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「Kunisaki House」by レイチェル・ホワイトリード /「ANOTHER TIME XX」by アントニー・ゴームリー

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ある日お店でお客さんとイギリスアートについて話していた時のこと。
レイチェル・ホワイトリードの彫刻について熱く語っていたらお客さんが調べ始めて、
「日本にもあるんですね」
とか言い出して、いやいやあるわけないだろ?と見せてもらったらなんとあった。。。
それは去年大分県は国東半島にこっそりできてたガチガチのホワイトリード作品。。。

えええええええええええええええええええええええええええええええええ

となって、いてもたってもいられず観に行っちゃいました・・・。

ホワイトリードの作品は、普段我々が暮らしている空間というものを改めて目の前に示してくれます。
彼女の作品は、キャスティング(鋳造)という方法でヴォイドをボリュームに替えるのです。(不在を実在に替えるとも言える)
1993年、彼女はArtAngelの協力で、ロンドンにあった空き家にコンクリートを流し込み(正確には内側に吹き付け)、外壁を外すことで家の虚実を反転させてしまいました。
この作品は瞬く間に話題となり、「これはアートなのか」と賛否両論が持ち上がったのです。
展示期間中壁に落書きされるは、ホームレスが中に住み着くは、挙げ句の果てにあるミュージシャンがこの作品に「最悪アート賞」を送ると言い出すはで大変な騒ぎになりました。
結局この年のターナー賞は見事彼女の手に渡りました。当時まだ20代。凄すぎる。
その後もこの一貫したキャスティングという方法で様々な空間を彫刻化してきた彼女。
特に2006年にテートモダンのタービンホールを埋めた1万4千個ものダンボールの型は圧巻でした。。。こちら
しかし彼女の代表作「house」は現存せず、見てみたかったという思いは尽きません。
オーストリアのウィーンにある「ホロコースト記念碑(無名図書館)」は、まだそれに近いけれど遠いしな、、、と思っていたらまさかの大分県!!!
僕の中で行かない手はないのです。
というわけで行ってきました。

今回は小倉からレンタカーを借りて、約2時間強。
車を停めて、テクテク看板の通り歩いていくと、普通の住宅街の中に突然現れました。。。
積年の想いがありすぎて、こんなにあっさりご対面できるとは思わず焦りました笑
お隣の家の庭でおじいちゃんが普通に庭いじりやってる側にこんなのがあるなんてシュールが過ぎるよ!笑
ロンドンの「house」とは違って、日本家屋がこんなにもくっきりキャスティングされるとは。。。
それにしても存在感がやばすぎる。。。
美術館ではいくつか観てきたホワイトリードだけど、建物をその場所でそのままキャスティングしているので、ここに住んでいたであろう人々の記憶もそのまま封じ込められているようで、眺めながら色んな思いが駆け巡りました。
ディテールを見ていくと、襖の取手やその質感までもコンクリートにくっきり写っていて衝撃。。。
欄間なんかも日本家屋ならではで面白すぎ!!!
こんなものがこんなにひっそりと存在してるなんて。。。
調べても地元の情報しか出ずに、日本のアートメディアはマジで何やってるんだ。。。
ホワイトリード、確かに日本ではそこまで知られてないとは言え。。。
以前、森美術館のターナー賞展の時に来日していて、これは何かプロジェクトか展覧会の布石かと思いきや何もなかったし。。。
遠かったけど来て本当に良かった。。。
本当に貴重な作品なので、ぜひ観に行ってください。こちら


ところでこの作品は、NPO法人BEPPU PROJECT(以下BP)によるものです。
このBP、以前にも別府市内で梅田哲也塩田千春、そしてなんとアニッシュ・カプーアの展覧会まで実現させてきました。
2014年には国東半島アートプロジェクトという催しを開催しました。
この時に設置された作品が今でも残っていて、その中でもダントツ見てみたかったのがアントニー・ゴームリーの作品です。
五辻不動尊というお寺の近くの崖の上に設置されてる像で、これが本当に大変だった。。。
まず車で、本当にこんなとこっていう森の中をひたすら走ります。
小一時間人っ子一人会わなかった。。。
駐車場に車を停めるとそこからひたすら山を登る登る。
20分くらい登って広場に出たと思ったら、さらに険しい山道を登る。
まさに鳥取にある投入堂を思い出しました。
最終的に、マジで一歩間違ったら滑落しそうな場所に設置されてた。。。
眺めは最高でしたが。
朝に小倉の旦過市場で買ったおはぎを頬張りました。うまし。

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それにしてもこんな鉄の塊をどうやってこんな場所に。。。と思ってたら設置の方法まで詳しく書かれてるブログを発見したので貼っておきます。こちら
そしてついでなので五辻不動尊も見てきたけどそもそもこの建物がクレイジーだったw
アートと宗教ってやっぱり紙一重ですね。。。

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国東半島には他にも作品があるんだけど、個人的に観たかったのはこの2つのみ。
他にも気になる方は以下の記事等参考にして是非行ってみてくださいー。
ゴームリーから島袋道浩まで、国東半島でアートを巡る (美術手帖)
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