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Parallel Lives 平行人生 — 新宮晋+レンゾ・ピアノ展 @ 大阪中之島美術館

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大阪に行ってきました。
大阪行くと必ずと言っていいほど向かうのが中之島の2つの美術館。
しかしどこからも遠いので行きにくいんですよね。。。
特に夏は歩くのも命がけ。
で、今回大阪駅から75番のバスに乗ればめちゃ近くの田蓑橋まで行けることに今更気づきました。
1時間に2本しかないけど、中之島美術館の目の前に着いてめちゃ便利!
ということで2つの美術館でやってた展覧会のレポです。


Parallel Lives 平行人生 — 新宮晋+レンゾ・ピアノ展 @ 大阪中之島美術館 (-9/14)
民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある @ 大阪中之島美術館 (-9/18)
まずは大阪中之島美術館。
やってたのは新宮晋+レンゾ・ピアノ展と民藝展。
今回の来阪の最大の目的は前者の展覧会。
新宮さん、実は僕が美術の道に向かうきっかけになった人なんですよね。
高校3年の秋に、同じ母校の卒業生として新宮さんが講演されて、それ聞いて美大に行こうと志したのでありました。
なのでこの展覧会は見逃すわけには行かなかったのです。巡回もないし。
この2人は各地でコラボレーションしていて、その始まりが1994年にオープンした関西国際空港。
建築をピアノが、中で風を孕んで動く彫刻を新宮が制作しました。
以前イタリアに留学していた新宮さんはイタリア語ができて、同い年というのもあってイタリア人のピアノと意気投合。
その後もいくつものプロジェクトを共にしています。
東京だと銀座のエルメスが有名ですね。
会場には2人の年表があって、2人とも1937年生まれ。
この展覧会は新宮さんの誕生日の7月13日に始まり、ピアノの誕生日の9月14日に終わるという粋な計らいが。
2人とも86歳になるのにバリバリ仕事しててすごい。。。
「平行人生」というタイトルが年表で見事に描かれていました。
初のコラボレーションは1994年ですが、実はその遥か前、2人の人生は1970年に交差しています。場所はこれまた大阪。
そう、大阪万博で、ピアノはイタリア産業館を手がけ、新宮は彫刻を手がけていました。
会場には2人の作品がとても贅沢に展示されていて、建築展によくある説明的な展示ではなく、新宮さんの作品も相まって体で感じる感覚がとても気持ちよかったです。
新宮さんの彫刻が床に落とす影が美しくて床ばかり撮ってました。
ピアノの最新プロジェクトでもある、丸の内にできる東京海上の新社屋も展示されていました。
年齢関係なく、のびのびと歩んでる2人の姿に改めて感動。素晴らしい展覧会でした。
そしてもういっちょ民藝展。
ちょっと前に東近美の民藝展あったしいいか、とも思ったんだけどせっかくなので。
案の定というか、そこまでの感動はなかったけど、江戸時代の燭台が最高にかっこよすぎて痺れた。
あと、第III章の柳の没後に世界に広がっていった民藝と、現在も受け継がれる民藝の紹介のコーナーはよかった。
小鹿田焼の里、日田の皿山にはいつか行きたい。。。
ちなみに両展見ると4000円オーバーです。高い。。。

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ホーム・スイート・ホーム @ 国立国際美術館 (-9/10)
コレクション1 80/90/00/10 @ 国立国際美術館 (-9/10)
続いて国立国際美術館。
企画の「ホーム・スイート・ホーム」展に関しては特に言うことなし汗
コロナ以降のホームというコンセプトはとてもいいのに展示がとても散漫。。。
クレジットには8名の作家がクレジットされてるもののそのうち2人は展示ではなく期間限定のスクリーニングでほとんど観られないし。
一番見ごたえがあったのは鎌田友介だったけど、わざわざ日本家屋を展示空間内に再現しちゃうのは違和感が。
潘逸舟は確かにこのテーマにぴったりの作家だとは思うけど、出品されてた作品が微妙すぎた。。。
それよか今回の目玉はコレクション展。
何と言っても最近購入した村上隆の「727 FATMAN LITTLE BOY」がデデンと正面に展示されてて圧巻。
他にも奈良美智、会田誠、中原浩大、ヤノベケンジ、西山美なコ、森村泰昌、やなぎみわ、束芋、小沢剛と、80年以降の代表作がこれでもかと展示されてて見所がたくさん。
マーク・マンダースがもはや置き場所ないから置かれてる感があって面白いw
なぜかこの展示終わったら来年まで展示ないみたいなんだけど改修でもするのかな?

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ところで大阪中之島美術館と中之島美術館をつなぐ渡り廊下がいつまで経っても通れず東西分裂感があるんだけど、バリアフリーやらでかなり大規模な工事がさらにいるらしく繋がるのはまだ先のことらしい。
もはや地上から行ってもそんな変わらないからいいっちゃいいんだけど色々大変ですね。。。

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