Sam Taylor-Wood

サム・テイラー=ウッドの展覧会が教会を利用したwallspaceで上映されるというので行ってきた。
なんとこの企画、1週間に1本、それの3本立て。つまり全部見ようと思ったら3週とも通わなきゃならんという面倒くさい企画。まあ、全部行ってやりましたがね。
彼女は映像や写真を使った作品で知られていて、97年のターナー賞にもノミネートされました。今年のヴェニス・ビエンナーレではなぜかウクライナ館代表で出てて、その時の映像は登場人物全員が写真のように静止していて、でも表情の筋肉とかぴくぴくしてたりしてなんともしんどそうな映像。僕は彼女の「still life」という作品が好きで、それは昔の静物画のように果物やらウサギやらが配置されてるイメージがあって、それがどんどん朽ちていったり、ウジが湧いたりする映像。
このように彼女の作品は、毎度映像なんだけど、静止画のような作品。
今回出されていた1本目の映像「Pieta`」はまさにそんな映像。
「Pieta`」というのはミケランジェロの彫刻のタイトルで、女の人がぐったりしてる男の人を抱きかかえてる彫刻の姿をそのままやっちゃってるもの。2分くらいの映像なんやけど、めっさしんどそうやった。
2本目は「Ascension」。上昇とか昇天とかいう意味があるんだけど、倒れてる男を前にタップダンスやってるおっさんがいて、頭にハトを乗せてる。そんでそのハトが中々落ちずにがんばってバランス保とうとしてるんやけど、最後ついに飛び立って映像が終了。
3本目は「Prelude in Air」という作品で、男の人がひたすらエアギターならぬエアチェロをやってる。それがめさめさうまくて、多分実際プロのチェリストだとしか思えないんやけど、音楽にめっさ合ってた。。。
彼女のこのゆるい感じの作品と教会の緊張感の調和がおもしろかった。
ちなみに彼女はホワイトキューブのジェイ・チョップリンの奥さん。
にしても帰国前日まで何やってんやろ。。。
ホンマは森万里子も行きたかったけど断念。やってられるかー。