OGATAYAMA

一昨年ぐらいにお客さんから聞いてずっと気になってた建築がありました。
「OGATAYAMA」
個人邸らしいのだけど、見学ができて、なんだったらご飯も頼めて、一日過ごせるらしい。。。
そのお客さんは実際一日そこで過ごしたらしい。
仙台の郊外、というか山奥にあるらしいと聞いていて、いつか!と思ってました。
そしてそのいつかが来ました!
僕が行く日はポップアップショップがやってて、普段の建築ツアーがなかったのだけど、まあそっちの方が気楽かな、とも思い申し込みました。
仙台駅から南北線の終点「泉中央」まで行き、そこから「泉岳自然ふれあい行」のバスに乗り、フリー乗降システム(言ったところで降ろしてくれる!)で「カフェモンタナ前で」と運転手さんに告げ、半信半疑のままバスに揺られること40分。本当にカフェモンタナの前で降ろしてくれました。
そこから車で迎えに来てくれるということなんだけど、これがその風景。不安しかない。


やーーー、この感覚!!
ズントー巡りとかしてる時のホンマかいなっていう感覚久々に味わいました。
日本でこれが味わえるとは!刺激的!
とりあえず待ち合わせの時間まで待ってみるも車は来ず。。。
そこから10分して歩こうかと思い立ったところに来てくださいました!
車でこんな道!?ってとこ通り抜けながら10分弱。
ようやくたどり着きました!!!
ご覧ください!!
これが「OGATAYAMA」です!!!















お分りいただけるでしょうか、このすごさ。。。
遺跡!?のような感覚というか。
ポップアップの方にこの建築の主である尾形さんがいらっしゃったのでお話を聞くと、建ったのは3年ほど前で、最初はミースのファンズワース邸のようなガラスの矩形で考えてたけど、段々この自然に合わせるように洞窟のようなものになっていったのだとか。
この尾形さんというのは家具や内装を中心にデザインされてる方で、実際この家の奥には工房もあったります。
その尾形さんが自らデザインされたのがこの「OGATAYAMA」だそう。
最近になって新建築でも取り上げられたけど、それは誤情報だそう。
新建築には「House O 設計:アトリエ海」となってるんだけど、実際の設計は尾形さん自身らしい。
それにしてもこのセルフビルド感すごい。。。
このコンクリの表面が異常なんですよね。
なんでも、工法的には盛り土でドームを形成してそこにコンクリを流すのがシンプルなんだけど、これだけの土を運び込むのが場所的に大変なので、足場を組んで、その上に土を持って、さらにその上に布やらアルミ板やら土囊袋を被せてコンクリートを流し込んだためにこんなテクスチャーになったらしい。
最終的にその布とか剥がすの超大変だったらしい笑
土囊袋の印刷まで転写されててその大変さはなんとなく分ります笑
ちなみにこの工法、石上純也や西沢立衛にも伝授したそうです。。。






やー、本当にすごかった。。。行けてよかった。。。
普段は建築ツアーもやってくれるみたいです。
現在コロナで1日1組の予約のみです。こちら。
仙台からかなり遠いけれど建築好きはぜひ行くべし!
ちなみにバスが相当ないので車があればベター。
帰りは歩いてモンタナまで行って時間を潰して帰りました。。。
それにしてもモンタナもシュールだったなぁ。。。

ところで仙台では聖地せんだいメディアテークへ。
残念ながらまん防により閉まってましたがファサードだけ拝ませていただきました。
今年でちょうど20年なんですね。感慨深い。。。

東北旅は以上!
来年は青森行かねば!
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