ABSALON ABSALON @ CAPC







ボルドー現代美術館(CAPC)で開催されてた展覧会。
アブサロンとは、1968年イスラエル生まれのアーティスト。本名はMeir Eshel。
1987年にパリに移住してからアブサロンと名乗るようになり、1993年10月にエイズにより28歳の若さで亡くなるまで活動しました。
日本人はまず知らないし、フランス人の友達もこの展覧会で初めて知ったそうです。
彼の晩年のプロジェクト「Cellules (Cells) 」は、彼が自身の身体を計測しながら作り上げた「メンタルスペース」で、その白い建築モデルのような作品群は特に印象的でした。
他にもパフォーマンスの映像などもあって、たった6年でここまでの世界観を作り上げたのはびっくり。
この展覧会は、アブサロンを中心に8人の作家と共に展示されてます。
やっぱりフェリックス・ゴンザレス=トレスの作品は美しいし、確かに同じAIDSに侵され短い生涯の中で凄まじい世界観を築き上げた点で最も近い存在だったかもしれません。
他にもモナ・ハトゥムなんかも、レバノンからロンドンに移住して作家になった人で、マイノリティとして抑圧や暴力をテーマに制作してる人なので通底してる部分もあるかも。
他の作家はよく知らなくて背景もよくわからなかったけど、若くして亡くなった作家をこうして新たにスポット当てる展示はいいですね。
さて、CAPC2回目だったのですが、改めてすごい美術館でした。
ここはかつて羊毛倉庫で、1824年からある建物。
20世紀に入り、倉庫は使われなくなり取り壊しも決定してたそうなんですが、市民の取り壊し反対運動により、1973年にボルドー市が買い取り、今の現代美術館になったのが1984年という経緯があります。
ブルス・ドゥ・コメルスといい、ヨーロッパはこういう建物が沢山あって素晴らしいですね。
ボルドーは特に市の半分以上の面積がユネスコの世界遺産に登録されて、都市の世界遺産面積としては最大級!
本当にうっとりする街です。フランス行ったら是非行って欲しい。
そしてこのCAPCは必ず寄って欲しい。
当時CAPCのキュレーターだったニコラ・ブリオーが担当した「Traffic」という展覧会の序文に寄せた「esthétique relationnelle (関係性の美学)」は90年代アートシーンでセンセーションを巻き起こすなど、地方美術館だからといってバカにしちゃいけません。
ここの企画展は本当に質が高いし、コレクションも半端ない。
兎に角広いし、観終えるのも一苦労ですが、現代アート好きにはたまらないコレクションです。
例えば
ローレンス・ウィナー

ベッヒャー夫妻

リチャード・ロング

またまたリチャード・ロングと野村仁

リチャード・セラと李禹煥

ソル・ルウィット

ダニエル・ビュレン

ヴォルグガング・ティルマンス

などなど。
こう見るとミニマルな作品が多いですね。
ショップにも昔の図録も置いててオススメ。
今の展覧会は来年1月2日まで。こちら。
La Méca by BIG | Matmut ATLANTIQUE by Herzog & & de Meuron




















ボルドーに行って来ました。
メインは友達に会うためですが、ついでに建築も。
一つは駅からすぐの昨年完成したBIGによるLa Mécaという文化施設。
上の階ではアフリカ美術の展覧会がやってました。
テラスに出られるというので行ってみたらめっちゃショボかったw
そして壁で何かのショーがやってて、地上ではバンドが音楽鳴らしてたんだけど、観客ほとんどいなくてめちゃくちゃシュールでした笑 後で聞いたら週末のイベントの練習だったらしい。
そしてもう一つはヘルツォーク&ド・ムーロンによるサッカースタジアム。2015年竣工。
スタジアムやらせたらヘルドム最強ですね。
すり鉢状の観客席が外からでもわかる明快な構造でそれを無数の柱で支えてる。
どちらの建築も明快!って感じでとても気持ちいい。
おもちゃがそのまま大きくなったみたいなスケール感で面白かったです。
このスケール感ってレム・コールハースのスケール感に近い。
彼の建築も、実物より大きなスケールを感じるんですよね。
自分がめっちゃ小さくなったような感覚。
ところでそのレムの代表作「ボルドーの家」めっちゃ行きたかったんだけど、やはり関係者がいないと無理っぽい。。。以前何度か展覧会もしてるのでその時ぐらいしか見られない。。。
実はグーグルマップで「rem koolhaas bordeaux」で検索すると出ますw
いつか行きたい!!

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Bourse de Commerce Pinault Collection ブルス・ドゥ・コメルス/ピノー・コレクション



今年のフランスアート界・建築界の話題を攫ってるのがピノー財団による「ブルス・ドゥ・コメルス」。
改修を手がけたのは安藤忠雄。
長年の計画を経て今年5月25日にようやくオープンしました。
というのは、パリの南西のセーヌ川に浮かぶ島・セガン島のルノー工場跡地に安藤忠雄の建築でピノー財団現代美術館を建てる計画がありました。それが1999年の話。
しかし、その場所はサルトルが演説したとかいわくつきの場所で、市民の反対に遭い、2005年にその計画はピノー本人により取り下げられました。
その後ピノーと安藤は再びタッグを組み、ヴェネツィアに元邸宅だったパラッツォ・グラッシ(2006)と元税関だったプンタ・デッラ・ドガナ(2009)を立て続けに現代美術館へと仕立て上げたのでした。
ちなみに後者は行ってないんですが、前者は行ったので、過去自分の感想読んだらめちゃくちゃ手厳しくて笑ったw こちら。
続き。
その後もピノーのお膝元パリに自身の美術館を建てるという夢は捨てきれません。
ライバルのアルノーに先を越された時は相当悔しかったでしょうね。。。こちら。
しかし2015年、ようやくチャンスが舞い込みます。
それが、パリ市長アンヌ・イダルゴ氏から商品取引所の建物に興味はないか、との提案でした。
この建物は18世紀に小麦市場として建てられ、その後1802年の火災による消失に遭うも、このドーム型の特徴的な建物は再建を果たし、1889年のパリ万博時には天井にガラスのドームが付け加えられ、商品取引所として再スタート。
21世紀になり、デジタル化で役目を終えていたこの建物がついにピノーコレクションとなることになったのです。
本来は去年オープンするはずが、コロナで延びに延びてようやくオープン!
よかったねピノーさん!
ってことでいざ中へ。
入口。

プラン。

トイレ。

ショップ。

ショップ脇エレベーター前のライアン・ガンダー作品。喋ってます笑

1階のギャラリーではデイヴィッド・ハモンズの展示。


回廊。周囲のキャビネットにはベルトラン・ラヴィエの作品群。




そしてこの建物のクライマックス、吹き抜け空間へ。
天井のガラスドームからの光美しすぎ。。。
この空間に安藤は、直径は29メートル、高さ9メートルのコンクリートの円筒を創りました。
ここにはウルス・フィッシャーの作品が。素晴らしい。。。
この作品は蝋でできてて、実はよく見ると火が灯ってて日に日に溶けてるのです。。。









2階と3階では展覧会会場。
開館記念の「OUVERTURE」展が開催されてます。
シャーマンやプリンスらの写真展やタイマンスやデュマスらの絵画群など。
開館記念展にしては地味すぎでは、なラインナップで消化不良気味。。。




階段で最上階へ。
吹き抜け空間が上からどどーーんと見渡せます。
カテランの鳩たち流石ですw






地下には劇場とピエール・ユイグの作品。ユイグの大御所感すごい。



以上こんな感じ!
正直一回行ったらいいかな。。。ぐらいですが、今後の企画展に期待ですね。
あの吹き抜けでタレルとかカプーアとかオラファーとかやったらやばそう。。。
それにしてもケリングのピノーx安藤忠雄にLVMHのアルノーxSANAAと日本建築家すごすぎ。
ピノーx安藤は3件とも歴史的建物との共演ですね。
そして何と言ってもパリのポテンシャル半端ねぇ!!!
こんな建物がまだ空いてたなんて。。。
場所的にはルーヴルとポンピドゥーの中間ぐらい。
これはヴィトン美術館より遥かに素晴らしい立地。
アプローチがビルバオ・グッゲンハイムの時のように街路の間から覗く様子が素敵。
ちなみに僕はパレ・ロワイヤルを経由して来ました。
ここにはビュレンの有名なパブリックアートがあります。
そしてその後はポンピドゥーへ。今やってるオキーフ展には全然興味ないけど、パリ来たら来ちゃうよね。ここの本屋が大好きなんです。クリストのDVDを購入しました。
2023年から改修工事で2026年末まで閉まっちゃうそうです。
ただでも工事現場みたいなのにどうなっちゃうんだろうw





ところで、冒頭で書いた、ピノーコレクションが建つ予定だったセガン島。
実はここに2017年、これまた日本人坂茂による「La Seine Musicale」が建ってます。。。
あの反対運動は何だったの。。。
そして全然坂さんらしくない建物。。。なんか複雑。。。





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パリ市内にできたSANAA建築2件。
まずは今年6月リニューアルオープンした老舗百貨店サマリテーヌ。
こちらなんと改修に16年もの歳月をかけたとか。何しとったんや。。。
1870年創業という老舗中の老舗ですが、2001年に泣く子も黙るLVMHが買収。2005年に改修のために閉鎖。そこから2014年にようやく改修計画の全貌が明らかとなり、そこで起用されたのがSANAAでした。
リヴォリ通に新しくできたガラスファサードは、あっと声が出るぐらい美しかった。。。
周りが重厚な建物ばかりなので、かなり目立ちます。
周囲の建物をうねったガラスが映し出すのも素敵。
道ゆく人も見上げたり、うねったガラスを撫でたり、やっぱりみんな気になるみたい。
この建物自体は、デパート機能とオフィス機能があって、上層階はオフィス。
1階にはペロタンのショップが入ってて、グザヴィエ・ ヴェイヤンの妹島さんの彫刻があったりw
そしてお次は2019年に完成した集合住宅。
観光客が行かないとこばっかり行ってしまうw
あくまで私有地なので中には入れず外から。怪しすぎてごめんなさい。
まあ、SANAAって感じですね。(雑)
google mapで見るとめっちゃSANAAですw

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この1年でノルウェイの建築家グループスノヘッタの建築が2つもパリ市内に登場しました。
一つは昨年12月に竣工した、大手新聞社グループ「ル・モンド」の本社ビル。
もう一つは4年の歳月をかけて今年6月にリニューアルオープンを果たしたカルナヴァレ博物館。
日本でスノヘッタの建築を見るのは中々ないので貴重でした。
写真で見て、ル・モンド微妙かもと思ってたけど、実際見てみると面白かったです。
ダイナミックなねじれによる真ん中のヴォイド。
そこはすっかり地元のスケートボーダーたちの練習場になってました。
また、カルナヴァレの方は改修前を知らないので、どこがどう変わったのかよくわからなかったけど、明らかにわかるのが階段。
一つのオブジェですね。
そういやこっちも捻れてます。
階段をしつこく撮ってる日本人は相当怪しかったと思います。。。
それはともかくカルナヴァレ博物館自体がめちゃくちゃ面白かったのでパリ行かれる方にはお勧めします。
フランス5日目の日記にも書いてるのでよかったら。こちら。
ブログ16周年と誕生日。
仏蘭西日記2021 番外編

無事帰国しました!
番外編といことで入国時のことと帰国後のことを書いてみます。
飛行機が羽田について、いざ出陣。
噂には聞いていたけど、書類確認の関所が延々と続きます。
3つ目ぐらいまで数えてたんだけど、今の何のためだったの?って関所もあり段々よくわからなくなっていきました。
途中で唾液によるPCR検査もあり、書類と荷物持ちながらいちいち消毒もしなきゃで結構大変。
他の人も言ってたけど、係のスタッフは若い人ばかりで、スタッフと帰国者の間に衝立があるんだけど、スタッフは座ってて帰国者は立ったままで、衝立はもちろん立ってる帰国者の下なのでなんの意味もない。。。
きっと派遣かアルバイトなんだろうけど大変な仕事ですよね。。。
で、ようやく書類の関所を越え、検査の結果待ち。移動で汗だくでした。。。
15分くらいで結果が出て、やっと入国審査。ここまでで1時間ぐらいかな。
そこからは普通の入国。
噂には聞いてたのでまあこんなものかな、と。
ただですね、ここからが問題で、家までの帰宅方法ですよね。
帰国者はとにかく2週間公共交通機関は使えないことになってます。
移動手段としては自家用車、レンタカー、ハイヤー、帰国者専用バスとなります。
で、当初西新宿のホテルまで行く帰国者専用バスというのがあったので、それ乗ってホテルから歩こうと計画してたんですが、ホテル予約者のみということが発覚したんです。
で、急遽帰国者用のハイヤーを呼ぼうとしたらなんと2日前とかに予約してないとダメらしい。
万事休すじゃん!となり、友達に相談して車で迎えに来てもらうという始末。。。
こんな何が起こるかわからない状態で二日前予約とか難易度高くない?
何時に出て来られるかもわからないし、そもそも空港で陽性反応が出たら出られないわけだし。(どうなるの?)
そして何より、さっき検査受けて陰性って出たんだから、市中の人よりよっぽど安全だと思うんだけど。。。
まあ、言っても仕方ないので帰って来られただけでもラッキーですね。
そう、ホテル隔離がないのでいきなり家なのです!
大仕事終えた感じで、家着いた時は安心しまくりました。
帰ってきてメールチェックしてたら衝撃のメールが来てた。
フランス政府に申請してた衛生パスの件で、
「申請を受け付けました。これより審査に入ります。」
ってのと
「旅程が終わられているようなので申請は却下されました。
ご要望に応えられず申し訳ありません。
次回の滞在時また申請お待ちしております。」
って、もう嫌がらせじゃんwww
絶対わざとやってるだろ!
まあもういいけど。。。
で、本日帰国日翌日より14日の自宅隔離生活がスタート。
隔離生活1日目はブログ書いて終わりそう。(全然終わらない)
それはともかく、毎日MySOSというアプリで通知が来たら現在地と健康状態を送れと言われてたのに何の通知も来ず。。。大丈夫か。。。
18時半頃に通話だけあったんだけど、AIによるもので顔と背景を30秒間無言で録画されるという不気味なものだった。。。
14日間生き抜きます!
仏蘭西日記2021 DAY12

現在シャルル・ド・ゴール空港のラウンジで書いてます。
そう、また例のプライオリティパス使って。(詳しくは1日目の記事に)
今回はYotelっていうフランスの航空会社のラウンジなんだけど、行きに使ったANAのラウンジと比べたら雲泥の差ぐらいしょぼい。。。まあ、wifiとコーヒー飲み放題だし文句言っちゃいけないですね。
さて、いよいよ最終日。
今日はケ・ブランリー博物館に行ってきました。
学生の頃行ったんだけど、外しか見てなかったんですよね。こちら。もう15年前!
この初パリの頃に行ったけどちゃんと見てないところを今回はなぞったりしてます。
ちなみに今日、地下カタコンベツアーに参加しようかも迷ったんですが、最終日にわざわざそんな不気味なとこ行って変なの持って帰ってもなぁと思ってこっちにしました。まあ、こっちも民俗博物館なので呪術に使ったマスクとか展示されてるので変わらないかもだけど笑
それにしても凄まじい量だった。。。これまた見終わらないのでは。。。と焦った。
しかも下の企画展がまだ準備中だったにも関わらず。恐るべし。
ちなみに今度の企画展はアジアの戦闘に焦点を当てたものっぽい。こちら。
それに合わせて入口がブルース・リーでした
この民俗博物館にインスパイアされて岡本太郎が提言したのが現在大阪にある民俗博物館(みんぱく)です。
展示の仕方とかカッコ良かったり、単純にものの持つパワーが凄くて最終日にして刺激的でした。
途中でアイヌの展示室に当たった時は高鳴りました。
実は渡仏直前から「ゴールデンカムイ」を読み始めて、無料期間ギリギリまでパリに来ても読んでたのです。










やっとのことで見終えて、お隣のエッフェル塔へ。
なんとなく登ってみようかと思ったけど、チケットの列が長すぎて断念。
それにしても鉄の塊感はすごい迫力で何度見てもかっこいいね。
シン・エヴァでぐにゃぐにゃにされてたの思い出しましたw
そういえば、すぐ近くに「パリ日本文化会館」なんてのがあった。一体何を発信してるのかしら。。。
その前の場所が「PLACE DE KYOTO」 ってなっててびっくり。
そんなことより最後のご飯。
オススメされた「La Cantine Du Troquet Dupleix」ってとこへ。
メニュー読めなかったので、グーグルにあった画像で注文w
先日現地の友達が頼んでくれたマテ貝がうますぎてまた食べたかったのです。日本では食べたことない。
あとエビの揚げたやつ。白ワインと最高でした。満腹!





最後は凱旋門を泣きながら撫でまくりました。我ながらキモいです。
さて、そろそろ出発の時間です。
Au revoir Paris!
Merci Christo et Jeanne!
日本帰るぞ!
そういや最後の最後まで申請してたフランス政府からの衛生パス来なかったな…。
仏蘭西日記2021 DAY11

いよいよ明日がフランス最終日です。
早かったような長かったような。。。
来るまで本当に来られるのかドキドキでしたが、こうしてフランス旅も終わりを迎えようとしてると思うと感慨深いです。
てことで今日は食い道楽の日にしました。
食の国フランス、と言えども同じく食の国日本から来た者としては満足いくものに出会えるのは至難の業。
日本人は相当舌が肥えてるし、日本だとなんといってもコスパが良すぎ。
これまでも、まあうまいっちゃうまいけど、日本やったらこんだけ出したらもっとええもん食えんで、みたいなのが多くて正直満足いく料理に出会えてませんでした。
日本帰ったら美味しいもんたらふく食ったらええわとは思うものの、やっぱ現地でしか食えない絶品料理が食いたい!
と思いながら、何故か朝からミートボールスパゲティ食ってるASMR動画見てたんですが、昼間寄ったパレ・ド・トーキョーのレストランにドンピシャのミートボールスパゲティがあったので注文。そしたら僕の大好きな太麺タイプでめちゃ当たりでした。
そこからホテルへの帰り道で見つけたケーキ屋さん(La Pâtisserie Cyril Lignac)に出くわし、まんまと二つ購入。
ホテルでコーヒーと食べたらまあ美味くて2つペロリ。
夜は、テキトーに高級デパ地下的なところで摘もうかと考えて、シャンゼリゼ通りのラファイエットに行ったら、まさかの地下ががら空きで、ほとんどのお店が閉まってる。。。
計画が潰れ、シャンゼリゼ通りでまさかの「最後の晩餐」難民。
日本は「孤独のグルメ」天国だけど、こっちだと中々1人で入れる店がないんですよね。
そういやどこかでビストロなら1人でも入れると聞いたので、マップでビストロで検索して、辿り着いたのがガゴーシアン近くにある「Le Mermoz」というお店。
メニューがフランス語しなかったけど、店員さんがいちいち英語に訳してくれてめちゃ親切。
そもそもメニューが10品ぐらいしかないのも好感が持てる。
僕の中でメニューの少ない店はそれだけ自信のある証。
なんとか決めて、白ワインと共に登場したテリーヌが声が漏れそうなくらい美味かった。。。
そこから、タコのなんちゃらって料理も美しすぎてため息。
さらにトウモロコシのリゾットなんて初めて食べた。。。最&高。
調子に乗ってアップルパイも頼んだら、パイかと思ってた部分がアップルでめちゃびっくり。
もう、驚きと美味しさで、最高の「最後の晩餐」になりました。
メニューもしょっちゅう変わるらしいので近くにあったら通いたい!
満腹すぎてしんどかったけど、夜のシャンゼリゼ通りを歩きながら帰りました。






ここからは帰国準備に関して書きます。
ほとんどの人が無用な情報だと思うので、近日フランスから帰国する予定のある方のみどうぞw
さて、帰国に向けて動き出さねばなりません。
帰国の際、いくつか提出書類があります。こちら。(2021年9月20日時点)
・検査証明書(出国まで72時間以内)
・誓約書
・質問票(ネットで事前回答後QRコード提出)
あとは日本で携行するスマホとアプリ(MySOS/COCOA)
これらを全部揃えて帰国するわけですが、最も入手難易度が高く、最も厳しいのが検査証明書です。
知らない土地でPCR検査を受け、さらに日本が決めたフォーマットに則って記入してもらわないとダメ。
これで折角陰性だったのに、記入法が違ってたりして強制送還なんて話も聞いてます。。。恐るべし日本の役所仕事!
てか、そもそも陰性じゃないと帰国すらできないんだけどね。
故に僕は日本にいる時以上に気をつけて過ごしてました。
外で誰もマスクしてなくてもするとか、消毒液あるところは必ず手指消毒するとか、過度の人との接触をしないとか。
日本だったら何とかなるか、と思っちゃうけど、こっちで陽性になったらシャレにならない。。。
で、検査証明書です。
パリだと、在フランス日本国大使館がHOPITAL AMERICAINをお薦めしています。
ここは日本語のわかるスタッフがいて、HPも何と日本語がある!こちら。
そして、申し込みフォーム(word)に書き込んでメールすると予約ができる。これも全部日本語で出来ちゃいます。
で、僕もここに出国前にメールしてみたわけです。
そしたら月曜火曜のフライトの人は受け付けてないとのこと。。。
何でかというと、この病院は土日が休みで、PCRの結果が出るのが24時間かかる為、間に合わないんですよね。
火曜の夜出発だったら月曜の朝受ければギリギリ間に合うんじゃね?とも思いましたが、確かに当日に陽性とかなってたら焦るし、病院側も責任持てないしね。
水曜のフライトにしとけばよかったーーと思うも後の祭。
仕方なく他を当たる。
僕の場合は火曜の夜発なので、日曜やってるところを探すしかない。
またまた在フランス日本国大使館が提供している「厚生労働省が定めるフォーマットに基づく新型コロナウイルス検査証明書を取得できる検査機関リスト」を見て、日曜やってるところを探すもやっぱり中々なくて、パリ市内だと一箇所だけあった!!!
それが、Laboratoire BIOLAM-LCD FELIX EBOUEというところ。
もうここに賭けるしかない!!
念の為、予約とか出来るのか出国前にメールしたら、「予約もいらないし、ちゃんと日本政府が決めたフォーマットで発行してあげる」という心強い返信を頂いたのです。
ってことで、日曜日の朝そちらのラボへ。
そしたら人だかり。。。!!!
やっぱり日曜やってるとこなんて他にないものね。。。
入口に黒服の強そうな黒人スタッフが立ってて、フランス語で何か言ってる。。。わかんねぇ。。。
PCR-TEST?って聞いたらとりあえず列に並べとのこと。
列といってもラボの左右に列があって、どっちかわからないけど、とりあえず向かって左の列に。
自分の番が回ってきて、行こうとしたらQRコードは?って聞かれて、衛生パスのこと?って聞いたら、Nonと。
ここでめっちゃ血の気が引いた。予約いらないって言ってたじゃん!
そしたらスマホでその場でできるやつだった。こちら。
列の端で、入力していく。
携帯番号はなぜかフランスナンバーじゃないとダメで、どうしたらいい?って聞いたら0606060606って打てって言われて言われるようにして、CPAM numberってのが最後にあって、これは?って聞いたら1を連打しろって言われて言われた通りやって何とか登録完了。
無事QRコードが発行され中へ。
そしたら機械にQRコードをかざせと言われたのでそうしたら入力した内容が出力されて、それを受付に持っていく。
受付ではID(パスポート)の提出とお支払い。
フランス人は多分今のところ無料なんだろうけど外国人は67.68ユーロ払いました。日本よりは安い。
そしたらまた外へ。今度は右の列に並ぶ。
そしたら検査員ぽい人が現れて「MORIKAWA?」と呼ばれたらついていく。
「フランス語話せる?」っていうフランス語の聞き取り完璧になって食い気味に「Non!」って返せるようになったw
検査室に行くと、登録した情報の確認と、検査結果の使用目的を聞かれる。
「日本に帰るので、日本のフォーマットで検査証明書が必要なんです」という旨を伝えて、印刷したフォーマットも見せる。
「OK」と言われ検査スタート。
2日目に受けた抗原検査と同じ、長い綿棒鼻に突っ込まれるやつ。
検査自体はものの1分ほどで終わり受付へ。
「明日また来なさい。陰性なら検査証明書に記入してあげる」と言われ終了。
その晩メールで「陰性」という検査結果が届いてめっちゃ安心しました。
で、次の日、フォーマット持って受付行ったらあっさり書いてくれた。メルシーボークー!!
ってことで何とか帰国の準備は整いました。


ところで、先日入国条件が変更されて、何と20日以降のフランスからの日本入国者に対する強制隔離3日間がなくなったとのこと!!
ってことで、帰国したらそのまま家に帰れるーーーー!!!
これはめっちゃでかい!!
やー、本当についてます。ありがたいーー!
ホテル隔離に向けてインスタントコーヒーとか用意してたんだけどw
何とか無事帰国してお家に帰れますように!
日本の空港でも検査が待ってるので、まだまだ引き締めて過ごしていきます。

仏蘭西日記2021 DAY10

昨日は感無量過ぎて言葉が出ませんでした。。。
もう死んでもいい。。。本当に来てよかった。。。
さて、今日は帰国まで72時間を切ったのでPCR検査を受けに行きました。
なんか色々大変だったけど、明日陰性証明出してもらうまでが勝負なので明日まとめて書きます。
で、今日は友達に誘われて普段公開されないという建物に行ってきました。
昨日明日(9/18,19)は「ヨーロッパ文化遺産の日」というので、普段公開されない建物が一般に開放されるんですよ。
確かに昔ロンドンでも行ったなぁ。こちら。
ちなみにその友達は寝坊して結局僕だけで見学しましたw
その後、クリニャンクールの蚤の市へ。
3日目にヴァンヴの蚤の市に行きましたが、こっちの方が遥かに規模がでかい。。。
ヴァンヴは仮初みたいな感じでしたが、こちらは常駐のお店がひしめいてます。
エリアの中に何種類もマーケットがある感じ。
中でもヴェルネソンマルシェ(MarchéVernaison)はすごかった。
迷路のように入り組んでて、店が星の数ほどあって、もう出られないんじゃないかと思った。。。
一番蚤の市感あって素敵でした。
あとは屋内のドフィンマルシェ(MarchéDauphine)とか、ちょっとポッシュな感じのバイロンマーケット(Biron Market)、ごった煮のポールベールセルプット(Paul Bert Serpette)などなどめっちゃあります。
もう、ぐったり。。。
ただ、やっぱ僕は西洋アンティークが得意じゃないですね。。。
どんだけ見てもピンとくるものがない。。。
所謂アンティークではなく僕が探してるのは古道具。
使い込まれてボロボロになって、元が何だったのかわからないぐらいのがたまらなく好きです。
なんかこっちの蚤の市に売ってるやつって僕からしたらまだまだ綺麗なんですよね。
残念ですが今回も収穫なしでした。
めっちゃ疲れたけど楽しかった。
日本でも早く蚤の市行きたい!










仏蘭西日記2021 DAY8

ただいま、パリ!
ということで、2泊3日のボルドー旅からパリに戻ってきました。
凱旋門、明日公式オープンとあってほぼ完成してた!
昨日はマクロンが来てちょっとした式典があったそうな。
周りにいるスタッフさんが使われてる布のサンプルくれました。家宝にします泣
明日いよいよ。。。泣いちゃう。。。
さて、ボルドー最終日は、泊めてくれてた友達のアトリエへ。
ピエール・ラバ (Pierre Labat)は、友人であり僕の尊敬するアーティスト。
2011年1月、京都でフランス政府がやってるヴィラ九条山に彼とパートナーのカレンが滞在している時に、日本人でパリ在住の友達伝いで知り合いました。
来る前に、その日本人の友達にピエールが「京都にstudio90っていうギャラリーがあるんだけど知ってる?」と尋ねたのがきっかけ。
studio90というのは、当時僕と友人でやってたアトリエ兼アーティスト・ラン・スペース。
当時僕らはウェブサイトをバイリンガルにしてたんだけど、当時日英併記してるギャラリーが京都にほとんどなくて、京都のアートシーンをリサーチしてたピエールにstudio90が奇跡的に引っかかったのです。
そして彼はアトリエを訪れて、ここで展覧会をしたいと申し出てくれて、是非やろう!!と言って盛り上がったのですが、残念なことにその年の3月、東日本大震災が起こり、ピエールたちはフランス政府の要請でフランスに帰ってしまったのです。
そこから交流は途絶えることなく続いて、2014年にピエールが来日したり、2016年に僕がフランスにレジデンスで行って会ったりしてました。
5年ぶりに再開し、2人には娘ができて、お互い生活は大きく変化しました。
2人の子供は、2人のDNAをしっかり受け継いでお絵描きが大好き。
何かあったらスケッチブックにドローイングしてる。
2歳の時に突然街中で「マルセル・デュシャン!」と叫んだらしい笑
将来楽しみすぎる。。。
相変わらず彼らはいつまでたってもめちゃくちゃ優しくて、お陰でボルドー滞在は本当に楽しいものになりました。
で、アトリエに行ったわけだけど、相変わらずピエールの作品は本当に素晴らしかった。
お互い拙い英語だけど、彼が言ってること100%理解できちゃう。本当に最高の作家です。
10年前、自分たちのスタジオでやるはずだった展覧会がいまだに心残りで、その話もしました。
いつか、今度こそ、うちのお店で彼の展覧会をするのが夢です。
それまでなんとか続けていかなきゃ、と強く思えたアトリエ訪問でした。
アトリエは、昔学校だったところをアーティスト何人かで借りててとても素敵でした。
ただ、あと2、3年で取り壊しちゃうらしい。
今度ボルドー来れるのはいつかわからないけど、また会う日まで!!








パリに帰ってきて、うちのホテルの目と鼻の先にある日本食レストラン前山へ。
日本で友人が、パリに行くならと紹介してくれた日本人の方がここで働いてるのです。
まさかホテルからこんな近いとは。。。
行ったらめっちゃサービスしてくれた。盛り盛り定食本当に美味しかった。。。
日本酒も、炙り鮭もデザートも本当に最高。
旅の後半、いよいよ日本食が恋しかったので最高のリフレッシュになりました!
ご馳走様でした!



仏蘭西日記2021 DAY7

昨日書き忘れたんだけど、ボルドーではWitickってアプリがめちゃ便利です。こちら。
ボルドーのバスやトラムで使えるチケットがアプリ内で買えて、乗る時は読み取り機にかざすだけ。
海外の旅先行くと、交通機関使うのにチケット買うか、現地の交通カードをデポジット払って作るかが本当に面倒くさいんですよね。
アプリだとデポジットもいらないし、使い終わったカードとか返す手間もない。
ちなみに1日3回以上乗る人は1日券がお得です。
1日っていっても、最初に車内でかざした時からカウントダウンなので、そこから24時間使える。
僕は昨日の13時過ぎに使い始めたので、今日のその時間まで普通に使えました。
これパリでも使えてほしい。
日本は各地域の交通カードが連携してるけど、ほとんどの国がしてないので、そこは日本凄いね。
そんな交通アプリを使って街中へ。
まずは友人に紹介された装飾芸術・デザイン美術館(Musée des Arts Décoratifs et du Design)へ。
企画展がめっちゃ変わってて、農業をテーマにした展示で面白かった。
常設展も、めっちゃ昔の装飾の中に現代デザインの作品が展示されてたり。
小ぶりながら結構楽しめました。




その後現代美術館なんかも行ったけど、今日のメインは何と言ってもワイン!
なんてったってここはボルドー!
と、その前に気になってたチョコレート屋さんCADIOT-BADIEを覗く。
そしたらもう美しい宝石のようなチョコたちに結構買い物してしまった。。。
このお店はボルドーにしかないのでお土産困ったらこれめっちゃいいです。
なんてったってここのチョコはワインに合う!
ちょっと食べてみたら甘さが抑えられててびっくりしました。
普通ヨーロッパのチョコって親の仇のように甘いんですが。。。
これは大人向けのチョコレートです。

このチョコ屋さんのすぐ近くにボルドーワイン委員会CIVBが経営するバー、Le Bar à Vinがあります。
委員会がやってるだけあって、なんといっても他より安い!
最安2ユーロから呑めます!!
せっかくなんで一番高い白と赤を頼んでみました。
白: AOC BARSAC - CYPRES DE CLIMENS
赤: AOC SAINT-EMILION GRAND CRU - CHATEAU DE PRESSAC
白は色からして濃くて、香りがめっちゃ華やかで結構な甘さ。(冒頭写真)
実際その香りにつられてハエがたかってきましたw
赤はタンニン強目のがっつりフルボディ。残念ながら好みじゃなかった。。。
フードで頼んだのはなんと先ほど寄ったCADIOT-BADIEのチョコ。美味し。
ちなみに同委員会公認のワインバーが福岡にあるらしく、今度福岡行ったら絶対行きたい!!早く宣言明けやがれ!!こちら。


続いてボルドーならではなワイン博物館、Cité du Vinへ。
ボルドーの中でも異彩を放つ建物。
中に入ってチケット売り場に行くと24€、20€、8€の3種類あり、24とか高!と思って8€のにしたら常設展ワンフロアしか見られず、屋上テラスで1杯ワインついてくるのは20€かららしい。。。
常設展は、ワインの歴史で、エジプトからスタート。
バッカスのことをdrunken godって書いてたのは笑いました。
ワイン売り場では世界のワインが買えます。中国のワインとか初めて見た。
けど肝心のフランスワインのラインナップが少なく何も買わず消化不良のまま退散。



さっきのチョコやバーのエリアに戻ってボルドーワイン専門店、L'Intendant Grands Vins de Bordeauxへ。
ここはマジで凄かった。ボルドーワインを買うなら絶対ここ!
螺旋状になってる店内は、これ全部ボルドー!?という量のワインが所狭しと並んでる様は圧巻。
最後の横綱級の五大シャトーコーナーは輝いてました。。。
お店の人に聞くと、凄い情熱的に勧めてくれます。
「10年寝かした方がいいよ」とかサラッと言ってくるの狂気でしたw
結局2本ご購入。10年は待てないと言ったら、開けてから2時間置くことというアドバイス頂きました。10年よりかマシか。楽しみです。



束の間のボルドーでしたが最高でした。
フランスこれまで何箇所か行きましたがボルドーがダントツで好きです。
日本でいうと仙台みたいなイメージがあるんですよね。
歴史もあるし、食文化も素晴らしいし、文化施設もあるし、ほどほど都会だし。
実際このコロナでパリから移住する人も増えてるらしくて地価が結構上がってるらしい。パリまで2時間で行けるし頷けます。
明日にはパリに戻りますが、もう少し楽しんで帰ります。
ちなみに今回五大シャトーのうちの一つシャトーブリオンが市内から近かったので行きたいなーと思って予約しようとしたら、来月末まで予約いっぱいって言われて泣いた。
次来ることがあれば是非シャトー見学もしたい!!






仏蘭西日記2021 DAY6

本日は少し遠出してボルドーへ。
パリからはモンパルナス駅発のTGV(新幹線みたいなん)で2時間もありゃ着いてしまいます。
チケットは日本の時点でOmioというサイトで買いました。日本語で安心。
早く買うほど安くなるシステムだと思う。往復券も時間帯によってはめっちゃ安いです。
駅ではスタッフが衛生パスを確認して手首にバンドを巻いてましたが、これちゃんと見てるのか疑わしい。。。
そんなこんなでボルドー着。

ボルドーでは建築二つ観て友人宅へ。
2010年末だったからもう10年以上前に京都で出会ったフランス人カップル。
本当に大好きな2人。5年ぶりの再会。
前回はまだいなかったコレットちゃんが家族に加わってました。
日本から持ってきたA'holic Tシャツ早速着てくれて嬉しい。
あと2人が大好きな胡麻ドレッシングも。明日の朝にはなくなりそうとのこと笑
5年前も泊めてもらったけど子供ができて大改装したとかで前と全く印象が違う。
庭では猫のフランシスとなんと野生のハリネズミ・シャルリがいました(!)
コレットちゃんめちゃシャイガールで可愛い。
積もる話をたくさんしてたら深夜になってしまった。
明日は外の美味しいレストラン予約してくれるそうなのでまた楽しみ。
ワイン、呑み狂います!!




仏蘭西日記2021 DAY5

昨日で落着した衛生パス問題。
今朝新たに斬新過ぎるツイートを発見しました。。。
なんと衛生パスなんてそもそもいらなくて日本のワクチン接種証明書でオッケーとのこと。。。
もうなんでもええわw
フランスの衛生パスが届かないのでフランス現地の同僚に相談したら、日本の接種証明書を見せればQRコード無しでレストランもカフェも入れるよ、と。到着4日目ですが、今のとこ打率10割でOK。
— 🇯🇵Diablovtt🇺🇸 (@diablovtt) September 14, 2021
接種証明書をコピーして英語部分をハイライトしておいて1回目、2回目のワクチン接種日伝えるだけです。
気を取り直して本日もお出かけレッツらゴー。
が、前半ぐずぐずでした。
目指した本屋は思ってた感じと違ってたし、目当てのレストランは閉店。。。
仕方なく近くのパン屋でコーヒーとクロワッサン買って歩き食い。
セーヌを目指してやってきたのは目当ての橋ポン・ヌフです。
この橋は1985年9月にクリストとジャンヌによって包まれました。こちら。
今回の凱旋門よりも36年前の話。
一つの都市で2つもここまで巨大なプロジェクトをやるのはパリだけ。
今は跡形もありませんが、当時を想って踏みしめました。


橋を後にし、東へ歩くと川沿いに「ブキニスト」があります。
これは400年も続く伝統の青空古本市場。博多の屋台に近いものがあります。違うか。
これらは世界遺産になっていて、出店料の徴収や収入課税も免除されてるらしいんだけど、どういう人がやってるんだろうか。。。
行った時は一軒しかやってませんでした。

世界遺産といえばその先にあるのがノートルダム大聖堂。
2019年の大火災は記憶に新しいと思います。
現在正面からはそこまで感じませんが、サイドはがっつり工事中です。
どうせなら斬新なデザインをということでコンペやろうとしたけど、結局元のまま復元していくとのこと。
一応2024年再開とのことだけどどうなることやら。


と、そんな歴史も踏まえてやってきたのはカルナヴァレ博物館。
ここはパリの歴史を堪能できる歴史博物館です。
常設展はなんと入場料無料。
企画でアンリ・カルティエ=ブレッソン展がやってたけどそっちはパス。
今は要予約とのことだけど、特別だよ、と言われて入れてもらいました。ラッキー。
そもそもここに来たのは、4年もの改修を手がけたのがスノヘッタだったからなんですが(後日)、そんなことより展示品が豊富すぎてびっくりしました。
昔の看板の展示から始まり、先史時代に豪華な宮廷時代、フランス革命にバスティーユ監獄、ナポレオン、ベル・エポック、マルセル・プルースト、5月革命。。。もちろんノートルダムも。
挙げたらキリがないけど、実際観ててもキリがないです。
なんせ合計1.5km、常設展だけで80室、展示品の数3800点!!!
マジで疲れましたが、パリっ子ならもっと楽しめると思います。
最後の展示室には前述したクリストのプロジェクトや、2015年のシャルリ・エブド事件、そしてノートルダム大聖堂火災までカバーしててびっくり。
駆け足で見ても余裕で1時間はかかる内容にぐったり。
最後は天国みたいな中庭カフェでワインを頂きました。至福。
パリ行ったら是非行ってみてほしいです。こちらに詳しく書かれてます。











その後ギャラリーをいくつか回って本日のミッション終了。
めっちゃ歩いた。電車2回しか乗ってないよ。
旅中は結構食べるけどその分歩くので結局痩せてることが多いです。
体重測ってないけど、来た時から履いてるズボンがぶかぶかになってきた。。。
ところで、今日でパリ5日目なわけだけど、気のせいか治安がめっちゃ良くなってる気がする!
いつもパリはスリに合わないかと気が休まらないんだけど、今回全然安心感ある。
多分コロナで観光客が減ってそれを狙う輩が少なくなったのは大きいかと。
このまま平和なパリでいてほしいです。
ちなみに街中はほとんどの人がマスクしてません。。。そこは油断ならない。。。
電車や美術館博物館、お店とか室内では皆してるんだけどね。
さて、明日は少し遠出してボルドーへ。ワイン呑みまくるぞーー!!!
仏蘭西日記2021 DAY4

本日は昨日ほど劇的な変化はなし。
今日は美術館やら建築やら回った後にポンピドゥーセンター。
パリ来るたびに行っちゃうホットスポット。
今やってるオキーフ展とか興味なくて、中の本屋だけでも行っちゃう。
本当は去年の春のクリスト展観たかったんだけど。
今回の凱旋門プロジェクトにポンピドゥーも出資してるんだとか。
本屋さんでクリストとジャンヌの「The Gates」のDVD購入しました。
なぜかこれだけ日本版出てないんですよね。


さて、ここに来たのは一つ実験をする為でもありました。
なんとここ来る前に、Twitterで親切な方がすごい情報を教えてくれたのです。
ずっと目の上のたんこぶだった「衛生パス問題」についてです。
ちょうど今の衛生パスが明日の午前で切れるので、また検査しなくちゃならないのか。。。と憂鬱になってたんですが、なんととある薬局に「衛生パス欲しい」って旨と、日本のワクチン接種証明書&パスポートを添付してメールすると、15ユーロはかかるもののちゃんとした衛生パスが発行されるとのこと。
なにその裏技!?どういう仕組み!?
半信半疑のまま送ってみました。こちらの薬局。
そしたら30分後くらいに返信があり、支払い用のURL付きのメールが。
カードで支払い済ませると、なんと数分後にマジで衛生パスが送られてきた!!!!
というわけで、本当に使えるのか実験でポンピドゥーへ赴いたわけです。
結果は使えました。魔法過ぎる!!!
なんでこの薬局なのかは全く謎だけどめちゃくちゃありがたい!!
これでずっと人間のままでいられる。嬉し過ぎる。。。
ちなみに、政府に送った申請では、滞在期間と飛行機のチケットの提出があったんだけど、そんなのもなくまじで期限なしの衛生パス。すご過ぎる。
なんにせよ結果オーライですが、まじで政府に申請したやつどうなったんやろ。
皆来ないって不安になってるぐらいだから、誰も受け取ってないのでは。。。
謎が多過ぎる衛生パス問題。一先ず決着がつきました。ほっ。
さて、本日はオペラ座近くのギャラリーラファイエットの食品館に行ってきました。
2階にLa Caveというワイン屋さんがあって、なんと1890年代もののビンテージワインまであった。。。お値段は2万ユーロとかだった。ヒエェ。
1階はスイーツや惣菜でどれもこれも美味しそうなものばかり。。。
とりあえずケーキとエスプレッソを。
あとは近くに行きたかったレストランがあったので豪華なランチ。
日本人シェフがやってるとこなんだけど、店員さんの接客がちょっと酷かったので名前は伏せます。味は美味しかったです。
その分夜は質素にホテル飯。
最後のカップヌードルと、近くのワイン屋でオススメしてもらったワインと、スーパーで買ったチーズとパン。
初日に失敗したカトラリーは、ラファイエットのカフェで出してくれた木製のやつ持って帰ってきましたw
ワイン、全然美味しいんだけど、正直フランスワインってあんまり好みじゃないかも。。。
日本で飲んで美味い!と心から思えたのはカリフォルニア、スペイン、イタリア。太陽を燦々と浴びた葡萄の華やかな味が好き過ぎる。
明後日からボルドーに行くので確かめたい…。
その前に明日はギャラリーと古書店巡りです。



仏蘭西日記2021 DAY3





今日は朝から蚤の市!ってことで気合い入れて9時前にホテル出発。
ホテル出て駅に行こうとしたら人だかりが。
なんと凱旋門の布が垂らされようとしている!!!
ということで、急遽その作業を見守り。
気づいたら1時間以上経ってて体が芯から冷えてました。
それでも、この時間は本当に至福でした。来てよかった。。。
こんな場面は現地でしか見られませんからね。
興奮冷めやらぬ中、三大蚤の市の一つヴァンヴの蚤の市へ。
メトロ13号線Porte de Vanves駅2番出口を出てMarchéaux pucesという矢印の方に向かうとすぐわかります。土日の昼過ぎぐらいまでなので早めに行くこと。
道を埋め尽くすアンティーク!!最高!!
なんですが、ちょっとさっきの興奮が冷めやらぬ過ぎてあまり冷静に見られず。。。
一つ気になったのがあったけど、帰りにまた見ようと思ったらわからなくなる始末。
ということで収穫ゼロでした。。。でも楽しかった。
蚤の市、久しく日本でも行けてないのでやっぱり楽しいです。

その後はジャコメッティ財団と近代美術館を周り電池切れ。
近代美術館でやってたアルバース夫妻の展覧会は本当に素晴らしかった。
着いた日に地下鉄の広告で観て気になって行ってみたのだけど大正解でした。
また後日書きます。
ちなみに旅先では地下鉄の広告はめちゃ重要な情報ソースなのでお見逃しなく。

この時点でまだ15時ぐらいなのだけどフラフラでホテルへ一旦帰還。
そしたら凱旋門の作業がかなり進んでて、正面側の布も降ろされてた!!
ホテルで一眠りして、夜はパリ在住の友人と飲むので出かけたらさらに進んで全面に布が!!
明日とかに完成しそうな勢い。。。すごい。。。


5年ぶりにあった友人とお話いっぱいできて楽しかった!
久々に呑んだのでほろ酔いなうです。また明日。
ちなみにフランスに禁酒令なんて無縁です。てか禁酒してるのなんて日本ぐらいじゃない?
科学的根拠もなしに馬鹿の一つ覚えみたいに酒のせいしてるの本当に恥ずかし過ぎ。。。
早く堂々とお酒飲める日が来て欲しいですね!
仏蘭西日記2021 DAY2

2日目でございます。
本日のミッションは何と言っても「衛生パスを取る!」です。
衛生パスの説明は前の記事をお読みください。
本来なら出国前にオンラインで申請したやつがさっさとくれば問題なかったんだけど、来ないものは来ないので仕方ない。
現地での衛生パス取得方法は抗原検査かPCR検査をして陰性を証明することです。
街中の多くの薬局でやってます。
こちらでやってるところを検索できますが、実際はもっと多い印象。
薬局に「COVID-TEST」と書いてあるか、近くにテントが建ってるのが目印。
最初に行った薬局は土曜日がやってないとのことで次へ。
次の薬局は11時からと言われまた次へ。
テントを見つけたので尋ねると近くの薬局で受付して、とのこと。RPGかよ。
薬局ではID(パスポート)と携帯番号、滞在先を尋ねられます。
大体抗原検査(Tests antigéniques)だと思います。25ユーロ。
PCRだと45ユーロと20ユーロも違うので抗原検査がいい。
支払ってレシートをさっきのテントに持っていくと検査開始。
長い綿棒みたいなのを鼻に突っ込まれます。インフルの検査みたいなやつ。
これ、10分って書いてたけど実際は2分くらいで出ました。すごい。
無事陰性で、衛生パスゲットです。
この衛生パスは、さっき登録した携帯の番号にSMSで届きますが、現地での電話番号がない場合は薬局でプリントアウトしてもらう形になります。
僕の番号はイギリスのなので来るかわからなかったので念の為プリントアウトしてもらいましたが、その最中に送られてきました。
送られてきたパスは、「TousAntiCovid」というアプリに登録できます。こちら。
しかし、この検査して取得する方法だとこのパスの寿命は72時間しかありません。。。
3日後にまた25ユーロ払って検査しなきゃならないと思うと、やっぱ申請したやつ早く来い!って感じです。
ワクチン接種が終わっていれば72時間ってことはないのです。終わってるのに。。。


それにしても嬉しい。
やっと一人前の人間として認められた感!
これで大手を振って街を歩ける!
ってことで早速シャンゼリゼ通りのカフェにイン。
入ると早速衛生パスの提示を求められます。
このパスというのはQRコードになっていて店の人が端末で読み込みます。
こうすることで、誰がいつどこに行ってたかを完全に辿れる。
陽性者の行動把握に滅茶苦茶合理的なやり方で凄すぎる。
しかし、これって超管理社会ですよね。中国行った時に感じたのと同じ。
これはデモになるのもわかります。
こんなの強行したマクロンは凄い。
日本も似たようなことやろうとしてるけど、検査は自己負担とかふざけ過ぎ。
本当日本人であることが恥ずかしいです。。。
そんなことより勝利の味は普通でした。

その後建築2つ回りましたがそれはまた後日。
たまたまだけどパリっぽいところを色々。
どうやら土曜日というのはデモが最も激しい日らしく凱旋門の駅は一時閉鎖とかになってたみたい。
僕は全然目撃しなかったし、バス使ってたから気づかなかったけど、土曜は観光地っぽい所はあまり行かない方が良さそうです。



それにしても物価が高い!日本が安すぎるだけなんだろうけど。
大体1ユーロ=100円ぐらいで納得できる感じなので、約1.3倍くらいかなー。
今日は衛生パス取得記念で調子に乗りましたが、明日は引き締めていきたいです。
と言いつつ明日は蚤の市に行く予定。変なの買いませんように。。。
仏蘭西日記2021 DAY1

どうもこんばんは。
僕は今パリでこのブログを書いております。
え、パリ?どゆこと?と眉根を顰める方もいらっしゃるでしょう。
でも仕方ないんです。
だって、クリストが凱旋門包んじゃうんだもん。
このお話は長いお話になるので帰国後にでもするとして。。。
さて、このコロナ禍で海外旅行は本当にハードルが高いです。
僕だってできたらこんな時期に行きたくなかった。。。
何と言っても帰国後2週間隔離が待ってるしね。これも後日。
フランスですが、現時点(9/10)で日本を最も安全な「グリーン」地域に入れてくれてます。
グリーン地域から渡航するのに特別な理由も不要で、なんと隔離もなく入国が許されています。
この「隔離なし」はめちゃくちゃデカい。こちら。
お隣ドイツでは9月5日から日本を「ハイリスク地域」として、なんと10日間の隔離...!!! こちら。
所謂日本のワクチンパスポートがあれば免除されるとのことですがドキッとしますよね。渡仏直前だったので、フランスも日本をレッドにするのでは。。。と怯えましたがグリーンのままでした。今の日本の感染率でグリーンなのも謎なんですが、まあ結果オーライということで。
渡仏にはワクチン接種証明書(最後の接種から1週間以上経過していること)、又は搭乗72時間以内の陰性証明+誓約書が必要です。
平時だったらどこぞのトランジットを挟む安い航空会社を選ぶんですが、今回ばかりは経由地でのルールの違いも怖いし、何かあった時に日本語で対応してほしいと思ってJALの直行便にしました。
思ったより高くなくてホッとしました。
ちなみにJALは「JALコロナカバー」というのをやってて、2022年1月まで、渡航先でコロナになった時の電話相談から医療費、検査費、隔離費用をなんと無料でカバーしてくれるサービスがあるんです!こちら。
さすがJAL様!ついていきます!
空港が羽田なのもいい。羽田から国際線乗ったの初めてかもしれない。
着いたらやはり人はまばら。。。
カウンターに行くと、書類の確認。
ここで「陰性証明ありますか?」と聞かれてめっちゃ焦りました。
「ワクチン接種証明があれば要らないって聞いたんですけど。。。」と蚊の鳴くような声で聞いたら、調べてくれて大丈夫です!とのこと。安堵。
なんとかチェックインして荷物検査も済ませ搭乗ゲートへ。
と、その前に今回はどうしても寄りたい場所がありました。
ANAのラウンジです。
なんでJALに乗るのにANA?となりますが、これは僕が楽天のプレミアム会員で、それについてくる世界中のラウンジ使い放題という魔法のカード「プライオリティパス」を持ってるからなのです!
そもそもプレミアム会員になったのは、この4月からこれまで入ってたゴールド会員のポイント還元率がめっちゃ下がって、どうしようかと思ってたら、僕の毎月の使い方だとプレミアムにした方が得ってことでなってみたんだけど、なっててよかった!
ちょっと前まで羽田の国際線には使える場所がなかったんですが、この4月からANAのラウンジが使えるようになったのです。
ラウンジ初めて使ったけどただの天国でした。。。
料理もドリンクも、ピエール・エルメのチョコもハーゲンダッツも全部無料。。。
スタッフさんも神対応だし、シャワーもあるし。。。
出発前に既に夢気分でした。。。

このままビジネスかファーストに間違ってならないかと思いましたがちゃんとエコノミーでした。
とはいえ、案の定乗客はまばらで、僕は3席占有しました。
それでも寝れない。。。飛行機でグースカ寝れる人本当に尊敬する。
なので、僕はいつも夕方以降着の便を選びます。
そうすると、現地の夜にすぐに眠れて時差ボケしないで済むのです。
てことで今最強に眠いですがもう少し頑張ります。
なんとかパリに着いて、ドキドキしながらの入国審査でしたがユルユルでした笑
そもそもシャルル・ド・ゴールの入国審査昔から緩いんですよね。。。
以前テロがあった後も警戒してるのかと思いきやあっさりだったし。。。
今回ワクチン接種証明は見せましたが、なぜか誓約書は見せる機会がなかったです。。。
あと、パリに着いたら日本で購入してたSIMカードにトライ。
これはamazonで1500円で買ったイギリスの会社スリーによる1ヶ月限定SIMなんだけど、フランスでも行けるのか半信半疑で試したら何の問題もなく繋がった!
日本からWi-Fiレンタルするより格段に安いです。おすすめ。こちら。
ちなみにこれが繋がらなかったら、フランスのfreeという会社のSIMが安いという情報だったので作っちゃおうと思ってましたが、作らずに済みました。こちら。
空港からはLe Bus Directという会社が僕のホテルがある凱旋門まで直行してくれるとのことで期待してたんですが、どうやらこのパンデミックで廃業したっぽいです。。。サイトもなくなってる。。。
なので渋々電車で。電車汚いから嫌なんだけど。。。
電車の中では思ってたよりみんなマスクしてて安心しました。
凱旋門着いてホテルへ。(上の写真の状態の凱旋門見て泣いた)
思ってたより古いけど、中はメルヘンで広い!

因みにホテルのチェックインで「衛生パス」を求められました。
「衛生パス pass sanitaire」とは、フランスが発行しているQRコードのついたもの。
これがないと、レストランもカフェもスーパーも美術館も入れません。こちら。
入国あんなに緩いのに国内ではめちゃくちゃ厳しい!!!
自由を重んずるこの国でここまでの措置はすごいです。
各地でデモも起こってるみたいですが、仕方ないといえば仕方ないかも。
にしても欧州の中でもここまで厳しい措置は中々ないです。
ホテルでは日本のワクチン接種証明でなんとかなりましたが、他ではなんとかなりません。
EU圏外の人は、事前に申し込みが必要で、これがまた発行されるのが遅いのよ。。。
僕は7日に申請したけど、結局未だ届かず。。。
届かない場合はどうするかっていうと、街中のそこらかしこでやってる抗体検査かPCR検査受けて、そこで陰性が証明されたら発行されるんだって。ただこの場合発行されても72時間しか有効じゃないので、3日に1度はやらなきゃダメなんですよ。。。無料でもないし。とりあえず明日チャレンジしてみます。
てことで今日はどこも行けないので、日本から持ってきたカップヌードルがディナーだったんだけど、カトラリーを持ってきてなかったことに気づいて、慌てて周りを見たらマドラーがあったのでそれで食べました。。。

この時期の海外旅行記は貴重だと思うので、できれば滞在中毎日綴っていきたいと思ってます。
明日は「衛生パスゲットだぜ!」の巻の予定。寝ます。
清水裕貴「コールドスリープ」@ 千葉市中央コミュニティセンター2階 店舗跡地









自分の店を始めて、沢山の素敵な出会いがありましたが、清水裕貴さんとの出会いもその一つ。
恥ずかしながらそれまで存知上げなくて、初めて観たのは2年前のPGIの個展。
その時は、なんだか不思議な作品を作る人だなぁという感想だったのだけど、その後展示がある度に拝見させて頂き、段々彼女の世界にはまっていきました。
彼女の作品の凄いのは、作品だけで完結していないところ。
もちろん彼女の場合、テキストとセットになっているので、そちらの世界もあわせてってのもあるんだけれど、展示場所がどれだけノイジーな場所でも世界観が全く揺らがない、どころか強化される側面があるのです。これはマジで凄いこと。
そもそも写真やる人って、本来なら白い壁があって成立するもんだけれど、清水さんの場合は壁をほとんど必要としません。
今回の展示はまさにそうでした。
前記事のCHIBA FOTOの一環なんだけど、これはもう完全に個展です。ずば抜けてました。これだけでも観に行く価値あります。詳細こちら。
行く前に是非小説を読んでいってみてほしいです。pdfで無料で読めるし、会場では冊子が配られてます。こちら。
会場はモノレールの「市役所前」から直結の千葉市中央コミュニティセンターにある、昨年廃業したレトロでバブリーな喫茶店。
会場では元看板があったところにタイトル。既に格好いい。。。
受付で消毒と検温を済ませいざ中へ。
小説では、市役所の職員と戦争で亡くなったと思われる女の幽霊が登場します。
ところどころ千葉の場所や歴史を織り込みながら展開していきます。
そして最も印象的なのが後半に登場する「海底熟成ワイン」。
温度が一定にできるのでセラー代わりに海底に埋めて熟成させるという実際にある熟成の仕方らしいのだけど、千葉では本当はやってません。
主人公の男性はそれを管理するという部署でこれも架空。
清水さん自身今めちゃくちゃワインにハマってるのもあるのだけど、しっかり作品に絡めてくるのがさすが。
その海底に埋められたようなワインボトル(実際に触れる)やワイングラスなども展示されてて、写真だけではない世界観が本当にすごい。
写真も、物語に関係しているのかしていないのか微妙なラインの現在の千葉を写していて、これがまた不思議なことに、場所も時間も喪失するような不思議な写真なんですよね。
しかもそれが様々な額に入れられてたり、鏡に貼ってあったり、キャンバスに印刷されて吊るされていたり、毎度よくぞここまでのバリエーションが思いつくなと感心させられます。
清水さんの物語にはよく水と幽霊が登場するんだけど、これは写真というメディアにも通底するテーマなのかもしれないとふと思いました。
写真は元来感光させた印画紙を液体につける事によって現像するものだし、そのプロセスもなんだか幽霊のような朧げな感覚があるんですよね。
昔の人が写真に撮られると魂が持っていかれるとか、心霊写真とか、彼岸を感じさせるメディアだと思います。
清水さんの写真にはそういったあちら側の世界が写ってるように思います。
この雑多な廃墟と化した喫茶店との親和性が高すぎて唸りました。
本当に素晴らしい展示でした。
そしてもう一箇所、千葉駅前のそごうでも清水さんの展示があります。
こちらはなんと3基あるエレベーターに展示されてます。
このエレベーターがまたバブルの残り香を感じられていい感じなんですよね。
しかも、円形で、ガラス張り。天井は鏡。
登り降りする景色と共に写真とテキストを眺められるめちゃくちゃ面白い展示。
内容は、千葉市美の展示の時のワークショップで、参加者の夢を写真にするというもの。
結構怖い夢が多いんだけど、写真がまた怖い笑
特に歯が抜け落ちる夢と歯の写真は本当に怖い!
こんな写真どうやって撮るの。。。
これらの写真は前述の喫茶店の入口にも展示されてます。こちらも是非。9月12日まで。




<関連記事>
清水裕貴さんと山元彩香さんのこと。
千葉ゆかりの作家展 清水裕貴・山崎雄策 写真展 @千葉市民ギャラリー・いなげ
エントランス・ギャラリーvol.2 清水裕貴 @ 千葉市美術館
山城知佳子 リフレーミング @ 東京都写真美術館

ほとんど時間がなくて駆け足で観ちゃったのですが、彼女の初期の代表作「あなたの声は私の喉を通った」が観られたのはよかった。
この人の作品は以前国立新美術館でやってた「話しているのは誰?」で初めて観て、苦手だなぁと思ってたんだけど、長編はほとんど観てないけどやっぱり苦手かも。。。
「創造の発端」のような、映像インスタレーションは結構観られるんだけど。
初期のような方向性行ってたらなぁと勝手に思ってしまいました。
あと、胎内巡りのような会場構成は素晴らしかったです。10月10日まで。
同時開催中の「リバーシブルな未来」も観たけどよくわからなかった。
オーストラリアと日本の写真を並べただけって感じでキュレーションも何も感じられず。
日本からは石内都や畠山直哉も出してたけど、もう少し若手を出せばいいのにと思ったり。
こちらは10月31日まで。都写美ってやってる展覧会微妙にズラすのなんなんだろう。
CHIBA FOTO @ 千葉市内各所

千葉市で始まった「千の葉の芸術祭」の一環で、写真をテーマにした企画「CHIBA FOTO」を二日かけて回ってきました。
先に結果から言うと、各会場はクオリティも高くて会場自体も素晴らしい所が多いけれど、これだけ広範囲に渡る企画は夏には絶対にやめてほしい。。。暑すぎて稲毛で死ぬかと思った。。。
まあ、オリパラに合わせてってのもあったんだろうけど、全くオリパラ関係ないしね。。。
(本来は去年の夏開催だったのが延期で今年の夏になったのは明らかそうですよね?)
あと、なんで千葉で写真?って問題も。
確かに各作家千葉にまつわる新作を出してて千葉性を主張してたけど、メディアとしての写真と千葉の関係がほとんどないからこじつけ感がすごい。普通にアートの展示でいいのでは。
写真といえば既にKYOTOGRAPHIEが成功してるので、二番煎じ感もすごい。
ただ、今回回ってみて会場の豊かさには感動しました。
千葉って戦後のバブルに乗った建物が結構残ってるんですよね。
これらを有効に使う手立てとして芸術祭というのはアリだとは思います。
とはいえこの「千の葉の芸術祭」は一回で終わっちゃいそうだなぁ、、、と言うのが正直な感想。
そもそも千葉市はいろんな企業があって、税収が結構あるんですよね。
そう言う自治体って芸術を必要としてないんですよ。そんなのなくても儲かってるしそもそも面倒臭いし。
今回はオリパラに無理矢理絡めてなんとか通ったって感じだろうなと邪推。
とまあ、ネガティブなことを言っちゃいましたが、折角回ったのでレポート。
まずは稲毛地区。
楢橋朝子「SEA SIDE LINE」@ 千葉市ゆかりの家・いなげ
千葉の海面から陸地を眺めた作品たち。
とても詩的で美しい作品なんだけど、会場との整合性がなさすぎて少し残念でした。
この家は「ラストエンペラー」愛新覚羅溥儀の実弟・溥傑夫妻が、半年ほど暮らしていたんだとか。


金川晋吾「他人の記憶」@ 旧神谷伝兵衛稲毛別荘地下1階・1階
横湯久美「時間 家の中で 家の外で」@ 神谷伝兵衛稲毛別荘2階
以前清水裕貴さんの展示で来た神谷伝兵衛稲毛別荘。
その時既にその建物の素晴らしさに度肝抜かれましたが、この度新たに地下が展示室となってて凄かった。
金川さんの展示は、前述のゆかりの家にも登場した溥儀の親族が一時期この別荘にも住んでて(神谷伝兵衛すごすぎ)、その時に女中で入っていた花光志津さんの当時の日記を元に構築した作品群。
1階では彼女の昔の写真を焼き直して、地下ではいろんなポートレイトと日記を読むサウンドインスタレーションが展開されてました。
場所とのマッチングに展示のクオリティといい「CHIBA FOTO」の中でも特にいい展示でした。
2階では作家の祖母との別れを綴った写真群なんだけど、そもそも新作ではないし、場所との関係もないし、作品自体は悪くないんだけど、今ここで展示する意味を見出せない展示でした。そして、展示構成が迷路みたいになってて、2階の空間の良さを完全に破壊してたのも残念でした。
ちなみにお隣の市民ギャラリーでは稲毛の歴史を辿る展示をしてて、中々面白かったです。こちら。








新井卓「汀にて」@ 好日亭
吉田志穂「空白と考古学」@ 蓮華亭
千葉公園へ。
茶室では新井さんのダゲレオタイプの展示。
静かでいい展示だとは思うけど、もっとシンプルに畳の上に敷き詰めるとかでもよかったのでは。
あと、奥の雫が落ちるインスタレーションもよくわからなかった。。。
吉田さんの展示も、もっと資料的な見せ方が合ってたのではと思う。考古学なんだし。
と、お節介極まりない感想しかないですごめんなさい。作品はよかったので。
ちなみに公園脇にある椿森コムナという野外カフェが面白かったです。
暑いのではと思ってたけど、風が通って気持ちよかった。
森に囲まれたコミューンみたいな場所。ツリーハウスもあり。バーガー食いすぎました。。。
土日のみ1時間置きに千葉駅を結ぶ無料のトゥクトゥクもあるみたいなので利用するのもアリかも。






川内倫子「as it is」@ 千葉市中央コミュニティセンター松波分室
食い過ぎたので20分弱くらい歩いて西千葉。曇っててよかった。
それにしてもなんで川内倫子!?と思ってたら今千葉に住んでるんですね。
会場では娘の誕生から成長を記録した「as it is」とツバメの親子の新作を展示。
「as it is」はとても好きな作品群で、なんでこんな親バカ家族写真みたいなものがちゃんと作品となるんだろうと、不思議で仕方ない。。。プロジェクションの映像も最初から最後まで見てしまう。
この豪華すぎる会場も、田舎の家に来たみたいな感覚になって、この家族写真的な作品がとても合ってた。
ツバメの新作も初見でしたが安定のクオリティ。素晴らしい。
会場が素晴らしいので白壁とか不要だとは思いました。それにしても凄い会場だ。。。







蔵真墨「千の葉のひとびと」@ 千葉市美術館1階 さや堂ホール
佐藤信太郎「Geography / Boundaries」@ 千葉市美術館1階 さや堂ホール
本城直季「SMALL PLANET CHIBA 地域と学校」@ 千葉市美術館9階 市民ギャラリー
北井一夫「写真集の裏側」@ 千葉市美術館11階 講堂
宇佐美正夫「宇佐美正夫 千葉 2021」@ そごう千葉店9階 滝の広場
千葉市美術館からそごうまでまとめて。
どれも心動くものがなかったので。。。
千葉市美の11階って初めて行ったけど凄い見晴らしでした。(作品の感想ではない)
宇佐美さんの展示は、あんなバブリーな場所なのに、小屋で仕切っちゃうの勿体なさすぎ。
宇佐美さんの作品自体ゴージャスなのであの場所と対峙しても張り合えると思う。
まあ、個人的にはこういう作り込む作品が好きじゃないのだけど、ドキュメンタリーは面白かった。
あと、間にある前から気になってた「珈琲専科ヨーロピアン」は、案の定最高でした。おすすめ。












CHIBA FOTOは9月12日まで。こちら。
記事長くなりすぎたので後半に続きます。。。
蛇足。
全部観ようと思ったら1日だと厳しいのでどうしようかと思ったら名案が閃きました。
稲毛観た後、以前から泊まりたかった幕張のアパホテルに泊まったのです。
ここは元プリンスホテルをそのまま使っていて、アパとは思えない作り。。。
って今調べたらこれ丹下健三の設計だったのか!!おったまげーー!!
なんでも、丹下健三による客室棟(セントラルタワー)は530億円もの巨費が投じられ、地下2階 - 地上50階の日本最高層のホテル、幕張プリンスホテルとして1993年3月オープン。
その後西武グループの経営悪化に伴う借金返済のために 2005年12月にアパグループへ132億円で売却され、2006年7月1日、東京ベイ幕張として再スタート。
2014年にウエストウイング、2016年にはイーストウイングが増築され、現在2007もの客室があり、全国でもトップレベルの客室数!!
とまあ、うんちくだけで凄いんだけど、実際泊まったら本当に凄かった。。。
温泉が3つもレストランも9つ、ローソンやマツキヨも入ってるし、外に出る必要がないです。
僕は行かないけど、夏はポカリスウェットがスポンサーしてるプールも。
こんな素晴らしいのに一泊5千円弱!!噂に違わず最高すぎた。
温泉もそのうちの1個しか行ってないけど、露天風呂にサウナに種類も豊富で最高。
行った時は「ちばおもてなしキャンペーン」ってのがやってて、千葉市内のお店で使える500円で5000円分の半額チケットがあって、これまた期間限定のルームサービスでも使えるってんで買いました。
一番高い6000円の「黒毛和牛とトリュフ弁当」をオーダー。これが3000円になります。
至れり尽くせりすぎました。また泊まりたい!!!
でも友人に勧められたホテル・ザ・マンハッタンも気になるだよなぁ。
千葉はバブリーなホテルがたくさんあってどれも魅力的。近場で泊まりってとても贅沢で好き。
因みに時期柄、お隣の幕張メッセがパラリンピックの会場となってるのもあって、オリンピック関係者がめちゃくちゃいました。




