Le Corbusier♯4 Ronchamp

パリから4時間かけてロンシャン教会に行って来た。
正確な名前はノートル・ダム・デュ・オー礼拝堂(Chapelle de Norte-dame-du-haut)。
コルビュジエ晩年の傑作とよばれるこの建築は、それまでコルビュジエが唱えてきた「機能的な建築」とは全く異質な造形的な建築。コルビュジエが爆発した、と当時建築界に衝撃が走った。
1955年。そんな昔にこんなものを建てたんだからやはり怪物である。
写真で散々見てきたこのロンシャン教会だけど、生で見るともの凄い迫力。でも他を寄せ付けない感じは全く受けない。むしろすごく優しい印象だった。方舟。当時の人はそう表現した。
中に入ると光の宴。何かを祝福するように様々な光が入って来る。
丹下さんの東京カテドラルや安藤の光の教会にも感動したが、こっちはもっと温かな感動だった。椅子に座っていると本当に何か暖かいものに包まれている気がする。お見事です。
別の角度から。

門。

内部。光のシャワーがのお出迎え。




他にも修道者のための施設が。水凍ってます。


これを最終日に見れたのは本当によかった。このフランス旅行はコルビュジエの偉大さを生で感じられた有意義な旅でした。この日は快晴で、白い建物に青空が映えてとても素晴らしかった。
ところでこの教会のそばにもうひとつ教会を建てる計画があるらしい。
建築家はレンゾ・ピアノ。
正直疑問を感じずにいられない。なぜピアノ?
ここはどう考えても安藤しか考えられないと思うのは僕だけだろうか。
今生きてる建築家の中で、コルビュジエの意思をもっとも継承してるのは安藤忠雄だと思う。丹下さんがいれば丹下さんなんだろうけど。安藤の建築は教会に非常に向いている。そしてかつての安藤青年がコルビュジエに憧れこの地に何日も通ったというエピソードなどを聞くとどうしても安藤に建てさせてあげたい。なんでレンゾ・ピアノなのか。本当に疑問だ。
旅の最後、ザハの駐車場がストラスブールというロンシャンからTGV(新幹線のようなもの)で近いということで行こうかという計画が出たが、なんで駐車場見に新幹線使わなあかんねんという正論を誰ともなしに言い出しおじゃんになった。正気って大事だ。
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