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笹倉洋平/大西伸明/国谷隆


今回は関西を代表する若手3名の展覧会を紹介します。
今日本のアートシーンは関西が熱い!

笹倉洋平「つたひ、たゆたふ」@la galerie
以前僕が展覧会をした時、同じ会場で入れ違いで展示をしたことから知り合いに。向こうは憶えてくれてはるやろか。その前にも1度彼の個展を見ていて、とても印象的だったので、お知り合いになれてとても嬉しかった。
彼の作品はペンを使ったドローイング。
これが半端なくかっこよくて、彼の紡ぎだすペンのストロークは美そのもの。
業に甘える事無く、毎回違う展開を見せてくるのも魅力。
そんな彼が今年の春から始めた「つたふ」シリーズは、ネット上で見て衝撃だった。
昨年から怒濤の勢いで展覧会をしてらして、ロンドンにいる時観に行けなくてとても歯がゆかった。
とくにその「つたふ」シリーズが見れなかったのは実に口惜しい。
蔦をモチーフにした線の集積は圧巻。是非この目で見てみたい。
今回は小さい「つたふ」シリーズはあったが、メインは新作「たゆたふ」シリーズだった。
線の集積だった蔦が次第に新たな形になっていく様は、また進歩を見た。
また、この会場独特のガラス越しに見える中庭をうまくつかった展示もすばらしかった。
まさに借景という感じで、ガラス扉に樹脂で描かれたストローク。
あれどうやって描いたんだろう。ポロックのドリッピングにも近い感じだったけど。
その透明の線と中庭のコントラストが秀逸。
12月30日の年末まで展示されてるので是非!阪急茨木市駅から徒歩10分ほど。
また、近くのカフェにも壁画を制作してらっしゃる。
こちらは、営業時間ではなかったので、ガラス戸越しに見たけど、緑のラインでかっこよかった。
笹倉さんの精力的な活動。これからも要注目です。

大西伸明「3℃」@studioJ
2004年の京都新鋭選抜展にて最優秀賞を受賞された大西さん。
その前年が名和さんだっただけに、どんな作品が受賞されるのかと楽しみだった。
蓋を開ければ、樹脂で作られた食品サンプルのような作品。
正直肩すかしを食らったような感じがした。
同時期に今はなき京都のギャラリーココでも個展が開かれていたので行ってみたが、ここでもその食品サンプルのような作品郡が展示されていて、うーんという感じだった。大西さんがちょうどいらっしゃって、「おめでとうございます」と声をかけたのを憶えている。
しかし、大西さんの作品は、これ以降どんどん凄みを増していった。
「ニセモノのホンモノ」
彼の作品を見ているとこんな言葉が浮かぶ。
人工物から自然物まで、様々なものを樹脂で忠実に再現する彼の制作スタイルは、オリジナルとコピーとの間を行き来する。オリジナルだろうがイミテーションだろうが、そこにはっきりと存在する限り本物なのだ。そしてそれをアート作品という別のプロダクトとして存在させていて、オリジナルより高価な値段で売買されるアートマーケットということもあり、何が何だかわからなくなってくる。
この春にノマルでやっていた展覧会は、ウェブ上で見た限り凄いの一言だった。テトラポットや脚立や土など、一見しただけではそれがすべてニセモノだとは気づかない。しかしテトラポットの裏を回れば空洞だったりする。他にも紙で出来た塗り絵の蝶々の群れのインスタレーションも是非見てみたかった。
さて、今回の展示はレースをテーマにした展覧会。友達で、シルクスクリーンのインクだけでレースを作る人がいたので、思い切りかぶってるやん!と焦ったけど、どうやら大西さんの作品は、編み目のレースの上に仮想の模様をインクで載せていくというこれまた細かい作品。下着シリーズもあって、最初普通に見てたんやけど、端から見ると、ブラやパンツをじろじろ見てる変質者やないか!とやけに焦りました笑 作品の背後の壁がピンクやグレイに塗られてたけど、これを通して落ちる影も綺麗だから別に塗らなくてもよかったんじゃないか、という印象だった。
にしても毎回タイトルが意味深。今回のはどういう意味があるのか。ないのか?

国谷隆志「垂直なる地平」@大阪府立現代美術センター
ネオン管の作品でおなじみの国谷氏。
彼の経歴は少しユニークで、作家として活動する傍ら、京都のネオン管の工場で働き、師匠について技術をしっかり身につけた中々珍しい存在。ファッション界のアレクサンダー・マックインみたいですね。
そんな彼の業に結びついてるネオン管の作品。
彼の息がこめられたネオン管は均質ではなく非常に有機的な形をしている。
メインとなる会場にはそんなネオン管が何本も縦に柵のように配置されてて赤い光を放っている。
真ん中には砂時計の作品。観客が横にある砂山から砂をスコップでくみ上げる仕組み。
実はこれを期待していったんやけど、別になんともなかった。。。
別会場ではくねくねに曲げられたネオン管がいくつか展示されてたけど、そんなことより、床板を剥がされてメタルがむき出しになった床の方が気になった。
まあ、ぶっちゃけあんまおもしろくなかったって話(爆)
カタログを無料で配送してくれるのは素晴らしいですね。

今週から始まった国立国際の30周年のコレクション展について。
特に行く意味ないです。お金返してほしいです。
キュレーションなんて微塵もなくて、ただコレクションを時代順、イズム順に並べてるだけ。
せっかくなんだから、もっと革新的な展示をしてほしかった。残念の一言。
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