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アヴァンガルド勃興 近代日本の前衛写真 / メメント・モリと写真 ー死は何を照らし出すのか @ 東京都写真美術館

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マン・レイ
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ウジェーヌ・アジェ
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ブラッサイ
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ハンス・ベルメール
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矢野敏延
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小石清、中山岩太、安井仲治
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中山岩太
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平井輝七
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ハナヤ勘兵衛
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小石清
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山本悍右
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後藤敬一郎
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吉崎一人
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瑛九
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恩地孝四郎
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永田一脩
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濱谷浩
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今写真美術館でやってる「アヴァンガルド勃興」と「メメント・モリ」観れば、古今東西の大体の写真史が掴めるというとんでもない企画をやってます。
前者では1930年代から40年くらいまでに起こった日本の前衛写真を、後者では「死」にまつわる世界中の近代写真を通覧できます。

まず「アヴァンガルド勃興」ですが、一言で言うと「日本前衛写真ベストアルバム」です。
これだけの作品が一堂に会するなんてそうそうないのでは。。。
冒頭はその日本前衛写真に影響を与えたマン・レイやアジェ等が展示されててこの時点ですごい。
ブラッサイ、改めて観ると本当に美しいですね。
そこから、大阪、名古屋、福岡、そして東京という流れで地域ごとに見せていくのもとてもわかりやすい。
特に大阪は前衛写真の宝庫なのでめちゃくちゃ見応えがあった。
出てる作品何度もイメージで観たことあるものばかりで、それらのオリジナルプリントがずらっと並ぶ展示室は異常でした。。。
特に小石清のプリントはすごく物質感が強くて不思議だった。
欲を言えば安井仲治をもっと観たかったけど、中山岩太の代表作いっぱい観れたからいいや。
その後に続く名古屋、福岡に関しては、昨年開催された名古屋市美の「写真の都」展と、福岡市美の「ソシエテ・イルフは前進する」展から美味しいとこどりって感じで、東京ってやっぱり恐いな、と思いました。。。
最後の東京編に出てた永田一脩の「手」は、まんま冒頭のマン・レイなんだけどオマージュなのかな?
あと、なぜ野島康三が出てなかったんだろう。。。かなり重要人物のはずなんだけど。。。
最後の最後、濱谷浩で終わってるのも、戦後に続く流れを表してて素晴らしい終わり方。
特に「敗戦の日の太陽」が最後って、このまま下の階の「メメント・モリ」への流れもあって凄い。たまたまかな?
僕は昨年写真の授業をやったりとかで、かなりこの辺は勉強したので、それの総ざらいって感じでした。
授業気になる方は是非動画でご購入を!これ観てこの展示観ればカンペキ!こちら


で、下の階の「メメント・モリ」も凄かった。。。
こちらでは上の階ではカバーしきれない世界中の戦前戦後の写真がずらりと。
冒頭はハンス・ホルバイン(子)の版画から始まるのも憎い。
そのまま本展示に進むと藤原新也の言葉が掲げられてる。
特にこのパンデミック真っ只中に死を考えることの意味。
そして、写真そのものが死を象徴しているというソンタグの言葉も印象的。
写真は撮られた瞬間に過去になり、それがそのまま残るという恐ろしいメディアでもあるのですよね。
そのことは、ソンタグだけでなく、バルトの「明るい部屋」でも述べられてるところ。
ということで、やや暗いテーマではあるものの、向き合うべき写真たちがずらりと並んでます。
戦前のユージン・スミス、ロバート・キャパ、ウォーカー・エヴァンズらが写し出す「大きな死」から、荒木経惟の「センチメンタルな旅」に「個人の死」に至る流れは、命に変わりないことを教えられます。
荒木の「センチメンタルな旅」の宣言文の展示も良かった。
そこからリー・フリードランダー、ロバート・フランク、ウィリアム・エルグストン、ダイアン・アーバスと今や近代アメリカ写真を代表する写真家たちの写真が次々と現れるのも凄かった。
彼らの写真に直接死は登場しないものの、生きることの過酷さや孤独が現れています。
そして最後は日本の近代、藤原新也と東松照明の登場。ひえぇ。
小島一郎の青森の生活を撮ったモノクロームも印象的でした。


一館でこれだけ歴史の代表作を一気に観られる機会はそうそうないのでオススメ。
「アヴァンガルド勃興」は8月21日まで。こちら
「メメント・モリ」は9月25日まで。こちら
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