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大坂秩加個展「短冊にぎりしめて雨 2022」開催のお知らせ。

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7月7日(木)より、大坂秩加個展「短冊にぎりしめて雨 2022」を開催します。

大坂秩加は1984年東京生まれ、 2011年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了。
シェル美術賞展やVOCA展などでの受賞を重ね、 近年は海外でも活動の場を広げています。
初期より大坂は、学生時代に関わった舞台美術から制作への着想を得、作品に自身で作った小説の一節とも誰かの日記の一部とも言えるような、様々な女性の日常を描いた短い文章と合わせて作品を発表してきました。
個展を重ね、モチーフとしている台詞は戯曲、 描く人物は役者、テーマに合わせたインスタレーションは舞台セットといったように展開させ、展覧会を通して群像劇を作り上げ、虚構の中のリアルを表現しようとしてきました。
本展では、2016年にGALLERY MOMOで開催した展示の「再演」となる絵画とインスタレーションを発表します。
事前に店先で集めたお客様からの短冊を天井いっぱいに吊り下げ、 先の展覧会と同じテキストを用いて新たに構築した絵画を展示する予定です。 またそれらの短冊から着想を得た新作も会期中に発表予定となっております。
作家ウェブサイト https://www.instagram.com/chika0saka/

大坂秩加個展「短冊にぎりしめて雨 2022」
2022年7月7日 (木) - 8月7日 (日)
18:00 - 24:00 (変更可能性あり) 水曜休み
ワンドリンクオーダー制
* 要アルコール消毒 ・ マスク着用
* 3名以上のご来店不可
* 予約可。 ご連絡 (DM/MAIL/TEL) ください。
* 体調不良、 発熱等ありの場合は入店をお断りしております。


展覧会に際しまして、6月29日(水)から7月6日(水)は搬入につきお休みとなります。
よろしくお願い致します!

自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで @ 国立西洋美術館

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リニューアルされた国立西洋美術館に行ってきました。
下手したら学生以来の来訪かも。。。
なのでリニューアルといってもどこが変わったのかよくわかりませんでした。。。
確かに言われてみれば前庭が広くなったような気も。。。
それはともかく、今回はドイツのエッセンにあるフォルクヴァング美術館のコレクションと西洋美術館のコレクションとのコラボで、なんとリヒターが展示されるということで行ってきました。
正直ほぼリヒター目的だったのですが、展覧会が普通に良くてびっくりしました。
タイトルの「自然と人のダイアローグ」というのが見事に反映されてます。
こういうコレクションの展覧会って、無理矢理タイトルつけてただ作品並べてるだけってのが多いのですが、今回の展示はちゃんと軸がしっかりしていて本当にいい展示。
海外のコレクションと自館のコレクションを混ぜるってのも中々ないですよね。
画家の自然へのまなざし(畏怖、憧憬、崇高)がじわじわ沁み渡るような展示で途中泣きそうになってました。

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最初のマネの嵐の海の絵からもうやばい。
船の描き方が異常すぎる。。。やっぱ天才。
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続くモネもヤバい。なんだこの筆致は。。。
モネ、昔は「おばさんが好きな絵」って感じで気にも留めてなかったけど、年々いいですね。
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そしてリヒター。
モネとの共演ですが、もっと違う絵があっただろうに。
リヒターの絵がこれだけシンプルなので、モネもシンプルな絵をおいて欲しかったな。
まあ、そこは箱根に譲りましょう。。。
それにしても雲だけでこれだけ見せられるのはやっぱり凄い。ずっと見てられるよ。。。
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いきなり前半に僕的ハイライト(リヒター)が来てしまったのでどうかと思ったんだけど、ここからがこの展覧会の凄いところだった。
リヒターがお気に入りのフリードリヒの作品から、ヨハン・クリスティアン・クラウゼン・ダール(長)の窓からの風景に、自然へのまなざしが強く反映されててめちゃくちゃエモい!!
窓はアルベルティを引くまでもなく絵画のメタファーなので、絵画内絵画のようなメタ構造が読み取れてとても面白い絵でした。
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このフォルクヴァング美術館蔵のクールベの波もめちゃいい。。。
お隣にももう一点クールベの波があってそっちは西洋美術館蔵。大陸を超えた壮大な共演。。。
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そして森。
ロヴィス・コリントの「樫の木」とクリスティアン・ロールフスの「森の中」が素晴らしかった。
しかもこの2点はそれぞれ所蔵が別ってのがこの展覧会の本気さを感じられます。
ちなみに前者が西洋美術館蔵で後者がフォルクヴァング美術館蔵。
写真撮れなかったけどマックス・エルンストの森の絵とイヴ・タンギーの絵も素晴らしかった。
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この後もセザンヌやゴッホらのビッグネームが続いてヤバすぎ。
このホドラーの絵も最高すぎる。。。
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モンドリアンのこの時期の作品を持ってくることで、自然を解体していく様も入ってきて素晴らしい。
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ゴッホもやっぱいいよなぁ。
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最後はモネの圧巻のラスト。
しかも一枚は第一次世界大戦でボロボロになった睡蓮でめっちゃかっこいいやないか。。。
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いやはや本当に素晴らしい展覧会でした。ありがたい。
この2館がいいもの持ってるのは言うまでもないけど、今回はキュレーションが抜群だった。
一流の素材(作品)を一流のシェフ(キュレーター)が一流の器(建築)に盛り付けた極上フルコース。
リヒター目当てだったのに、見終わった時にはそういえばリヒターもあったな、ぐらいの印象。
9月11日までやってるので是非!こちら


そして常設。
ほとんど来てないけどやっぱいいもの持ってるなぁ。
ハンマースホイ展も行きたかった。。。
ルーベンスの子供の絵は東近美の眠り展に出てましたね。
他にもブリューゲルやクールベやボナールもいいの持ってる。
今回みたいにいい企画展いっぱいやってくれたらもっと来たいのにな。。。

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そして何と言ってもこの美術館は国内唯一のコルビュジエ建築で東京唯一の世界遺産!
この美術館、見た目よりも広くて凄いんです。お陰で見終わった頃にはクタクタ。。。
これを建てたコルビュジエも「無限成長美術館」を謳っていて、コレクションの増加ともに展示室を増やすシステムらしい。メタボリズムの先をいってる。。。
そういえばコルビュジエが建てた美術館って他にないのでは?
19世紀ホールとかやっぱいいですね。
コルビュジエの絵画展もやってるけどこちらは才能あまりなかったのかな、って思える内容で逆に可愛い笑

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新しいエコロジーとアート @ 東京藝術大学大学美術館 本館3F, The 5th Floor
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川内倫子
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リリアナ・ザパタ
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小谷元彦
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エレナ・トゥタッチコワ
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石上純也
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HATRA + Synflux
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本田健
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リヴィタル・コーエン&テューア・ヴァン・バーレン
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AKI INOMATA
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スプツニ子!
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黒沢聖覇
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毛利悠子
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長谷川祐子の藝大退官記念展が藝大美術館本館と5th floorの2会場で展開しています。
藝大美術館、いつも陳列館の方しか行かないので本館はもしや初かも。
確か5th floor主催してる人も長谷川ゼミの卒業生なんですよね?
「新しいエコロジーとアート」と言う直球なタイトル。
正直昨今のSDGsとかほとんど興味ないんで、大丈夫かな、と思ってましたが、多分彼女の言う「エコロジー」って持続可能性とかいうよりももっと広義に人が生きていく環境のことを言ってるんじゃないかと展覧会を観ていて思いました。
メタバース系の作品もいくつか出てきていたのがその辺の顕著な傾向かと。
ただ、全体的にまとまりがないなぁという印象でほとんど集中できなかった。
もっと作家絞って大きな作品とかあれば見やすかったのかな、とも思いました。
AKI INOMATAさんの代表作が一気に見られたのとかは良かった。
5th floorの黒沢聖覇さんの作品もとても良かった。サウンドデザインがめちゃかっこ良すぎて全編見ちゃった。
1991年生まれで博士課程在籍中という若さ。。。凄い。。。
毛利さんもサウンドインスタレーションで新鮮だった。
とまあ個々に面白いのはあったけどでもやっぱ個人的にはあまり好きな展覧会ではなかった。
6/26まで。こちら

ゲルハルト・リヒター Drawings 2018-2022 and Elbe 1957 @ WAKO WORKS OF ART

この一週間ぐらいで観たギャラリーの展示まとめ。

まずは六本木エリアから。
リヒターに鈴木理策、米田知子に菅木志雄。。。
さらにまだカプーアもやってて、クリストとジャンヌもあったしこの週は俺得エリアでした。
WAKOのリヒターは1957年のまだ東ドイツにいた頃の版画と近年のドローイングを並べた展示。
東ドイツの頃から抽象化しててめちゃカッコいい。。。
しかしそれよりも何よりも最新作(2022年4月1日)のドローイングがめっちゃいいってどういうこと。。。?
正直東近美のリヒター展に出てたドローイングはピンとこなかったんだけど、また進化してらっしゃる。。。
今年90歳なんだけどこの人どうなってるの。。。
鈴木さんと米田さんの写真も相変わらず素晴らしい。。。
鈴木さんのディプティック、実は全然繋がってないの面白い。
菅木志雄の奥の部屋のインスタレーションもバリバリによかった。。。
あとはタムラさんのワニ馬鹿らしすぎて笑ったw

ゲルハルト・リヒター Drawings 2018-2022 and Elbe 1957 @ WAKO WORKS OF ART (-7/30 要予約)
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鈴木理策 「冬と春」@ TAKA ISHII GALLERY (-7/2)
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米田知子 残響―打ち寄せる波 @ ShugoArts (-7/9)
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菅木志雄「有でもなく無でもなく」@ 小山登美夫ギャラリー (-7/9)
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平子雄一 FOOTPRINTS @ KOTARO NUKAGA (-6/25)
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田島美加 Spectral @ TARO NASU (会期終了)
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タムラサトル ワニがまわる @ 国立新美術館 (-7/18)
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その他銀座やら上野やら新宿やら。
竹村・鬼頭夫妻のコラボ観ててしんどい。。。
絶対竹村さんだけでいい。明らかに悪影響だと思う。。。
田口さんの展示、エルメスにしてはめっちゃ大人しくてやや物足りない。。。
しりあがりさんはかわいいけどそれ以上の感想が浮かばないw
和田さん初めて観たけど、ステートメントで萎えた。。。
誰がブロンズのバナナ見て「人間の差別意識と優越感に対する批判が込められてる」と思うねん。。。
ブランデーが入ってる鏡面の作品は少し面白かった。
って文句ばっかり言ってますが、最後にKENJI TAKIでやってた渡辺英司さんは最高でした。
図鑑から魚切り取って並べるってだけの作業なんだけどとっても豊か。
やっぱベテランは素晴らしいっす。

竹村 京・鬼頭 健吾「色と感情」@ ポーラミュージアムアネックス (-7/24)
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田口和奈展「A Quiet Sun」@ エルメス Le Forum (-9/30)
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しりあがり寿 心頭滅却すれば火もまたCOOL!!銀座展 @ 銀座三越 本館7階 ギャラリー (会期終了)
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和田礼治郎「Market and Thieves in a Cloister」@ SCAI THE BATHHOUSE (-7/9)
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渡辺 英司 - エデンの海 @ KENJI TAKI (会期終了)
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以上!

「クリストとジャンヌ=クロード "包まれた凱旋門"」@ 21_21 DESIGN SIGHT

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昨年開催されたクリストとジャンヌ=クロードの「包まれた凱旋門」のドキュメント的な展覧会が21_21で始まりました。
開催日は2人の87回目の誕生日に当たる6月13日。
そう、この2人は同じ年の同じ日に生まれたのです。。。運命。。。
21_21は以前にもジャンヌが亡くなってすぐに回顧展を開催したりと、この2人への尊敬と愛情が半端ない美術館。
布を使って創造する2人と、三宅一生のクリエイション魂がつながる場所でもあるのです。

で、展示なんですが、正直実物見てしまった僕としてはまあこんなもんだよね、という感想。。。
ドローイングもコピーだったし。。。
とはいえ、2人の人生を編むように進むストーリーのある展示で、もう愛しかなかった。
凱旋門の映像見ながらもしかしたら自分もここに映ってるのかも、と思うと改めて「歴史的瞬間」に立ち会ったんだなぁとしみじみ。
本当に昔のことのようで、あれは夢だったんではとすら思います。
もう2人に出会えないのかと思うと寂しい。。。苦しい。。。
会期が来年の2月12日までとめちゃくちゃ長いので是非観に行ってください。こちら

スタッフのユニフォームが凱旋門プロジェクトのそれでめちゃ羨ましかった!!
これ着るためにここでバイトしたい。。。

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ゲルハルト・リヒター展 @ 東京国立近代美術館

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ついに、ついにやって来ましたこの時が。。。
日本では16年ぶり、東京の美術館では初のゲルハルト・リヒター展です!
もうあれから16年も経つのか。。。
16年前の金沢21美と川村はどちらも行きました。
今見返したら金沢2回も行ってるww こちら
川村はこの時初めて行って雪積もってたんだよな。。。こちら
にしてはほとんど感想書いてない。。。
16年経てば曲がりなりにも文章力も上がってるのですね。

とまあ、そんな待ちに待ったリヒター展。
今年最注目の展覧会と言っちゃっていいでしょう。
今回も東近美と豊田の2会場開催ですがどっちも参りますよ。
なんでも東近美はリヒター本人監修、豊田は作品数増とのこと。鬼。
今回の出品作の殆どがリヒター本人所蔵のと、2019年に設立されたリヒター財団からのもので、展覧会に賭ける意気込みが伝わってくる。。。
正直想いが溢れすぎて何から書けばいいのかと途方に暮れておりますがとりあえず進めましょう。

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まず入ってこの光景。やばい。
いきなりそこら中で色んな楽器が大音量で鳴りまくってる印象。。。
しかも入って左の部屋がいきなり今回の目玉の「ビルケナウ」!!
待って、まだ心の準備できてないから。。。
とりあえずその部屋は後回しにして入って右の壁から。
で、いきなり僕がずっと観たかった作品「アブストラクト・ペインティング」(1992)が登場して動揺。。。
この作品は僕が学生の時に買った2002年のMoMAの回顧展カタログの表紙になってた作品なんですよ。
当時8000円ぐらいして、貧乏学生には痛すぎる出費だったのですが清水の舞台から飛び降りる勢いで購入。
今思えばこれが今のコレクションの原点。
この回顧展はリヒターの評価を決定づけた展覧会で、観覧するのに長蛇の列ができたとか。
この時点で70歳だったのに、これ以降も凄い作品バンバン手掛けてるんだから怪物すぎる。。。
で、この作品、なんとアルミに描かれているんです。
これは図録では全くわかってなかった発見。
実際見てみると下のアルミが透けて見えて照明でキラキラ反射するんですね。
やっぱり実物は違う。。。泣きそう。。。

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続いてアブストラクトペインティングが続きます。
しかも2016年とか2017年とか比較的新しい。
2017年を最後に油彩は描いてないそうで、今回その最後の作品も出てます。
そりゃ80過ぎてあんなでかい板でこすったりするんだから体力が持たないよね。。。
それにしても色数がめちゃ多くてとても80過ぎのおじいちゃんの絵とは思えない。。。

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アブストラクトに並んで彼の代表作となるのが「グレイ・ペインティング」。
リヒター曰く、グレイという色を「なんの感情も、連想も生み出さない「無」を明示するに最適な色」と表現しています。
今回出品されてるグレイの絵画たちはそれぞれ独特のテクスチャーがあっていつまで見てても飽きない。。。
絵画というよりそういう物体に見えてくるから不思議。

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最初の部屋の中央には「窓展」にも出てたガラスの作品「8枚のガラス」(2012)が鎮座。
作品や観客を映し出しています。
リヒターは自身のことを画家ではなくイメージメイカー(Bildermacher)と名乗っていますが、この言葉は言い得て妙というか、彼は絵画における像も、鏡やガラスに映る像もほとんど等価に扱ってる節があります。
彼自身の言葉で言えば「シャイン(Schein)」、つまり仮象、光をそのキャリアで追い求めてきました。
そもそも彼のキャリアのスタートとなったフォトペインティングは写真という像(=Schein)をひたすら絵画に反映させる作業で、「創造」という言葉からは少しズレた試みだったように思います。
展覧会において反射を伴う作品がいくつか出て来ます。
豊島にある恒久作品もいつか観に行きたい。。。

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「像」をさらにラディカルに推し進めたのが「カラーチャート」と「ストリップ」のシリーズ。
カラーチャートは画材屋にある色見本が最も美しい絵画だというのが発端で始まり、最終的にケルン大聖堂のステンドグラスに至るまで推し進めた作品群。
今回は「4900の色彩」(2007)が出品されてて、会場によって構成も変化するとのこと。
「ストリップ」は1990年に描いた抽象画をコンピューターで解体していき出来上がった像。
最終的に10mにも及ぶ長いストライプ状の「絵画」。
「絵画」と言っても画家の手ではなくプリントアウトによって出来上がってるもので、めちゃくちゃラディカル。
この作品は冬に大阪のヴィトンでも観ました。

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そしていよいよ「ビルケナウ」。。。
2014年に完成した今作は、リヒターが半世紀以上にも及ぶ長いキャリアの末にたどり着いた一つの境地といっても過言ではないでしょう。
彼はナチスが政権を担う1年前の1932年にドレスデン郊外に生まれ、その後叔母を強制収容所で亡くし、叔父も戦死、ドレスデン爆撃の際は13歳。
彼は戦争をリアルに体験した世代です。
その後もドイツが東西に分裂する最中、1961年、ベルリンの壁が築かれる5ヶ月前に東ドイツを抜け出し西ドイツに入って、デュッセルドルフアカデミーに入学します。
この辺のことは昨年公開された映画「ある画家の数奇な運命」でも描かれていましたね。
アドルノの「アウシュヴィッツ以後、詩を書くことは野蛮である。」という言葉は彼の中でも通奏低音のように響きます。
実際1986年のベンジャミン・ブクローとの対談でも「ドイツ、あんな過去をもったドイツでは、なにも生まれるはずがないと思っていた。」と述べています。
それでも1962年から始まったフォトペインティングでは、死んだ叔母や叔父の写真を描き写したり、爆撃機の写真を描いたりと戦争にまつわる絵画をいくつか制作したり、ナチスの安楽死政策に主導的役割を果したヴェルナー・ハイデの写真を描いた『ハイデ氏』(1965)という作品も描いています。
その後も1988年にはドイツ赤軍のテロリストたちを描いた「1977年10月18日」の絵画群や、ドイツの国会議事堂に掲げたドイツ国旗を表す黒・赤・金の作品など、ドイツの歴史に纏わる作品を定期的に制作してきました。
そのキャリアの中で何度も試みては挫折していたのがアウシュビッツという主題。
彼の中でこの主題は大きな十字架として背負い続けていたものでした。
そしてついにその時が訪れました。
制作された4枚組の大作は、アウシュビッツ内でゾンダーコマンドと呼ばれるユダヤ人捕虜の中から選ばれたガス室と火葬場の運営を任された人物が命がけで撮った4枚の写真が元になっています。実際その後この人物は収容所で殺害されているそう。。。
ジョルジュ・ディディ=ユペルマンの著書「イメージ、それでもなお」に収められたこれらの写真がきっかけになったと言われていますが、実際リヒター自身はこれらのうちの何枚かを60年代に手に入れていたのが彼のイメージソースを示す「アトラス」に示されています。
当初この4枚をフォトペインティングの要領で描き写していたのですが、途中からその上を覆うように絵の具が被さり、元の図像が分からなくなるまで絵の具が覆いかぶさりました。
タイトルがなければこの絵がアウシュビッツをテーマにしているなんて分からないでしょう。
それでもこの絵を前にすると、まるで絵の具が瘡蓋のように見えてきます。
他のアブストラクト・ペインティングとの違いはその色の少なさにもあります。
この絵には黒・白・赤・緑の4色しか使われていません。
先ほどのカラフルなのとは全く異質。
あのカラフルな画面はきっとこの絵を描いたことで荷が下りての開放感だったのかな。

アウシュビッツで起きたことは人類史の中でも癒やしようのない傷です。
それに並ぶのが広島、長崎への原爆投下でしょう。
但しこの二つが違うのは、前者は「隣人」が「隣人」を大量殺戮したという事実です。後者は圧倒的他者による殺戮。
この「隣人殺し」はドイツ人にとって永遠に克服不可能な課題。
このことは、日本人における、例えば関東大震災直後に起きた朝鮮人虐殺や南京大虐殺に当てはまるでしょう。
タイトルこそ「ビルケナウ」ですが、それぞれの国の加害性を突きつける作品だと思います。
奥の壁を大きなグレイの鏡が架けられていて、「己を見よ」と言わんばかり。
2016年にリヒターの故郷ドレスデンの美術館で初公開された当初はただ「アブストラクト・ペインティング」というタイトルだったのが、次のバーデンバーデンでの展示で「ビルケナウ」にタイトルを変更。
徐々に今の形のインスタレーションと化していきました。
そしてこの絵画群の前には全く同じ大きさのデジタル複製画がかかっていて余計混乱します。
複製画は1枚の絵画に対して4等分され十字に切られているのも謎。。。
歴史という主題と、前述した像の問題を多く含んでいて、一筋縄ではいかないインスタレーションとなってます。
「ビルケナウ」に関しては、図録に収録されてるベンジャミン・ブクローの論文や美術手帖2022年7月号の西野路代さんの文章を読むとより理解が深まるのでぜひ読んでほしいところです。
あと、もしかしたらリヒターは人間の目以外のものも想定して描いたのでは、とふと思ったり。
例えば近年古典絵画のX線鑑定がしきりに行われていて、最近もフェルメールの「窓辺で手紙を読む女」に描かれていた天使の絵が後年になって塗り潰されていたのを発見して修復されたりしていましたよね。
将来X線でこの作品を見れば下の強制収容所のフォトペインティングも露わになったりして。
等々想像は膨らむばかり。
いやはや脳が追いつかない。。。この部屋最後にして欲しかったな。。。

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ヘロヘロの状態で後半。。。
フォトペインティングや抽象やらまだまだ色々出てくるんだけどちょっと入ってこない。。。泣

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さらに後半。
60年代に描かれた「ルディ叔父さん」や「8人の女性見習看護師」の写真バージョンや映像、オイル・オン・フォト、ラッカーを使った「アラジン」シリーズ、そして最新のドローイング等実験的な作品が所狭しと並ぶ長い廊下。
ちょっとどれもピンと来なくて正直尻つぼみ感が。。。
これ順路逆にした方が良かったのでは??と思うんですがどうなのリヒターさん!

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さらに今回常設でも東近美所蔵のリヒターが何点か出てます。
本展でも出てるスイスのシルス・マリアの風景が印象的。
ここはニーチェ所縁の土地で、ハンス・ウルリッヒ=オブリストが1992年にリヒターの個展を企画してから、リヒターにとってもお気に入りの場所になったようです。
このことはユリイカ2022年6月号の杉田敦さんの文章に詳しく書かれています。
赤い抽象画もめちゃいい。
写真作品はやや謎でした。。。

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今回の常設は正直いつもよりパッとしないけど、リヒターに因んでドイツ所縁の作家(ベッヒャー、バゼリッツ) や会田誠の作品が観られたのは良かった。会田さんのやつ、元はビールケースに置かれてたように思うんだけど。。。
あと新収蔵のボナールの特集展示も。

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東近美のリヒター展は10月2日まで。こちら
まだまだ会期あるのでリピートしたい。
その後は10月15日から豊田市美術館に巡回。こちら
今回の展示やや消化不良なので豊田市美の展示も楽しみ。行かねば。
さらに現在3箇所でリヒター作品観れます!合わせてどうぞー!
モネからリヒターへ―新収蔵作品を中心に @ ポーラ美術館
自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで @ 国立西洋美術館
ゲルハルト・リヒター Drawings 2018-2022 and Elbe 1957 @ WAKO WORKS OF ART


蛇足ですが、、、
今回の平林奈緒美さんによるフライヤーが個人的にイマイチ過ぎて。。。
HYKEやARTS&SCIENCEのグラフィック担当されてる方だけど、英語との相性は良くても日本語との相性は良くない印象。。。
カタログもどうなることやらと思ってたらこちらは須山悠里さんによるデザインで素敵!!
マーク・マンダースや昨年の写真美術館の新進作家展のカタログデザインされた方なんですね。さすが。
下の写真のは会場限定のデザインらしいので是非展覧会行ってゲットしましょう。

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横手太紀「even a worm will turn」@ parcel

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先月の「惑星ザムザ」で最も気になったのが横手大紀さんでした。
その彼の個展が馬喰町のparcelでやってると聞いて行ってきました。
このギャラリーの入ってるまるかビルも4月にオープンしたばかりのアートコンプレックスビルで、気になってたのでちょうど良かった。

横手さんは1998年生まれで現在藝大の彫刻科の大学院生。若!!
この若さでこの作品のクオリティは凄い。
今回の個展を拝見して、ザムザの展示はサイトスペシフィックなものでないとわかって衝撃。
ブルーシートが蠢く作品も、スマホに映った埃の作品も場所に合いまくってたので。。。
ああいう特異な場所で展示するってなると、大概テンション上がっていつもと違うことやろうとしたりするんですが、いつも通り平熱であの展示をやってのけたと思うと末恐ろしい。。。
今回の個展ではザムザで見せてた作品をより鮮明に観せていました。
会場中に物体が蠢きまくってるのでかなりキモいですw
途中横手さん本人が蠢くビニール袋を調整してるの面白かった。。。
スマホに映った埃の作品もとても新鮮。
埃に着目した作家ってデュシャン以外に思いつかないんだけど。
ビニール袋が風で街中を彷徨う映像も良かった。
田中功起さんの「原因は結果」を思い出しました。
床に置かれた壺はよくわからなかった。。。本人いたから聞けば良かった。
白眉は入り口にあった瓦礫のような作品。
一部宙に浮いて回ってるんですが、テグスとかで吊ってるのかと思いきや完全に浮いてるんです!
多分磁石かな。。。
とにかく見所の多い展示。この若さでこれだけ観せられるのマジで凄い。
6月19日まで。こちら

上の階にはNEORT++とCON_というギャラリーが入ってます。
NEORT++はNFTのフィジカルスペース。
NFT、お店で聞かれるんですがほとんどわかりません。。。
ていうか、わかってる人に会ったことすらありません。レクチャー希望。
そんな僕でも知ってるShunsuke Takawoさんの「Generativemasks」が展示されてました。
まあ、実際見てもふーんって感じなんですが。。。
CON_では「界面体」と題したグループ展がやってましたが、カオス過ぎてどれが誰の作品かわからず。。。
そんな中セクシー下着一丁で鏡を舐め続けるやばい人がいたんだけど、以前曳舟で観た小寺創太さんだったw
唯一無二すぎる。。。会期中ずっとやってるのかしら。。。
NEORT++のShunsuke Takawo展は6月12日まで。こちら
CON_の「界面体」展は6月5日まで。こちら

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にしてもこのまるかビル凄い。。。
リノベの具合が絶妙。廃墟感漂わせつつ。
このビルだけでも十分面白いので新たなオススメスポットですね。

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そんなまるかビルを手がけたのが、近くのDDDhotel1階にあるPARCEL。
ホテル入口横の駐車場から入ります。分かりづらい。。。
今は小畑多丘さんの個展が開催中。
画像で見てた時バルーン的なものでできてるのかと思ってた立体作品はガッツリ木の彫刻でびっくりした。
彫刻の横に敷かれてた絵も小畑さんと思ったらギャラリーの人が慌てて片付け始めたので違ったw
ガラスに描かれたドローイングもかっこよかった。ホテルにもあります。
6月26日まで。こちら

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さらに同じ馬喰町にあるギャラリーαMへ。
ちょうど高柳恵里さんの展示がやってた。
豊田市美の千葉真智子さんをゲストキュレーターに迎えて、「判断の尺度」をテーマに一年かけて開催する企画の第一弾。
高柳さんの作品は、日常の物体から意味を引き剥がすような作品だけど、今回特に難解だったw
最後までこれは一体。。。という空間で唖然としました。。。
2017年に発行された作品集が買えたのはよかった。
6月10日まで。こちら

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最後は所変わって両国のGALLERY MoMoへ。
来月うちの店で展示して頂く大坂秩加さんが参加してるグループ展が開催中です。
「In Those Days」というタイトルで、4人の女性作家の作品が展示されてます。
タイトルでも示されているように、どの作品もどこか懐かしいような時代がわからなくなるような不思議な作品ばかりでとてもよかった。
どの作家も顔がない人間像を描いていたのも印象的。
最初の大久保如彌さんの超絶細かい装飾的な画面はマティスを思わせてくれて個人的には大ヒット。
朴愛里さんの版画作品も観ていてえも言えぬ感情になりました。
大坂さんも相変わらず不穏な雰囲気で、細部の描き込みがまたエグくて最高。
絵画内に登場するワンピースが実際かけられてるのもギョッとします。
奥の部屋の小作品も訳がわからなくて最高でしたw
6月25日まで。こちら

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