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フィン・ユールとデンマークの椅子 @ 東京都美術館

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前記事のプルーヴェ展に続き、デザイナーのフィン・ユールの展覧会。本当に楽しみにしていました。。。
蓋を開ければ「痒い所に手が届く」期待以上のものでした。
デンマーク家具がお好きな方なら120%楽しめる内容だと思います。
デンマーク、2度ほど行ってるのですが、当時は家具とかほとんど興味なかったんですよね。。。
オーフスも行ったのにヤコブセンのオーフス市庁舎すらスルーしてる体たらくぷり。。。
またリベンジしたいです。。。
興味持ち出したのはお店出すってなって家具を調べ始めた時に出遭ってしまいました。
当然手が出る値段ではないのですが、いつか将来2号店を出す時には!

で、展示の内容ですが、コーア・クリントから始まり、ボーエ・モーエンセン、ヤコブセンにウェグナー、ポール・ケアホルムがこれでもかと並ぶ展示は圧巻。
片っ端から座りたいという欲望に駆られます。。。
そしてフィン・ユールへと続くのですが、やはりフィン・ユールは別格の美しさがありますね。。。
代表作のイージー・チェアはため息が出る曲線美。。。
これが戦争の混乱期の1945年に発表されたというのだからさらに驚き。。。
そもそもデンマークは1554年にコペンハーゲン家具職人組合というのが発足されていて、1922年から始まった展示会は1966年まで戦争中も毎年開催されてたのだそう。
そこで発表された名作椅子は数知れず。
このイージー・チェアもその展示会で発表されました。
フィン・ユールは王立アカデミーでヤコブセン同様家具科ではなく建築科で学んでいて、椅子に関しては技術的な面というより、当時活躍していたハンス・アルプやヘンリー・ムーア、バーバラ・ヘップワース等の彫刻家からの影響を多面に受けたまさに彫刻美を備えた椅子をデザインしています。
彼に影響したと思われるアルプの作品もしっかり展示されてます。
このアプローチはコリント王国だった家具科出身のデザイナーからは亜流と批判も多かったそう。
その彫刻美を実現に導いたのが職人のニールス・ヴォッダー。
1937年の出会いから1959年の20年強に渡りそのコラボレーションは続きます。
やはりヴォッダーとのコラボレーションは最高に美しい。。。
それと共にドローイングが展示されてるんだけど、めちゃくちゃうまい!!
去年観たアアルトのドローイングと比べるとレベちですw
寧ろライトのドローイングに近い緻密さがありますね。
ライトと言えば、彼の代表作落水荘に住んでいたエドガー・カウフマンJr.がユールをアメリカに紹介した最初の人と言われています。
デンマークでは亜流と言われていたユールの椅子が、アメリカの北欧家具ブームの火付け役になるというのはなんとも皮肉ですね。
ここからユールは量産型の椅子を追求していくことになります。
そのアメリカ時代の仕事の1つに国連本部の会議場のインテリアの仕事があって、これは実際見てみたい!
まず一般人が入れる場所ではないんだろうけど。。。
その後1966年の展示会終了と共にデンマーク家具は衰退し、ユールも忘れられた存在になってしまいました。
80年代に再ブームがきますが、89年に77歳で亡くなり、翌年デンマークと日本で追悼展が開催されます。

展示の最後には、なんと名作椅子に座れるコーナーが!!!
ずっと座りたい衝動に駆られてたので片っ端から座っちゃいましたw
特にコリントの椅子に座れたのはめちゃくちゃ貴重な機会でした泣
10/9まで。こちら

ちなみに今回の展示品のほとんどが北海道にある織田コレクションから。
織田憲嗣氏の個人コレクションなんだけど凄すぎる。。。
中には億を超えるアートピース並みの椅子まであるのに。。。
死ぬまでに1つでもいいから欲しい。。。
その前にデンマークにあるフィン・ユール邸も訪れたい。
展覧会で触れられてなかったけど、なぜか高山にフィン・ユール邸の再現があるんですよね。こちら
デンマークよりは近いのでさっきこっちかな。。。


東北へのまなざし1930-1945 @ 東京ステーションギャラリー (-9/25)
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沖縄の美 @ 日本民藝館 (会期終了)
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沖縄復帰50年記念 特別展「琉球」@ 東京国立博物館平成館 (会期終了)
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民藝系3連発。

まずは東京ステーションギャラリーの東北展。
駅の中にある美術館だけに、地方にまつわる展示は旅に繋がって最高ですね。
特に青森に行ったばかりなのでこぎん刺しや南部鉄器の展示とかはレビューになって良かった。
この展覧会では重要人物が大きく4人います。
ブルーノ・タウト、柳宗悦、シャルロット・ぺリアン、今和次郎です。
導入となるタウトと東北の繋がりは知らなかったので新鮮でした。
タウトと言えば桂離宮というイメージでしたが、ここまで東北と関わっていたとは。
タウトの来日は3年半でしたが、その間に仙台の商工省工藝指導所でデザイン規範を約半年間指導したり、高崎でも工芸品のデザインや指導に携わり、1936年2月には版画家・勝平得之の案内で秋田を巡っています。
前半のタウトのドイツ語のキッチュに当たる「いかもの」や「はいから」という言葉を使って、日本の西洋化を批判し、「げてもの」や「ほんもの」という言葉で伝統を擁護する姿勢はとても印象的。
秋田訪問時の勝平得之との交流も丁寧に描かれていて素晴らしい展示でした。
さらにタウトが実際伝統工芸を応用してデザインした品々も展示されていて知らないタウトに出会えました。
続く展示では民藝運動に欠かせない柳宗悦の仕事を紹介し、芹沢銈介の東北図がででんと壁に展示されてて圧巻。
その後前述のこぎん刺しやこけしなどが並び、「雪調」と呼ばれる1933年に農林省が山形県新庄に設けた積雪地方農村経済調査所を紹介。
ここに招聘されたのがフランスのデザイナー、シャルロット・ペリアンでした。
山形の素材とモダンデザインを融合させた家具を発表したことはペリアン好きなら有名ですが、その背景にあった「雪調」のことはほとんど知らなかったので勉強になりました。
実際のそれらの作品を見たのも初めてだったのでとても貴重!
さらに青森出身の考現学で有名な今和次郎と資生堂のグラフィックを手がけていた弟の今純三の仕事が紹介されます。
同じく民俗学の柳田國男による「遠野物語」とかも紹介されていれば、目だけでなく耳でも収集された東北を紹介できたのにな、とは思いますが、全体通じてとても素晴らしい内容でした。

地域は飛んで沖縄。
今年は沖縄復帰50年ということで、民藝館と東博で沖縄をテーマにした展覧会が開催。
前者はものそのものの力を、後者は沖縄の歴史とそこで作られたものとの関係を見せていて、両館ともらしい見せ方をしていました。
どちらにも共通するのは、やはり沖縄が育んできた文化の豊かさです。
特に紅型には痺れました。。。
琉球展に出てた国宝にもなってる王族が着てた紅型はとんでもなかった。。。
芭蕉布も素朴で美しいですよね。
あと、石器時代に出土したジュゴンの骨で作られた蝶々の装飾品や、貝でできたスプーンなど、他の地域では見られないようなものも出てて興味深かった。
東博のは終わっちゃったけど巡回展が九州国立博物館で9月4日まで開催中。


ガブリエル・シャネル展. Manifeste de mode @ 三菱一号館美術館 (-9/25)
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行ったことも忘れかけてた。。。
日本では32年ぶりの展覧会ということで行ってきましたが、考えたら僕ココ・シャネル自身には興味あるけどシャネルというブランド自体にはそんなに興味ないことに観ていて気づきました。。。
なので感想はほぼ無し。
12月から都現美でやるディオール展は少し楽しみ。


以上!
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