、その中でも高嶺さんの作品「God Bless America」は今でもよく覚えてます。
しばらくして高嶺格という名前をたまに雑誌などでみかけるわけですが、彼の作品が全く違った類の作品たちで、この人は何を考えて作品を作ってるんやろう、との疑問があったので、今日は本人の口から作品のことを聞けたいい機会でした。
しかし、彼の口から発せられる言葉は正直僕には理解不能というか、やはりレクチャー前からの疑問、即ち彼が作品全体で何を考えてるのかというのはわからずじまい…。ひとつひとつの作品説明はわかるのですが、即効的な作品作り、ぶっちゃけノリで作ってる感じ。横トリで出してた作品も1ヵ月前に現場来て、そっから考えて「たまたま」古本屋で見つけた本を参考に作ったというエピソードは知ってましたが、ほとんどがそんな感じでよくここまでこられたなぁというのが正直な感想…。
「在日の恋人」という作品も今日スライドで見た写真はほぼ「夏休みの思い出」みたいな写真たちで笑えたけどまったく理解できなかったし…テーマも異常なほど個人的でこんなのアリ?って感じですね。
「木村さん」に関して質問タイムで叩かれてたけど、これに対しては特に叩くもんでもないと思う。これを見た鑑賞者の変な罪悪感というか居心地の悪さはやっぱ評価に値すると思う。
んー、やっぱ謎だ、この人…。
ちなみに即効性に関して、今回講演会するにあたって見せてた映像も一時間くらい前に来て「今から編集するんで」と言い出してスタッフを焦らせてたらしい(笑)