fc2ブログ

山元彩香 「We are Made of Grass, Soil, Trees, and Flowers」 @ Taka Ishii Gallery Photography / Film

最近観たギャラリーの展示。


まずはずっと楽しみにしていた山元彩香展。
今回はなんとアフリカ(マラウイ)で撮影された写真群。
これまでのロシアやバルト3国から大きく離れましたが、全くブレることのない作品たち。
ここまで寒色に包まれたアフリカを初めて観ました。
特に1人の少女が凄くて、山元の成し遂げたいものに一番近い気がします。
身体が魂の容れ物だという人間存在の在り方が残酷な程に写し取られています。
本人も言うように、コロナで海外に行けなくなり、何度か重ねて来訪することでアフリカを撮りたかったというのはそれはそうだろうけど、初めて行った土地でこれだけのものが撮れるのは単純に凄いし、コロナが明けたらまた訪ねてさらに深みを増したものも観てみたいですね。
あと、void+の時のような映像も観てみたかったな、とは思いました。
11月6日からは写真美術館でも展示があるし、写真集の出版も。
今後とも楽しみです。
この展覧会は11月13日まで。こちら

IMG_7486_20211017095144d7c.jpg

IMG_7487.jpg

IMG_7488_20211017095147776.jpg

IMG_7490.jpg

IMG_7491_202110170951508a2.jpg


続いてスタジオ35分の酒航太の展示。
長年撮り続けている動物園の動物たちを撮ったシリーズ。
改めて一枚一枚見ていくと、動物園の中で生まれ育った動物たちの不気味さが際立ちます。
見慣れた動物たちも白黒の静謐な世界の中で見慣れない生き物に見えてきます。
個人的に、ギャラリー入ってすぐの最近流行りのシュウガラコの変容が驚きでした。
DMにもなってる猿の写真の目もすごかった。
後述するトークの中でも酒さんが仰ってるけど、世間に溢れてる「動物写真」と酒さんの「動物写真」の決定的な差は、ディスコミュニケーション。
巷の動物写真は動物たちとコミュニケーションができてるような幻想を抱かされるけれど、酒さんの写真からは絶望的なほど動物たちとの距離があります。
靄のかかったような、分かり合えなさのようなものが映し出されているように思います。
次回作の展望も聞けてよかったです。
会期終了。詳細はこちら
大森克己さんとの対談はYouTubeに上がってるので是非。こちら
この展覧会はこの後大阪のgallery176に巡回します(11/5-16)。こちら

IMG_7532.jpg

IMG_7534.jpg

IMG_7536.jpg


お次は絵画2名。
ShugoArtsの小林正人の展示は、相変わらずのラディカルさだけど、作品に干し草が付着してたり、思いがけないところに絵具が大量にこびりついていたりと、描かれた時の状況まで想像させてしまうような威力がありました。
そしてものとしての絵画の在り方。存在感すごすぎる。
お隣のビルの現代芸術財団でも一点展示がありました。どちらも会期終了。こちら
TARONASUの秋吉風人もすごかった。
こちらはガラスに直接絵具が塗られていて、そのストロークと重なりがそのまま絵画になっており、絵画の生成をそのまま見せるような生々しさがあって、ついつい見入ってしまう。
絵具の立体作品は正直よくわからなかったけど、久々に観て改めて面白い作家でした。
こちらは11月7日まで。こちら

IMG_7466.jpg

IMG_7468.jpg

IMG_7469.jpg

IMG_7470_202110171004381d4.jpg

IMG_7471.jpg

IMG_7467.jpg

IMG_7472.jpg

IMG_7474_20211017100445f2a.jpg

IMG_7475.jpg

IMG_7476.jpg

IMG_7477_2021101710051608c.jpg

IMG_7482.jpg

IMG_7479_202110171005172c6.jpg

IMG_7481_20211017100520967.jpg

IMG_7480.jpg


絵画と言えるのかわからないけど、リコーアートギャラリーでやってる大山エンリコイサム展。
今回はなんとイメージをデジタルで組み、リコー発の2.5次元印刷StareReapを使って印刷。
めちゃくちゃ細かい曼荼羅のようなイメージと、半立体の肉眼でしか捉えられない超絶テクスチャーの組み合わせは凄すぎ。
ただ、大山のクリエイティブが凄いのかリコーの技術が凄いのかってところがノイズとなって、作品として純粋に見られないのは否めないかも。
どっちも凄い、でいいんだろうけどね。
11月20日まで予約制。こちら

IMG_7596.jpg

IMG_7601.jpg

IMG_7597_20211031135423d06.jpg

IMG_7599_20211031135425e3a.jpg

IMG_7602.jpg

IMG_7603.jpg


KEN NAKAHASHI所属の作家3名の展示。
まずは海老原さん。
「美男におわす」の最後を飾った海老原靖の新作「colors」が、美術館以上に多く展示されてる!圧巻!
中には中橋君の肖像もw
過去作だけど、ミラーに描かれた肖像がとても良かった。
11月26日まで。こちら
続いて上述の小林正人に続いて現代芸術振興財団で現在開催されてるのが松下真理子展。
「人間の声」と題された展覧会タイトルと、名前の変更(以前はまり子だった)に並並ならぬ覚悟を感じる。
実際広いとは言えない空間にこれでもかというぐらい強い作品が所狭しと並んでるんだけど、不思議と息苦しさはない。
ピンクや黄色といった色彩も合間ってか悲壮感もなく、イメージの複雑さとは裏腹にすっきり観られる。
それがいいのか悪いのか今の所判断はできないけれど。
12月4日まで。木金土のみなのでご注意を。こちら
次に歌舞伎町デカメロンでやってるオル太と原田裕規の展示。
オル太が歌舞伎町の路上でビリヤードやってるのに対して原田は室内(デカメロンとKEN NAKAHASHI)で静かに写真眺めてるのが、静と動の対比。
説明ないとちょっとわかりにくいかも。。。
12月12日まで。こちら

IMG_7607_20211031134933457.jpg

IMG_7611.jpg

IMG_7646.jpg

IMG_7647_20211104190457de3.jpg

IMG_7648_20211104190459312.jpg

IMG_7627_20211102175541630.jpg

IMG_7623_20211102175540caa.jpg


最後はYumiko Chiba Associatesでやってる今井祝雄とFergus McCafafferyでやってるジャスパー・ジョーンズ展。
どちらも毎回渋すぎて大好き。
Yumiko Chibaでは1971年に今井が発表したカーペットを会場に敷き詰める「Limited Space」と1970年の写真作品。
こんな歴史的な作品が新宿のマンションの一室で観られるの本当に不思議。
11月13日まで。こちら
Fergus McCafferyのジャスパー・ジョーンズは初期と近年の版画作品。
正直よくわからなかったけど、マース・カニングハムをコラージュした作品は素敵でした。
それにしても彼がまだ存命作家というのがすごい。。。
12月18日まで。こちら

IMG_7541.jpg

IMG_7540.jpg

IMG_7539.jpg

IMG_7538.jpg

IMG_7669_2021110419114922c.jpg

IMG_7671.jpg

IMG_7673_2021110419115268d.jpg



SCAI PIRAMIDEの磯谷博史とグループ展、shiseido art eggの菅実花とStudio138のグループ展も観たけどよくわからなかったので割愛。
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

カレンダー
02 | 2024/03 | 04
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
最新記事
カテゴリ
検索フォーム
月別アーカイブ
プロフィール

もりかわみのる

森川穣
現代美術作家。
森川穣 website
A'holicオーナー
A'holic website
instagram

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

管理者用
カウンター
To See List
・2024.02.06-04.07
中平卓馬 火―氾濫 @ 東京国立近代美術館

・2024.02.23-04.14
生誕120年 安井仲治 僕の大切な写真 @ 東京ステーションギャラリー

・2024.02.17-05.12
アブソリュート・チェアーズ @ 埼玉県立近代美術館

・2024.02.22-25
マームとジプシー「equal」 @ 吉祥寺シアター

・2024.02.14-05.27
「マティス 自由なフォルム」@ 国立新美術館

・2024.03.06-06.03
遠距離現在 Universal / Remote @ 国立新美術館

・2024.03.02-04.14
『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本 @ 板橋区立美術館

・2024.03.09-06.30
カール・アンドレ 彫刻と詩、その間 @ DIC川村記念美術館

・2024.03.12-05.12
ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?——国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ @ 国立西洋美術館

・2024.03.15-06.09
第8回横浜トリエンナーレ「野草:いま、ここで⽣きてる」@ 横浜美術館・旧第⼀銀⾏横浜⽀店・BankART KAIKO

・2024.03.30-07.07
ブランクーシ 本質を象る @ アーティゾン美術館

・2024.04.06-07.07
ホー・ツーニェン エージェントのA @ 東京都現代美術館

・2024.04.27-08.29
デ・キリコ展 @ 東京都美術館

・2024.04.24-09.01
シアスター・ゲイツ展:アフロ民藝 @ 森美術館

・2024.05.23-08.04
魚谷繁礼展 @ ギャラリー間

・2024.06.06-16
劇団チョコレートケーキ「白き山」 @ 下北沢・駅前劇場

・2024.06.08-12.01
フィリップ・パレーノ展(仮)@ ポーラ美術館

・2024.06.25-09.23
内藤礼 生まれておいで 生きておいで @ 東京国立博物館 平成館企画展示室、本館特別5室、本館1階ラウンジ

・2024.06.29-09.16
ポール・ケアホルム展 時代を超えたミニマリズム @ パナソニック汐留美術館

・2024.07.13-09.29
鴻池朋子展:メディシン・インフラ(仮称)@ 青森県立美術館

・2024.07.20-09.23
平田晃久―人間の波打ちぎわ @ 練馬区立美術館

・2024.09.04-11.24
大西麻貴+百田有希 / o+h展 @ ギャラリー間

・2024.09.07-2025.01.13
内藤礼 生まれておいで 生きておいで @ 銀座メゾンエルメス フォーラム

・2024.09.25-2025.01.19
ルイーズ・ブルジョワ展 @ 森美術館

・2024.03.27-09.22
アイザック・ジュリアン - Ten Thousand Waves @ エスパス ルイ・ヴィトン大阪

・2024.09.14-12.01
塩田千春 つながる私(アイ) @ 大阪中之島美術館

・2024.09.21-10.06
地点「知恵の悲しみ」@ アンダースロー

・2024.10.03-12.17
松谷武判 Matsutani Takesada(仮称) @ オペラシティアートギャラリー

・2024.10-12
絵のアティテューズ―― 荒川ナッシュ医(仮) @ 国立新美術館

・2024.11.02-2025.02.09
ジャム・セッション 石橋財団コレクション×毛利悠子 ―ピュシスについて @ アーティゾン美術館

・2024.11.23-2025.01.26
「再開館記念―トゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル」展(仮称) @ 三菱一号館美術館

・2024.10.24-2025.02.25
Bangkok Art Biennale 2024: Nurture Gaia @ BACC他

・2025.01.18-2025.05.18
玉山拓郎 @ 豊田市美術館

・2025.02.15-06.01
フェリックス・ゴンザレス=トレス(仮)@ 国立国際美術館

・2025.09.13-11.30
あいち2025 @ 愛知芸術文化センター、愛知県陶磁美術館、瀬戸市のまちなか

・2025.09.26-11.24
岡山芸術交流2025 @岡山市内各所

QRコード
QR