LONDON

エスクァイア日本版4月号臨時増刊「ルカ」NO.2
友達に借りて読んだこの本が僕の人生を変えた。
今はもう多分廃刊になったこの雑誌。
1つのテーマに徹底的にスポットを当てたとてもおもしろい雑誌だった。
その第2回目の特集。「ロンドン、ミュージアム&ギャラリーガイド2003」
YBA、サーチ、ターナー賞、テートモダン。
ありとあらゆるロンドンの情報が満載で、ページをめくる度興奮していた。
2004年の12月26日。友達に断言した。
「わし、ロンドンに行く」
それからというもの、本当にボロボロになるまで読んだ。
どのページに何が書かれているのか空で言えるくらいに。
あれから約3年。そのロンドン生活も終わろうとしている。
憧れて憧れてやってきたロンドン。
本当にアートに埋もれまくったこの1年半。幸せの極みやった。
でも、この街はもうアートの中心になりすぎてしまった。
2004年の夏に留学を考えて訪れたNYで、商業になりきったアートを見て失望した。
「ここは生み出す場所じゃない。集まる場所や」
そう思ってNYを諦めてやってきたロンドンも既にそんな場所になりつつある。
特に2003年以降、つまりフリーズが始まって以来その加速は止まらない。
そんなロンドンを見て僕はこの街を離れる決心をしました。
このブログでもできるだけたくさんの展覧会を紹介してきました。
アートの最前線を多くの人に知ってもらいたいと。
これからはまた日本に戻って、相変わらずアート三昧な日々を綴っていきます。
artholic days第3章。またよろしくお願いします。
追伸:
トラファルガー広場の「4番目の台座」からマーク・クインの彫刻がなくなってた。
次はトーマス・シュッテの彫刻が置かれるそうです。
僕の知らないロンドンが僕のいないロンドンで始まっていく。
これからは遠くからロンドンアートを眺めたいと思います。
さよならロンドン。ありがとうロンドン。
