ゲルハルト・リヒター「14枚のガラス/豊島」@ 豊島

国内に数ある辺境アートスポットの中でも最強クラスに行きづらいスポット。
それが瀬戸内海に浮かぶ無人島、豊島です。
トリエンナーレで有名な豊島(てしま)ではありません。
こちらは「とよしま」と呼びます。
さらにややこしいことに広島の呉市にも同じ読みの豊島があるのですが、こちらは愛媛県になります。
実際この辺の島出身の知り合いに聞いても知りませんでした。。。
そんな島に何があるのか。
なんとゲルハルト・リヒターの恒久作品が設置されているのです。
しかも最後のガラス作品と言われていて、パビリオンの設計もリヒター本人が行なったとのこと。
なんでそんなものがこんな無人島に。。。
さらにこの作品に辿り着くのを難しくさせてるのがその公開期間。
なんと1年のうち9月の土日祝日しかオープンしないのです。。。!!!
こんなに難しいなら逆に行くしかないッ!!
というわけでホリック代表として行ってまいりました。。。
僕は尾道からバスで因島の土生港まで行き、そこからフェリー。
このフェリーも、豊島に寄るのは1日2本しかありません。こちら。
8時発か15:35発の便で僕は後者に乗りました。
そもそも無人島なのでフェリーが寄るのも不思議。。。
行先に豊島の文字はなく、弓削港か魚島港行きとしかなかったので焦りました。
とにかく「ニューうおしま」と書かれたフェリーに乗りましょう。
土生港から豊島までは約30分強。片道590円でした。


到着。本当に何もない。。。
そんな中意外にも何人か降りてて怖!ってなりました。(お前もな)
数えたら11人。金田一よろしく事件が起こりそうな予感。。。


港から見えてますが、受付の建物があり、そこで身分証明書の提示と、氏名、住所、電話番号の記入があります。
受付にも一点作品がありました。

受付を済ませるといよいよパビリオンに移動です。
竹藪の中を登っていくと徐々に見えてきます。






ついにご対面!!!!!













いやはや、冒険の末にたどり着いた感がすごくて感慨もひとしお。。。
入口から入ると、14枚のガラスがそれぞれ微妙な角度をつけながらお出迎え。
奥から観ると、島の海景がガラスに映り込んで、複雑な像を描きます。
ガラスに映り込んだ像たちで、入口側が全く見えなくなるの凄い。
しばし堪能してからまた受付へ。
するとなぜか受付の奥に通されてレストランみたいな場所でドリンクが用意されてました。。。
全部無料なのにどゆこと???
よくわからないまま、海を見ながらしばしチル。
資料があったので、色々見てたら、どうも奥にヴィラがあって宿泊できるらしい。
ただし、ふるさと納税で50万円以上が対象。なんということでしょう。
そもそも、この施設は現代アートプラットフォームが運営してるみたいなんだけど、HP見ても謎すぎ。こちら。


船が来るまでまだ時間があったのでもう一度観に行く。
なんと自分1人でかなりの時間を独り占めできました。贅沢の極み!
さっきより日が暮れかかった夕景を映し出す14枚のガラスたち。素晴らしい。。。
しかし、途中で船が自分を置いて行ってしまったのではと不安になり港行ったら皆さんいたので一安心。
しばし海を眺めながら、無事来てくれた船に乗って尾道へ。
さよなら、豊島!さよならリヒター!










本当に遠かったけど行けて本当に良かった。
こうなったら先日軽井沢にできたRichter Raumにも絶対行きたい!
尾道に戻って、以前行けなかったkadoさんでディナー。
ここにはうちで買ってくれた玉井さんの舟もあるのです。
そして宿は以前もお世話になった水尾之路さん。最高。こちら。
今回はランチとタルトもいただきました。
次の日、商店街歩いてたら置物と化した猫様とも遭遇して尾道満喫!









