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クリスチャン・マークレー トランスレーティング[翻訳する]@ 東京都現代美術館

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期待していたクリスチャン・マークレー展は期待以上に最高な展示でした!

まず最初の「リサイクル工場のためのプロジェクト」(2006)から最高。
工場のけたたましい音と、工場の映像がそこで生産されてる生産物(コンピューター)に映し出されてる。
構造が潔いぐらいシンプルで良い。
しかしショップにあった作品の折りたたみ携帯もそうだけど、当時のハードを使った作品は維持が大変だろうなぁ。。。と。
壁の文字は音楽のレビューらしい。
「すべての芸術は音楽の状態にあこがれる」とはショーペンハウアーやニーチェがの言葉ですが、それを地で行くのがマークレー。
70年代末からの長いキャリアでこれだけの展開は本当にすごい。
ナム・ジュン・パイクのようなメディアアートの系譜からサブカルチャーまで、現代美術史の文脈もしっかり受け継ぎながら常にヴィヴィッドであり続けるマークレー。素晴らしいです。

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廊下の初期の映像作品やレコード作品を眺めつつ次のお部屋の入口にあった平面作品がまた最高。
なぜか作品解説に載ってないんだけど確か「サイレンス」って作品だったと思う。
パッと見真っ白の紙で、ああジョン・ケージの4分33秒的なアレねって感じで通り過ぎようとしたんだけど、よーーく見たら「しーーーん」って日本語でエンボス加工されててやられた!!ってなった。
後半にもこの黒バージョンが登場します。写真で撮ってもほとんど写らず。。。地味だけどとても好きな作品。
こういうオノマトペはマークレーの作品群にしばしば登場します。
巻物状になった「マンガ・スクロール」(2010)もそれを繋げた作品で素敵。
そしてその最高潮が「サラウンド・サウンズ」(2014-2015) 。
マンガに出てくる擬音に囲まれる映像インスタレーションで永遠に居られる。。。
これニューヨーク行った時にちょうど観れたんだよなぁ。また観られて嬉しい。こちら
この作品のジョジョバージョンをぜひ作ってほしいですw

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日本でマークレーを知った人の多くは2011年のヨコトリで展示された「The Clock」ではないでしょうか?
僕もその1人で、映画の時計が映るシーンを延々とコラージュしてリアルタイムの時間と同じにするっていう気の遠くなるような24時間の映像作品。
同年のヴェネツィア・ビエンナーレの金獅子賞も受賞するなどめちゃくちゃ話題になりました。
残念ながらこの作品は今回出品されてませんが、その前身となるような作品が今回出品されてる「ビデオ・カルテット」(2002)でしょう。
古今東西の映画の音に纏わるシーンをひたすら繋ぎ合わせて4つの映像を作って、さらにそれらがアンサンブルを奏でることでカルテットになるという、これまた膨大な作業量による映像作品。
これも永遠に観て(聴いて)られるなぁ。。。

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他にも写真やコラージュと様々なメディアを横断しながら一貫して「音」をテーマに展開していくマークレーワールド。
来年2月23日までなので是非!こちら

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ちなみに現在ギャラリー小柳でもマークレーの個展を開催中。
コロナ禍で制作された最新作が展示されてます。来年2月26日まで。併せて是非。こちら

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さて、これだけでは終わらないのが都現美。
遠いけどまあ来る価値はあります。
今回常設展は前回に引き続き「Journals2 日々、記す」
前半まったく変わってなったんだけど、途中同時開催中の久保田成子展に併せてかフルクサスの展示が導入されてました。
(久保展は国立国際で観たのでパス)
三島喜美代と郭徳俊の展示も良かった。

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この常設の白眉はこの後に続く康夏奈の展示。
昨年44歳という若さで亡くなった作家を偲ぶように、ほとんど個展のようにして展示された彼女の作品群。
どれも本当に美しく、特に小豆島で制作された逆円錐状に天井から吊るされた「花寿波島の秘密」は圧巻。
山を描いた「No dimensional limit anymore」のインスタレーションも美しかった。。。

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他にも太田三郎にサム・テイラー=ジョン ソン、マルレネ・デュマス、小林正人、アピチャッポン・ウィー ラセタクンに今年亡くなったボルタンスキー等、常設展だけでお腹いっぱい。。。

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さらにもういっちょユージン・スタジオ展
アトリウムに海作っちゃったことで話題になってるけど、僕はどうもこの人たちの作品好きになれない。。。映画のセットじゃんって思っちゃう。床を改めて造ってたのは良かった。
一応写真撮ったので載せときますね(投げやり)

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どれも2月23日まで。
美術館出る頃にはヘロヘロ。。。久保田展も観てたら死んでた。。。
次回はどれも興味がないので今度来るのは夏以降かな。。。
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