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『ライアン・ガンダー われらの時代のサイン』『ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展』 @ 東京オペラシティ アートギャラリー

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昨年開催のはずがコロナにより延期になっていたオペラシティアートギャラリーのライアン・ガンダー展が遂に開幕しました!
まあ、予想通り会場はカオスw
細かいものが多くて解説なければ何個かすっ飛ばします。
実際、最初は何も見ずに見つけたものだけ鑑賞するスタイルで最後まで突っ走ったんですが、その後解説見たらあるわあるわ見逃し作品w
とはいえ解説読んでも「ちょっと何言ってるのかわからない」の連続なんですが。。。
個人的に途中にあった作家のステートメントが素敵過ぎたので長いけど全文引用しちゃいます。


これは雪玉だ・・・・・瓶に入った水ではなく。瓶に入った水のように見えるかもしれないが、これは雪玉だ。

数ヶ月前、嬉しい知らせがあった。私は父親になるのだそうだ。その夜、私はお祝いにちょっと飲んだ。気づいたら私はアパートの外にいた。しばらく雪嵐があった後で、少々酔っ払っていて、私の中の子供が雪玉を道に投げようと決めた。庭の塀のところで雪を集め、雪玉を丸め始めたが、それを投げようとした瞬間、なにか妙な感傷に見舞われた。私は雪玉を手から放すことができなかった。恐ろしく冷たかった。とはいえ、私は投げられなかった。

こいつをこのまま溶けさせてしまうというのが嫌で、だから台所に急ぎ、保存するものを探しに行った。水漏れしない、ほどよい大きさのもので唯一見つかったのは、この間までフランス製のドライ・プルーンを入れていた瓶だった。残念なことに底にはプルーンのかけらが残っていて、あの純粋さを損ねてしまうことは頭によぎったが、時間は過ぎ、雪玉は溶け始め、瓶を洗う時間はもうなかったから、それに入れた。その後、私は雪玉を入れたその瓶を、凍ったままだろうと信じてアパートの表玄関の外の階段に置いた。翌日、ひどい二日酔いとともに起きたら、それは溶けていた。奇妙なことに、雪玉が溶けた水の分量は、瓶の四分の一ほどだった。どういうわけか、雪玉はもっと大きいはずだと思っていた。ちょっと少ないのでは、また道に出てもっと雪を集めて詰めようかと思ったほどだった。そうはしなかった。

なぜこの話をするかというと、この瓶、つまり入っている四分の一の汚れた水は、私にとって信じるということの具現だからだ。あなたはこの液体が、私が話した通りのものだと信じている。いろいろな点で、この瓶は美術作品のようだ。これが美術作品だと言っているのではないーーー混乱しないでほしいーーー私はただ、美術作品のようだ、と言っているのだ。仮に私がアーティストだとして、あなたが観客、この物体が渦中にある作品だとすれば、そこには信頼、信用、確信といった要素による方程式ができあがる。雪を足してもっと量を多く見せることもできたはずだし、いっそ蛇口の水だってよかった。そうだろう?この物体に対するあなたの信頼、この瓶に雪玉が入っていることへのあなたの信頼とそれを認識して心に描くこと。そこに加わっている鑑賞を含めこの物体のバックストーリーへのあなたの信頼は、それを芸術として制作し解釈することとと本質において大きく関わるのだ。

今夜はたくさんの人が祝杯をあげるだろう。ここにいる人たちも。そこで私はあなた方に別の乾杯を贈りたい。観客の皆さん、時間を惜しむことなく、知性に意欲的な観客の皆さんに。共犯関係になり、複雑でいてくれる鑑賞者の皆さん、5秒の情報や未成熟なもの、センセーションや表層的なものを求めるのではなく、もっとそれ以上の、なにか深みのあるもの、不可解でまだ知らないものを求める鑑賞者の皆さんに乾杯を。アーティストの仕事を信じ、それに時間を費やし、エネルギーと好奇心を注いでこの壮大な方程式を完成させてくれる鑑賞者の皆さんに。

乾杯・・・・観客の皆さんへ。



これ冒頭にあったらよかったのになんでここ?って場所に掲示されてるんですよね。。。謎。
そもそも雪玉が入ってたらしき瓶もないしね。
でもまあ、この文章にはアートを鑑賞する際のお手前が書かれているように思います。
信じること。
これに尽きるかと。
たまに作家の作品解説読んで、本当に?と疑ってかかる人いますが、僕的には損してるなぁと思います。
ドビュッシーの言葉に『芸術とは最も美しい嘘のことである。』という言葉がありますが、アートを前に一度バカになってみるのが、特に現代美術においては必要な作法だと思います。
特にガンダーの作品はそういう作法がないと受け入れられないかとw
実際会場には解説を必死に読みながら作品を鑑賞してる人が多数で、とても美しい空間になっていました。

作品個々を挙げていけばキリがないんだけど、岡山芸術交流で観た「編集は高くつくので」がこんな形で展示されるのが新鮮だった。流石に床は削れないものね。。。
そして前述のテキストから雪にまつわる作品や石にまつわる作品がロマンティックだった。
雪玉とか石とか、田中功起さんの作品や、さらにその元となったつげ義春の「無能の人」を思い出させました。ガンダー読んだことあるかな?
最後の自販機のテキストも秀逸w
あと、実はいくつか見つけられない作品もありました。。。
「時間にともなう問題」と「郵便配達人は二度ドアを叩く」。
前者は一卵性の双子が入口と出口に立ってるってものなんだけどオープニングだけなのか?
後者はブロンズの輪ゴムらしいんだけど全然わからなかった。。。
見つけた人教えてください。


さらに二階では昨年に引き続きガンダーによるコレクション展示が開催中です。
って、去年と一緒やん!って思ったんだけど、帰って去年のブログの写真見たら作品が左右対称に掛けられてる!!(去年の展示はこちら)
これ会場で気付く人はほとんど皆無かと。。。凄い。。。

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さらにもういっちょガンダーの展示が六本木のTARO NASUでも開催されてました。
オペラシティで観た要素がいくつかあるけど(割れたガラス、壁に擦り付けられたグラファイト、コイン等)、なんか微妙に違ってる。。。
特に床に散らばったコインは、オペラシティにもあったけど、それとは違っていて、どこの国のものなのかわからない、多分オリジナルコインなんだと思うけど、これも売り物なのかな?おもろー!
他にも壁にはグラファイトの平面が並んでたり、ロボットみたいなのがあったりした。意味は不明w
こちらはほぼ解説ないので解釈大変ですが、ありのままを受け止めましょうw

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オペラシティの展示は9月19日まで。こちら
TARO NASUの展示は会期終了済。こちら
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Re: ブロンズの輪ゴム

コメントありがとうございます!そんなところにあったとは。。。!!

ブロンズの輪ゴム

ブロンズの輪ゴムは受付カウンターの左でガラス越しに観ることが出来ます。(見つけられず受付の方に教えてもらいました)
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