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杉本博司 本歌取り 東下り @ 渋谷区立松濤美術館

最近観た写真展関連まとめ。

杉本博司 本歌取り 東下り @ 渋谷区立松濤美術館 (-11/12)
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なんだかんだダントツでよかったのは悔しいかなこの方の展示。
近年は彼のナルシシズムに食傷気味ですが、それでもやっぱり見せ方がうますぎる。
このノイズの多い美術館を見事に自分のものにしていました。
本展の前身となる姫路の展示を観てないのでどういう感じだったかわからないけれど、敢えて正攻法で行かずに古物や他人の芸術品とのコラボレーションという形で見せるやり方は見事。
それを「本歌取り」とするのも粋が過ぎます。
展示物一点一点挙げていくとキリがないんだけど、やっぱり写真を屏風や掛け軸にするのは上手すぎるし、数理模型の彫刻は美しいし、小柳で観た時はダサかった新作もここで観るとしっくりくるし、やっぱり只者ではありません。
特に2階の展示は、真ん中のソファまでしっくり来てて、この美術館で観てきた展示の中でもかなり上位の展示でした。お見事。

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石川真生 ─私に何ができるか─ @ 東京オペラシティ アートギャラリー (-12/24)
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沖縄の写真家・石川真生の個展。
一昨年の沖縄県美での個展のカタログをお客さんから頂いて知った作家さん。
「私に何ができるか」というタイトルからも、かなり真っ直ぐな写真で、写真の本来の役割を思い出させてくれます。
ただ、前半これまでのシリーズをすごい早足で見せちゃうので知らない人からしたら不親切な展示構成だと思いました。
作品説明は壁に貼るタイプではなく、配布物にしては太い冊子を見ながらの鑑賞は中々辛いものがあります。。。
この展覧会で見せたいのは後半の「大琉球絵巻」なのはすごく伝わってくるんだけど。
冊子と照らし合わせながら観るのも散漫になってしまい、最後の廊下はほとんどがらんどうだし、展示構成がすごく雑だなぁというのが感想。
とはいえ一枚一枚が強いので、写真表現として純粋に楽しめます。
上階のコレクションは顔をテーマにした構成。
川島秀明の作品ちゃんと観たことなかったけど、キャンバスの縁に表面と全然違った色が垂れてて面白かった。
Project Nはピンと来ず。

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見るまえに跳べ 日本の新進作家vol.20 (-2024.01.21) / 即興 ホンマタカシ (-2024.01.21) / 風景論以後 (-11/5) @ 東京都写真美術館
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展覧会3つとさらにアアルトの映画も観たから一つの美術館でかなりのカロリー消費でした。。。
まずは3階の毎年恒例・新進作家展。
年によっては「これって写真なの?」って表現もあるんだけど、今年はカメラを持って真っ向勝負で挑んでる写真家が多かった気がします。
そんな中でも圧倒的に良かったのが渕上裕太さん。
上野の人々を撮った写真で、最初ステートメント読んだ時は「それって鬼海弘雄じゃない?」って思ったんだけど、空間全体を覆うように展示されてるそれらは、演出と彼らの個性が合わさって凄まじいエネルギーでした。
同じく西成や新宿などのドヤ街を撮ってる星玄人さんも似たような題材ながら全く違う世界観で面白かった。
唯一知ってたうつゆみこさんは相変わらずの毒々しい世界観で浮きまくってた笑
彼女だけ現実というよりも内省的なモチーフなんだけど、そんな中でも薄っすら彼女自身の生活感が顕れてるのが今回の出展理由なのかもと想像したり。
近年の新進作家展の中ではかなり好感の持てる展示でした。
続いて2階のホンマタカシ展。
もはやビッグネームになり過ぎて特に気にも留めない作家なんだけど、今回はかなり印象が違ってて、部屋一室使ってカメラ・オブスクラにして都市を撮った写真が展示されています。
展示室の真ん中に部屋があって、四方に開いた穴からしか覗くことができず、そこにも写真が展示されてたり、謎にピアノが置いてたりして不気味。
とにかく展示室全体が妙に不気味な雰囲気に包まれてて、それは写真の印象がどこか「盗撮」めいた隠微さを醸し出してるからかもしれません。
ちなみに部屋を一室使ってっていうのは山中信夫も散々やってますが、彼の作品は白黒なので非現実みがあるのに対して、ホンマの写真はカラーというのもあって現実みと非現実みの間が特徴かも。
最後は地階の「風景論以降」。何故かここは撮影不可。
映画批評家の松田政男の著書「風景の死滅」(1971)をベースにしながら、現在から「政治の季節」だった1968年まで遡るようにして「風景」を捉えるかなりアカデミックな展示。
冒頭は広島を撮った笹岡啓子から。純粋に彼女の写真は良い。
原爆ドームや平和記念資料館のみならず、街角を撮っていても広島を感じさせるのが不思議。
その後、2章の今井祝雄の移動中に出くわす赤信号ばかりを撮った「Red Light」にハッとさせられたり、3章の中平卓馬のアレブレの写真に痺れたりとあったけど、全体的に捉え所のない展示。それこそが日常の「風景」というものなのかもしれないけど。
最後の大島渚や若松孝二らの映画の展示も美術館で観るには中々厳しく。。。
試みとしてはかなり骨太な企画ではあるけれど、やっぱり展示としては難しく感じてしまいました。

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寺田 健人 @ 東京建物八重洲ビル (会期終了)
「Tokyo Dialogue 2023」@ TODA BUILDING工事仮囲 (会期終了)
最後に東京駅周辺で先月までやってたT3 PHOTO FESTIVAL TOKYO関連。
色々やってたけど、寺田健人さんの展示と同級生の山元彩香が参加してた「Tokyo Dialogue 2023」のみ鑑賞。
寺田さんは5月にやってたIWAKAN MAGAZINEの展示で初めて知って気になってる作家さん。
観たかった「想像上の妻と娘にケーキを買って帰る」が観られてホクホク。
ただでも物悲しい作品なのに、ビルの中に回ると誰もいない風景になっててさらに悲しくなった。
架空の娘が遊んだであろうおもちゃなんかもとても物悲しく展示されててとてもうまい。
一番大きな作品の下で仕事する男たちがさらに物悲しさを演出していていい感じでした。
去年は友人の清水裕貴さんが参加していた「Tokyo Dialogue」。
今年は同級生の山元彩香が参加してるので観てきました。
この仮囲いも来年には建物が完成するので無くなってしまうと思うとこのシリーズもこれで最後。
荒々しい工事現場と写真の相性が案外よくて面白い企画です。
今回も囲いの開閉部分にプリントされてたりしてとても良かった。
山元さんの作品も、これまでにないアプローチだったけどしっかり彼女の作品になってて感心。
神野紗希さんの俳句もとてつもなく良かった。

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