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梅田哲也展 wait this is my favorite part 待ってここ好きなとこなんだ @ ワタリウム美術館

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今年初美術館詣はワタリウム美術館。
毎度他と一線を画す企画をぶっ込んでくるワタリウムがまたやってくれました。
梅田哲也がワタリウム美術館の建物を余すことなく使い切る展覧会ともパフォーマンスとも言いようのない試み。
前期(2023/12/1-2024/1/14)と後期(1/16-28)に分けて開催されました。
会期終了してるのでネタバレありで書きます。
因みに写真は一切撮影御免だったのでテキストのみでご想像ください。

まず前期。
完全予約制で、会期中の13:00〜19:00の毎20分ごとにスタート。所要時間約50分。
各回最大6名までで、僕が参加した回は4人でした。
時間になって受付に集まるとエレベーターに乗せられて4階へ。
展示室のドアは閉ざされてるので、何が起きるか予測不能な中展示室前に置き去りに。
吹き抜けから見える下の階では前のグループのツアーを垣間見れます。
トイレには現館長姉弟の母渡利志津子さんと同館を設計したマリオ・ボッタの写真が貼られてたり、窓の前には双眼鏡が吊られていてとりあえず覗く。
そうこうしているといつの間にかツアーを先導してくれるキャストの方が現れて、下の階に葉っぱをばら撒いた後、展示室の扉を押し開けてくれました。
扉が閉ざされると真っ暗な空間の真ん中に蝋燭が吊り下げられていて、また別のキャストがその上のフラスコ(?)に何かの液体を注ぎ入れるとパチパチと爆ぜる音がしていました。何の液体か謎。
キャストの方がこの建物の東西南北について話した後、普段は開けない扉を開けてくれる。
中に入るとスタッフルームでこれまでの展覧会の資料や建築模型が。
キース・ヘリングや先日亡くなった篠山紀信などと写った写真もあって、様々な巨匠たちと共にした時間を感じました。
その後外の避難階段から3階へ。
展示室のガラス越しに吹き抜け空間に作られた足場が見えて、同館の工事中に据えられていた館の建築計画標識を掲げたキャストがいて、また普段は開かない扉から足場に誘導されました。
足場では、この建物が船であるというマニフェストが語られた後に2階へ降りるんだけど、上を見上げると、さっきまで僕らがいた4階から葉っぱが落ちてきて、僕らの20分後に予約した人たちのツアーが始まったんだな、と気づきました。
この20分置きにスタートするのがかなりミソで、まるでカノンのように、ツアーを回りながらチラチラ垣間見える20分後のグループと20分前のグループがまるで過去と未来の自分たちを見てるようで面白かった。
2階では何と大きな窓が開けられて、キャスト2人によって足場が動かされて道路側まで連れて行かれます。
道路の向かいの空き地にはまた足場が組まれていて、前のグループの人たちがこっち側に向かって手を振ってくれてました。なんか恥ずかしい笑
その後地下へ。
階段で上に行くと小部屋があるんだけど、ここから全くノーヒントだったのでどうしていいかわからず暫く待機。
キャストも来る様子がなく、何となく脱出ゲームのような空気になって、壁に貼られた「出発時刻」と書かれた紙とかから知らない4人で謎解きしてました笑
この「出発時刻」にさっきの空き地に向かうのではという結論から向かうと、そこにはワタリウムの建つ敷地が空き家だった頃の写真幕で覆われた足場がありそこに乗り込む。
先ほど僕らが晒された2階の大窓が開いて今度は僕らが美術館に向かって手を振る側に。
糸電話もあって、どうやら非常階段に繋がってるようだけど誰もいないので使えず。
温かいお茶も用意されてたので飲みながら見てたら、キャストの方から帰れみたいな合図があったのでこれでツアー終了。
別日に行った友人に聞くと、その時は地下の小部屋にキャストがいてちゃんと指示してくれたらしい。。。
糸電話もキャストの方とやりとりしたとか。
やっぱり参加する回で微妙に違うのかな?
ワタリウムの歴史にも言及しつつ、冒険のような不思議な体験でした。

そして後期。
前半はほぼ一緒。
エレベーターで4階へ。前より葉っぱが増えてる気がする。
ところどころ違うところもあるのだろうけど記憶の曖昧さに呆れるなどしつつ、暗闇の中で聴いた話はそのまま2階にも流れてたことに気づくなど、新しい発見もありました。
3階には新たな展示になっててその写真が壁に展示されてました。
そこから足場に誘導されるのも一緒なんだけど、確か前期にはなかった装飾的な扉が途中に取り付けられてて、これはスタッフルームにあった写真から推測するに、この建物が建つ前の「ギャラリーワタリ」の時の扉。
その扉を潜って2階に降りて例の開け放たれた大窓に向かって足場が動かされて前のグループに手を振るのも一緒。
ここからが前回と違って今度は階段から地下に誘導されます。
地下のショップ横のギャラリーで、写真家の天野祐子さんが撮った今回の展覧会の記録写真が展示されてるので鑑賞。
店の人からこの後の案内があり、キャストの方が4階の時と同様建物の東西南北の話をした後に上階へ。
先ほどの写真たちは途中の個室で現像されたもので、その作業の痕跡を見つつ、また空き地へ。
今回は糸電話で「お茶どうぞ」や「お帰りください」の指示がありましたw
それにしてもこの糸電話、どうやって通したんだろう。。。そして許可とかどういう申請してるんだろう。。。
記録集なんかが出たらぜひ欲しいです。
展覧会の詳細はこちら


続いて原美術館亡き今ほぼ行くことのない東京の右下エリア。
寺田倉庫は100年ぶり。

村上友晴 一 なるもの @ YOKOTA TOKYO (会期終了)
場所柄諦めかけてたんだけどどうしても気になって最終日滑り込み。
なんでこんなところに。。。という場所なんだけどスペースが凄い。
なんでも元はライブ会場だったとかで吹き抜けと2階まである巨大な箱。
ここは出版社も兼ねていて、2階には大量の本があり、これも見もの。
それはそれとて展覧会。
昨年亡くなられた村上氏のアトリエからペインティング4点とドローイング1点、そしてイーゼルや道具箱など制作に使われていた品々が展示されていました。
作品数は少ないもののどれもどれも素晴らしくて見入ってしまいます。
特に写真は撮れなかったけど、大作2点がちょっと人間の仕業とは思えない域まで達してました。。。
1995年頃に制作した作品を晩年になって削ってできたものらしいんだけど、これは本当に凄い。
ニードルで少しずつ削っていったんだろうけど、数十年雨風に晒された建物の外壁のような風格がありました。
古道具とか好きな人なら確実にハマる作品だと思います。
もう何時間でも観ていたかった。。。
イーゼルや道具箱も、村上さんならではの使い古され方で感動。
ちょうど行った時にお店で知り合った目黒区美術館の学芸員の方が来られてて、なんとその方こそ2018年の村上友晴展を企画した学芸員さんだと知り感謝を伝えました。
本当に来てよかった。。。また大きな展覧会が観たいです。
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TERRADA ART AWARD 2023 @ 寺田倉庫 G3-6F (会期終了)
イギリスのターナー賞のような、日本の若手の現代美術を代表する賞がないと以前から嘆いていましたが、寺田のこの賞は受賞者のラインナップからややそれに近いのかな、と思います。
まあ、まだ2回目だし、公募展だし、企業の賞だし、それだったら上述の梅田さんが最近受賞したTokyo Contemporary Art Awardの方が近いとは思うけどこちらは中堅だしね。
そういや日産も以前やってたけどもう辞めちゃったのかな。。。
それは置いといて今回受賞されたのは村上慧、金光男、やんツー、冨安由真、原田裕規の5名。
最初の3名の展示はよく分からず、やんツーに至ってはパフォーマンスなので時間じゃなくて見れず。
冨安さんの作品は、マジックミラーで作られた箱の中にオフィス空間があって、それが光の明滅で見えたり見えなかったりするインスタレーション。
周囲にはそのオフィスを描いた絵画があったけど、これはやや蛇足というか、魅力に欠ける画題なので、むしろこっちを軸にしてマジックミラー内の空間を作った方が「見る・見られる」の構造が美しかったのではと個人的には思います。
原田さんの作品は、ハワイ移民をテーマにした最新技術を用いた映像作品で、「Waiting for」からの流れもあるとは思うんだけど、個人的には今回のように大人数が関わる仕事より、彼が「最後の人類」として1人で対峙してるような作品が好きなので少し物足りなさを感じました。
とまあ、正直期待よりは下回る展示だったけど、できるだけ長く続けてほしいですね。
あと、賞金から制作費差し引かれるのもなんだかなぁってなりました。。。
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佐藤允「初恋2」@ KOSAKU KANECHIKA (会期終了)
高木耕一郎 Deliver to Your Soul @ MAKI Gallery (会期終了)
伊勢周平|チェイシング・ミー/ユー・ゴーン・バイ:パート2 @ Takuro Someya Contemporary Art (会期終了)
山下茜里「Beyond the Skin ビヨンド・ザ・スキン」@ 小山登美夫ギャラリー天王洲 (-2/10)
TERRADA ART COMPLEXまとめて。
本命は佐藤充さん。
久々に観るけど相変わらず狂ってて良き。
油彩がメインだけど、やっぱりドローイングの自由さが好き。
今回ゴヤの「我が子を食らうサトゥルヌス」をテーマにしたのや、ゲイポルノ、ポートレートと多彩な油彩がありましたが、画題に縛られてる感じがあるんですよね。
MAKIは初めて行ったけど広さに衝撃。
どこまで続くの??ってぐらい広くてびっくりしました。
手前で開催されてた高木耕一郎展は、刺繍と絵画を組み合わせた作品で、画題も黒ヤギさんと白ヤギさんの手紙のやり取りから展開していてかなり引き込まれました。
奥はコレクション展だったのだけど、空間の凄さに圧倒されて殆ど入ってこなかった。。。
TSCAと小山の展示はノーコメント。
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TAKEUCHI COLLECTION「心のレンズ」展 @ WHAT MUSEUM (-2/25)
竹内真氏の個人コレクション展なんだけど、待って、たった5年でこんだけ集めてしまったの???という衝撃のコレクション。。。
ジャンヌレの椅子20脚とか狂いすぎだろ!!!!
上海で観たばかりのサスナルのめっちゃいいやつも持ってやがって畜生!となりました。
ペリアンのソファに腰掛けながら鑑賞させてもらえて至福でした。。。
岡崎乾二郎から大山エンリコイサムまであって凄すぎた。
こないだShugoArtsでやってたリー・キットのポートフォリオもちゃっかり買ってて、その下には三島喜美代のゴミ箱、ではなく陶器。
他にもプルーヴェ、ニーマイヤーの家具から、イヴ・クライン、リヒター、フランシス・アリス、桑山忠明、加藤泉、加藤泉。。。
ひたすら羨ましさしかない展覧会でした泣
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「苦いみらい」~黒木コレクション展~ @ デカメロン (会期終了)
コレクション繋がりで新宿はデカメロン。
「歌舞伎町でソフィ・カルの作品が見られる」と聞いて駆けつけました。
今や日本のアート市場でぐんぐん存在感を増してるのがリーマンコレクターと言われる人種。
他の国ではあまり見られない、日々のお仕事をせっせとしながらコツコツと作品を蒐集していらっしゃる方々がこの国には多数いらっしゃるのです。
その中でも今回デカメロンで展示されてる黒木健一さんのコレクションは異常。
草間彌生、ミヤギフトシ、毛利悠子、ライアン・ガンダー等名のある作家の作品を130点以上所蔵して、さらに昨年は高井戸芸術祭なるイベントも企画されました。
そんな黒木さんのコレクションの中から「苦味」をテーマに、ソフィ・カルと泉太郎の作品が選ばれて展示されてます。
どちらもコンセプチュアル過ぎて素人には何のこっちゃだけど、こんな作品を購入しちゃうの凄過ぎ。
泉太郎の展示は、行方不明になって捜索中の猫ちゃんのポスターが壁に貼られていて、映像は何やらペット問題を取り上げたもの。
ソフィ・カルの作品はヌードデッサンのモデルをやったら、描いてた男がカミソリでそのデッサンを切り刻み始めたという嘘みたいな本当の話をテーマにした作品など。
今年も高井戸芸術祭やるなら見に行ってみたくなりました。
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大垣美穂子 Beyond The Time @ KEN NAKAHASHI (会期終了)
大垣さんの代名詞とも言える、暗闇の中で穴の空いた彫刻から天体ショーのように漏れる光たち。
今回彫刻は2点で、よく見るとどちらも異形の姿をしています。
一つは蛇の胴体に老人の頭、もう一つは立派なツノを持つヤギのような頭に女性の身体がくっついた姿。
周囲の壁には平面作品が展示されてますが、暗くてほとんど見えないのすごい。
さらに今回初挑戦という版画が展示されてて、これが物凄い良かった。
今回の神話のようなモチーフと、銅版画の相性が良すぎて素晴らしかったです。今後どんどん版画見たくなりました。
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渡辺英司 モーニングスター (明けの明星) @ KENJI TAKI GALLERY (-2/22)
渡辺英司さんの作品はいつも少年心を思い出させてくれる新鮮さがあります。
今回も飛行機をテーマに展開していて、ギャラリーの中央に鎮座しているでっかい桶みたいなのを覗くと水色の空間に陶器で作られた飛行機が沢山飛んでました。
飛行機が写った新聞の切り抜きなんかもあったり、少年の浪漫を感じる展示。
今村源さんもそうだけど、幾つになっても遊び心を失わないのはシンプルに凄い。
どうしてタイトルがモーニングスター(明けの明星)なのかは謎でした。。。
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最後六本木まとめて。
米田知子 氷晶 @ ShugoArts (-2/24)
ホンマタカシ「東京郊外→オリンピア」@ TARO NASU (-2/10)
蜷川実花「Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠」@ 小山登美夫ギャラリー (会期終了)
Walk In Asia @ OTA FINE ARTS (-2/17)
今回観た4つ中3つが写真展。
米田さんの雪の結晶の写真はちょっと観たことのないイメージでびっくりしました。
まるで紙にそのまま雪がのって溶けていったみたいな像で見れば見るほどすごい。
他にもオーロラやシャボン玉など、消えてしまう現象を捉えたシリーズで米田さんの新展開でした。
その隣で蜷川実花がやってるのもすごいw
色鮮やかな世界に目がやられました。。。
ピラミテに移ってホンマさんの2015年から始まったオリンピックと変わりゆく都市のシリーズに、彼を一躍有名にした東京郊外のシリーズが同時に観られて素晴らしかった。
オオタでは昨年6月に上海の外灘に上海支店をオープンさせたギャラリーのコレクション展。
行った時やってなかったので行けなかったけど、中国作家を中心にした展示。
殆ど響くのはなかったけど、ツァオ・シュウの市井の人たちを映した映像は面白かった。
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