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ソフィア王妃芸術センター



まず驚かされるのが赤い大きな屋根。
旧館と新館を結ぶこの屋根には行き交う車や人々が映し出され、大胆に空いた穴から光と雨が降り注ぐこの大きな中庭は圧巻。リキテンシュタインなどの大型の作品が並ぶ。建築家はジャン・ヌーベル。


レストランも中々圧巻。


18世紀に建てられた旧館は元病院。1980年に現代美術館として生まれ変わり、90年代にはイアン・リッチーによるガラスのエレベーターもつけられた。


その後新館を増築。コンペの中から選ばれたのがこの建物。
そしてなんといってもこの美術館は建物だけではなく、コレクションが素晴らしい。ロンドンのテートモダン、パリのポンピドゥーに引けをとらないくらいの充実ぶり。
目玉商品はやはりピカソ作「ゲルニカ」。
非常に残念だったのがこの作品の展示方法。てっきり1部屋特別展示とか、奥の壁にどどーんと飾られてるのを期待してたら、普通に他の作品と横並びで配置されててげんなり。「これドローイングちゃうん?」とかいうノリ。そして想像してたより小さかった。イメージを見すぎていたせいもあり、印象はモナリザ同様確認作業に近かった。思っていた崇高さはあまりなかった。それよかこの作品のためのドローイングや、作業過程を写した写真に感動。
他のコレクションも素晴らしく、ミロやタピエスなどのスペイン作家はもちろんのことでっかい作品から小さな作品まで充実。ただ、ポンピドゥーの時と同じく全然時間がなくて、早足で見てたので正直あまり覚えてないのが本当に残念。まさかあんなにでかいとは思ってなかった・・・泣。
この頃やってた企画展も充実。まず地上階ではオプアートの展覧会がやってたり、ダリオ・ヴィラルバ(Dario Villalba)という人の展覧会がやってた。名前も作品も知らなかったけど、スペインでは有名なのかな。これがとてもよかった。写真をメインに使ってるんだけど、メディアの使い方がおもしろかった。写真で埋め尽くされた部屋もよかったし、石とかが画面に張り付いてるのとその写真を横並びにした作品もよかった。

そして、チャッククロースの展覧会。スーパーリアリズムの極み。肖像写真をここまで精巧に描かれたキャンバスたちが堂々と並ぶ様は爽快。ここまでまとめて見れたのは初めて。初めて彼の絵を見た時の衝撃は忘れられない。おばちゃん達が「写真やわ」と言って通り過ぎてくのを見ながら、なんか変やな、って思って近づいてそれが絵だとわかったときは鳥肌がたった。その後制作風景を映したDVDを見たら、なんと車椅子でキャンバスが機械仕掛けでクロースの描きやすい位置にくるくる回転する様子はもはやSF。友達に絵だと教えたら素直に驚いてた。こういうのって気持ちいい。
そんなこんなで超急いでの美術鑑賞終了。また来たい。

マドリッドではこのソフィアと並ぶティッセン・ボルネミッサ美術館とプラド美術館にも行ってきた。ティッセンではコレクションのワイエスが見れたのはうれしかった。チャック・クロースとは違った精密さに脱帽。企画展では肖像画をテーマにダリやらシーレやらピカソやらの巨匠達の絵がたくさん展示されてた。この企画展は別館にも続いてて、そっちではベーコンやフロイドの作品達。すごく豪華だ。でも別館遠すぎ。
プラド美術館では美術史に大きな足跡を残したヴェラスケスの問題作「ラス・メニーナス」を見た。メタ状態のこの絵。とても不思議な絵です。あとはゴヤの作品を何点か。牧歌的な絵から地獄絵図のような絵までなんて幅のある画家なんだろう。代表作「裸のマハ」も不思議。着せ替え人形のように、服を着てるバージョンと裸バージョンを分けて描いてるのが不思議。
あとはボッシュの本当にシュールな絵。こんなものがこんな時代に描かれたなんて。きっと当時は狂人扱いされたんだろうな。先を行き過ぎた。見れば見る程発見があってとてもおもしろい。ひたすら気持ち悪いけど。
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