fc2ブログ

京都市京セラ美術館 by 青木淳

IMG_4654.jpg

勝手にGoToキャンペーン第三弾は京都!

ここまで人のいない京都初めて見ました。。。
ここ数年はインバウンドで町のキャパを超える外国人と旅行客で溢れていただけに、国内で最もコロナ禍の被害を受けてる街かもしれません。。。
今行く人には安くて空いてて本来の京都って感じいいんだけど、商売は辛いだろうなぁ。。。
オリンピックに向けて新しい施設も色々できてて、久々の京都を堪能。
特に京都のクラフトジン季の美のHouse of KI NO BIは天国だった。。。
新しくなった新風館もびっくりするぐらいオシャレになってたし(以前はどうしようもなかった...)、フィンランドから日本初上陸のCAFE AALTOも行ってきました(微妙でした)。

そんな中でも最大の目的はリニューアルした京都市京セラ美術館
ここも3月にオープン予定が5月末にようやくオープン。
6/18までは府民限定で、その後全国からも来られるようになりました。
新風館同様、マジでどうしようもない施設だったのに、最高の場所になってた!!!
卒展もバイトもやったことあったんだけど、当時はその魅力に気づけなかった。。。

まず正面玄関が閉鎖されて、代わりに「ガラス・リボン」と呼ばれる地下の入口が。
美術館前には広場もできてます。すげーーー!!!

IMG_4659.jpg

IMG_4656_20200807152529c92.jpg

IMG_4649.jpg

IMG_4650_20200807152528192.jpg

中に入る前にぐるっと一周。
裏の庭へ。新館とつながっております。
ここも当時は閉ざされた空間で、知る人ぞ知る場所だったのよ。。。

IMG_4660_202008071531535bf.jpg

IMG_4666_20200807153154103.jpg

池には杉本博司のガラスの茶室「聞鳥庵」も。
IMG_4669.jpg

IMG_4671.jpg

IMG_4672.jpg

新館。外壁が特徴的。

IMG_4629_202008071539172ef.jpg

IMG_4631.jpg

IMG_4634.jpg

テラスへ。
本来なら本館2階から出られるんですが、コロナ対策で閉まっています。
裏の階段からのみなので誰もいませんでしたが気持ちいい場所。
東山が綺麗に見られますが全然映えません。。。

IMG_4633.jpg

IMG_4636_202008071544589ea.jpg

IMG_4638.jpg

IMG_4639.jpg

IMG_4721.jpg


さて、いよいよ中へ。。。地下から本館、そして庭の緑のアプローチは最高すぎませんか。。。?

IMG_4681_20200807155605897.jpg

IMG_4683.jpg

IMG_4684.jpg

IMG_4686.jpg

IMG_4687.jpg

IMG_4690_20200807155612325.jpg


この大空間、ほとんど手をつけてないけど、オリジナルが美しすぎる。
他の意匠もこうなると全部美しい。。。今まで何で見えてなかったのか。。。

IMG_4693_20200807155938829.jpg

IMG_4720.jpg

IMG_4722_20200807155941a70.jpg

IMG_4724_20200807155943301.jpg

展覧会。現在3つ開催中です。
しかし問題が。。。
展覧会1つ1つ予約をしなきゃならない!!
これは面倒にも程がある。。。ぜひ改善してほしい。
とはいえ仕方ないので30分ずつずらしてまずはコレクション展2つ。
本館から両翼へ。それにしてもこんな空間あったっけ?ってのがいくつか。
特に左のところ。何だっけこの空間??
現在鬼頭健吾のインスタレーションもやってます。

IMG_4703_2020080716080425a.jpg

IMG_4701_20200807160803328.jpg

IMG_4698.jpg

さて、コレクション展。
以前はマジでおざなりになってたコレクションをついに生かしてる。素晴らしい。
作品自体は京都市の施設ってのもあって、京都に絞りすぎてるのでふーんってのも多いけど、上村松園の美人画なんかはやっぱり花がありますね。

そして新館へ。
裏庭からの東山がガラス張りで見られて最高。
新館では杉本博司展がやってますが、個人的には特に感動もなく。。。
近代的で合理的な手法で裏付けだらけの彼の作品に僕はもう感動できなくなってます。
とはいえこの館がまさか現代美術を扱う日が来るなんて。。。
お向かいの京都近美さんはどないしはるんやろか、と思って、HPリニューアルされてるし、来年ピピロッティ・リスト展なんてやるみたいだしびっくり!こちら
最後のトライアングルという新スペースでも鬼頭健吾がやってたりしてます。
来年の椹木野衣の平成展はちょっと期待してます。今後も楽しみ。

IMG_4708.jpg

IMG_4707.jpg

IMG_4719.jpg

IMG_4712.jpg

IMG_4726.jpg

IMG_4678.jpg

IMG_4647.jpg

以上!素晴らしかった。。。
以下関連記事と建築と館長兼任という異例人事の青木淳インタビュー、プレビュー公式動画を是非。
京都でマストの場所になりました!

“デザインの流儀”を引き継ぐリノヴェイションの技法:建築家・青木淳、京都市京セラ美術館リニューアルの全貌を語る
京都市京セラ美術館の建物が公開。大規模リニューアルの注目ポイントとは?
建築家として、館長として。青木淳は京都市京セラ美術館をどこに導くのか?






さて、他に京都では京都芸術センターでやってた若手3名(全員90年代生まれ!)の展覧会「ニューミューテーション#3」や、友人の田中真吾が出してたeNartsでのグループ展「confidential 0004」を鑑賞。
京セラではイマイチだった杉本博司はお近くの細見美術館で同時開催中の展覧会「飄々表具-杉本博司の表具表現世界-」は面白かった。
「表具」というのは、掛け軸の側のこと。西洋画でいう額ですね。
自身の写真やコレクションを掛け軸にて同館のコレクションと並べてみたり、ウォーホルが京都に泊まった時の宿帳まで掛け軸にして傷んだキャンベルスープ缶と並べてるのとかもあった。他にも坂本龍一の楽譜や、アグネス・マーティンのドローイング、昔の解剖図なんかも掛け軸にしてます。
こちらは京セラの展覧会より会期が短く9月6日までなのでご注意を。こちら


あとgoogle mapで発見したSANAAの集合住宅は、肝心の屋根を見下ろすポイントがなくてよくわからず。。。
マップで発見とか我ながらきもい。
個人住宅は住所載せられないので、こうやって調べるしかないわけです。ごめんなさい。

IMG_4624.jpg

IMG_4627_20200807164459240.jpg
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

カレンダー
11 | 2023/12 | 01
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
最新記事
カテゴリ
検索フォーム
月別アーカイブ
プロフィール

もりかわみのる

森川穣
現代美術作家。
森川穣 website
A'holicオーナー
A'holic website
instagram

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

管理者用
カウンター
To See List
・2023.12.02-2024.02.04
「前衛」写真の精神:なんでもないものの変容 瀧口修造、阿部展也、大辻清司、牛腸茂雄 @ 渋谷区立松濤美術館

・2023.11.24-2024.03.31
「オラファー・エリアソン展:相互に繋がりあう瞬間が協和する周期」 @ 麻布台ヒルズギャラリー

・2023.12.09-2024.02.25
キース・ヘリング展 アートをストリートへ @ 森アーツセンターギャラリー

・2023.12.01-2024.01.28
梅田哲也展 wait this is my favorite part 待ってここ好きなとこなんだ @ ワタリウム美術館

・2023.11.09-2024.03.31
第14回上海ビエンナーレ @ 上海当代芸術博物館

・2023.12.17-2024.01.27
味/処 @ 神奈川県民ホールギャラリー

・2024.01.11-03.10
フランク・ロイド・ライト世界を結ぶ建築 @ パナソニック汐留美術館

・2023.12.16-2024.02.18
久門剛史「Dear Future Person, 」 @ @KCUA

・2024.01.12-02.25
牡丹靖佳展 月にのぼり、地にもぐる @ 市立伊丹ミュージアム

・2024.02.06-04.07
中平卓馬 火―氾濫 @ 東京国立近代美術館

・2024.01.18-03.24
能作文徳+常山未央展:都市菌(としきのこ)――複数種の網目としての建築 @ ギャラリー間

・2024.02.23-04.14
生誕120年 安井仲治 僕の大切な写真 @ 東京ステーションギャラリー

・2024.02.14-05.27
「マティス 自由なフォルム」@ 国立新美術館

・2024.03.06-06.03
遠距離現在 Universal / Remote @ 国立新美術館

・2024.03.09-06.30
カール・アンドレ 彫刻と詩、その間 @ DIC川村記念美術館

・2024.03.12-05.12
ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?——国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ @ 国立西洋美術館

・2024.03.15-06.09
横浜トリエンナーレ2023 @ 横浜美術館ほか

・2024.03.30-07.07
ブランクーシ 本質を象る @ アーティゾン美術館

・2024.04.06-07.07
ホー・ツーニェン エージェントのA @ 東京都現代美術館

・2024.04.24-09.01
シアスター・ゲイツ展 @ 森美術館

・2024.04.27-08.29
デ・キリコ展 @ 東京都美術館

・2024.05.23-08.04
魚谷繁礼展 @ ギャラリー間

・2024.09.04-11.24
大西麻貴+百田有希 / o+h展 @ ギャラリー間

・2024.09.14-12.01
塩田千春 つながる私(アイ) @ 大阪中之島美術館

・2024.09.25-2025.01.19
ルイーズ・ブルジョワ展 @ 森美術館

・2024.11.02-2025.02.09
ジャム・セッション 石橋財団コレクション×毛利悠子 ―ピュシスについて @ アーティゾン美術館

・2024.11.23-2025.01.26
「再開館記念―トゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル」展(仮称) @ 三菱一号館美術館

・2025.09.13-11.30
あいち2025 @愛知芸術文化センター、愛知県陶磁美術館、瀬戸市のまちなか

QRコード
QR