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マーク・マンダース —マーク・マンダースの不在 @ 東京都現代美術館

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めちゃくちゃ楽しみにしてたマーク・マンダース展!
正直金沢のボレマンスとの二人展が良すぎたのでソロはどうかな、と思ってたのですが、期待を遥かに凌駕する内容でした。。。!!!!
金沢では観られなかったディテールが詳細に観られたし、展示構成も素晴らしかった。
永遠に居られる空間でした。。。

まずは美術館入口に「2つの動かない東部」(2015-16)。
これ、金沢ではガラス越しにしか観られなかったので、こんな至近で観られるのが嬉しい。
触ろうと思えば触れる。。。それにしてもこの色彩の美しさよ。。。

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美術館3階の展示室へ。
エスカレーター登りながら観えてくる最初の作品「未焼成の土の頭部」(2011-14)の神々しさ。。。
金沢の時は気づかなかったけど、この木に見える部分もなんとブロンズ。。。!!
そもそも顔の粘土っぽいのもブロンズだし、マジで頭おかしい。。。
ブロンズってこんな表情作れるのか。。。
あとでコレクション展観たらいくつかブロンズ作品出てるけど同じ素材とは思えない。。。

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続いて「夜の庭の光景」(2005)。
初めて観るタイプの作品だけど、これ猟奇的すぎ。。。
猫真っ二つにぶった切られて謎の物体が挟まれてる。。。怖い。。。

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広い展示室ではまず「マインド・スタディ」がお目見え。
この作品、2013年に行ったヴェネツィア・ビエンナーレオランダ館で展示されてて、初めてこの作家のこと知ったんだよな。。。感慨深い。
改めてディテール観ると本当に意味がわからない。。。
なんで?の連続で永遠に観察できます。

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お次はマンダースお得意の養生シートで空間を構成するシリーズ。
金沢で観た作品がほとんどだけど、改めてディテールすごい。。。
どれがブロンズでどれが違うのかの見極めゲーム楽しすぎた。。。
周りに散らばってる破片とかはどこまで指示があるんだろうか。

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「4つの黄色い縦のコンポジション」(2017-19)
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「椅子の上の乾いた像」(2011-15)
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「乾いた土の頭部」(2015-16)
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「黄色い鉛筆のある土の像」(2019) これ謎すぎたw
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この養生シートから抜けた時の風景が好きでした。空間構成が迷路のようで面白すぎる。

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「リビングルームの光景」(2008-9) ディテール
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「狐/鼠/ベルト」(1992-93)
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「黄色い縦のコンポジション」(2019-20)
最初に登場した「未焼土の土の頭部」(2011-14)に似た作品だけれど、これはなんとロープはロープで木は木だった!(日本語混乱)
なんとなく初期は生の素材を使ってて後に全部ブロンズになるプロセスを思いがちだけれどなんと逆で近作の方がブロンズじゃなくなるの意味がわからないw
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「記録された課題」(1992-93) かわいいw 初期は動物モチーフが多め。
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「舞台のアンドロイド(88%に縮小)」(2002-14) (88%に縮小)とは???
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「像の習作」(1997-2015)
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後半からは写真撮影不可。
廊下のドローイングの部屋がほぼ精神病患者www
ドローイングがマジでおかしすぎて怖かった。。。
これって会期中増えたりしてるのかな?ファックスとかで送られてるような印象。
後半の展示は雑多にいろんなオブジェが置かれていてその展示も面白かった。
最後の最後、最新作の「3話の死んだ鳥と墜落する辞書のある小さな部屋」(2020)も頭おかしかった。。。
改めてマンダースの天才奇才っぷりを堪能しました。
それにしても、作者が来日できない中でここまでの展示ができるとは。。。本当にすごい!
今年暫定1位の展示。6月20日まで。こちら
図録早く見たいよ!5月の発売だそうです。


同じく都現美ではライゾマティクスTokyo Contemporary Art Award 2019-2021 受賞記念展コレクション展が開催中で、4つ全部見ると美術館出る頃にはげっそり。。。
ライゾマは謎のデバイスを装着するんだけどただ邪魔でしかなかった。。。
最初のイレブンプレイとの作品は面白かったけど、後半は技術っぽすぎてよくわからなかった。
アワードの下道さんと風間さん好きな作家なのにあまり良く思えなかったな。。。
とにかくマンダースに全部持って行かれた1日でした。
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