石川竜一「いのちのうちがわ」@ SAI



気づけば東京の展覧記事しばらく書いてなかった。。。
毎度のことですが、書いてなくてもかなり観てます。
以下最近観た展示一覧
日本の抽象絵画: 田中秀和・西川茂・平野泰子 @ タグチファインアート
亀山 亮 写真展「メキシコ・日常の暴力と死」@ スタジオ35分
池袋への道―近世の歴史資料、池袋モンパルナス、森山大道 @ 東京芸術劇場
澤田知子 狐の嫁いり @ 東京都写真美術館
中川エリカ展 JOY in Architecture @ TOTOギャラリー・間
DOMANI・明日展 2021 @ 国立新美術館
佐藤可士和展 @ 国立新美術館
2021年宇宙の旅 モノリス @ GALLERY GYRE
薬師川千晴展 @ 画廊くにまつ青山
鈴木敦子 写真展「lmitation Bijou」@ Alt_Medium
近藤七彩 個展「第二の人生」@ アンスティチュ・フランセ東京
ふねとふく @ fabric camp
VOCA2021 @ 上野の森美術館
川内倫子展「M/E」@ 三越コンテンポラリーギャラリー
そんな中最も興味深かったのは石川竜一の新作展。
渋谷のミヤシタパーク3階にあるSAIというギャラリーで4/18までやってます。こちら。
まさかミヤシタパークにこんなギャラリーがあったとは。。。
一生縁のない場所だと思ってたのに、かなりいい空間です。
ガラスでスケスケで外から中が結構見えるんですが、この華やかな場所との相性を全く考えてない、というかほぼ嫌がらせみたいな展示でした笑
今回の新作はタイトルの通り、動物の内臓にフォーカスした写真群。
これまでポートレートを中心に撮影してきた石川さんでしたが、ここにきてこんなものを撮るんだ!という驚き。
こういうマタギ的な写真を撮る写真家に2011年に第37回木村伊兵衛賞を受賞した田附勝さんがいますが、彼ともまた違う切り出し方で非常に面白かった。
(石川さんも2014年に第40回木村伊兵衛賞を受賞)
本当にグロテスクな写真なんだけれど、観ていくうちにその美しさにどんどん引き込まれていきます。
そして、これまで撮ってきたポートレートがひたすら人間の表面を撮ってきたのに対して、今回は生物の内側にたどっていった経緯がなんとなく見えてきて段々腑に落ちてきました。
とはいえ、写真は良くも悪くも表面を写し取るメディアです。
「内側」の表面を執拗に撮ったそれらは、色やツヤなどが生々しく迫ってきてすごい迫力。
最後にこの写真集の見本が置かれていて、僕はそっちのマットな写真の方が好きでした。
オリジナルプリントはテカテカしていて生々しさが半端ないので、マットな紙に刷ると洗練されたイメージになります。
写真集、ちょっと高かったので買えませんが、僕は好きな作品群でした。
グロいのが苦手な人にはオススメできませんが。。。
生誕150年記念 モンドリアン展 純粋な絵画をもとめて @ SOMPO美術館

昨年オープンしたSOMPO美術館。
通勤路の途中なのでほぼ毎日通ってたんだけど、ようやく中に潜入。
現在6月6日までモンドリアン展が開催中です。
今更モンドリアンって感じだけれど、彼の初期作から晩年の抽象画までが、潔いまでの年代順で並べられていて、その変遷が物凄くわかりやすくてよかった。
あと、同時代のデ・スティールの画家の作品やリートフェルトの家具や家の映像も。
案外楽しめるのでオススメです。
最後はゴッホで締めるのがさすが損保ジャパン!って感じ。