池田慎作品のオンライン販売開始しました。

池田慎作品のオンライン販売を開始しました。
https://aholic.stores.jp
店頭でのお買い上げはそれぞれ5%OFFとなります。
・「ハイビジョン蓬莱郷」
ピントをぼかして撮影したテレビ画面の写真に、蓬莱島や天寿国曼陀羅繍帳など、昔の人々が思い描いた理想郷を刺繍する。








「ハイビジョン蓬莱郷 I」
2023年
写真に刺繍
size : h210 × w298mm




「ハイビジョン蓬莱郷 II」
2023年
写真に刺繍
size : h100 × w150mm





「ハイビジョン蓬莱郷 III」
2023年
写真に刺繍
size : h88 × w126mm




「ハイビジョン蓬莱郷 IV」
2023年
写真に刺繍
size : h88 × w126mm
・「蓬莱郷シリーズ」
使い棄てされる物に、国宝の袴(国宝阿須賀神社伝来古神宝類)に描かれた蓬莱島を飛ぶ鳥を刺繍した作品。



「蓬莱郷 紙袋」
2022年
紙袋に刺繍
size : h240 x w170 x d100mm





「蓬莱郷 紙容器」
2022年
紙容器に刺繍
size : h125 x w115 x d55mm





「蓬莱郷 スチロール容器」
2022年
スチロール容器に刺繍
size : h220 x w220 x d45mm





「蓬莱郷 箸袋」
2022年
箸袋に刺繍
size : h30 x w190mm






「蓬莱郷 アイススプーン」
2022年
アイススプーンに刺繍
size : h125 x w17 x d2mm




「蓬莱郷 使い捨てスプーン I」
2022年
使い捨てスプーンに刺繍
size : h158 x w35 x d15mm




「蓬莱郷 使い捨てスプーン II」
2022年
使い捨てスプーンに刺繍
size : h35x w158 x d15mm





「蓬莱郷 ハイライト」
2023年
ハイライトに刺繍
size : h100 x w55 x d20mm




「蓬莱郷 石鹸青箱」
2023年
石鹸青箱に刺繍
size : h57 x w88 x d30mm
池田慎個展「蓬莱郷」はじまります。
池田慎個展「蓬莱郷」開催のお知らせ。
ケリス・ウィン・エヴァンス @ 草月プラザ
最近観たアート展まとめ。
まずは渋谷・表参道・外苑エリア。
ケリス・ウィン・エヴァンス @ 草月プラザ (-4/29)
丹下健三設計の草月会館。
以前行ったことある気がしたけど記憶なし。
中は多分初めて入りました。
イサムノグチの庭園も初。すごいエントランス。。。
そこに今回ケリス・ウィン・エヴァンスのインスタレーションが登場。
失われた時を求めての日本語テキストのライト作品や柱のような光の作品。
もう1つ吊られてる作品があっていつ光るのかと思ったらこれは光らないみたい。
クリスタルガラス製のフルートだそうで、音が不定期になります。
この人の作品、いつも美しいんだけどなんとなく感動にまで至らないんだよな。。。
名前も何度聞いても覚えられない。。。
でもまあ、中々来ない場所なのでいい機会でした。普段は予約制なのかな?
上のカフェからコーヒー飲みながら眺めるのもいいと思います。








プレイプレイアート展 @ ワタリウム美術館 (-7/23)
相変わらず訳のわからない企画だけど相変わらずメンツがエグい。
今回は小谷元彦の巨大彫刻のみ新作で、それ以外はワタリウムのコレクション。凄すぎ。
各階に目玉スポットがあり(巨人、テント、噴水)、美術館がまさにプレイグラウンドに。
所狭しと作品があります。
座って寛げる折り畳み椅子まで用意されてます。
美術館なので流石に飲食はできないけど、公園のような雰囲気で楽しい。
個人的にはホックニーの一枚ものの写真がホックニーらしくて良かった。
















超複製技術時代の芸術:NFTはアートの何を変えるのか @ GYRE GALLERY (-5/21)
NFTなのにフィジカルな展覧会ってどうなの?とあまり期待せず行ったけどまあ可もなく不可もなく。
そもそもここの展覧会はいつも可も不可もない。
なぜかルウィットのドローイングがあった。








1/s @ (PLACE) by method, CIRCLE (前期終了 後期:4/22-5/7)
いくつかの古道具屋が集まった蚤の市でもありインスタレーションでもある展示。
アートではないんだけど、展示方法がウィットに富んでて楽しかった。実際買えるし。
いくつか気になってたけど行けてなかった関西の古道具屋が出品してて流石のラインナップ。
前期は滋賀県大津の古物至ると京都のYEANAY KYOTO。
いつも蚤の市行くと無数にある品物群の中から面白いものないかと探すのが醍醐味なんだけど、この展示の場合全てがすでに厳選されたものなので全部面白すぎて頭の中が飽和状態。。。
よくもこれだけのファウンドオブジェクトを集めたものだな、とひたすら感心。後期も楽しみ。








続いて六本木。
先日発表されましたが、現在アーティゾン美術館の隣に来秋完成予定の戸田ビルディングにここに入ってる小山・タカイシイ・シューゴアーツが一気に移っちゃう予定なので、六本木でまとめて見られるのもそれまで。
今回はシューゴアーツの千葉正也と小山のデュマが良かった。
千葉さんは2021年のオペラシティが印象的でしたが、今回は絵画展。
とはいえ、それらの展示方法がおかしくて、床にも天井にも展示されてる。。。
前室なんてスタッフもいないのに踏まれたらどうするんだろう。。。
それはともかくその空間がとても気持ちよくて素晴らしかった。
能面の作品も、絵の能面と実際の能面が接してるのでどちらも全貌を伺えないのが良かった。
そしてデュマ。
エルメスでの展示が印象的でしたが今回もとても美しかった。
写真とドローイングが見事に調和していて本当に見事な光景でした。
メディアも違えばイメージも全く違うのにどうしてここまで響き合うのか不思議。。。
タカイシイの掛井五郎はよくわからなかった。。。
そもそもなんで近代彫刻。。。このギャラリーの方向性不思議すぎる。
千葉正也 横の展覧会 @ ShugoArts (会期終了)





シャルロット・デュマ「Ao 青」@ 小山登美夫ギャラリー六本木 (会期終了)








掛井五郎 @ タカ・イシイギャラリー (会期終了)



ピラミテビルではWAKOのフィオナ・タンが良かった。
入ってすぐの写真と声による「Pickpockets」が早速素晴らしかった。
実際のスリ犯の写真から連想したオリジナル脚本のパリ万博時に捕まった当時の物語を語るという内容。
興味深いのはマリー・ディリオという17歳の女性の物語で、そこでは写真に撮られることの話をしていて、この撮られる一瞬と財布をする一瞬の対比が重ねられてる。
奥の「Archive」は、情報学の父ポール・オトレが取り組んでいた広壮なアーカイブ計画「ムンダネウム」をモチーフにした4Kデジタル映像作品。
無数のインデックスが納められた棚が円形に並ぶドーム状の建物をスムーズにカメラが移動していきます。
この架空の建物をまた新たに写真にしたり、タンの写真は過去も現在も未来も全て飛び越えてて本当に凄い。
お隣SCAIでは赤瀬川原平が撮りためていた未発表の写真群(4万点!)の中から6名の作家がセレクトして展示するという企画。
作家は伊藤存、風間サチコ、鈴木康広、中村裕太、蓮沼執太、毛利悠子の6名。
それぞれ20点ずつ選び、同じフォーマットの写真がずらっと壁に並んでるのですが、赤瀬川原平という1人の作家が撮った写真なのに、セレクトする人によってここまで違う印象になるのかという驚きがありました。
特に毛利さんのセレクトはご自身の作品かと思うぐらい凄い親和性がありました。
閑散とした平日のピラミテビルでここだけ人が多かった笑
TARO NASUと現代芸術振興財団の展示はよくわからなかった。。。
フィオナ・タン スリ Suri @ WAKO WORKS OF ART (会期終了)






赤瀬川原平写真展「日常に散らばった芸術の微粒子」@ SCAI PIRAMIDE (会期終了)








ジョージェ・オズボルト @ TARO NASU (会期終了)




稲田和巳「潮」@ 現代芸術振興財団 (会期終了)


銀座エリア。
第16回 shiseido art egg YU SORA展 @ SHISEIDO GALLERY (会期終了)
毎年恒例shiseido art egg。
毎年どれかは観ている気がする。
今回のYU SORAさんの作品、とても写真映えして実際何枚も撮ってるけど受け取れる情報は少ない。
表面的というか表面に終始していると言ってもいいかも。
韓国出身ということからもスー・ドーホーも思い出しちゃってあまりしっくり来ませんでした。
会場にある実際のスイッチやドアの輪郭線を取ってるのは良かったので、新たにオブジェを作るのではなく実際の空間をひたすら輪郭化するだけでも面白かったかも。












三月の0号 @ 鈴画廊 (会期終了)
前記事にも載せたけど初の奥野ビルへ。
常連で友人の横村葵さんが参加してる0号展へ。
葵ちゃんの作品は、どの大きさでも密度が同じで凄い。これは中々できることじゃないのです。
0号は最小だけど、やっぱりいつもの葵ちゃん。
今回画面のサイドがいつもと違っててそこも見どころ。美しいグラデーション。
葵ちゃんの絵には作為と無作為が共生している。
それにしても奥野ビル、ジャングル過ぎて他にも画廊いっぱい入ってるのにどれも入る勇気なく。。。
また機会があったら探検したいです。



最後は新宿・中野エリア。
木村了子個展 「BE MY MODEL ! Returns」@ The Artcomplex Center of Tokyo (会期終了)
今回は2014年に黄金町で発表した恋愛シュミレーションゲーム作品 「Be My Model !」の発展型のフィジカル展。
これ、実際ウェブで体験できるので展覧会は終わっちゃったけどぜひやってみてください。こちら。
小学生の頃ときメモにハマった者としてはめちゃくちゃ燃えますw
ノーマル・ハッピー・バッド・アブノーマルエンディングがあるそうで、始めやった時はノーマルだったんですが、2回目やったら見事アブノーマルが出ました!!!
それは置いといて、会場の作品は相変わらずの精度。
特にゲーム内のキャラたちがそれぞれ違う支持体に描かれた絵画4点は白眉。
写真家さんの画面、鏡張りになってるんだけど、この上に描くのめっちゃ神経いると思う。。。
彫刻家の絵画もひび割れた木の上に描かれてて存在感が凄い。
それらに加えて、あらゆる人種が銭湯に入ってる大画面も素晴らしい。奥のうっとりした番台のおばちゃん最高w
ゴリラとターザンを描いた掛け軸も際ど過ぎて最高!!
すっかり了子ワールドに酔いしれました。










松下真理子「すべて水に映る」@ KEN NAKAHASHI (前期-4/22 後期 4/25-5/27)
今回特に青い絵が凄かった。
松下さんは赤いイメージがあるんだけど、不思議と青い方が温度が高い感じがしてまるで炎のそれ。
この展覧会は前期後期と分かれていて、後期はオリジナルのキャンバスが登場するらしい。
松下さんの絵って、いつもサイズ感が気になってて、それは決められた号数の中に描くには狭すぎるのでは?という疑問があったので、次回が本当に楽しみ。





「UNLOGICAL 06」@ MONO.LOGUES (会期終了)
中野のマンションの一階にひっそりとあるMONO.LOGUESという初めて行くギャラリーでやってたグループ展。
お店に来てくれる愛甲次郎くんが参加してるとのことで行ってみました。
インスタでは拝見してたけど、実物の作品観るのは初めてで、楽しみにしてたんだけど、印象が全然違ってびっくり。
やっぱり支持体の雲肌麻紙という紙と絵の具がめちゃくちゃ美しい。。。
画像になるとそこが完全に死んでる。。。
他の白黒の作品も観たくなりました。
Sakura Fantasmaさんと関根直子さんの作品も面白かったので行って良かった!





以上!!!
まずは渋谷・表参道・外苑エリア。
ケリス・ウィン・エヴァンス @ 草月プラザ (-4/29)
丹下健三設計の草月会館。
以前行ったことある気がしたけど記憶なし。
中は多分初めて入りました。
イサムノグチの庭園も初。すごいエントランス。。。
そこに今回ケリス・ウィン・エヴァンスのインスタレーションが登場。
失われた時を求めての日本語テキストのライト作品や柱のような光の作品。
もう1つ吊られてる作品があっていつ光るのかと思ったらこれは光らないみたい。
クリスタルガラス製のフルートだそうで、音が不定期になります。
この人の作品、いつも美しいんだけどなんとなく感動にまで至らないんだよな。。。
名前も何度聞いても覚えられない。。。
でもまあ、中々来ない場所なのでいい機会でした。普段は予約制なのかな?
上のカフェからコーヒー飲みながら眺めるのもいいと思います。








プレイプレイアート展 @ ワタリウム美術館 (-7/23)
相変わらず訳のわからない企画だけど相変わらずメンツがエグい。
今回は小谷元彦の巨大彫刻のみ新作で、それ以外はワタリウムのコレクション。凄すぎ。
各階に目玉スポットがあり(巨人、テント、噴水)、美術館がまさにプレイグラウンドに。
所狭しと作品があります。
座って寛げる折り畳み椅子まで用意されてます。
美術館なので流石に飲食はできないけど、公園のような雰囲気で楽しい。
個人的にはホックニーの一枚ものの写真がホックニーらしくて良かった。
















超複製技術時代の芸術:NFTはアートの何を変えるのか @ GYRE GALLERY (-5/21)
NFTなのにフィジカルな展覧会ってどうなの?とあまり期待せず行ったけどまあ可もなく不可もなく。
そもそもここの展覧会はいつも可も不可もない。
なぜかルウィットのドローイングがあった。








1/s @ (PLACE) by method, CIRCLE (前期終了 後期:4/22-5/7)
いくつかの古道具屋が集まった蚤の市でもありインスタレーションでもある展示。
アートではないんだけど、展示方法がウィットに富んでて楽しかった。実際買えるし。
いくつか気になってたけど行けてなかった関西の古道具屋が出品してて流石のラインナップ。
前期は滋賀県大津の古物至ると京都のYEANAY KYOTO。
いつも蚤の市行くと無数にある品物群の中から面白いものないかと探すのが醍醐味なんだけど、この展示の場合全てがすでに厳選されたものなので全部面白すぎて頭の中が飽和状態。。。
よくもこれだけのファウンドオブジェクトを集めたものだな、とひたすら感心。後期も楽しみ。








続いて六本木。
先日発表されましたが、現在アーティゾン美術館の隣に来秋完成予定の戸田ビルディングにここに入ってる小山・タカイシイ・シューゴアーツが一気に移っちゃう予定なので、六本木でまとめて見られるのもそれまで。
今回はシューゴアーツの千葉正也と小山のデュマが良かった。
千葉さんは2021年のオペラシティが印象的でしたが、今回は絵画展。
とはいえ、それらの展示方法がおかしくて、床にも天井にも展示されてる。。。
前室なんてスタッフもいないのに踏まれたらどうするんだろう。。。
それはともかくその空間がとても気持ちよくて素晴らしかった。
能面の作品も、絵の能面と実際の能面が接してるのでどちらも全貌を伺えないのが良かった。
そしてデュマ。
エルメスでの展示が印象的でしたが今回もとても美しかった。
写真とドローイングが見事に調和していて本当に見事な光景でした。
メディアも違えばイメージも全く違うのにどうしてここまで響き合うのか不思議。。。
タカイシイの掛井五郎はよくわからなかった。。。
そもそもなんで近代彫刻。。。このギャラリーの方向性不思議すぎる。
千葉正也 横の展覧会 @ ShugoArts (会期終了)





シャルロット・デュマ「Ao 青」@ 小山登美夫ギャラリー六本木 (会期終了)








掛井五郎 @ タカ・イシイギャラリー (会期終了)



ピラミテビルではWAKOのフィオナ・タンが良かった。
入ってすぐの写真と声による「Pickpockets」が早速素晴らしかった。
実際のスリ犯の写真から連想したオリジナル脚本のパリ万博時に捕まった当時の物語を語るという内容。
興味深いのはマリー・ディリオという17歳の女性の物語で、そこでは写真に撮られることの話をしていて、この撮られる一瞬と財布をする一瞬の対比が重ねられてる。
奥の「Archive」は、情報学の父ポール・オトレが取り組んでいた広壮なアーカイブ計画「ムンダネウム」をモチーフにした4Kデジタル映像作品。
無数のインデックスが納められた棚が円形に並ぶドーム状の建物をスムーズにカメラが移動していきます。
この架空の建物をまた新たに写真にしたり、タンの写真は過去も現在も未来も全て飛び越えてて本当に凄い。
お隣SCAIでは赤瀬川原平が撮りためていた未発表の写真群(4万点!)の中から6名の作家がセレクトして展示するという企画。
作家は伊藤存、風間サチコ、鈴木康広、中村裕太、蓮沼執太、毛利悠子の6名。
それぞれ20点ずつ選び、同じフォーマットの写真がずらっと壁に並んでるのですが、赤瀬川原平という1人の作家が撮った写真なのに、セレクトする人によってここまで違う印象になるのかという驚きがありました。
特に毛利さんのセレクトはご自身の作品かと思うぐらい凄い親和性がありました。
閑散とした平日のピラミテビルでここだけ人が多かった笑
TARO NASUと現代芸術振興財団の展示はよくわからなかった。。。
フィオナ・タン スリ Suri @ WAKO WORKS OF ART (会期終了)






赤瀬川原平写真展「日常に散らばった芸術の微粒子」@ SCAI PIRAMIDE (会期終了)








ジョージェ・オズボルト @ TARO NASU (会期終了)




稲田和巳「潮」@ 現代芸術振興財団 (会期終了)


銀座エリア。
第16回 shiseido art egg YU SORA展 @ SHISEIDO GALLERY (会期終了)
毎年恒例shiseido art egg。
毎年どれかは観ている気がする。
今回のYU SORAさんの作品、とても写真映えして実際何枚も撮ってるけど受け取れる情報は少ない。
表面的というか表面に終始していると言ってもいいかも。
韓国出身ということからもスー・ドーホーも思い出しちゃってあまりしっくり来ませんでした。
会場にある実際のスイッチやドアの輪郭線を取ってるのは良かったので、新たにオブジェを作るのではなく実際の空間をひたすら輪郭化するだけでも面白かったかも。














三月の0号 @ 鈴画廊 (会期終了)
前記事にも載せたけど初の奥野ビルへ。
常連で友人の横村葵さんが参加してる0号展へ。
葵ちゃんの作品は、どの大きさでも密度が同じで凄い。これは中々できることじゃないのです。
0号は最小だけど、やっぱりいつもの葵ちゃん。
今回画面のサイドがいつもと違っててそこも見どころ。美しいグラデーション。
葵ちゃんの絵には作為と無作為が共生している。
それにしても奥野ビル、ジャングル過ぎて他にも画廊いっぱい入ってるのにどれも入る勇気なく。。。
また機会があったら探検したいです。



最後は新宿・中野エリア。
木村了子個展 「BE MY MODEL ! Returns」@ The Artcomplex Center of Tokyo (会期終了)
今回は2014年に黄金町で発表した恋愛シュミレーションゲーム作品 「Be My Model !」の発展型のフィジカル展。
これ、実際ウェブで体験できるので展覧会は終わっちゃったけどぜひやってみてください。こちら。
小学生の頃ときメモにハマった者としてはめちゃくちゃ燃えますw
ノーマル・ハッピー・バッド・アブノーマルエンディングがあるそうで、始めやった時はノーマルだったんですが、2回目やったら見事アブノーマルが出ました!!!
それは置いといて、会場の作品は相変わらずの精度。
特にゲーム内のキャラたちがそれぞれ違う支持体に描かれた絵画4点は白眉。
写真家さんの画面、鏡張りになってるんだけど、この上に描くのめっちゃ神経いると思う。。。
彫刻家の絵画もひび割れた木の上に描かれてて存在感が凄い。
それらに加えて、あらゆる人種が銭湯に入ってる大画面も素晴らしい。奥のうっとりした番台のおばちゃん最高w
ゴリラとターザンを描いた掛け軸も際ど過ぎて最高!!
すっかり了子ワールドに酔いしれました。










松下真理子「すべて水に映る」@ KEN NAKAHASHI (前期-4/22 後期 4/25-5/27)
今回特に青い絵が凄かった。
松下さんは赤いイメージがあるんだけど、不思議と青い方が温度が高い感じがしてまるで炎のそれ。
この展覧会は前期後期と分かれていて、後期はオリジナルのキャンバスが登場するらしい。
松下さんの絵って、いつもサイズ感が気になってて、それは決められた号数の中に描くには狭すぎるのでは?という疑問があったので、次回が本当に楽しみ。





「UNLOGICAL 06」@ MONO.LOGUES (会期終了)
中野のマンションの一階にひっそりとあるMONO.LOGUESという初めて行くギャラリーでやってたグループ展。
お店に来てくれる愛甲次郎くんが参加してるとのことで行ってみました。
インスタでは拝見してたけど、実物の作品観るのは初めてで、楽しみにしてたんだけど、印象が全然違ってびっくり。
やっぱり支持体の雲肌麻紙という紙と絵の具がめちゃくちゃ美しい。。。
画像になるとそこが完全に死んでる。。。
他の白黒の作品も観たくなりました。
Sakura Fantasmaさんと関根直子さんの作品も面白かったので行って良かった!





以上!!!
深瀬昌久 1961-1991 レトロスペクティブ @ 東京都写真美術館
最近観た写真展まとめ。
深瀬昌久 1961-1991 レトロスペクティブ / 恵比寿映像祭2023 コミッション・プロジェクト / 土門拳の古寺巡礼 @ 東京都写真美術館



楽しみにしていた深瀬昌久の回顧展。
とはいえ、そこまで深瀬のことを知ってるわけではなく、何と言っても「鴉」のオリジナルプリントが最大のお目当て。
最初の部屋では60年代に撮影された「遊戯」から。
この部屋の写真は何だかものすごくヘテロ男性の視線を感じてしまって気持ち悪かった。
それにしても妊娠した最初の恋人・川上幸代の写真が、とても幸せそうなのにその後死産、第二子を妊娠するもそのまま失踪というとんでもない話で壮絶。
屠殺場などの殺伐とした風景がその後続くのはその背景があったからかな?
「カメラ毎日」で発表されてたフォトモンタージュの作品群は意外だったけど、後の代表作となる「鴉」もリアルを写しながらどこかシュールなのはここに原点があるのかも。
そして初期の代表作である「洋子」が続きます。
1964年に結婚する妻・洋子を撮り続けた、ただそれだけとも言える写真群なのに明らかに家庭の写真ではないのが歴然とわかります。
川上幸代を撮っていた時とは明らかに違う視点。
この頃には何となく嫌だったヘテロな視点がほとんどない。
その代わりにまた違った気持ち悪さがまとわり付くのは次の家族の写真も同様。
「私写真」と言われた彼の写真はその後荒木や長島に続くと思うと面白いですね。
実際荒木とは1976年に朝日ソノラマで一緒に新宿を撮っていて、荒木は深瀬をアジェに、自身をアポットに例えています。
同年深瀬は「近頃のカメラは簡単に写りすぎて面白味がない、写真なんてのはだれにでも写せるものであってはいけない」と発言してるけど、今まさに「だれにでも写せる」時代に深瀬がいたらどう思ったんだろうか?
その「だれにでも写せない」写真の極地が「鴉」だと思います。
今回の展覧会は珍しくキャプションに年代が記されてて、深瀬本人が焼いたのと、別の人(瀬戸正人等)が焼いたものがわかるようになってます。
「鴉」はその両方混じってるんですが、深瀬が焼いたプリントはものすごくザラザラしていてめちゃくちゃカッコいいのです。
元々写真館の家の生まれで、小さい時から叩き込まれた現像技術があるからこそのこだわりが随所に見られて素晴らしかった。
ハリウッドで現在製作中と言われている深瀬の半生を映画化した作品のタイトルもこの「鴉」の英題「Ravens」。
深瀬はこの鴉たちに自身を投影していたと言います。
次の飼い猫を撮った写真も、猫を写すというより猫の視点から風景を見るためにカメラがあるような印象です。
この後から自身が住んだ場所を撮ったり自身が写り込んだ風景を撮ったり、果ては自分しか写ってない「ブクブク」というシリーズを撮ったり、内省的になり過ぎてて個人的には面白くなかった。
こうして年代順に作品を追っていくことで、物凄く濃密な時間となりました。6月4日まで。
上の階では恵比寿映像祭のコミッション・プロジェクトが上映されてました。
「テクノロジー?」と題された今回、金仁淑・荒木悠・大木裕之・葉山嶺の4人の映像作品が展示されたけど、興味深かったのは葉山嶺の作品。
オーストラリアに存在していた絶滅種・ウサギワラビーの中に入っていくというCG映像。
もういない「人間ではない他者」から覗く世界が垣間見れました。
大木さん毎回よくわからないんだけど何故か東出くんがいた気がしたんだけど。。。
こちらは会期終了済み。
地下では土門拳の「古寺巡礼」。
正直これを土門拳が撮る意味がよくわからないし、パネルみたいな展示でプリントとしての良さもよくわからなかった。。。
5月14日までやってるので深瀬とセットでよかったら。。。
あざみ野フォト・アニュアル2023 潮田登久子 写真展 永遠のレッスン @ 横浜市民ギャラリーあざみ野 (会期終了)









ちょっと前だけどあざみ野へ。
ここは毎年写真の面白そうな企画がやってて気になってはいたんだけど、わざわざ行く感じなので(他に用事ない)中々足が動かなかったんだけど、地点観に横浜行くついでにってことで無理矢理行ってきました。KAATまでも1時間ぐらいかかるからついでにもなってないけど。。。
今回の潮田登久子さんは、何となく知ってたけどそこまでは知らなくて、最近でた「マイハズバンド」って写真集と、この展覧会タイトルの「永遠のレッスン」って言葉が気になって。
まず会場入るとすぐに目に入るのがでっかい冷蔵庫の写真。
そして左の壁にびっしり並んだこれまた冷蔵庫の作品群。
この冷蔵庫のシリーズは流石に以前も見たことあるけど、ここまでまとめて見ると圧巻。
各家庭で冷蔵庫が置かれてる状況と開いて中身が見えてるところを撮ってるんだけど、案外閉まってる状態の方が面白いというか、どの冷蔵庫も家の中で所在なさげに佇んでる姿がおかしかった。
ずらっと並んでる様はベッヒャーのようでもあり、凄まじいインパクト。
あとは旧みすず書房の建物を解体まで撮ったスライドとか、古い本を撮った写真とかが展開されてるんだけど、イマイチどういう流れなのか掴みにくいのが正直なところでした。
奥の大部屋に展示されてた「マイ・ハズバンド」は、そのタイトルと内容からは想像のつかない醒めた視線を感じてドキっとしました。静物画を見てるような感覚にすらなりました。
同じ近親者を撮った写真でも上述の深瀬のヌメッとした感じとは真逆の世界観。
その夫である島尾伸三さんの撮った「まほちゃん」も会場に置いててパラパラと拝見したけど、こちらは没入型の写真で、同じものを撮っていても夫婦でここまでも違うのか、と面白かったです。
後に聞いた話だと、夫の島尾伸三さんって「死の棘」を書いた島尾敏雄の息子で、かなりの放蕩ぶりだったらしい。
潮田さんの写真の醒めた感じってそれが顕れてたのかと思うとゾッとします。
それにしても、旧尾崎行雄邸に住んでたなんてビックリしました。羨ましすぎる。。。
ここは豪徳寺にあるお家で、いつか中見たいんですよね。
解体の危機にあったのを何とか止めて今は非公開。
まさか2階を貸してた時代があったのを今回初めて知りました。
2階の展示室では、「写真をめぐる距離」と題した展示があって、写真の発明から今に至るまでの資料がずらっと並んでてマニアック過ぎた。。。
横浜って、初期から「横浜写真」なんてのもあったし、横浜美術館は日本の美術館としては最初の方に写真部門を設けた美術館だし、何かと写真と関係してるんですよね。改めて感心しました。
池野詩織写真展 ぬかるみの記憶 @ スタジオ35分 (会期終了)









上の年長者たちの写真とは打って変わって若さのある爽やかな写真たちで癒されました笑
彼女の祖父母の住んでいた佐渡島の写真群で、以前同ギャラリーで開催されてた佐伯慎亮 「AWAJIMAN」を思い出しました。
島を撮ると人は開放的になるのかしら。
変なノスタルジアもなくて、いい意味でサラッと見られる写真群でした。
バーの方で出されるトビウオの水餃子と酒も美味しかった!!
ヴォルフガング・ティルマンス「Moments of life」@ エスパス ルイ・ヴィトン東京 (-6/11)





昨年のMoMAでの大規模な回顧展が記憶に新しいティルマンスの久々の日本での個展。
とはいえこれはルイ・ヴィトン財団のコレクションの一部なのでどこまで本人が関わってるかは疑問。
実際行ってみると、最上階の羨望は全て閉じられて、空間の真ん中に新たに壁が立てられていて、そこに大小のプリントが並んでて、正直肩透かし。。。
実際窓際の写真も多いのだから、実際の建物の窓と街を借景にした方が美しかったのでは。。。
大きなプリントは実際観てみるとかなりの迫力。
2015年の国立国際の個展時に撮ったであろうリーガロイヤル大阪の部屋での写真なんかもあったり。
アメリカの回顧展観てみたい。。。
深瀬昌久 1961-1991 レトロスペクティブ / 恵比寿映像祭2023 コミッション・プロジェクト / 土門拳の古寺巡礼 @ 東京都写真美術館



楽しみにしていた深瀬昌久の回顧展。
とはいえ、そこまで深瀬のことを知ってるわけではなく、何と言っても「鴉」のオリジナルプリントが最大のお目当て。
最初の部屋では60年代に撮影された「遊戯」から。
この部屋の写真は何だかものすごくヘテロ男性の視線を感じてしまって気持ち悪かった。
それにしても妊娠した最初の恋人・川上幸代の写真が、とても幸せそうなのにその後死産、第二子を妊娠するもそのまま失踪というとんでもない話で壮絶。
屠殺場などの殺伐とした風景がその後続くのはその背景があったからかな?
「カメラ毎日」で発表されてたフォトモンタージュの作品群は意外だったけど、後の代表作となる「鴉」もリアルを写しながらどこかシュールなのはここに原点があるのかも。
そして初期の代表作である「洋子」が続きます。
1964年に結婚する妻・洋子を撮り続けた、ただそれだけとも言える写真群なのに明らかに家庭の写真ではないのが歴然とわかります。
川上幸代を撮っていた時とは明らかに違う視点。
この頃には何となく嫌だったヘテロな視点がほとんどない。
その代わりにまた違った気持ち悪さがまとわり付くのは次の家族の写真も同様。
「私写真」と言われた彼の写真はその後荒木や長島に続くと思うと面白いですね。
実際荒木とは1976年に朝日ソノラマで一緒に新宿を撮っていて、荒木は深瀬をアジェに、自身をアポットに例えています。
同年深瀬は「近頃のカメラは簡単に写りすぎて面白味がない、写真なんてのはだれにでも写せるものであってはいけない」と発言してるけど、今まさに「だれにでも写せる」時代に深瀬がいたらどう思ったんだろうか?
その「だれにでも写せない」写真の極地が「鴉」だと思います。
今回の展覧会は珍しくキャプションに年代が記されてて、深瀬本人が焼いたのと、別の人(瀬戸正人等)が焼いたものがわかるようになってます。
「鴉」はその両方混じってるんですが、深瀬が焼いたプリントはものすごくザラザラしていてめちゃくちゃカッコいいのです。
元々写真館の家の生まれで、小さい時から叩き込まれた現像技術があるからこそのこだわりが随所に見られて素晴らしかった。
ハリウッドで現在製作中と言われている深瀬の半生を映画化した作品のタイトルもこの「鴉」の英題「Ravens」。
深瀬はこの鴉たちに自身を投影していたと言います。
次の飼い猫を撮った写真も、猫を写すというより猫の視点から風景を見るためにカメラがあるような印象です。
この後から自身が住んだ場所を撮ったり自身が写り込んだ風景を撮ったり、果ては自分しか写ってない「ブクブク」というシリーズを撮ったり、内省的になり過ぎてて個人的には面白くなかった。
こうして年代順に作品を追っていくことで、物凄く濃密な時間となりました。6月4日まで。
上の階では恵比寿映像祭のコミッション・プロジェクトが上映されてました。
「テクノロジー?」と題された今回、金仁淑・荒木悠・大木裕之・葉山嶺の4人の映像作品が展示されたけど、興味深かったのは葉山嶺の作品。
オーストラリアに存在していた絶滅種・ウサギワラビーの中に入っていくというCG映像。
もういない「人間ではない他者」から覗く世界が垣間見れました。
大木さん毎回よくわからないんだけど何故か東出くんがいた気がしたんだけど。。。
こちらは会期終了済み。
地下では土門拳の「古寺巡礼」。
正直これを土門拳が撮る意味がよくわからないし、パネルみたいな展示でプリントとしての良さもよくわからなかった。。。
5月14日までやってるので深瀬とセットでよかったら。。。
あざみ野フォト・アニュアル2023 潮田登久子 写真展 永遠のレッスン @ 横浜市民ギャラリーあざみ野 (会期終了)









ちょっと前だけどあざみ野へ。
ここは毎年写真の面白そうな企画がやってて気になってはいたんだけど、わざわざ行く感じなので(他に用事ない)中々足が動かなかったんだけど、地点観に横浜行くついでにってことで無理矢理行ってきました。KAATまでも1時間ぐらいかかるからついでにもなってないけど。。。
今回の潮田登久子さんは、何となく知ってたけどそこまでは知らなくて、最近でた「マイハズバンド」って写真集と、この展覧会タイトルの「永遠のレッスン」って言葉が気になって。
まず会場入るとすぐに目に入るのがでっかい冷蔵庫の写真。
そして左の壁にびっしり並んだこれまた冷蔵庫の作品群。
この冷蔵庫のシリーズは流石に以前も見たことあるけど、ここまでまとめて見ると圧巻。
各家庭で冷蔵庫が置かれてる状況と開いて中身が見えてるところを撮ってるんだけど、案外閉まってる状態の方が面白いというか、どの冷蔵庫も家の中で所在なさげに佇んでる姿がおかしかった。
ずらっと並んでる様はベッヒャーのようでもあり、凄まじいインパクト。
あとは旧みすず書房の建物を解体まで撮ったスライドとか、古い本を撮った写真とかが展開されてるんだけど、イマイチどういう流れなのか掴みにくいのが正直なところでした。
奥の大部屋に展示されてた「マイ・ハズバンド」は、そのタイトルと内容からは想像のつかない醒めた視線を感じてドキっとしました。静物画を見てるような感覚にすらなりました。
同じ近親者を撮った写真でも上述の深瀬のヌメッとした感じとは真逆の世界観。
その夫である島尾伸三さんの撮った「まほちゃん」も会場に置いててパラパラと拝見したけど、こちらは没入型の写真で、同じものを撮っていても夫婦でここまでも違うのか、と面白かったです。
後に聞いた話だと、夫の島尾伸三さんって「死の棘」を書いた島尾敏雄の息子で、かなりの放蕩ぶりだったらしい。
潮田さんの写真の醒めた感じってそれが顕れてたのかと思うとゾッとします。
それにしても、旧尾崎行雄邸に住んでたなんてビックリしました。羨ましすぎる。。。
ここは豪徳寺にあるお家で、いつか中見たいんですよね。
解体の危機にあったのを何とか止めて今は非公開。
まさか2階を貸してた時代があったのを今回初めて知りました。
2階の展示室では、「写真をめぐる距離」と題した展示があって、写真の発明から今に至るまでの資料がずらっと並んでてマニアック過ぎた。。。
横浜って、初期から「横浜写真」なんてのもあったし、横浜美術館は日本の美術館としては最初の方に写真部門を設けた美術館だし、何かと写真と関係してるんですよね。改めて感心しました。
池野詩織写真展 ぬかるみの記憶 @ スタジオ35分 (会期終了)









上の年長者たちの写真とは打って変わって若さのある爽やかな写真たちで癒されました笑
彼女の祖父母の住んでいた佐渡島の写真群で、以前同ギャラリーで開催されてた佐伯慎亮 「AWAJIMAN」を思い出しました。
島を撮ると人は開放的になるのかしら。
変なノスタルジアもなくて、いい意味でサラッと見られる写真群でした。
バーの方で出されるトビウオの水餃子と酒も美味しかった!!
ヴォルフガング・ティルマンス「Moments of life」@ エスパス ルイ・ヴィトン東京 (-6/11)





昨年のMoMAでの大規模な回顧展が記憶に新しいティルマンスの久々の日本での個展。
とはいえこれはルイ・ヴィトン財団のコレクションの一部なのでどこまで本人が関わってるかは疑問。
実際行ってみると、最上階の羨望は全て閉じられて、空間の真ん中に新たに壁が立てられていて、そこに大小のプリントが並んでて、正直肩透かし。。。
実際窓際の写真も多いのだから、実際の建物の窓と街を借景にした方が美しかったのでは。。。
大きなプリントは実際観てみるとかなりの迫力。
2015年の国立国際の個展時に撮ったであろうリーガロイヤル大阪の部屋での写真なんかもあったり。
アメリカの回顧展観てみたい。。。
ヘザウィック・スタジオ展:共感する建築 @ 東京シティビュー
最近観たデザイン展まとめ。
ヘザウィック・スタジオ展:共感する建築 @ 東京シティビュー (-6/4)

確かこの展覧会の開催が発表されたのコロナ前で、2023年っていつやねん!と思ってたら2023年になってた。。。
ということで待望のヘザウィック 展です。
「最近で最も面白い建築家は?」
と聞かれたら、僕はMADのマー・ヤンソン、BIGのビャルケ・インゲルス、そしてトーマス・ヘザウィック を挙げます。
ただ、前者2人は建築家なのだけど、ヘザウィック は建築家と言って良いのか悩むところです。
その理由は、この展覧会の最初の部屋を見ればわかるかと。







車だったり、木のオブジェだったり、椅子だったり、とにかくなんでもデザインしちゃう。
建築はあくまでその一環。
その態度がものすごく良いのです。
日本で近い存在がnendoですね。
彼らの作る建築も自由で良いんだよなぁ。
僕がヘザウィック を知ったのは2010年の上海万博。
行ってはないんだけど、会場の中で一際異質なパビリオンがありました。
それがイギリスのパヴィリオン。
もはやファサードというものがなく、透明な管みたいなものが無数に突き刺さっていてタンポポの綿毛のよう。
それが風で揺らいでいて、中に入るとその管一本一本に植物の種が入っているのが見られるというもの。
これは一体。。。!!!!
調べたらそれがトーマス・ヘザウィック による建物だったのです。
以下の写真はその模型。実物見たかったなぁ。。。




ヘザウィック は今やイギリスを代表するデザイナー。
それを示すのが以下のロンドンを象徴するダブルデッカーのデザインや2012年ロンドンオリンピックの際の聖火台のデザイン。
バスの椅子のファブリックまでデザインしていたとは。。。



お次は前述したBIGと共同設計したグーグル本社ビル。
まるでテントのような開放感で、彼らのノマド的なフロンティア精神がそのまま建物に表現されてます。
この屋根の部分はソーラーパネルらしい。
ソーラーパネルってダサいなぁと前から思ってるんだけれど、こうして改めてデザインすることで昨今のサステイナビリティともデザインが共鳴していて素晴らしい。


近年NYに登場した2つのプロジェクト。
1つは「Vessel」という階段のみで構成された建物。。。
一体誰が何の目的で。。。
千年後まで残っていたら謎の遺跡として大切にされそう。
そしてもう1つは「Little Island」。
湾に残された杭から発想されたプランターの上にできた人工島。
あああ、NY行きたい。。。


そしてそして今年の秋についに日本で初のヘザウィック 建築が完成します!
麻布台ヒルズという、もうヒルズ多すぎて食傷気味なんだけど、建築は少し楽しみ。
ただ、模型とかイメージ見てもイマイチワクワクしないのは気のせいだろうか。。。
なんだかんだで未だにヘザウィック 建築体験したことないので入るのが楽しみです。

あとは南アフリカの現代美術館にイギリスのボンベイジンの蒸留所。
前者はトウモロコシを貯蔵する元サイロだった建物をトウモロコシの粒の形にくり抜くことでリノベしたクレイジー建築で、後者は窓が変形してそのまま土地を覆ったようなクレイジーなプロジェクト。
この2つはヘザウィック 建築の中でも僕のお気に入り。



最後は、駒のような椅子。
これ、最後のコーナーで実際に座れますが、最初バランス崩れそうで怖かった。。。
慣れるととても心地よく座れます。
めちゃくちゃ回ってたツワモノもいましたw
これ座りながらヘザウィック のTED講演の映像観て終了。





いやはや素晴らしかった!!!
これ、何で森美術館の方でやらないんだろう?と思ってたけど、実際行ってみると、東京の町並みを一望できるシティビューで彼の構想を観ることに意義があることに大いに頷きました。
建築展はこっちの会場の方が合ってますね。
惜しむらくはこの展覧会の公式図録が出ていないところ。
a+uがその代わりを担っていたけど。
とにかく楽しい展示なので建築興味ない人にもオススメです。
KAMO HEAD ‐加茂克也展‐ @ 表参道ヒルズ スペース オー (会期終了)

















ヘアデザイナー加茂克也の展覧会。
以前「プロフェッショナル」で特集されてて興味を持ったんだけど、2020年に54歳の若さで亡くなられました。
その彼のヘッドピースが集う展覧会が表参道ヒルズで開催されてると知り行ってきました。
それにしてもヘッドピースだけでよくもこれだけの世界が作り出されるものだなぁとただただ感心。
シャネルにフェンディ、ギャルソン等のビッグブランドや、アンダーカバーやアンリアレイジ、mameなどの日本の気鋭デザイナー達ともコラボしていて、それぞれの世界観と融合してるのが美しかった。
'Stille Post 無言の郵便' by 新建築書店+スイス建築博物館+伊丹豪 @ 新| POST (会期終了)






建築雑誌の新建築と恵比寿のPOSTが協働で昨年出店した新たな本屋さん。
スタッフさんも丁寧に本をお勧めしてくれて素晴らしかった!
入ってる本もさすがとしか言いようのないセレクト。物欲抑えるの大変だった。。。
ここは元々新建築社のオフィス兼イベントスペースとして2016年に乾久美子の設計で竣工した建物。
新たに漆器等も乾さんが設計し製作したとのこと。
2階はイベントスペースで、行った時はスイス建築博物館で開催された展覧会「Make Do With Now: New Directions in Japanese Architecture」の図録刊行記念で伊丹豪の写真展が開催されてました。
3階はスタッフオンリーということで入れず。
建築アート好きは是非!金土日のみなのでお気をつけくださいませ。
ヘザウィック・スタジオ展:共感する建築 @ 東京シティビュー (-6/4)

確かこの展覧会の開催が発表されたのコロナ前で、2023年っていつやねん!と思ってたら2023年になってた。。。
ということで待望のヘザウィック 展です。
「最近で最も面白い建築家は?」
と聞かれたら、僕はMADのマー・ヤンソン、BIGのビャルケ・インゲルス、そしてトーマス・ヘザウィック を挙げます。
ただ、前者2人は建築家なのだけど、ヘザウィック は建築家と言って良いのか悩むところです。
その理由は、この展覧会の最初の部屋を見ればわかるかと。







車だったり、木のオブジェだったり、椅子だったり、とにかくなんでもデザインしちゃう。
建築はあくまでその一環。
その態度がものすごく良いのです。
日本で近い存在がnendoですね。
彼らの作る建築も自由で良いんだよなぁ。
僕がヘザウィック を知ったのは2010年の上海万博。
行ってはないんだけど、会場の中で一際異質なパビリオンがありました。
それがイギリスのパヴィリオン。
もはやファサードというものがなく、透明な管みたいなものが無数に突き刺さっていてタンポポの綿毛のよう。
それが風で揺らいでいて、中に入るとその管一本一本に植物の種が入っているのが見られるというもの。
これは一体。。。!!!!
調べたらそれがトーマス・ヘザウィック による建物だったのです。
以下の写真はその模型。実物見たかったなぁ。。。




ヘザウィック は今やイギリスを代表するデザイナー。
それを示すのが以下のロンドンを象徴するダブルデッカーのデザインや2012年ロンドンオリンピックの際の聖火台のデザイン。
バスの椅子のファブリックまでデザインしていたとは。。。



お次は前述したBIGと共同設計したグーグル本社ビル。
まるでテントのような開放感で、彼らのノマド的なフロンティア精神がそのまま建物に表現されてます。
この屋根の部分はソーラーパネルらしい。
ソーラーパネルってダサいなぁと前から思ってるんだけれど、こうして改めてデザインすることで昨今のサステイナビリティともデザインが共鳴していて素晴らしい。


近年NYに登場した2つのプロジェクト。
1つは「Vessel」という階段のみで構成された建物。。。
一体誰が何の目的で。。。
千年後まで残っていたら謎の遺跡として大切にされそう。
そしてもう1つは「Little Island」。
湾に残された杭から発想されたプランターの上にできた人工島。
あああ、NY行きたい。。。


そしてそして今年の秋についに日本で初のヘザウィック 建築が完成します!
麻布台ヒルズという、もうヒルズ多すぎて食傷気味なんだけど、建築は少し楽しみ。
ただ、模型とかイメージ見てもイマイチワクワクしないのは気のせいだろうか。。。
なんだかんだで未だにヘザウィック 建築体験したことないので入るのが楽しみです。

あとは南アフリカの現代美術館にイギリスのボンベイジンの蒸留所。
前者はトウモロコシを貯蔵する元サイロだった建物をトウモロコシの粒の形にくり抜くことでリノベしたクレイジー建築で、後者は窓が変形してそのまま土地を覆ったようなクレイジーなプロジェクト。
この2つはヘザウィック 建築の中でも僕のお気に入り。



最後は、駒のような椅子。
これ、最後のコーナーで実際に座れますが、最初バランス崩れそうで怖かった。。。
慣れるととても心地よく座れます。
めちゃくちゃ回ってたツワモノもいましたw
これ座りながらヘザウィック のTED講演の映像観て終了。





いやはや素晴らしかった!!!
これ、何で森美術館の方でやらないんだろう?と思ってたけど、実際行ってみると、東京の町並みを一望できるシティビューで彼の構想を観ることに意義があることに大いに頷きました。
建築展はこっちの会場の方が合ってますね。
惜しむらくはこの展覧会の公式図録が出ていないところ。
a+uがその代わりを担っていたけど。
とにかく楽しい展示なので建築興味ない人にもオススメです。
KAMO HEAD ‐加茂克也展‐ @ 表参道ヒルズ スペース オー (会期終了)

















ヘアデザイナー加茂克也の展覧会。
以前「プロフェッショナル」で特集されてて興味を持ったんだけど、2020年に54歳の若さで亡くなられました。
その彼のヘッドピースが集う展覧会が表参道ヒルズで開催されてると知り行ってきました。
それにしてもヘッドピースだけでよくもこれだけの世界が作り出されるものだなぁとただただ感心。
シャネルにフェンディ、ギャルソン等のビッグブランドや、アンダーカバーやアンリアレイジ、mameなどの日本の気鋭デザイナー達ともコラボしていて、それぞれの世界観と融合してるのが美しかった。
'Stille Post 無言の郵便' by 新建築書店+スイス建築博物館+伊丹豪 @ 新| POST (会期終了)






建築雑誌の新建築と恵比寿のPOSTが協働で昨年出店した新たな本屋さん。
スタッフさんも丁寧に本をお勧めしてくれて素晴らしかった!
入ってる本もさすがとしか言いようのないセレクト。物欲抑えるの大変だった。。。
ここは元々新建築社のオフィス兼イベントスペースとして2016年に乾久美子の設計で竣工した建物。
新たに漆器等も乾さんが設計し製作したとのこと。
2階はイベントスペースで、行った時はスイス建築博物館で開催された展覧会「Make Do With Now: New Directions in Japanese Architecture」の図録刊行記念で伊丹豪の写真展が開催されてました。
3階はスタッフオンリーということで入れず。
建築アート好きは是非!金土日のみなのでお気をつけくださいませ。
国際文化会館 by 前川國男、坂倉準三、吉村順三
最近の都内建築巡りまとめ。
国際文化会館 by 前川國男、坂倉準三、吉村順三











ビヤホールライオン銀座七丁目店






銀座奥野ビル







朝倉彫塑館




旧岩崎邸庭園












迎賓館赤坂離宮







前記事でも書いたように、最近アマプラに間違えて入っちゃって、仕方なく無料期間終わるまでに色々観まくってるんだけど、その中に名建築で昼食をというドラマがあり、観てみたら、乙女建築なる名建築でランチするおじさんと美女を描いたストーリーで、このおじさん、自分やん!ってなったw
名建築巡りも、そこでスイーツ食べちゃうのも被りまくり。。。
ってことで最近観た名建築は、実際このドラマの6話で登場した国際文化会館。
この建物に行こうと思ったのはこのドラマのせいじゃなくて、今年70周年ということで制作された短編ドキュメンタリーがYouTubeで公開されてるのを観て。こちら。
前川國男、坂倉準三、吉村順三という巨匠中の巨匠が協働で建てた建物だなんて。。。
特にこの3人誰が誰かごっちゃになる。。。これに吉阪隆正が加わるとさらにわけがわからない。
で、実際の建築は、確かに彼らのモダニズムが全開で見所も多いんだけど、宿泊者のみとかスタッフのみのエリアが多くて堪能はできず。。。
桜の時期だったので、お庭見ながら優雅にシュークリーム食べたのはいい思い出。
そして、3話に出てきた銀座ライオンにも行ってきました。
存在はもちろん知ってたけど何気に行ったことなかった。。。
黒ずんだレンガとタイルの装飾が最高に凄い。
そしてビールも料理も美味い!!
何でこれまで行ってなかったんだろう。。。
さらに銀座は奥野ビルへ。
こちらもギャラリーがいっぱい入ったビルなのに行ったことなかった。
ここも1932年竣工のとんでもない建物。周囲から浮きまくり。
2つのビルがくっついたような構造で、全然全貌がつかめなかった。。。
手で開け閉めするエレベーターが今も現役なの凄い。
ところ変わって上野エリア。
朝倉彫塑館は前から気になってたんだけど、友人が最近行ってるのをストーリーに上げてるのを見て行ってきました。
ほとんど写真は撮れないんだけど、これがめちゃくちゃ良かった!!!
ていうか、朝倉文夫ってどんだけ儲かってたんや!っていう贅沢な作り。
和洋折衷で超豪華なんだけど、全然下品じゃないんだよな。。。こんな家住みたい。。。
方や岩崎邸は正直期待はずれ。
豪華絢爛は間違い無いんだけど、良くある貴族の洋館。鳩山邸の方が断然いい。
最後は迎賓館赤坂離宮。
ちょっとレベチ過ぎて乙女建築という趣は皆無。
こんなものが日本にあるの違和感ありすぎだけどただただ凄い。
中には小磯良平の絵が飾られてました。
外の真鍮の雨樋がめっちゃカッコよかった。
思いつきで来ちゃったので谷口吉郎による和風別館「游心亭」は予約制のみで入れず。
平日昼間から宮殿見ながらのスコーンセットは優雅が過ぎた。
5900円のアフタヌーンティーセットは映えまくるけど誰かと来ないと無理ですね。予約はこちら。
今後も色々回ってランチかスイーツ食べたい!
ドラマの大阪編見てたら、大阪もまた回りたくなってきた。。。
大阪は大大阪と言われた時代の素晴らしい建物がめっちゃあるんですよ。
大阪観光地ほとんどないと思ってたけど、こういうビル回るのは楽しいはず。
ちなみにアマプラにある建築関連で観たので良かったのはコロンバス。
サーリネン父子の建築が豊富にあるアメリカの地方都市を舞台に描かれていて、構図がめちゃくちゃ完璧に撮られてる。
小津に影響されたというコゴナダという監督の作品らしく、カメラアングルはめっちゃこだわってそう。
あとはル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラとレム(REM)。
どちらもふーんって感じで流し見程度。
後者は音楽が雰囲気あり過ぎて内容が負けてた。
ボルドーの住宅の上がり下がりする床が観られたのは良かった。
レム関連ならこの映画よりも、この家の家政婦に焦点を当てた「Koolhass Houselife」。
2月に建築映画館というイベントがあって、そこで上映されてたのだけど、気づいたらチケット売り切れ。。。
もう観れないかもしれない。。。と失意でいたら、探したらあった!!!日本語字幕もある!こちら。
というわけで観ました。マジで最高な映画だった。
このイラ・ベカとルイーズ・ルモワンヌ(Ila Bêka and Louise Lemoine)は以前にも西沢立衛に密着した「TOKYO RIDE」という作品を観ていてこれも最高だった。
ボルドーの家のドキュメンタリーは住人やコールハースではなく、あえて家政婦さんに焦点を当ててるのが生々し過ぎて素晴らしい。
この家の大変な部分がたくさん観られて、良くこんなドキュメンタリー撮らせてもらえたなっていうぐらい奇跡の映画。
家政婦さんの「仕事だから」って割り切って建築への興味のなさも最高w
雨漏りも凄いし住み続けるのは大変そうだけど、でもやっぱり凄い住宅だということが改めて。
いつか行ってみたい。。。
BIGが手がけたスキー場を撮った「コペンハーゲンに山を」も見逃してるのでこれもいつかどこかで観たい。。。
国際文化会館 by 前川國男、坂倉準三、吉村順三











ビヤホールライオン銀座七丁目店






銀座奥野ビル







朝倉彫塑館




旧岩崎邸庭園












迎賓館赤坂離宮







前記事でも書いたように、最近アマプラに間違えて入っちゃって、仕方なく無料期間終わるまでに色々観まくってるんだけど、その中に名建築で昼食をというドラマがあり、観てみたら、乙女建築なる名建築でランチするおじさんと美女を描いたストーリーで、このおじさん、自分やん!ってなったw
名建築巡りも、そこでスイーツ食べちゃうのも被りまくり。。。
ってことで最近観た名建築は、実際このドラマの6話で登場した国際文化会館。
この建物に行こうと思ったのはこのドラマのせいじゃなくて、今年70周年ということで制作された短編ドキュメンタリーがYouTubeで公開されてるのを観て。こちら。
前川國男、坂倉準三、吉村順三という巨匠中の巨匠が協働で建てた建物だなんて。。。
特にこの3人誰が誰かごっちゃになる。。。これに吉阪隆正が加わるとさらにわけがわからない。
で、実際の建築は、確かに彼らのモダニズムが全開で見所も多いんだけど、宿泊者のみとかスタッフのみのエリアが多くて堪能はできず。。。
桜の時期だったので、お庭見ながら優雅にシュークリーム食べたのはいい思い出。
そして、3話に出てきた銀座ライオンにも行ってきました。
存在はもちろん知ってたけど何気に行ったことなかった。。。
黒ずんだレンガとタイルの装飾が最高に凄い。
そしてビールも料理も美味い!!
何でこれまで行ってなかったんだろう。。。
さらに銀座は奥野ビルへ。
こちらもギャラリーがいっぱい入ったビルなのに行ったことなかった。
ここも1932年竣工のとんでもない建物。周囲から浮きまくり。
2つのビルがくっついたような構造で、全然全貌がつかめなかった。。。
手で開け閉めするエレベーターが今も現役なの凄い。
ところ変わって上野エリア。
朝倉彫塑館は前から気になってたんだけど、友人が最近行ってるのをストーリーに上げてるのを見て行ってきました。
ほとんど写真は撮れないんだけど、これがめちゃくちゃ良かった!!!
ていうか、朝倉文夫ってどんだけ儲かってたんや!っていう贅沢な作り。
和洋折衷で超豪華なんだけど、全然下品じゃないんだよな。。。こんな家住みたい。。。
方や岩崎邸は正直期待はずれ。
豪華絢爛は間違い無いんだけど、良くある貴族の洋館。鳩山邸の方が断然いい。
最後は迎賓館赤坂離宮。
ちょっとレベチ過ぎて乙女建築という趣は皆無。
こんなものが日本にあるの違和感ありすぎだけどただただ凄い。
中には小磯良平の絵が飾られてました。
外の真鍮の雨樋がめっちゃカッコよかった。
思いつきで来ちゃったので谷口吉郎による和風別館「游心亭」は予約制のみで入れず。
平日昼間から宮殿見ながらのスコーンセットは優雅が過ぎた。
5900円のアフタヌーンティーセットは映えまくるけど誰かと来ないと無理ですね。予約はこちら。
今後も色々回ってランチかスイーツ食べたい!
ドラマの大阪編見てたら、大阪もまた回りたくなってきた。。。
大阪は大大阪と言われた時代の素晴らしい建物がめっちゃあるんですよ。
大阪観光地ほとんどないと思ってたけど、こういうビル回るのは楽しいはず。
ちなみにアマプラにある建築関連で観たので良かったのはコロンバス。
サーリネン父子の建築が豊富にあるアメリカの地方都市を舞台に描かれていて、構図がめちゃくちゃ完璧に撮られてる。
小津に影響されたというコゴナダという監督の作品らしく、カメラアングルはめっちゃこだわってそう。
あとはル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラとレム(REM)。
どちらもふーんって感じで流し見程度。
後者は音楽が雰囲気あり過ぎて内容が負けてた。
ボルドーの住宅の上がり下がりする床が観られたのは良かった。
レム関連ならこの映画よりも、この家の家政婦に焦点を当てた「Koolhass Houselife」。
2月に建築映画館というイベントがあって、そこで上映されてたのだけど、気づいたらチケット売り切れ。。。
もう観れないかもしれない。。。と失意でいたら、探したらあった!!!日本語字幕もある!こちら。
というわけで観ました。マジで最高な映画だった。
このイラ・ベカとルイーズ・ルモワンヌ(Ila Bêka and Louise Lemoine)は以前にも西沢立衛に密着した「TOKYO RIDE」という作品を観ていてこれも最高だった。
ボルドーの家のドキュメンタリーは住人やコールハースではなく、あえて家政婦さんに焦点を当ててるのが生々し過ぎて素晴らしい。
この家の大変な部分がたくさん観られて、良くこんなドキュメンタリー撮らせてもらえたなっていうぐらい奇跡の映画。
家政婦さんの「仕事だから」って割り切って建築への興味のなさも最高w
雨漏りも凄いし住み続けるのは大変そうだけど、でもやっぱり凄い住宅だということが改めて。
いつか行ってみたい。。。
BIGが手がけたスキー場を撮った「コペンハーゲンに山を」も見逃してるのでこれもいつかどこかで観たい。。。
うつろいの時をまとう by 三宅流
最近観た映画まとめ。
まずは映画館で観た映画たち。
うつろいの時をまとう by 三宅流
「妖怪の孫」by 内山雄人
「トリとロキタ」by ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
「生きる LIVING」by オリヴァー・ハーマナス
「不自然な惑星」by 黒澤宜徳
「うつろいの時をまとう」は、ファッションブランドmatohuの創作を追ったドキュメンタリー。
matohuというブランドのことは以前から知っていたけど、実際に服を見たことがないし、正直あまり興味のないブランドというか、むしろ胡散臭いなぁという印象のブランドでした。
ジャパネスクというか、「日本固有の」みたいなドメスティックな感覚があまり好きじゃないんですよね。
どうしても対外戦略にしか思えない。
MITTANというブランドをやってる友人がいて、少し関わってもいたので、彼が掲げている「現代の民族服」という信念を間近で見ていたのもあって、どうしても他が嘘くさく見えてしまうんですよ。。。
これは本物だなぁという他のブランドとしてはi a iがあります。
この嘘と本物の間ってめちゃくちゃ微妙なんだけど、matohuにはどうも本物っぽさを感じたことがなかったのです。
でもなんとなく気になって観に行ったんだけど映画として凄く良かった。
彼らの創作を通して、服というのは景色/気色を纏うことなんだなぁという実感がありました。
よくファッションで自分を表現するみたいなこと言ってる人がいますが、大量生産品着てる時点でできてねぇだろ、だったら自分で作れやぐらいに思ってたんですが、この映画の途中で出てくる能楽師の津村禮次郎さんが「自分の態度を表現する」みたいなことを仰ってて凄くしっくりきました。
僕もその日着ていく服を、自分の気分だけではなくて、どこに行くかを最重要視して決めてます。
ところで映画では、matohuが過去8年、17のコレクションを一堂に展示した2020年にスパイラルで開催した「日本の眼展」から彼らのコンセプトを紐解いてましたが、むしろ僕はそれ以降の「手のひらの旅」が気になりました。
彼らはこのコレクションからショーをやめて、日本の手仕事に着目してものづくりをしています。
やっぱりショーをやってる時点でなんとなく胡散臭さがあったんだけど、ここに辿り着いた彼らのクリエーションは信頼できるかもしれないと。なぜか上からw
この映画をきっかけに彼らの作品見てみたいと思いました。
ちなみにタイトル、なぜ「まとふ」にしなかったんだろう。。。
それはともかく。所謂ファッション映画ではない、監督の美学がしっかり反映されてる良いドキュメンタリーの見本のような映画。
逆にダメなドキュメンタリー映画の見本のようだったのが「妖怪の孫」。
安倍元首相をテーマにして、すごいタイトルだったので興味津々で観に行ったんですが、真新しい情報もほとんどなかったし、最後「家族が危ない目に遭うかも」みたいな言い訳じみた映像もウゼェってなった。
前作の菅元首相を追った「パンケーキを毒味する」は観てないけど、ちょっとうんざりでした。
こういう意思の曖昧なドキュメンタリーは観ていて全然気持ちよくない。
同じ政治ドキュメンタリーだったらやっぱり「主戦場」や「i-新聞記者ドキュメント-」は凄かったなぁ。
海外映画ではまずダルデンヌ兄弟。
彼らやケン・ローチのような監督の映画を映画館で観る度に、どうしてわざわざ時間を割いてお金を払ってまでこんな辛い体験をしなければならないのかと自問するけど仕方ないよね。
というわけで「トリとロキタ」辛過ぎた…。最後まさかのエンディング。。。
「生きる Living」は黒澤明の名作「生きる」をカズオイシグロの脚本でリメイクというこれは観ずにはいられない内容。
途中で元の最も重要シーンとも言える、余命宣告された主人公が立ち寄ったビアホールで誰かの誕生日パーティーをやってるシーンがなかったのは衝撃だった。。。あだ名も「ミイラ」から「ゾンビ」に。。。英語ちゃんと聞いてなかったけどEgyptian mummyみたいな単語も出てたので「ミイラ」で良かったのでは。
とはいえ、1950年代の古き良きロンドンが再現されててめちゃくちゃ良かった。
冒頭の昔風のオープニングから心鷲掴みされました。
初めましてがNice to meet youではなくHow do you do?なのも良き。
そして同じ黒澤でも我らが黒澤監督の「不自然な惑星」!
僕がよく行ってるうちの目の前のビルに入ってる「ノストス」のバーのマスター通称黒ちゃんが撮った初長編作品。
上映会をやるというので人形町の劇場まで行ってきました。
キャストも知り合いが多数出てたり、ロケーションもほぼ新宿で知ってる場所だったりで観ていてニヤニヤしちゃった。
まだまだ荒削りではあるものの、監督・脚本・編集・撮影まで全部こなしててすごい。。。
今後も期待してます!
続いて間違って入ってしまったアマプラから。
無料期間中に辞められるように必死で観ましたw
「泳ぎすぎた夜」by 五十嵐耕平・ダミアン・マニベル
「ちょっと思い出しただけ」by 松居⼤悟
「異端の鳥」by ヴァーツラフ・マルホウル
「君の名前で僕を呼んで」by ルカ・グァダニーノ
「ミッドサマー」by アリ・アスター
「LAMB/ラム」by ヴァルディミール・ヨハンソン
「キース・ヘリング〜ストリート・アート・ボーイ〜」by ベン・アンソニー
「イメージの本」by J.L.ゴダール
「泳ぎすぎた夜」は、「アマプラでおすすめ教えてください」とツイートして教えてもらった作品。
お店のお客さんでもある龍崎くんがスティールを担当してる作品でした。
これ、おすすめされてなかった絶対発見できなかったと思うんだけど、最高すぎました!!!
アマプラ入ってる人いたら絶対見るべき。
雪国に暮らす男の子の一つの冒険譚なんだけど、劇中台詞が全然なくて、それでも79分あっという間だった。。。
この少年の自然すぎる振る舞いはどう演技指導したのかめちゃくちゃ気になる。。。
そしてクレジット見たら、このキャスト本当の家族っぽいですね。
五十嵐監督って存じ上げなかったけど、調べたら同い年だった!
本当に素晴らしい作品だったので、今度龍崎くん来たら色々聞いちゃお。
続いて「ちょっと思い出しただけ」。
気にはなってたんだけど、なぜか映画館まで足を運んでなくて、観始めたらめちゃくちゃ良かったので行かなかったの後悔しました。。。
松居⼤悟って「エゴイスト」の人かって思ったらあっちは松永大司だった。。。松しか合ってないけどごっちゃになる。。。
作品はいくつか知ってるけど観たのは初めてでした。
男女の6年間の軌跡を出会いから別れまで、同じ日の出来事を逆に辿っていく構成なんだけど、始めぼーっと見てたから途中で混乱しました。。。
けどこの構成めちゃくちゃ面白かった。
そしてなんと言っても伊藤沙莉が最高すぎた。
前からいい女優さんだなぁとは思ってたけど、今回で完全に好きになりました。
僕が大好きな「愛がなんだ」的な空気もありつつ、会話のテンポがめちゃくちゃ自然すぎてびっくりする。
特に、伊藤沙莉が合コン中に抜け出してタバコ吸うシーンの屋敷裕政との出会いのシーン。
もちろん池松壮亮とのやりとりもめちゃくちゃ心地いいんだけど、終始会話が最高だった。
「異端の鳥」は気になってたけど長尺だったので劇場は避けちゃった映画。内容も重いし。
実際見始めるとその長い尺はそこまで気にならなくて、寧ろよくもまあここまで色んなパターンで酷い目に遭わせるよなぁ、、、という展開。
そりゃ映画祭で席を立つ人続出なのもわかる。
けど、結局目が離せず最後まで観てたらちゃんとギフトがあるいい映画でした。
「君の名前で」は結構期待してたんだけど、ふーんっていう程度だった。。。
ティモシー・シャラメがひたすら美しい映画でしたね。
同じようにゲイを描いたオゾンの「Summer of 85」も観かけたけど、出会いから親密になるまでが不自然過ぎて10分ほどで観るのやめちゃいました。。。
続いて「エブエブ」でも話題になったA24関連の映画2本。
まずは「ミッドサマー」。
説明不要というか、話題作過ぎて観てなかったんだけど、流石に面白かった。
世界観がひたすら美しいので、グロいシーンも見れてしまうのが怖い。
同じく「ラム」も気持ち悪いんだけど、なんだか見入ってしまう映画。
ラストが衝撃すぎた。。。
どちらも閉ざされた地域で密やかに起きてる奇妙な出来事。
こういう絶妙に気持ち悪い話A24得意ですよね。
キースの映画は、あまり知らなかった彼の軌跡を知ることができました。
最近の映画なのにご両親が出てて、え?ってなったんだけど、考えたら彼は31歳の若さで亡くなってるので、ご両親が健在でも不思議ではないのか、と思うと切なくなりました。
最後は昨年亡くなった巨匠中の巨匠ゴダール様。
とはいえ僕、あまりゴダール得意じゃないんですよね。
アマプラにあるゴダールだと「女は女である」と「さらば、愛の言葉よ」がありますが、前者はなんとなく観れたものの後者は全然だめですぐやめちゃった。。。
結果遺作となった「イメージの本」もダメだろうと思って観始めたんだけど気づいたら釘付けになってた。。。これはすごい。。。
ゴダールお得意の映像コラージュみたいな映画だけど、「暴力」をベースに、映像史のような壮大さ。
途中で挟まれるゴダール自身が撮った海辺のビビットな映像も美しいし、88歳の彼の肉声が入ってるのも聞き入ってしまう。
2019年の堂島ビエンナーレがまさにこの作品へのオマージュのような展示だったんだけど、改めて観に行けば良かったと思いました。。。
改めてご冥福をお祈りします。
まずは映画館で観た映画たち。
うつろいの時をまとう by 三宅流
「妖怪の孫」by 内山雄人
「トリとロキタ」by ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
「生きる LIVING」by オリヴァー・ハーマナス
「不自然な惑星」by 黒澤宜徳
「うつろいの時をまとう」は、ファッションブランドmatohuの創作を追ったドキュメンタリー。
matohuというブランドのことは以前から知っていたけど、実際に服を見たことがないし、正直あまり興味のないブランドというか、むしろ胡散臭いなぁという印象のブランドでした。
ジャパネスクというか、「日本固有の」みたいなドメスティックな感覚があまり好きじゃないんですよね。
どうしても対外戦略にしか思えない。
MITTANというブランドをやってる友人がいて、少し関わってもいたので、彼が掲げている「現代の民族服」という信念を間近で見ていたのもあって、どうしても他が嘘くさく見えてしまうんですよ。。。
これは本物だなぁという他のブランドとしてはi a iがあります。
この嘘と本物の間ってめちゃくちゃ微妙なんだけど、matohuにはどうも本物っぽさを感じたことがなかったのです。
でもなんとなく気になって観に行ったんだけど映画として凄く良かった。
彼らの創作を通して、服というのは景色/気色を纏うことなんだなぁという実感がありました。
よくファッションで自分を表現するみたいなこと言ってる人がいますが、大量生産品着てる時点でできてねぇだろ、だったら自分で作れやぐらいに思ってたんですが、この映画の途中で出てくる能楽師の津村禮次郎さんが「自分の態度を表現する」みたいなことを仰ってて凄くしっくりきました。
僕もその日着ていく服を、自分の気分だけではなくて、どこに行くかを最重要視して決めてます。
ところで映画では、matohuが過去8年、17のコレクションを一堂に展示した2020年にスパイラルで開催した「日本の眼展」から彼らのコンセプトを紐解いてましたが、むしろ僕はそれ以降の「手のひらの旅」が気になりました。
彼らはこのコレクションからショーをやめて、日本の手仕事に着目してものづくりをしています。
やっぱりショーをやってる時点でなんとなく胡散臭さがあったんだけど、ここに辿り着いた彼らのクリエーションは信頼できるかもしれないと。なぜか上からw
この映画をきっかけに彼らの作品見てみたいと思いました。
ちなみにタイトル、なぜ「まとふ」にしなかったんだろう。。。
それはともかく。所謂ファッション映画ではない、監督の美学がしっかり反映されてる良いドキュメンタリーの見本のような映画。
逆にダメなドキュメンタリー映画の見本のようだったのが「妖怪の孫」。
安倍元首相をテーマにして、すごいタイトルだったので興味津々で観に行ったんですが、真新しい情報もほとんどなかったし、最後「家族が危ない目に遭うかも」みたいな言い訳じみた映像もウゼェってなった。
前作の菅元首相を追った「パンケーキを毒味する」は観てないけど、ちょっとうんざりでした。
こういう意思の曖昧なドキュメンタリーは観ていて全然気持ちよくない。
同じ政治ドキュメンタリーだったらやっぱり「主戦場」や「i-新聞記者ドキュメント-」は凄かったなぁ。
海外映画ではまずダルデンヌ兄弟。
彼らやケン・ローチのような監督の映画を映画館で観る度に、どうしてわざわざ時間を割いてお金を払ってまでこんな辛い体験をしなければならないのかと自問するけど仕方ないよね。
というわけで「トリとロキタ」辛過ぎた…。最後まさかのエンディング。。。
「生きる Living」は黒澤明の名作「生きる」をカズオイシグロの脚本でリメイクというこれは観ずにはいられない内容。
途中で元の最も重要シーンとも言える、余命宣告された主人公が立ち寄ったビアホールで誰かの誕生日パーティーをやってるシーンがなかったのは衝撃だった。。。あだ名も「ミイラ」から「ゾンビ」に。。。英語ちゃんと聞いてなかったけどEgyptian mummyみたいな単語も出てたので「ミイラ」で良かったのでは。
とはいえ、1950年代の古き良きロンドンが再現されててめちゃくちゃ良かった。
冒頭の昔風のオープニングから心鷲掴みされました。
初めましてがNice to meet youではなくHow do you do?なのも良き。
そして同じ黒澤でも我らが黒澤監督の「不自然な惑星」!
僕がよく行ってるうちの目の前のビルに入ってる「ノストス」のバーのマスター通称黒ちゃんが撮った初長編作品。
上映会をやるというので人形町の劇場まで行ってきました。
キャストも知り合いが多数出てたり、ロケーションもほぼ新宿で知ってる場所だったりで観ていてニヤニヤしちゃった。
まだまだ荒削りではあるものの、監督・脚本・編集・撮影まで全部こなしててすごい。。。
今後も期待してます!
続いて間違って入ってしまったアマプラから。
無料期間中に辞められるように必死で観ましたw
「泳ぎすぎた夜」by 五十嵐耕平・ダミアン・マニベル
「ちょっと思い出しただけ」by 松居⼤悟
「異端の鳥」by ヴァーツラフ・マルホウル
「君の名前で僕を呼んで」by ルカ・グァダニーノ
「ミッドサマー」by アリ・アスター
「LAMB/ラム」by ヴァルディミール・ヨハンソン
「キース・ヘリング〜ストリート・アート・ボーイ〜」by ベン・アンソニー
「イメージの本」by J.L.ゴダール
「泳ぎすぎた夜」は、「アマプラでおすすめ教えてください」とツイートして教えてもらった作品。
お店のお客さんでもある龍崎くんがスティールを担当してる作品でした。
これ、おすすめされてなかった絶対発見できなかったと思うんだけど、最高すぎました!!!
アマプラ入ってる人いたら絶対見るべき。
雪国に暮らす男の子の一つの冒険譚なんだけど、劇中台詞が全然なくて、それでも79分あっという間だった。。。
この少年の自然すぎる振る舞いはどう演技指導したのかめちゃくちゃ気になる。。。
そしてクレジット見たら、このキャスト本当の家族っぽいですね。
五十嵐監督って存じ上げなかったけど、調べたら同い年だった!
本当に素晴らしい作品だったので、今度龍崎くん来たら色々聞いちゃお。
続いて「ちょっと思い出しただけ」。
気にはなってたんだけど、なぜか映画館まで足を運んでなくて、観始めたらめちゃくちゃ良かったので行かなかったの後悔しました。。。
松居⼤悟って「エゴイスト」の人かって思ったらあっちは松永大司だった。。。松しか合ってないけどごっちゃになる。。。
作品はいくつか知ってるけど観たのは初めてでした。
男女の6年間の軌跡を出会いから別れまで、同じ日の出来事を逆に辿っていく構成なんだけど、始めぼーっと見てたから途中で混乱しました。。。
けどこの構成めちゃくちゃ面白かった。
そしてなんと言っても伊藤沙莉が最高すぎた。
前からいい女優さんだなぁとは思ってたけど、今回で完全に好きになりました。
僕が大好きな「愛がなんだ」的な空気もありつつ、会話のテンポがめちゃくちゃ自然すぎてびっくりする。
特に、伊藤沙莉が合コン中に抜け出してタバコ吸うシーンの屋敷裕政との出会いのシーン。
もちろん池松壮亮とのやりとりもめちゃくちゃ心地いいんだけど、終始会話が最高だった。
「異端の鳥」は気になってたけど長尺だったので劇場は避けちゃった映画。内容も重いし。
実際見始めるとその長い尺はそこまで気にならなくて、寧ろよくもまあここまで色んなパターンで酷い目に遭わせるよなぁ、、、という展開。
そりゃ映画祭で席を立つ人続出なのもわかる。
けど、結局目が離せず最後まで観てたらちゃんとギフトがあるいい映画でした。
「君の名前で」は結構期待してたんだけど、ふーんっていう程度だった。。。
ティモシー・シャラメがひたすら美しい映画でしたね。
同じようにゲイを描いたオゾンの「Summer of 85」も観かけたけど、出会いから親密になるまでが不自然過ぎて10分ほどで観るのやめちゃいました。。。
続いて「エブエブ」でも話題になったA24関連の映画2本。
まずは「ミッドサマー」。
説明不要というか、話題作過ぎて観てなかったんだけど、流石に面白かった。
世界観がひたすら美しいので、グロいシーンも見れてしまうのが怖い。
同じく「ラム」も気持ち悪いんだけど、なんだか見入ってしまう映画。
ラストが衝撃すぎた。。。
どちらも閉ざされた地域で密やかに起きてる奇妙な出来事。
こういう絶妙に気持ち悪い話A24得意ですよね。
キースの映画は、あまり知らなかった彼の軌跡を知ることができました。
最近の映画なのにご両親が出てて、え?ってなったんだけど、考えたら彼は31歳の若さで亡くなってるので、ご両親が健在でも不思議ではないのか、と思うと切なくなりました。
最後は昨年亡くなった巨匠中の巨匠ゴダール様。
とはいえ僕、あまりゴダール得意じゃないんですよね。
アマプラにあるゴダールだと「女は女である」と「さらば、愛の言葉よ」がありますが、前者はなんとなく観れたものの後者は全然だめですぐやめちゃった。。。
結果遺作となった「イメージの本」もダメだろうと思って観始めたんだけど気づいたら釘付けになってた。。。これはすごい。。。
ゴダールお得意の映像コラージュみたいな映画だけど、「暴力」をベースに、映像史のような壮大さ。
途中で挟まれるゴダール自身が撮った海辺のビビットな映像も美しいし、88歳の彼の肉声が入ってるのも聞き入ってしまう。
2019年の堂島ビエンナーレがまさにこの作品へのオマージュのような展示だったんだけど、改めて観に行けば良かったと思いました。。。
改めてご冥福をお祈りします。