静岡おでんPARTY終了&新メニュー

28日の土曜日、無事静岡おでんPARTY開催できました!
お越し頂いた皆様誠にありがとうございました。
昨年は予約制でしたが今年は予約不要にしたところ、なんと開始5分で席は埋まり、スタンディングにまでなりました。。。
怒涛のスタートラッシュの中早々になくなるネタもあったりでしたが、後半ゆったりでした。
一昨年の第一回もスタートラッシュがエグくて死にましたが今年も再演でした。。。
また次回も開催できたらと思います。
本日より新メニュー追加です。
お酒は養命酒から出たクラフトジン「香の森」。
クロモジをメインに風味づけされてます。
養命酒からジン!?ってなりましたが、考えたらハーブを知り尽くしてる会社。
ジンとの相性は抜群でした。
BBA定食はコーンライス、冷しゃぶ梅肉和え、赤だし、無限ピーマン、インゲンの胡麻和えです。


そしてこれからの梅雨の季節に重宝する傘立てが入りました。
アルミ作家の永瀬二郎氏によるもの。
傘立て、ずっとかっこいいの探してたので嬉しい!

暑くなってまいりましたがクールビズで元気にお待ちしてます!
静岡おでんPARTY開催のお知らせ
Anish Kapoor:Selected works 2015-2022 @ SCAI PIRAMIDE
最近、てか4日間で観た展示。17展。
日本民藝館の「仏教絵画」展と日本近代文学館の「川端康成」展入れたら19。。。流石に疲れた。。。
Anish Kapoor:Selected works 2015-2022 @ SCAI PIRAMIDE (-7/9)

世界の終わりと環境世界 @ GYRE GALLERY (-7/3)



私が神として崇拝しているカプーア様の展示が現在都内2箇所で開催中です。
1つは六本木のSCAIにて。
写真NGでしたがマジで神ってた。。。
久々のカプーア体験は本当にしびれました。。。
お椀型の作品の世界が反転する瞬間は相変わらずドキドキする。
奥の部屋の天井の隅にあった真っ黒な穴の作品は僕が初めて観た金沢の作品を彷彿と。規模は違えど作品の持つスケール感が変わらないのは本当にすごい。
赤い椀状の作品とステンレスの作品が壁のコーナーに違い合わせで並んでて、最初どっちも色がついてるのかと思ってたのに向かいの赤い色がそっくりそのまま鏡面に映ってるだけだったことに気づく瞬間とか世界がグラっと揺れる感覚すらある。
そして最も驚きだったのが最初の部屋の入って右側の壁にあったステンレスの作品。
もう言葉で説明するのはほぼ不可能なんだけど、最初正面から見た時に本当にこの作品がどういう形をしているのか全く把握できなくて焦った。
正面から観た時と横から観た時でここまで変わる作品って錚々ない。
やはりカプーア様凄すぎる。。。神でした。
ヴェネツィアの回顧展も観たすぎるし、そもそも日本の美術館で展覧会マジでやってほしいです。。。
そしてもう一つ表参道のGYREでやってるグループ展にも。
ここの展示毎回微妙なんだけど今回も微妙だった。。。
テーマとか出てる作家とか凄いんだけどなんでかね?
カプーアは初期の作品っぽいけどこの色は初めて観た。
この初期作は造形物に粉を振りかけて成立してる作品なんだけど今回のは粉しかないように見える。。。
他に草間彌生のひまわりの映像はめっちゃ笑ったw
AKI INOMATAさんの映像も良かった。
けど全体にやっぱりまとまりがないんだよな。。。
<関連記事>
Anish Kapoor @ 中央美術学院美術館
Anish Kapoor @ Chateau de Versailles
ARK NOVA by Anish Kapoor x 磯崎新
Anish Kapoor @ Leeum
Anish Kapoor @ Royal Academy of Arts
Anish Kapoor @ Lisson Gallery
河原温_死仮面画集_印刷絵画の実験 展 @ スクールデレック芸術社会学研究所 (-5/26)


河口龍夫・個展「関係―種子・銅」@ SNOW Contemporary (-6/11)



イケムラレイコ「限りなく透明な」@ ShugoArts (-5/28)



大御所御3方の展覧会。
河原温の展示はアポイントメント制でどうなんだろう?と思って行ったけど素晴らしかった。
海外に行く前に発表した「死仮面」というドローイングのシリーズ。
この頃彼は「印刷絵画」という概念を発表していて、画廊や美術館に収まらない、個人の手元に届くような作品を目指していました。
ここからデートペインティングに向かう過程は非常に興味深いですね。
この「死仮面」シリーズ、不気味なんだけど素直にうますぎてびびります。
初期は「浴室」シリーズなど絵画(といっても絵の具は使わない)を手掛けてたように、そもそも絵の人なんだなぁというのが伝わる作品群でした。
これらの作品や過去のインタビュー、論考が載った立派な冊子も頂いてホクホク。
SNOWでは河口龍夫。
銅板の下に種が入ってるこのシリーズは河口作品の中でも最も好きな作品なので、これだけまとめて観れたのはとても嬉しかった。
真ん中にテープで包まれた木を置いて周囲を銅板が囲んでるインスタレーションも美しかった。
イケムラさんはそこまで好きな作家ではないけど、ガラスの新作と絵画の対比が面白かった。
ガラスの具象性と絵画の抽象性が入り混じるような展示。
奥の部屋にあったブランクーシのような作品は、完全にイケムラさん独自のものと化してて凄かった。
ヨーガン・アクセルバル「Look Up」@ KEN NAKAHASHI (-6/12)




髙田安規子・政子「Going down the rabbit hole」@ MA2 Gallery (-6/25)












Chim↑Pom from Smappa!Group「いつのことだか思いだしてごらん」@ 無人島プロダクション (-5/29)





中堅3組。
ヨーガンの作品は、画像だけ観てたらピンとこなかったけど、実際の展示を観ると吸い込まれそうな画面に魅了されました。
話を聞くと、このシリーズは同ギャラリーで2019年に開催された佐藤雅春の「死神先生」が発端で作られたとのこと。
夜空に飛行機が飛んでる絵画があり、当初は凡庸な絵だと思いつつ印象が残り、その後佐藤さんが亡くなり、コロナのパンデミックとなり、そしてヨーガン自身が癌になるという経験をして空を見上げる機会が多くなって、オリンピックを機に東京の上空低く飛ぶ飛行機が気になり写真を撮り続けていたらこのシリーズに結実しました。
この佐藤さんから続くエピソードも美しいし、実際の作品も美しい。
特に茶色の空に飛行機とカイトが飛んでる作品はえも言えぬ物があります。
高田姉妹の展示は、アリスをモチーフにしているんだけど、その使い古された感すらあるテーマからここまでのインスタレーションに結実している様は舌を巻きます。
圧倒的なインスタレーションのセンスに脱帽。
一階の椅子がどんどん大きくなっていく展示から心を掴まれました。
コンセプト云々よりも作品の持つ力の説得力。オススメ!
Chim↑Pom from Smappa!Group(長)は、現在森美で開催中の展示とは打って変わって究極のカオス!!
まあ、森美も相当カオスではあるけど、それに輪を描いてカオス。
凄まじい物量過ぎて見るべきものが何もないという飽和状態が面白かった。
どちらも会期もうすぐで終わりですが併せてどうぞ。
高山夏希「空を泳ぐ鳥は火を灯す」@ NaDiff (-6/5)

Vantage Point @ TAV GALLERY (会期終了)

鳥井祥太「WHOLE THING」@ TOH (会期終了)



新進。
高山さん、どこかで観たことあるな、と思ったら一昨年のVOCAで観たんだった。
絵画はさすがでしたが、版画と陶器はどうなんだろ?
TAVは阿佐ヶ谷から麻布に移って最初の展示。
水木さん久々に観た。
行った時Podcast(?)の収録されてたのに丁寧に説明してくれて感動しました。
逆にTOHは。。。ノーコメントですが多分もう行きません。。。
Rashid Johnson - Plateaus @ Espace Louis Vuitton Tokyo (-9/25)


Gregor Schneider @ WAKO WORKS OF ART (会期終了)

ブブ・ド・ラ・マドレーヌ「人魚の領土―旗と内臓」@ Ota Fine Arts (-6/4)

登山博文 「1, 2」@ タカ・イシイギャラリー (会期終了)


パウロ・モンテイロ「場所のない色」@ 小山登美夫ギャラリー (-6/4)

ナチュラル・ファンクション @ スパイラル青山 (-5/23)







スパイラルの展示で久々にヴァルダ・カイヴァーノ観れてホクホク。カッケー!!
杉戸さんも相変わらず素敵。
他。特に感想なし(死)
以上!
日本民藝館の「仏教絵画」展と日本近代文学館の「川端康成」展入れたら19。。。流石に疲れた。。。
Anish Kapoor:Selected works 2015-2022 @ SCAI PIRAMIDE (-7/9)

世界の終わりと環境世界 @ GYRE GALLERY (-7/3)



私が神として崇拝しているカプーア様の展示が現在都内2箇所で開催中です。
1つは六本木のSCAIにて。
写真NGでしたがマジで神ってた。。。
久々のカプーア体験は本当にしびれました。。。
お椀型の作品の世界が反転する瞬間は相変わらずドキドキする。
奥の部屋の天井の隅にあった真っ黒な穴の作品は僕が初めて観た金沢の作品を彷彿と。規模は違えど作品の持つスケール感が変わらないのは本当にすごい。
赤い椀状の作品とステンレスの作品が壁のコーナーに違い合わせで並んでて、最初どっちも色がついてるのかと思ってたのに向かいの赤い色がそっくりそのまま鏡面に映ってるだけだったことに気づく瞬間とか世界がグラっと揺れる感覚すらある。
そして最も驚きだったのが最初の部屋の入って右側の壁にあったステンレスの作品。
もう言葉で説明するのはほぼ不可能なんだけど、最初正面から見た時に本当にこの作品がどういう形をしているのか全く把握できなくて焦った。
正面から観た時と横から観た時でここまで変わる作品って錚々ない。
やはりカプーア様凄すぎる。。。神でした。
ヴェネツィアの回顧展も観たすぎるし、そもそも日本の美術館で展覧会マジでやってほしいです。。。
そしてもう一つ表参道のGYREでやってるグループ展にも。
ここの展示毎回微妙なんだけど今回も微妙だった。。。
テーマとか出てる作家とか凄いんだけどなんでかね?
カプーアは初期の作品っぽいけどこの色は初めて観た。
この初期作は造形物に粉を振りかけて成立してる作品なんだけど今回のは粉しかないように見える。。。
他に草間彌生のひまわりの映像はめっちゃ笑ったw
AKI INOMATAさんの映像も良かった。
けど全体にやっぱりまとまりがないんだよな。。。
<関連記事>
Anish Kapoor @ 中央美術学院美術館
Anish Kapoor @ Chateau de Versailles
ARK NOVA by Anish Kapoor x 磯崎新
Anish Kapoor @ Leeum
Anish Kapoor @ Royal Academy of Arts
Anish Kapoor @ Lisson Gallery
河原温_死仮面画集_印刷絵画の実験 展 @ スクールデレック芸術社会学研究所 (-5/26)


河口龍夫・個展「関係―種子・銅」@ SNOW Contemporary (-6/11)



イケムラレイコ「限りなく透明な」@ ShugoArts (-5/28)



大御所御3方の展覧会。
河原温の展示はアポイントメント制でどうなんだろう?と思って行ったけど素晴らしかった。
海外に行く前に発表した「死仮面」というドローイングのシリーズ。
この頃彼は「印刷絵画」という概念を発表していて、画廊や美術館に収まらない、個人の手元に届くような作品を目指していました。
ここからデートペインティングに向かう過程は非常に興味深いですね。
この「死仮面」シリーズ、不気味なんだけど素直にうますぎてびびります。
初期は「浴室」シリーズなど絵画(といっても絵の具は使わない)を手掛けてたように、そもそも絵の人なんだなぁというのが伝わる作品群でした。
これらの作品や過去のインタビュー、論考が載った立派な冊子も頂いてホクホク。
SNOWでは河口龍夫。
銅板の下に種が入ってるこのシリーズは河口作品の中でも最も好きな作品なので、これだけまとめて観れたのはとても嬉しかった。
真ん中にテープで包まれた木を置いて周囲を銅板が囲んでるインスタレーションも美しかった。
イケムラさんはそこまで好きな作家ではないけど、ガラスの新作と絵画の対比が面白かった。
ガラスの具象性と絵画の抽象性が入り混じるような展示。
奥の部屋にあったブランクーシのような作品は、完全にイケムラさん独自のものと化してて凄かった。
ヨーガン・アクセルバル「Look Up」@ KEN NAKAHASHI (-6/12)




髙田安規子・政子「Going down the rabbit hole」@ MA2 Gallery (-6/25)












Chim↑Pom from Smappa!Group「いつのことだか思いだしてごらん」@ 無人島プロダクション (-5/29)





中堅3組。
ヨーガンの作品は、画像だけ観てたらピンとこなかったけど、実際の展示を観ると吸い込まれそうな画面に魅了されました。
話を聞くと、このシリーズは同ギャラリーで2019年に開催された佐藤雅春の「死神先生」が発端で作られたとのこと。
夜空に飛行機が飛んでる絵画があり、当初は凡庸な絵だと思いつつ印象が残り、その後佐藤さんが亡くなり、コロナのパンデミックとなり、そしてヨーガン自身が癌になるという経験をして空を見上げる機会が多くなって、オリンピックを機に東京の上空低く飛ぶ飛行機が気になり写真を撮り続けていたらこのシリーズに結実しました。
この佐藤さんから続くエピソードも美しいし、実際の作品も美しい。
特に茶色の空に飛行機とカイトが飛んでる作品はえも言えぬ物があります。
高田姉妹の展示は、アリスをモチーフにしているんだけど、その使い古された感すらあるテーマからここまでのインスタレーションに結実している様は舌を巻きます。
圧倒的なインスタレーションのセンスに脱帽。
一階の椅子がどんどん大きくなっていく展示から心を掴まれました。
コンセプト云々よりも作品の持つ力の説得力。オススメ!
Chim↑Pom from Smappa!Group(長)は、現在森美で開催中の展示とは打って変わって究極のカオス!!
まあ、森美も相当カオスではあるけど、それに輪を描いてカオス。
凄まじい物量過ぎて見るべきものが何もないという飽和状態が面白かった。
どちらも会期もうすぐで終わりですが併せてどうぞ。
高山夏希「空を泳ぐ鳥は火を灯す」@ NaDiff (-6/5)

Vantage Point @ TAV GALLERY (会期終了)

鳥井祥太「WHOLE THING」@ TOH (会期終了)



新進。
高山さん、どこかで観たことあるな、と思ったら一昨年のVOCAで観たんだった。
絵画はさすがでしたが、版画と陶器はどうなんだろ?
TAVは阿佐ヶ谷から麻布に移って最初の展示。
水木さん久々に観た。
行った時Podcast(?)の収録されてたのに丁寧に説明してくれて感動しました。
逆にTOHは。。。ノーコメントですが多分もう行きません。。。
Rashid Johnson - Plateaus @ Espace Louis Vuitton Tokyo (-9/25)


Gregor Schneider @ WAKO WORKS OF ART (会期終了)

ブブ・ド・ラ・マドレーヌ「人魚の領土―旗と内臓」@ Ota Fine Arts (-6/4)

登山博文 「1, 2」@ タカ・イシイギャラリー (会期終了)


パウロ・モンテイロ「場所のない色」@ 小山登美夫ギャラリー (-6/4)

ナチュラル・ファンクション @ スパイラル青山 (-5/23)







スパイラルの展示で久々にヴァルダ・カイヴァーノ観れてホクホク。カッケー!!
杉戸さんも相変わらず素敵。
他。特に感想なし(死)
以上!
惑星ザムザ @ 旧小高製本工業㈱ビル



中村葵「因子電信」

小松千倫「Painful(wall)」

名もなき実昌「いつかはきえる☆*:.。._(┐「ε:)_.。.:*☆」


-

百瀬文「Born to Dine」

田中勘太郎「上書きの下のミイラ」



米津柊「絶滅のアニマ」



-

倉知朋之介「ムシ図鑑」

石曽根和佳子「大地の煌めき」「月夜のビル群」「無題」

-


藤田紗衣「DDD(warp)」「untitled SML」


-

オリア・リアリナ「セルフ・ポートレート」

青柳菜摘「孵化日記 旅行」

-



竹久直樹「遠隔応答都度発光」

横手太紀「When the cat's away, the mice will play」「Building Flies」




BIEN「15(for Planet Samsa)」


布施琳太郎「海は僕と、雲はあなたと似ている(59.6kgの自画像」

穴倉志信「P.S. Installer」


-

MES「Steller's End / 恒星の終り」





話題になってる布施琳太郎さんキュレーションの「惑星ザムザ」へ。
ここたまに通るけどこんな建物があったなんて。。。
6フロア全て展示に使われてて凄かった。。。
3階から入って階段で4階5階6階と登り、2階1階と降りて出口という動線。
全体的に厨二病っぽいんだけど、アミューズメント感があって楽しかった。
ただ場所が強すぎて、場所に助けられてる感は凄いありました。
ほとんど僕の知らない若手作家さんで、普段どんな作品作ってるのか知らないので今後他の場所でも観てみたい作家さんが何人かいました。
バナナやカーペットの砂絵がウォーホルの版画に見えたり(名もなき実昌)、押し花もプレス機を連想させたり(田中勘太郎)、布かと思ったら陶器で更にシルクスクリーンで刷ってたり(藤田紗衣)、元印刷所という場所の背景を感じさせる作品がいくつかあってよかった。
2階の横手太紀、BIEN、穴倉志信はお化け屋敷っぽい空間でめちゃくちゃ映えてました。
布施さんの作品(キュレーション)初めて観たけどちょっと判断つきかねるかな。
5月8日まで。こちら。
廃墟と言えば川崎の工場でも山口幸士さんの個展がやってたみたいだけど流石に行けず。
場所強過ぎると作品負けることが多いけど普段入れないところに入れるのは楽しいよね。
熊谷亜莉沙|私はお前に生まれたかった @ Gallery Koyanagi




もういっちょ若手作家さんの展覧会。こちらも初見。
ハイパーリアルっぽい絵画の作風とシュールなモチーフ、それにテキストを組み合わせる感じがなんだかチグハグ過ぎてしっくりこず。。。
ユアサエボシさんといい、最近特に絵画でシュールレアリスム的なものが増えてる気がします。
この若手作家さんのネオ・シュールとも言えそうな傾向を集めた展示とか観てみたいですね。
もはや昔みたいにギャラリー巡りとかもしないので若い作家さんが全然わかりません汗
どうしても馴染みの作家さんの展示ばかり観てしまう。。。
ちょうどARTnews JAPANで若手作家特集やってるので勉強します。。。
ジャム・セッション 石橋財団コレクション×柴田敏雄×鈴木理策 写真と絵画−セザンヌより 柴田敏雄と鈴木理策 @ アーティゾン美術館

鴻池朋子、森村泰昌に続くアーティゾンの第3回となるジャム・セッション。
毎回現代作家とアーティゾンのコレクションがコラボレーションされます。
今回は柴田敏雄と鈴木理策の2名とセザンヌ。
元々別々の企画として発案されていましたが、両名共セザンヌに関心があり、ジャム・セッションで同時にやってみてはどうかということで企画がスタートしたとのこと。
結果最高に良かった。。。期待してたけど軽く凌駕した内容でした。
今回のジャム・セッションでは、セザンヌは基礎となっていますが、他にも沢山のコレクションとのコラボレーションが展開しています。
最初の柴田敏雄セクションでは藤島武二やマティス、モンドリアンが出品されてました。
藤島はこれまで特に注目したことなかったけど、風景画ものすごくいいですね。
下の階のコレクションの風景画もめちゃくちゃいい。
こうやってスルーしてた作品に改めて出会い直せるのも素晴らしいです。




そして柴田敏雄。
今回彼の作品をこれだけまとめて観るのは何気に初めて。
改めて興味深い写真群でした。
上記のコレクションと同じく「風景」を扱っていますが、彼の撮るそれはいわゆる「風光明媚」とは程遠いもの。
できれば避けたくなるような、自然と人口が交差する地点を写真に収めています。
今回のジャム・セッションのテーマの一つに「絵画と写真」がありますが、柴田の写真はまさに「絵にならない」ものばかりな気がします。
写真であるからこその美しさが担保されてるのが凄い。
共通点ではなく差異としてのコラボレーションでとても面白かった。
彼の作品のもう一つの特徴としては空を写してないところ。
空がないことによって奥行きが薄まって視線が跳ね返されるような感覚があります。
これは松江泰治の写真にも共通しています。








続いて鈴木理策。
元々好きな作家ですが、このセクションのモネとの共演は最高でした。。。
モネ、ロニ・ホーンだったりリヒターだったり現代作家との相性良すぎる。。。
鈴木さんの「Water Mirror」シリーズは息を呑む美しさ。。。









鈴木さんとクールベの雪の共演も素晴らしかった。
クールベの鹿の絵は鴻池さんも選んでましたが人気ですね。
鈴木さんの写真の解像度がすごすぎて見入ってしまう。。。




いよいよセザンヌのお出まし。ラスボス感すごい。
ここはもう言葉が要らないぐらい素晴らしかった。
文句なしの納得の展示クオリティ。ご馳走さまです。








逆に後半のセクションはツッコミどころがいくつか。。。
柴田さんと円空は流石にないと思ったし(円空コレクションしてるのにはびっくりしたけど)、鈴木さんのポートレートは何これ?って感じだった。。。
カンディンスキーx柴田さんの抽象対決とボナールの桃x鈴木さんの林檎の作品は流石でした。
ジャコメッティの鏡像の写真があったのにクレジットされてないのはどういうことだろう??













最後、下の階の雪舟x柴田・鈴木はもうアーティゾンの底力全開過ぎた・・・。
こんなコラボ他では見れないよ。。。




というわけでお腹いっぱいでした。
ジャム・セッションはアーティゾンの力を遺憾なく発揮する好企画ですね。
また次回誰になるか楽しみです。
この展覧会は7月10日まで。こちら