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カラーフィールド 色の海を泳ぐ @ DIC川村記念美術館

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久々の川村記念美術館!
2019年のコーネル展以来約3年ぶり。
なんといっても遠いので前回のミニマル/コンセプチュアル展みたく巡回ありだとどうしても足が遠のいちゃう。。。
今回のように単館開催でようやく重い腰が上がるわけです。
でも今思えば2020年の「ふたつのまどか」展とかなんで行かなかったんだろう。。。
まあ、兎に角頑張って行ってきました。
とはいえ東京駅から直通の高速バス(9:55発)も出てるし、なんだかんだで水戸芸ほども遠くないっていうね。

さて、今回の展覧会。
もうタイトル見ただけで胸熱です。
この美術館はなんといっても戦後アメリカ美術のコレクションが異常ですから、その中でもカラーフィールドをここが企画するってのは必然中の必然。面白くないわけがない。
戦後アメリカ美術大好きな僕としては見逃すわけにはいかない展覧会なのです。
会期も9月4日までと長めですが、ダラダラしてたら終わっちゃうので始まってすぐ行ってきました。

久々に来たけどやっぱりこの美術館最高。
遠いって敬遠してる場合ではないですね。反省。。。
もうコレクションの段階でやばい。
既に企画展始まっちゃってるのでは??っていうレベルの一流のコレクション。
特に今回は企画展に合わせて部屋ごとにテーマカラーを設けてたのが面白かった。
まずは「青 | 緑」の部屋のリキテンスタインの大作が最高すぎた。
イヴ・クラインやポロックも小作品といえど流石です。コーネルも相変わらず素晴らしい。
サム・フランシスなんてもう企画展の方に入れちゃってもいいレベル。
中西夏之の絵画も素晴らしかった。。。
そして「赤 | 黒」の展示室が本当に最高だった。
マグリットにマティス、カルダーの赤とケリーやマレーヴィッチの黒が対峙してるなんて贅沢過ぎる空間。。。
アド・ラインハートの黒い絵画や次の部屋にあったステラの銀色の絵画もカラーフィールド展で観せていいのでは。。。
どちらも作家の経歴的にかなりいい作品の方だと思う。これ持ってるの本当に凄まじい。。。
そして何と言ってもこの美術館の至宝中の至宝がロスコルーム。
来るたびに泣いちゃう。。。
改めて何時間でもいたい空間です。。。
ニューマンの「アンナの光」が売却された時はめちゃくちゃ悲しかったけど、このロスコルームだけはどうか手離さないでください。。。
そしてその元ニューマンルームにはライマンがかかっててとても良かった。
ここ、ニューマンなき後はサイ・トゥオンブリーの部屋になってたんだけど、個人的には今回のライマンの方がこの部屋に合ってると思う。
ライマンの白い絵画に微妙に周囲の窓から入ってくる木立の緑が反映されててめちゃくちゃ美しかった。
その傍らに西川勝人とラリー・ベルの彫刻置いてたけど余計だった。。。

とまあ、企画展始まるまでにすっかりお腹いっぱい。。。
で、いよいよ企画展の「カラーフィールド」。
この企画は前回のドロテ&コンラート・フィッシャー同様、カナダはトロントに1963年から1978年まで存在したデイヴィッド・マーヴィッシュ・ギャラリー(David Mirvish Gallery)のデイヴィッドとその妻オードリーのコレクションから。
こんなギャラリーあるの知らなかったし、こんなでかい絵たちこんなに所有してるってどんだけ。。。
このマーヴィッシュコレクションをテーマにするのは1985年のフォートワース美術館以来だそう。

今回面白いのが出展作家がアメリカに限定されてないところでしょうか。
カラーフィールド=アメリカの絵画というイメージですが、今回イギリスのアンソニー・カロの彫刻が入ってるのは斬新でした。
だだっ広い展示室に絵画だけでは心許ないところをカロの彫刻が補っててとても良かった。
フランク・ステラやケネス・ノーランド、モーリス・ルイスも相変わらず素晴らしいですが、僕が最も観たかったのはヘレン・フランケンサーラー。
彼女の作品を国内で観る機会って中々ないのでとても貴重。
アーティゾンで一点だけ観たことあるけど。
ステイニングのイメージがとても強かったのだけど、実際観てみると一つの画面の中で様々な筆致があることに気づきます。
彼女のようにアメリカではとても重要な作家なのに日本で未だにほとんど紹介されてない作家っていて、クリフォード・スティルやジョン・チェンバレンが国内でほとんど観られないのは本当に残念。
で、今回僕も知らない作家が何人か出ててとても新鮮でした。
カナダのジャック・ブッシュや東京生まれでアメリカに渡ったラリー・プーンズ、ベルリン生まれで同じくアメリカに渡ってヘレン・フランケンサーラーと共同でアトリエを使っていたフリーデル・ズーバス、そしてロシアのジュールズ・オリツキー。
特にズーバスの作品はフランケンサーラーとの類似と差異を見ていくととても興味深かったです。
というように、これまでの「カラーフィールド」のイメージを拡張するような意欲的な展覧会でとても刺激的でした。
そしてこの展覧会が川村記念美術館でやってるというのがやっぱり大きい。
少し遠いですが、ぜひ。9月4日まで。こちら
ちなみに全日要予約制です。正直そんな密になるわけねぇだろと思いますが。。。

ついでに前から気になってた佐倉の国立歴史民俗博物館にも勢いで行ってきました。
川村記念美術館から12時50分発のシャトルバスで無料で運んでくれます。
美術館から約30分。意外に遠かった。。。
そして広すぎてびっくり。。。
帰りの東京駅行き高速バスが博物館15時発だったんだけど、全然見切れなかった。。。
また機会があれば。。。
2020年の「性差ジェンダーの日本史」を「ふたつのまどか」展と合わせて観に来れば良かったと後悔。。。


ミロ展―日本を夢みて @ Bunkamura ザ・ミュージアム
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こういう巨匠系ってあんまり観ないんだけど、なんとなく気になったので行ってみました。
それにしても「日本を夢みて」とか自分で言うなよってタイトルですよね。。。
バスキアの時も「MADE IN JAPAN」だったし、なんか最近の日本は衰退が激しいからかテレビ番組とかでもやたら自国賛美のものが多くてキモいです。
英題の「Joan Miro and Japan(ミロと日本)」でええやん。
と、早速文句からですが、まあ漠然とミロを集めただけでなく、ミロと日本の関係を見せるという確固たるテーマがあるのは良かったと思います。
それにしても出品作の殆どが日本の美術館から集めてきたもので、日本ってこんなにミロを持ってるんだなぁと感心しました。
特に福岡市美術館が持ってる「ゴシック聖堂でオルガン演奏を聞いている踊り子」は素晴らしかった。
今回国立国際美術館に常設されてる陶板画が、大阪万博のガスパビリオンに展示されてたものだったっての初めて知った。。。
富山県美の「絵画(パイプを吸う男)」は森村が成りきった作品を思い出してしまうw
いっそその森村とか、ミロが影響を与えた日本人作家の作品とか展示しても面白かったのにね。
逆に日本関連の資料がスペイン側からの提供なのが面白かった。
そして何と言っても瀧口修造との友情物語はアツい。
彼が出した「ミロ」という本が世界で初めてのミロだけを扱った本なんだそうで。
アーティゾンのコレクション展でも観たけど瀧口の詩とのコラボは美しいですね。
ミロがあげた瓢箪も展示されてたし。
何かの本で読んで、瓢箪??と思ってたけどまさか実物が展示されるとはw
あと、最後の書を思わせる三連画は素晴らしかった。
以前バルセロナのミロ美術館で見た、一本の線だけで構成された三連画にすごく感動したのだけど、それを思わせる作品。
中々見ごたえのある展示でした。4月17日まで。土日祝と最終週は要予約です。
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