The Dante Project by Wayne McGregor
ダンテの死から700年を記念して作られた「ダンテ・プロジェクト」。
英国ロイヤルバレエ団を率いるウェイン・マクレガーと英国の作曲家トマス・アデス、そして美術をタシタ・ディーンが担当と、超豪華な布陣で昨年秋に初演を迎えました。
その「ダンテ・プロジェクト」がストリーミングで観られるというので購入。2400円ほどですが、現地に行って観られない極東の民としてはこんな素晴らしいものがこの値段でお家で観られるのは至福。
マクレガー作品は2018年の香港で観に行った「tree of cordes」以来。。。
コロナ以降ワールドツアーもぼちぼち再開はしてきたものの、アジア公演は中々遠い道のり。。。
生で観られるに越したことはないですが、それまではまだ少しの辛抱。
こうして公開してくれるだけありがたいと思いましょう。
1月19日までの限定公開なので観たい人はお早めに!こちら。
さて、内容は「神曲」を元に、「地獄篇(Inferno:Pilgrim)」、「煉獄篇(Purgatorio:Love)」、「天国篇(Paradiso: Poema Sacro)」の3部からなります。
それぞれ黒→カラー→白で衣装も変異していきます。
最初の「地獄篇」ではめちゃくちゃデカイチョークで描かれた上下反転した雪山の絵を背景に繰り広げられます。20mはあるんじゃないかしら。。。
衣装も黒をベースにしながら、白いチョークをまぶしたような(実際まぶしてるのかも)印象的な衣装です。
ライティングも特徴的で、背景の絵が途中で白黒反転するんだけどどうやってるんだろう??
続く「煉獄篇」では、一転明るくなって、街中に生えた大きな木の絵が登場します。
衣装もカラフルで観ていて楽しい。
ここから登場する日本人のプリンシパル平野亮一さんの存在感がすごい。
そういえば「Woolf Works」も真ん中の2部が一番盛り上がってたなぁ。
最後の「天国篇」では光のプリズムのような映像が登場します。
この演出が最もタシタ・ディーンって感じがします。
音楽も最もドラマチックで、白い衣装で踊るダンサーたちがただただ美しい。。。
本当同じ人間とは思えないんですけど。。。
そんなこんなであっという間の2時間弱。新年早々最高の時間でした。
今年こそ生のパフォーマンスを観たい!
2月にフォーサイスあるけどどうか無事開催されてほしい。。。
ちなみに昨年ピナ・バウシュのアーカイブサイトができてここでもいくつか観られます。無料!
https://www.pinabausch.org
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