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絵画:想起のかたち 佐川晃司×安喜万佐子展 @ 奈義町現代美術館

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以前から行きたかった奈義町現代美術館へ!!!
兎に角遠いので、いい企画展がやってたら行こう行こうと思い続けて早十数年。
この度僕の恩師である佐川さんと安喜さんの2人展がやるってんで、まさにこれを逃すわけにはいかない!ということで遥々行ってまいりました。こちら
実際行ってみてもまあ遠い。。。
とりあえず津山まで行って、そこからバスで40分ちょっと。
やっと辿り着いた先には大阪でも観た新宮さんの作品が。
新宮さんの作品どこでもありすぎて凄い。

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早速企画展示室へ。
佐川さんと安喜さんの作品が一緒に並べられてるのがレア過ぎて最初部屋に入った時思考が完全にストップしてしまいました。
全く違うスタイルの絵なのに、一つの空間の中で見事に調和している。
安喜さんの作品はここ数年でも観てきたけど、佐川さんの作品はこれだけの数に出会うのは久々で、改めていい絵だなぁと見惚れてしまいました。
近くで見ると多層的に色が重ねられていて、一見単純な像なのに、目が追いつけないほどの情報量を持ってる絵画たち。
それはもちろん安喜さんも同様で、2人の作品をこれだけ浴びるように観ていると網膜がどうにかなりそう笑
奥の小さな部屋に展示されてた佐川さんの菱形のドローイングが物凄く格好よかった。。。
最後、部屋を出ようと思ったら、部屋の出入り口も一枚の絵画のようになってて美しい光景でした。
さらに受付の隣では安喜さんの小品と近くの那岐山で行ったフロッタージュが絵巻になって展示されてました。

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さて、奈義町現代美術館の見所といえば、3人の作家によるコミッションワーク。
今でこそ地中美術館や金沢21美、十和田現美等、建築と作品が一体となった美術館って2000年以降いくつかできたけど、この美術館の開館は1994年。
磯崎新設計で、宮脇愛子、岡崎和郎、荒川修作+マドリン・ギンズの3人のための空間がそれぞれ用意されています。
確かに宮脇愛子の作品が今までで一番美しい空間でした。
岡崎和郎の空間はちょっとやり過ぎ感が。
荒川マドリンのはむしろやり過ぎが過ぎててよかったw
今年軽井沢でドローイング観たばかりだったけど、どうして建築と絡むとこんなゴテゴテになるんだろう笑

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来年は岡山北エリアで長谷川祐子ディレクションで「森の芸術祭」が開催されます。こちら
多分この美術館も会場になると思うので、めちゃくちゃ遠いですがいい機会だと思うので是非。
僕は来るか悩み中w
作家のラインナップ次第ですね。
めちゃくちゃ周りにくそうですが。。。

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ところで津山にはまた別に行きたい場所がありました。
つやま自然のふしぎ館
2021年2月号の美術手帖で特集されてていつか行きたいと思っていました。
ここは津山屈指の豪商で知られた錦屋の三男坊森本慶三によって1963年に開館した私設博物館。
3階建ての建物の中に、びっしりと古今東西の動物の剥製や昆虫の標本、鉱物、化石など、2万点以上の展示物が迷路のような展示室の中にひしめきあってるとんでもスポット。
期待に違わず最高すぎました。
なんでも森本が20代の頃にキリスト教思想家の内村鑑三に弟子入りし、その後妻を失った森本に内村が説いた「悲痛の撲滅剤として最も有力なるは、他人の為にする活動に有之候」という言葉から1億円以上もの私財を投げ打って地元に博物館を建てたとのこと。
博物館開館の翌年森本は亡くなり、なんと自身の臓器をこの博物館に寄贈されていて実際に今も展示されてます。
いやはや日本広しと言えど、本当に稀有な施設でした。
津山にお越しの際は是非行ってみてください。

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津山、ふしぎな町でした。

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