【オンライン配信】現代アートのたまり場 Vol.2のお知らせ

9月に開催されたvol.1に続きなんとvol.2が決定しました!ありがたい!
前回はチケット売れるのか不安でしたが、結果的に当日までに完売。
好評につき、という感じでやっちゃいます。よろしくお願いします!
このまま行けば毎月第一日曜の夜にやっていく予定です。
参加希望の方は以下のリンクからチケットをご購入の上ご参加ください。
https://peatix.com/event/1643972
◉現代アートのたまり場について
世界的に大ブームとなっている「現代アート」。
そのブームに合わせ、世の中には「現代アート」に親しむ為にアートを体系的に理解することが出来る様々なアートの入門書や講座等が開かれています。
そんな中で、この「現代アートのたまり場」は、美術家であり、新宿三丁目にあるアートライブラリーカフェバー「A'holic」の店主である森川穣さんによる、初心者からアート好きまで誰でも楽しむことが出来るアート史講座と、そこに集まった人たち同士でアートに纏わる事や世間話を気軽に行うことが出来るテーブルトークが合わさったイベントとなります!
これからアートを知りたい方々が楽しんで参加していただけるような、「現代アート入門」にもぴったりな内容となっておりますので是非お気軽にご参加ください。
さて、第二弾である今回のテーマは、「「戦後」から「万博」に跨る日本アートの躍動」です。
テーマに「日本アートの躍動」とあるように、第二次世界大戦終戦から大阪での万博博覧会開催までの間、日本のアーティスト達はそれまでとはまた違った新しい動きを見せていきます。
戦争という大きなプレッシャーの後、果たして彼らは何を考え、どのような活動を起こしていったのか。今の日本アートにも繋がる時代の片鱗に触れ、これからの自分達の暮らしについて考えてみませんか?
現代美術が気になっているけどとっつきにくいと思っていた方、とても良い機会となりますので、是非ご参加ください!
◉A'holicについて
2019年4月に新宿三丁目にオープンしたアートライブラリーカフェバー「A'holic」。現代美術のカタログや創刊号(1948年)からの美術手帖などアート関連書籍を中心に、建築やファッション、舞台などにまつわる書籍1,000冊に囲まれながら、珈琲やアルコールが楽しめる。
◎こんなヒトに来て欲しい
・現代美術が気になっているけどとっつきにくいという方
・ビジネスや暮らしのヒントのためにアートの世界に触れてみたい方
・現代アートに親しむきっかけを掴みたい方
・アート、カルチャーに興味、関心がある方
・これからの暮らしについて考えたい方
・A'holicが気になっていた方
◎イベント概要
【日時】
2020年10月4日(日)20:00~22:00
【定員】
20名
*定員に限りがございますので、お早めにご注文願います
【参加費】1000円
【申込方法】http://ptix.at/fhw27j
*peatixチケットサイトが支払い窓口*
【主催】
YADOKARI株式会社×A'holic
◎スケジュール
19:55 チェックイン
20:00 全員で自己紹介(テーブル分け)
20:30 アート史講座
21:30 質疑応答・テーブルトーク
22:00 完全終了
◎今回のスペシャルゲスト
森川穣
美術家/A'holic店主
1983年生まれ。美術作家。
京都精華大学卒業後渡英しロンドン大学チェルシーカレッジにて大学院資格過程修了。
帰国後京都にてアーティストランスペースstudio90を開設。
国内外で展覧会やキュレーションを行う。
主な展覧会に「確かなこと」於京都芸術センター(2010)、「das licht」於Galerie zur Matze(2015)等
2019年4月に、アートライブラリーカフェバー「A'holic」をオープン。
http://minorumorikawa.com
◉ファシリテーター
伊藤幹太
YADOKARI株式会社
1995年生まれ。中央大学総合政策学部卒。2019年よりYADOKARI にジョイン。プロデューサーとして、町田市「芹ヶ谷公園 芸術の杜プロジェクト」や「町田シバヒロ」プロジェクト等の他、様々な企画プロデュース・まちづくり支援などを行う。横浜にある自社施設Tinys Yokohama Hinodechoではフードとイベントのプロデュースを担当。様々なクリエーターや現代アーティストと共に、主に食やアートを通じたコラボ企画を多数実施。日ノ出町・黄金町のまちづくり・ブランディングに携わっている。
ブログ15周年と誕生日。
光ー呼吸 時をすくう5人 @ 原美術館

原美術館最後の展覧会へ。
展覧会自体は来年1月までなので、もう少ししてから行ってもよかったのだけど、最後の方になるとまじで予約取れなさそうなので早め早めに。
結構な人がもう閉館してると思ってるみたい。。。来年だよ!
発表が2年ほど前で、発表してすぐは本当に激混みだった。。。現金すぎ。
そしてその際に展示されていたリー・キットが今回も初っ端に展示されています。
その展示室から上を見上げると河原温の作品がかけられてるのが見えるんだけど、2階に上がる階段の踊り場から出られるはずのそこはSTAFF ONLYとなってて入れない空間だった。
その日付は1984年だったんだけど、もしかしたらこの美術館が開館した日にちなのかもなぁ、と思って帰って調べたら1979年の12月で違ってた。。。何だったんだ。。。
今回は他に今井智己、城戸保、佐藤時啓、佐藤雅晴。
特に佐藤雅春の「東京尾行」が観られたのは最高だった。
どの映像も美しくて、いつまでも見ていられる。
特に食べ物の描写がめちゃくちゃ面白い。
食べ物が口に運ばれていく様がアニメーションになるとこんななんだ!って発見がしばしば。
そして「DOMANI2020」では鳴っていなかったピアノが奏でるドビュッシーの「月の光」。
美術館への賛辞のようでもあり物凄くエモい。
佐藤時啓は全くの新作で、原美術館とアークに文字通り光を当てた作品。
今井智己の春夏秋冬の原美術館を映した映像では色々思い出して泣きそうに。
特に雪の原美術館は、雪の中オラファー展に行った時のことを。
凸レンズに映った下から上に降る雪が今でも忘れられません。
本当にたくさんの思い出のある原美術館。
なくなってしまうなんて本当に悲しい。。。
こんなに美しい美術館中々ありません。
せめて建物だけでも保存してほしい。。。
40年間お疲れ様。ありがとうございました。
展覧会は来年1月11日まで。皆さん最後の原美術館を焼き付けて来てください。こちら。
これまで原美術館で観て来た展示の記事。
全部じゃないけど、たくさんの思い出。。。。
森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020―さまよえるニッポンの私 @ 原美術館
「ソフィ カル ─ 限局性激痛」 @ 原美術館
加藤泉 -LIKE A ROLLING SNOWBALL @ 原美術館
リー・キット「僕らはもっと繊細だった。」 @ 原美術館
楊福東「将軍的微笑」@原美術館
ジム・ランビー UNKNOWN PLEASURES @ 原美術館
米田知子「終わりは始まり」@原美術館
ピピロッティ・リスト「からから」@原美術館
束芋「ヨロヨロン」@原美術館

A'holic Selection11 "Don't Feel, Think!" 開催のお知らせ。

9月16日よりA'holic Selection#11を開催します。
第11回は「Don't Feel, Think!」と題して、思考をテーマに選書します。
展示予定書籍は以下。
On Kawara (2018) Glenstone
SUGIMOTO (2015) HATJE CANTZ
CARSTEN HOLLER 2001-2010 (2010) HATJE CANTZ
SOLE LEWITT 100 VIEWS (2009) MASS MoCA
Donald Judd selected works 1960-1991 (1999) 埼玉県立近代美術館他
ヤン ・ヴォー ーォヴ・ ンヤ (2020) 国立国際美術館
<私>の解体へ 柏原えつとむの場合 (2012) 国立国際美術館
泉太郎 「こねる」 (2010) 神奈川県民ホール
下道基行 「戦争のかたち」 (2005) リトルモア
会田誠 「げいさい」 (2020) 文藝春秋
岡崎乾次郎 「抽象の力」 (2018) 亜紀書房
平芳幸浩 「マルセル ・ デュシャンとは何か」 (2018) 河出書房新社
山本浩貴 「現代美術史」 (2019) 中央公論新社
クレア ・ ビショップ 「ラディカル ・ ミュゼオロジー」 (2020) 月曜社
ロザリンド ・ E ・ クラウス 「視覚的無意識」 (2019) 月曜社
「あなたは自主規制の名のもとに検閲を内面化しますか」 (2016) torch press
「あいちトリエンナーレ 2019 情の時代」 (2020) あいちトリエンナーレ実行委員会
「Cosmo Eggs | 宇宙の卵 」 (2020) torch press
「フレンチ ・ ウィンドウ」 (2011) 森美術館
夏メニューのモヒート、ミックスジュース、冷酒もなくなり次第終了。
定食も元のBBA料理に戻ります笑
グッバイサマー!!

森栄喜「シボレス | 鼓動に合わせて目を瞬く」@ KEN NAKAHASHI

KEN NAKAHASHIにて前回に続いてなんと連続個展の森栄喜さん。
森栄喜「シボレス|破れたカーディガンの穴から海原を覗く」@ KEN NAKAHASHI
今回の作品は、緊急事態宣言下の東京で、人のいなくなった街を背景に撮影した映像作品。
前回の個展中にできるだけ早く見せようということで急遽連続個展という形になったそうです。
前回は「声」がテーマで、いくつかの詩のような言葉を日本語を母語としない人たちが読み上げるサウンドインスタレーションでしたが、今回はその言葉をジェスチャーで表した影が作品となりました。
ギャラリーには前回にも使われた15のセンテンスの紙が置いてあり、それに沿って見たりしてました。

ジェスチャー一つ一つは愛らしい仕草が多いのだけれど、どうしても拭えない不気味さが見れば見るほど蓄積していきます。
それはエコーのかかった音のせいかもしれないし、これが異常事態時に撮られたという背景に起因しているのかもしれないけれど、最大の要因はやはり見ているものが実体ではなく影であるということだと思います。
そして、見ていくうちに、果たしてこれは誰の視点なのかというのも気になってくる。
さらに、この映像を撮られているのが、ほとんどが黄昏時であるということもあるかもしれない。
黄昏は「誰そ彼」から来ているというけれど、まさにその影が一体誰であるのか、という問題。
この逢魔時の、此の世の者でも彼の世の者でもないようなその影を、外の蝉時雨を聴きながら一人で対峙する体験は、とても不思議な感覚を覚えました。
ところで、冒頭の画像なんですが、このギャラリーで3月に流されていた昨年急逝された佐藤雅晴さんの映像作品「Calling」を突然思い出してしまいました。
この映像だけ、なんだかとてつもなくアニメーションに見えてしまったんです。
だから何、というわけではないんですが、こういう作品のリンクって、見つけるととても嬉しくなってしまうんですよね。
被ってるとかでは決してなくて、繋がってるんだなぁ、という感慨が込み上げて泣きそうになりました。
森さんももちろん意識してないだろうけれど、こういう偶然ってあるんだなぁ、と。
連続で森さんの新作「シボレス」を拝見して、改めてすごい作家だなぁと感じました。
ところで、9/13までNADiff Galleryでは前回のサウンドインスタレーションが新たな形で展開しています。
拡声器からの声は前回と同様なんですが、これに今回映像も付いています。
映像は、「Letter to My Son」でも見た映像もちらほらあるのですが、個人的には拡声器のみでもよかったんじゃないかと思いました。
天井に開いた穴に取り付けられた拡声器はまるで昔からそこに取り付けられていたような存在感。
どうやら以前Chim↑Pom展の時に開けられた穴だそうです。
地下ということもあり、まるで墳墓にいるような感覚に陥りました。
反響する声の様子も心地よくて、しばらくぼーっとしてしまいました。
こちらは予約いりませんが、僕が行った時は一人ずつ入るようになってたので、来訪時は時間に余裕を持って行ってください。こちら。

前回のKEN NAKAHASHIでのサウンドを収録したCDが売っていたので買いました。
ギャラリーの外からの環境音も取り入れた作品で、聴きながら当時の空気を感じられます。最高。
immeasurableというレーベルから出されたアートピースのように美しいCD+BOOK。
デザインは昨年のカミーユ・アンロ展のカタログも手がけたedition.nord。さすが。
限定盤ですがNADiffのオンラインストアでも買えるのでぜひ。こちら。


長らくお休みしてたのもあって、ここ1ヶ月で大量に見ました。
が、特に言葉にしたい展示が此れと言ってなかったので備忘録的に羅列。
遠藤麻衣x百瀬文「新水晶宮」@ TALION GALLERY
「みえないものをみる 」@ MA2 Gallery
「OKETA COLLECTON: A NEW DECADE」@ スパイラル
鈴木のぞみ「Light of Other Days ー土星の環」@ void+
Richard Serra: Drawings @ Fergus McCaffrey
青木陵子+伊藤存 変化する自由分子のWORKSHOP展 @ ワタリウム美術館
「古典×現代2020―時空を超える日本のアート」@ 国立新美術館
横溝静「あの日」@ WAKO WORKS OF ART
津田道子「トリローグ」@ TARO NASU
桑原正彦「heavenly peach」@ 小山登美夫ギャラリー
竹内公太「Body is not Antibody」@ SNOW Contemporary
高松次郎 / デイヴィッド・シュリグリー 「レンガと脚立とネオン」@ Yumiko Chiba Associates
「New Photographic Objects 写真と映像の物質性」 @ 埼玉県立近代美術館
駒井哲郎 銅版画展@ スタジオ35分
早川祐太「Shape for Shape」@ Art Center Ongoing
「トモトシ Archive 2016-2020」@ トモ都市美術館
メルセデス・ベンツ アート・スコープ2018-2020 @ 原美術館
ミヤギフトシ / Kiosk 砂と煙草 @ Utrecht
ヒストポリス - 絶滅と再生 - @ GYRE GALLERY
彼女たちは歌う @ 東京藝術大学 美術館陳列館
あしたのひかり日本の新進作家 vol.17 @ 東京都写真美術館
エキソニモ UN-DEAD-LINK @ 東京都写真美術館
文明と野蛮のアーカイヴ @ スクールデレック芸術社会学研究所