サラ・ジー展@エルメス銀座


エルメスにてサラ・ジーの個展が開催されています。
過去には金沢21世紀美術館のオープニング展や東京都現代美術館でのカルティエ財団コレクション展などで発表されてますが、個展としてはこれが日本初。
サラ・ジーは、日常にある様々なものを絶妙なバランスで組み合わせていくインスタレーション作家。
エルメスのガラスファサードと、最上階の吹き抜け空間をいかに使うかがポイント。
ドアマンにドアを開けてもらい、香水の香り漂う1Fを通り抜けエレベーターで8Fへ。
エレベーターを降りた途端、彼女の「帝国」が目に飛び込んできて大興奮。
枕、雑誌、レシート、ネジ、毛糸、、、
日常世界の物たちが、完全に彼女の作品へと昇華されている。
実際に滞在して制作しただけあって、日本の素材もたくさん。
中には、制作中に食ったのか、いなり寿司の箱やらも取り込まれてた笑
ファサードから取り込まれる光と彼女の作品がとても合ってて、特に床に敷かれていた鏡はあの作品がファサードを映し出していたのは本当に美しかった。
現代美術において、作家が死んだ後再現できるのかしら、っていう作品はたくさんあるけれど、僕が知りうる中で彼女の作品が最も再現不可なのでは、と思うんですがどうなんでしょ。
なんにせよ今回も彼女の世界爆発の展覧会。5月11日までなので、機会があれば是非!
ちなみに芳名録の僕の前に来てたのは建築評論家の五十嵐太郎さんでした。

ところで、今エルメスのディスプレイをパラモデルが担当しています。
プラレールなどを使ったインスタレーションで知られる彼らですが、今回もエルメスの商品と絡んで楽しい世界が広がってます。こちらも是非チェックです。


大西伸明「無明の輪郭」@INAXギャラリー2
どんどん凄みを増していく大西さんの「ニセモノのホンモノ」
岩、脚立、ドラム管、スツール、木、スコップ、傘。
大西さんの手によって作られるそれらは、もうホンモノにしか見えない。
多分昨年行われたノマルでの個展とあまり変わらないのだろうけど、それを逃した者としては、かなりうれしい展示でした。
写真で見てはいたものの、やっぱり実物は凄かった。
あれだけ塗装でホンモノに見えてしまうもんなんやろか?
特に傘はホンマにびっくりした。さすがにこれは無理やろと思ったけどやっぱ樹脂。
大西さんの作品には、それがニセモノだとわかる仕掛けがちゃんと隠されている。
脚立は足の部分が透明になっていたり、ドラム缶は覗き込むと樹脂素材がむき出し。
その傘も裏をのぞけばそれが樹脂だとわかるようになっている。
そしてそれらがちゃんと美しさを讃えてるのが素晴らしい。
人工物から自然物まで、もはや大西さんの手にかかれば皆作品になる。
初めて大西さんの作品を見た時は、食品サンプルとどう違うんやろ、と思ったけど、今やすごい領域まで来てしまった。留まることを知らない大西さんの活動がとても楽しみ。次はどんなものを見せてくれるんでしょうか。
この展覧会は今月29日まで。同じ銀座なので、サラ・ジーとセットで是非。

ところで今週この同じビルで、伊東豊雄の展覧会が開かれてるらしい・・・。
台湾の3大プロジェクトを取り上げたもので19日まで。
あと一週間早くやって欲しかった・・・涙

ついでに建築関連話。
今回の東京滞在中久々に美術のみの鑑賞でしたが、代官山にある小山登美男ギャラリーの西沢立衛による内装だけ見てきました。
ギャラリーの真ん中に透明アクリルの花の形のような物体が据えられていて、その中に机や椅子が置いてあるんですが、正直邪魔でしたね・・・。壁にかかってる作品引きで見れないし。あそこまで場を占領してるとは・・・。

本城直季「small planet」@Paul Smith SPACE GALLERY
表参道から少しはずれた所にあるポールスミスのブティックで行われている展覧会。
最初迷って、色んな人に助けられながら辿りつきました。東京の人は温かい。
このポールスミスのブティックがメチャクチャ良い場所でいっそ住みたかった。
近くに表参道の雑踏があるのに、少し外れただけでとても静か。
そして店内も落ち着いた雰囲気。最近のポールスミスのバッグはとてもよい。
それはともかく展覧会。
アオリという独特のピントによって生まれるミニチュアのような写真。
今回はロンドンの街並が映されていて、懐かしいと思いながら見てました。
やはり知ってる場所ってのは親近感わきますね。
にしても、彼の写真を初めて見た時は、そりゃもう驚いたけれども、トリックがわかれば感動ってのはないですね。中々難しいもんです。
展覧会よりもポール・スミスのブティック自体が楽しかった。
屋上とか素晴らしい。あそこでパーティとかやるんやろか。
展覧会は今月23日まで。お買い物がてらにどうぞ。

「BLACK,WHITE&GREY」@MA2ギャラリー
この時、原宿から代官山を通って恵比寿まで歩くという暴挙をやってしまい、このギャラリーに行くのちょっと迷ったのだけど、頑張って行ってきました。
僕の好きな作家山本基さんを含む3人のグループ展。
恵比寿から少し離れた所にあって、初めて聞くギャラリーやったけど、これがめちゃくちゃクオリティーの高いギャラリーでびっくりした。多分日本で僕が知ってる中でもかなり上位に殿堂入りです。まるでロンドンにあるギャラリーのようで、雰囲気で言えばParasol Unitに近い。や、そこまで広くないけど、2階もあって、ホント広ささえあれば完璧やった。
もう、この時点で来てよかったといった感じなんやけど、感動はここでは終わらない。
入ると、関根直子さんの鉛筆による、星空など、淡い黒がとても美しい作品や、藤井保さんの余白がたくさんの白黒写真、そしてお目当ての山本さんの迷宮ドローイングなどが並んでいた。
白・黒・灰色をテーマにした展覧会だけあって、とても落ち着いた雰囲気。
そして2階に上がると期待していなかった山本さんの塩のインスタレーション「迷宮」が広がっていてびっくり!まさか見れるとは思っていなかった。
ガラスの大窓まで塩の線が続いて行く様はとても美しかった。
そして、なんと、その側に山本基さん本人がいらっしゃるではないですか!!!!
いやぁ、もうびっくりしてかなり挙動不審になってました。
勇気を出して声をかけると、快くお話してくださって、めっちゃいい人!
6月にも展覧会があるので是非、と言われ、必ず行こうと決意しました。
いやぁ、しんどかったけど来てよかった・・・。
なんでも山本さんもホンマは来る予定じゃなかったんやけど、急に取材が入ったとかで。
なんかこういう運があるんですよね、僕。
最後には名刺までいただいちゃって、今回東京滞在最高の収穫でした。
ちなみに6月の展覧会というのは、まずラディウム - レントゲンヴェルケでの個展。こちらは6日から。そしてその次の日の7日からは足利市立美術館でのグループ展に参加されます。
今回の展覧会は終わっちゃいましたが、山本さんの実物の作品が見たい方は是非。


追記
今回ギャラリーを回っていて、東京のギャラリーマップが随分変わっていて驚く。
神楽坂にあった山本現代や児玉画廊は白金に移っているし、逆にそのビルには京都のmori yu galleryが入っているし、六本木のコンプレックスビルは取り壊されるし、やっぱり東京は忙しい。今度はこれらの移ったギャラリーも回ってみたい。
東京に行くと聖書のように、美術出版社の「TOKYO ART CRUISE!」という本を持って行ってるんやけど、森美術館が開館した頃、つまり約5年前の本なので、ギャラリーの位置とか変わりまくってて焦った。そりゃ5年もすりゃ変わるか・・・。
ちなみにこの本には既に建築やブティックの位置も書き加えられてて、僕のオリジナルとなってます。
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