Georg Baseliz @ Royal Academy

テートのブルジョワ展と並び、今ロンドンではもう1つ大きな回顧展が開かれている。
ゲオルグ・バゼリッツの50年以上にも渡るアートキャリアを振り返る展覧会だ。
バゼリッツは、リヒター、ポルケと並ぶドイツの巨匠。
それぞれが平面作品の中で、様々な可能性に挑んできた。
バゼリッツはなんと言っても像を反転させた作品が有名。
像を反転させる事で、何が描かれているか以前の絵画としての存在を強調したのである。
今回の展覧会では、絵画60点に素描や版画、彫刻を合わせた彼の様々な制作を追える。
彼の半世紀以上にも及ぶ活動が集約されているとてもいい展覧会。
ローヤルアカデミーの伝統的な部屋にバゼリッツの作品がとてもマッチしていた。
にしても、この人精神に異常があるんじゃないかってくらい病的な絵が多い笑
2つ目の部屋の頭が変形した人の絵とか不気味すぎる。足だけのやつとか。
反転した絵も、見ているうちになんか不思議な感じがしてきた。
だって、部屋中に絵が上下逆でかけられてるんですよ。しかも全部。気持ち悪い。
また、絵の中で漫画のコマ割りのように3つに区分けされたやつとかもあった。
一体この人の脳の中はどうなってるんやろ。。。
なんにせよおもしろい展覧会でした。ブルジョワ展よりおすすめ。12月9日まで。
Zhang Huan @ Royal Academy/Haunch of Venison

同じくローヤルアカデミー中庭に突如現れた「3本足の仏陀」。
中国人アーティスト、ジャン・ホァンによる作品である。
銅板を溶接して作られていてめちゃでかい。
そして彼は今Haunch of Venisonでも個展開催中。
こちらでは、灰で作った絵画や彫刻を出品している。
特に最上階のこれまたどでかい灰でできた仏陀は圧巻。
だって口から煙出てるんですよ。ってか中燃えてんの?
ギャラリー内は線香のようなにおいで充満しております。
にしてもこういう東洋を全面に押し出した作品って嫌いだ。
こういうのが多いから中国アートは好きになれないんですよね・・・。
Chuck Close @ White Cube
メイソンズヤードの方のホワイトキューブにてチャック・クロースの展覧会。
超綿密に描かれたポートレイトで有名。写真と見まがいます。
しかし残念だったのが、今回地上階に並べられてたのがタペストリーだったこと。
なんでタペストリー?何がしたいのかよくわからん。
描かれているのは彼の友達でアーティストのシンディ・シャーマンやらキキ・スミス。
ケイト・モスもいた。この人現代美術好きで、色んな人のモデルになってる。。。
下の階はおなじみのグリッドで描かれた肖像画たち。
不可思議な模様が合わさってちゃんと人になる様はすごい。
今回はクロースの家族とビル・クリントン。なんでビル・クリントン?また謎。
あとケイト・モスのヌードの写真をダゲレオタイプ(銅板写真)にしたもの。謎。
なんか色々負におちない展示でした。
マドリッドでたくさん見たからもういいや、って感じでしたが。11月17日まで。
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