うつろいの時をまとう by 三宅流
最近観た映画まとめ。
まずは映画館で観た映画たち。
うつろいの時をまとう by 三宅流
「妖怪の孫」by 内山雄人
「トリとロキタ」by ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
「生きる LIVING」by オリヴァー・ハーマナス
「不自然な惑星」by 黒澤宜徳
「うつろいの時をまとう」は、ファッションブランドmatohuの創作を追ったドキュメンタリー。
matohuというブランドのことは以前から知っていたけど、実際に服を見たことがないし、正直あまり興味のないブランドというか、むしろ胡散臭いなぁという印象のブランドでした。
ジャパネスクというか、「日本固有の」みたいなドメスティックな感覚があまり好きじゃないんですよね。
どうしても対外戦略にしか思えない。
MITTANというブランドをやってる友人がいて、少し関わってもいたので、彼が掲げている「現代の民族服」という信念を間近で見ていたのもあって、どうしても他が嘘くさく見えてしまうんですよ。。。
これは本物だなぁという他のブランドとしてはi a iがあります。
この嘘と本物の間ってめちゃくちゃ微妙なんだけど、matohuにはどうも本物っぽさを感じたことがなかったのです。
でもなんとなく気になって観に行ったんだけど映画として凄く良かった。
彼らの創作を通して、服というのは景色/気色を纏うことなんだなぁという実感がありました。
よくファッションで自分を表現するみたいなこと言ってる人がいますが、大量生産品着てる時点でできてねぇだろ、だったら自分で作れやぐらいに思ってたんですが、この映画の途中で出てくる能楽師の津村禮次郎さんが「自分の態度を表現する」みたいなことを仰ってて凄くしっくりきました。
僕もその日着ていく服を、自分の気分だけではなくて、どこに行くかを最重要視して決めてます。
ところで映画では、matohuが過去8年、17のコレクションを一堂に展示した2020年にスパイラルで開催した「日本の眼展」から彼らのコンセプトを紐解いてましたが、むしろ僕はそれ以降の「手のひらの旅」が気になりました。
彼らはこのコレクションからショーをやめて、日本の手仕事に着目してものづくりをしています。
やっぱりショーをやってる時点でなんとなく胡散臭さがあったんだけど、ここに辿り着いた彼らのクリエーションは信頼できるかもしれないと。なぜか上からw
この映画をきっかけに彼らの作品見てみたいと思いました。
ちなみにタイトル、なぜ「まとふ」にしなかったんだろう。。。
それはともかく。所謂ファッション映画ではない、監督の美学がしっかり反映されてる良いドキュメンタリーの見本のような映画。
逆にダメなドキュメンタリー映画の見本のようだったのが「妖怪の孫」。
安倍元首相をテーマにして、すごいタイトルだったので興味津々で観に行ったんですが、真新しい情報もほとんどなかったし、最後「家族が危ない目に遭うかも」みたいな言い訳じみた映像もウゼェってなった。
前作の菅元首相を追った「パンケーキを毒味する」は観てないけど、ちょっとうんざりでした。
こういう意思の曖昧なドキュメンタリーは観ていて全然気持ちよくない。
同じ政治ドキュメンタリーだったらやっぱり「主戦場」や「i-新聞記者ドキュメント-」は凄かったなぁ。
海外映画ではまずダルデンヌ兄弟。
彼らやケン・ローチのような監督の映画を映画館で観る度に、どうしてわざわざ時間を割いてお金を払ってまでこんな辛い体験をしなければならないのかと自問するけど仕方ないよね。
というわけで「トリとロキタ」辛過ぎた…。最後まさかのエンディング。。。
「生きる Living」は黒澤明の名作「生きる」をカズオイシグロの脚本でリメイクというこれは観ずにはいられない内容。
途中で元の最も重要シーンとも言える、余命宣告された主人公が立ち寄ったビアホールで誰かの誕生日パーティーをやってるシーンがなかったのは衝撃だった。。。あだ名も「ミイラ」から「ゾンビ」に。。。英語ちゃんと聞いてなかったけどEgyptian mummyみたいな単語も出てたので「ミイラ」で良かったのでは。
とはいえ、1950年代の古き良きロンドンが再現されててめちゃくちゃ良かった。
冒頭の昔風のオープニングから心鷲掴みされました。
初めましてがNice to meet youではなくHow do you do?なのも良き。
そして同じ黒澤でも我らが黒澤監督の「不自然な惑星」!
僕がよく行ってるうちの目の前のビルに入ってる「ノストス」のバーのマスター通称黒ちゃんが撮った初長編作品。
上映会をやるというので人形町の劇場まで行ってきました。
キャストも知り合いが多数出てたり、ロケーションもほぼ新宿で知ってる場所だったりで観ていてニヤニヤしちゃった。
まだまだ荒削りではあるものの、監督・脚本・編集・撮影まで全部こなしててすごい。。。
今後も期待してます!
続いて間違って入ってしまったアマプラから。
無料期間中に辞められるように必死で観ましたw
「泳ぎすぎた夜」by 五十嵐耕平・ダミアン・マニベル
「ちょっと思い出しただけ」by 松居⼤悟
「異端の鳥」by ヴァーツラフ・マルホウル
「君の名前で僕を呼んで」by ルカ・グァダニーノ
「ミッドサマー」by アリ・アスター
「LAMB/ラム」by ヴァルディミール・ヨハンソン
「キース・ヘリング〜ストリート・アート・ボーイ〜」by ベン・アンソニー
「イメージの本」by J.L.ゴダール
「泳ぎすぎた夜」は、「アマプラでおすすめ教えてください」とツイートして教えてもらった作品。
お店のお客さんでもある龍崎くんがスティールを担当してる作品でした。
これ、おすすめされてなかった絶対発見できなかったと思うんだけど、最高すぎました!!!
アマプラ入ってる人いたら絶対見るべき。
雪国に暮らす男の子の一つの冒険譚なんだけど、劇中台詞が全然なくて、それでも79分あっという間だった。。。
この少年の自然すぎる振る舞いはどう演技指導したのかめちゃくちゃ気になる。。。
そしてクレジット見たら、このキャスト本当の家族っぽいですね。
五十嵐監督って存じ上げなかったけど、調べたら同い年だった!
本当に素晴らしい作品だったので、今度龍崎くん来たら色々聞いちゃお。
続いて「ちょっと思い出しただけ」。
気にはなってたんだけど、なぜか映画館まで足を運んでなくて、観始めたらめちゃくちゃ良かったので行かなかったの後悔しました。。。
松居⼤悟って「エゴイスト」の人かって思ったらあっちは松永大司だった。。。松しか合ってないけどごっちゃになる。。。
作品はいくつか知ってるけど観たのは初めてでした。
男女の6年間の軌跡を出会いから別れまで、同じ日の出来事を逆に辿っていく構成なんだけど、始めぼーっと見てたから途中で混乱しました。。。
けどこの構成めちゃくちゃ面白かった。
そしてなんと言っても伊藤沙莉が最高すぎた。
前からいい女優さんだなぁとは思ってたけど、今回で完全に好きになりました。
僕が大好きな「愛がなんだ」的な空気もありつつ、会話のテンポがめちゃくちゃ自然すぎてびっくりする。
特に、伊藤沙莉が合コン中に抜け出してタバコ吸うシーンの屋敷裕政との出会いのシーン。
もちろん池松壮亮とのやりとりもめちゃくちゃ心地いいんだけど、終始会話が最高だった。
「異端の鳥」は気になってたけど長尺だったので劇場は避けちゃった映画。内容も重いし。
実際見始めるとその長い尺はそこまで気にならなくて、寧ろよくもまあここまで色んなパターンで酷い目に遭わせるよなぁ、、、という展開。
そりゃ映画祭で席を立つ人続出なのもわかる。
けど、結局目が離せず最後まで観てたらちゃんとギフトがあるいい映画でした。
「君の名前で」は結構期待してたんだけど、ふーんっていう程度だった。。。
ティモシー・シャラメがひたすら美しい映画でしたね。
同じようにゲイを描いたオゾンの「Summer of 85」も観かけたけど、出会いから親密になるまでが不自然過ぎて10分ほどで観るのやめちゃいました。。。
続いて「エブエブ」でも話題になったA24関連の映画2本。
まずは「ミッドサマー」。
説明不要というか、話題作過ぎて観てなかったんだけど、流石に面白かった。
世界観がひたすら美しいので、グロいシーンも見れてしまうのが怖い。
同じく「ラム」も気持ち悪いんだけど、なんだか見入ってしまう映画。
ラストが衝撃すぎた。。。
どちらも閉ざされた地域で密やかに起きてる奇妙な出来事。
こういう絶妙に気持ち悪い話A24得意ですよね。
キースの映画は、あまり知らなかった彼の軌跡を知ることができました。
最近の映画なのにご両親が出てて、え?ってなったんだけど、考えたら彼は31歳の若さで亡くなってるので、ご両親が健在でも不思議ではないのか、と思うと切なくなりました。
最後は昨年亡くなった巨匠中の巨匠ゴダール様。
とはいえ僕、あまりゴダール得意じゃないんですよね。
アマプラにあるゴダールだと「女は女である」と「さらば、愛の言葉よ」がありますが、前者はなんとなく観れたものの後者は全然だめですぐやめちゃった。。。
結果遺作となった「イメージの本」もダメだろうと思って観始めたんだけど気づいたら釘付けになってた。。。これはすごい。。。
ゴダールお得意の映像コラージュみたいな映画だけど、「暴力」をベースに、映像史のような壮大さ。
途中で挟まれるゴダール自身が撮った海辺のビビットな映像も美しいし、88歳の彼の肉声が入ってるのも聞き入ってしまう。
2019年の堂島ビエンナーレがまさにこの作品へのオマージュのような展示だったんだけど、改めて観に行けば良かったと思いました。。。
改めてご冥福をお祈りします。
まずは映画館で観た映画たち。
うつろいの時をまとう by 三宅流
「妖怪の孫」by 内山雄人
「トリとロキタ」by ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
「生きる LIVING」by オリヴァー・ハーマナス
「不自然な惑星」by 黒澤宜徳
「うつろいの時をまとう」は、ファッションブランドmatohuの創作を追ったドキュメンタリー。
matohuというブランドのことは以前から知っていたけど、実際に服を見たことがないし、正直あまり興味のないブランドというか、むしろ胡散臭いなぁという印象のブランドでした。
ジャパネスクというか、「日本固有の」みたいなドメスティックな感覚があまり好きじゃないんですよね。
どうしても対外戦略にしか思えない。
MITTANというブランドをやってる友人がいて、少し関わってもいたので、彼が掲げている「現代の民族服」という信念を間近で見ていたのもあって、どうしても他が嘘くさく見えてしまうんですよ。。。
これは本物だなぁという他のブランドとしてはi a iがあります。
この嘘と本物の間ってめちゃくちゃ微妙なんだけど、matohuにはどうも本物っぽさを感じたことがなかったのです。
でもなんとなく気になって観に行ったんだけど映画として凄く良かった。
彼らの創作を通して、服というのは景色/気色を纏うことなんだなぁという実感がありました。
よくファッションで自分を表現するみたいなこと言ってる人がいますが、大量生産品着てる時点でできてねぇだろ、だったら自分で作れやぐらいに思ってたんですが、この映画の途中で出てくる能楽師の津村禮次郎さんが「自分の態度を表現する」みたいなことを仰ってて凄くしっくりきました。
僕もその日着ていく服を、自分の気分だけではなくて、どこに行くかを最重要視して決めてます。
ところで映画では、matohuが過去8年、17のコレクションを一堂に展示した2020年にスパイラルで開催した「日本の眼展」から彼らのコンセプトを紐解いてましたが、むしろ僕はそれ以降の「手のひらの旅」が気になりました。
彼らはこのコレクションからショーをやめて、日本の手仕事に着目してものづくりをしています。
やっぱりショーをやってる時点でなんとなく胡散臭さがあったんだけど、ここに辿り着いた彼らのクリエーションは信頼できるかもしれないと。なぜか上からw
この映画をきっかけに彼らの作品見てみたいと思いました。
ちなみにタイトル、なぜ「まとふ」にしなかったんだろう。。。
それはともかく。所謂ファッション映画ではない、監督の美学がしっかり反映されてる良いドキュメンタリーの見本のような映画。
逆にダメなドキュメンタリー映画の見本のようだったのが「妖怪の孫」。
安倍元首相をテーマにして、すごいタイトルだったので興味津々で観に行ったんですが、真新しい情報もほとんどなかったし、最後「家族が危ない目に遭うかも」みたいな言い訳じみた映像もウゼェってなった。
前作の菅元首相を追った「パンケーキを毒味する」は観てないけど、ちょっとうんざりでした。
こういう意思の曖昧なドキュメンタリーは観ていて全然気持ちよくない。
同じ政治ドキュメンタリーだったらやっぱり「主戦場」や「i-新聞記者ドキュメント-」は凄かったなぁ。
海外映画ではまずダルデンヌ兄弟。
彼らやケン・ローチのような監督の映画を映画館で観る度に、どうしてわざわざ時間を割いてお金を払ってまでこんな辛い体験をしなければならないのかと自問するけど仕方ないよね。
というわけで「トリとロキタ」辛過ぎた…。最後まさかのエンディング。。。
「生きる Living」は黒澤明の名作「生きる」をカズオイシグロの脚本でリメイクというこれは観ずにはいられない内容。
途中で元の最も重要シーンとも言える、余命宣告された主人公が立ち寄ったビアホールで誰かの誕生日パーティーをやってるシーンがなかったのは衝撃だった。。。あだ名も「ミイラ」から「ゾンビ」に。。。英語ちゃんと聞いてなかったけどEgyptian mummyみたいな単語も出てたので「ミイラ」で良かったのでは。
とはいえ、1950年代の古き良きロンドンが再現されててめちゃくちゃ良かった。
冒頭の昔風のオープニングから心鷲掴みされました。
初めましてがNice to meet youではなくHow do you do?なのも良き。
そして同じ黒澤でも我らが黒澤監督の「不自然な惑星」!
僕がよく行ってるうちの目の前のビルに入ってる「ノストス」のバーのマスター通称黒ちゃんが撮った初長編作品。
上映会をやるというので人形町の劇場まで行ってきました。
キャストも知り合いが多数出てたり、ロケーションもほぼ新宿で知ってる場所だったりで観ていてニヤニヤしちゃった。
まだまだ荒削りではあるものの、監督・脚本・編集・撮影まで全部こなしててすごい。。。
今後も期待してます!
続いて間違って入ってしまったアマプラから。
無料期間中に辞められるように必死で観ましたw
「泳ぎすぎた夜」by 五十嵐耕平・ダミアン・マニベル
「ちょっと思い出しただけ」by 松居⼤悟
「異端の鳥」by ヴァーツラフ・マルホウル
「君の名前で僕を呼んで」by ルカ・グァダニーノ
「ミッドサマー」by アリ・アスター
「LAMB/ラム」by ヴァルディミール・ヨハンソン
「キース・ヘリング〜ストリート・アート・ボーイ〜」by ベン・アンソニー
「イメージの本」by J.L.ゴダール
「泳ぎすぎた夜」は、「アマプラでおすすめ教えてください」とツイートして教えてもらった作品。
お店のお客さんでもある龍崎くんがスティールを担当してる作品でした。
これ、おすすめされてなかった絶対発見できなかったと思うんだけど、最高すぎました!!!
アマプラ入ってる人いたら絶対見るべき。
雪国に暮らす男の子の一つの冒険譚なんだけど、劇中台詞が全然なくて、それでも79分あっという間だった。。。
この少年の自然すぎる振る舞いはどう演技指導したのかめちゃくちゃ気になる。。。
そしてクレジット見たら、このキャスト本当の家族っぽいですね。
五十嵐監督って存じ上げなかったけど、調べたら同い年だった!
本当に素晴らしい作品だったので、今度龍崎くん来たら色々聞いちゃお。
続いて「ちょっと思い出しただけ」。
気にはなってたんだけど、なぜか映画館まで足を運んでなくて、観始めたらめちゃくちゃ良かったので行かなかったの後悔しました。。。
松居⼤悟って「エゴイスト」の人かって思ったらあっちは松永大司だった。。。松しか合ってないけどごっちゃになる。。。
作品はいくつか知ってるけど観たのは初めてでした。
男女の6年間の軌跡を出会いから別れまで、同じ日の出来事を逆に辿っていく構成なんだけど、始めぼーっと見てたから途中で混乱しました。。。
けどこの構成めちゃくちゃ面白かった。
そしてなんと言っても伊藤沙莉が最高すぎた。
前からいい女優さんだなぁとは思ってたけど、今回で完全に好きになりました。
僕が大好きな「愛がなんだ」的な空気もありつつ、会話のテンポがめちゃくちゃ自然すぎてびっくりする。
特に、伊藤沙莉が合コン中に抜け出してタバコ吸うシーンの屋敷裕政との出会いのシーン。
もちろん池松壮亮とのやりとりもめちゃくちゃ心地いいんだけど、終始会話が最高だった。
「異端の鳥」は気になってたけど長尺だったので劇場は避けちゃった映画。内容も重いし。
実際見始めるとその長い尺はそこまで気にならなくて、寧ろよくもまあここまで色んなパターンで酷い目に遭わせるよなぁ、、、という展開。
そりゃ映画祭で席を立つ人続出なのもわかる。
けど、結局目が離せず最後まで観てたらちゃんとギフトがあるいい映画でした。
「君の名前で」は結構期待してたんだけど、ふーんっていう程度だった。。。
ティモシー・シャラメがひたすら美しい映画でしたね。
同じようにゲイを描いたオゾンの「Summer of 85」も観かけたけど、出会いから親密になるまでが不自然過ぎて10分ほどで観るのやめちゃいました。。。
続いて「エブエブ」でも話題になったA24関連の映画2本。
まずは「ミッドサマー」。
説明不要というか、話題作過ぎて観てなかったんだけど、流石に面白かった。
世界観がひたすら美しいので、グロいシーンも見れてしまうのが怖い。
同じく「ラム」も気持ち悪いんだけど、なんだか見入ってしまう映画。
ラストが衝撃すぎた。。。
どちらも閉ざされた地域で密やかに起きてる奇妙な出来事。
こういう絶妙に気持ち悪い話A24得意ですよね。
キースの映画は、あまり知らなかった彼の軌跡を知ることができました。
最近の映画なのにご両親が出てて、え?ってなったんだけど、考えたら彼は31歳の若さで亡くなってるので、ご両親が健在でも不思議ではないのか、と思うと切なくなりました。
最後は昨年亡くなった巨匠中の巨匠ゴダール様。
とはいえ僕、あまりゴダール得意じゃないんですよね。
アマプラにあるゴダールだと「女は女である」と「さらば、愛の言葉よ」がありますが、前者はなんとなく観れたものの後者は全然だめですぐやめちゃった。。。
結果遺作となった「イメージの本」もダメだろうと思って観始めたんだけど気づいたら釘付けになってた。。。これはすごい。。。
ゴダールお得意の映像コラージュみたいな映画だけど、「暴力」をベースに、映像史のような壮大さ。
途中で挟まれるゴダール自身が撮った海辺のビビットな映像も美しいし、88歳の彼の肉声が入ってるのも聞き入ってしまう。
2019年の堂島ビエンナーレがまさにこの作品へのオマージュのような展示だったんだけど、改めて観に行けば良かったと思いました。。。
改めてご冥福をお祈りします。