GILBERT & GEORGE @Tate Modern
英国現代アートの先駆者的存在、ギルバート&ジョージ。
彼らの大回顧展がテートモダンで先月より開催中であります。
生きてる作家のこれだけ大きな展覧会はテートでは初めて。
廊下もカフェもショップもテートモダンは今G&G一色。
セントマーチンの彫刻クラスで出会った彼らは、当時ブロンズなどの素材を買う金がなく、どうしようかってなって始めたのが、自分の体に絵具を塗りたくりそのまま自分たちが彫刻になるという、金がないっていうのを逆手に取ったやり方で'living sculpture'という概念を作り出し、それ以降自分たち自らを作品に投影させてきました。
彼らの主な作品は写真。それもめちゃくちゃ大きい。
なんか多分、彼らにとって写真も彫刻と捕らえられてて、額面で区切られてるのが特徴。にしてもイメージのわけがわからん。
わけわからないにも種類があって、それが気持ちいいのと不快なの。
正直僕にとって、彼らは後者。なんか見ててしんどくなる。
こんだけの量見せられたらなおさら。
ボイスとかも意味がわからないんだけどとても気持ちいいんですよね。
もうちょっと彼らのコンセプトとか理解できたら気持ちよくなれるんだろうか。
Jepp Hein @ Barbican Curve
バービカンにあるカーブを描いた展示室、その名もカーブ。
そこで去年の夏からサイトスペシフィックな作品をコミッションするプロジェクトが始まって、今回で3回目。
前回のリチャード・ウィルソンがサイトスペシフィックどころか、まったくもって空間を活かせてなくて、本当に残念だったけど、今回の作品はほぼ完璧と言ってもいい程の使い方。
会場に入ると目に入るのがジェットコースターのような動線。
白いボールが機械によって運ばれジェットコースタースタート。
観客は自動的にそのひとつのボールを追う。
止まりそうで止まらないそのボールの動きにわくわくしながらいつの間にかその会場をボールと共に一周してるという、観客の動きまで作家が自然に支配してしまうというのがすばらしかった。自分がその術にはめられてるって気づいてるんだけど、やっぱりボールを追わないと気が済まない感じがじれったくも気持ちいい。おのおのが自分のボールを決め会場を行き来してる姿はとても微笑ましかった。

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