A'holic Selection10 "Ut pictura poesis 詩は絵の如く" 開催のお知らせ。

7/13より営業時間が18−24時に変更になりました。
日曜休みで、7/29-8/2,9-11は夏季休業となります。
しばらくアルコール消毒、マスク着用、換気、席数減はそのままです。予約も可。
第2・4木曜は会話厳禁の予約制です。
また、選書コーナーも一新。10回目になります。9月5日まで。
タイトルは「Ut pictura poesis 詩は絵の如く」。
古代ローマの詩人ホラティウスの『詩論』(Ars poetica)の一行より。
テーマは作品に潜むストーリー性や詩情に関して。
特に2010年以降、作品にストーリーを組み込む作品が増えてきました。
昨年も国立新美術館で「話しているのは誰?」という文学をテーマにした展覧会を開催しているし、ミヤギフトシ、清水裕貴、そして森栄喜が続々と小説を発表しています。
彼らの作品のストーリー性はそれ以前のストーリー性とは明らかに違っています。
例えばソフィ・カルの作品はそのテキストが事実であることに意味があるのですが、彼らの作品に付随するテキストは事実であることは特に意味がありません。
「ポスト・トゥルース」と言われる昨今ですが、まさにその豊かなあわいの世界が描かれているように思います。
清水祐貴さんとのインタビューで、そのことに触れると彼女が言った話が面白かったです。
70年代後半から80年代前半生まれの作家にこの傾向は顕著で、それは生まれてすぐにバブル崩壊、ベルリンの壁崩壊、ソヴィエト連邦崩壊、阪神大震災、地下鉄サリン事件、ノストラダムス、2000年問題、そして極め付けが9・11。
僕らは「世界の終わり」に生まれてから触れ続け、社会に出る時にその「終わり」からスタートしなくてはならなかった。
これは第一次世界大戦時に、シュルレアリスムやダダイズムが生まれた状況によく似ていると。
つまり、この「世界の終わり」に対して僕らは「ストーリーの再構築」が必要だと。
それが今の「ポスト・トゥルース」時代のストーリー性に繋がっているのではという話。
今後も色々考えていきたい問題です。
選書ラインナップは以下。
Sophie Calle Double Game (1999) VIOLETTE
Monika Sosnowska Tower (2015) HATJE CANTZ
Felix Gonzalez-Torres Double (2012) PLATEAU
ジョゼフ ・ コーネル コラージュ&モンタージュ (2019) フィルムアート社
リー ・ キット 「僕たちはもっと繊細だった。」 (2018) 原美術館
久門剛史 「らせんの練習」 (2020) torch press
池田慎 「あしたの品々 x 日用品の詩学」 (2020) 西脇市岡之山美術館
柏原えつとむ 「THIS IS A BOOK」 (1970)
オノ ・ ヨーコ 「グレープフルーツ ・ ジュース」 (1998) 講談社
古橋悌二 「メモランダム」 (2000) リトル ・ モア
内藤礼 「空を見てよかった」 (2020) 新潮社
ミヤギフトシ 「new message」 (2013) torch press
森栄喜 「Letter to My Son」 (2020) KEN NAKAHASHI
清水裕貴 「ここは夜の水のほとり」 (2019) 新潮社
アロイジウス ・ ベルトラン 「夜のガスパール」 (1991) 岩波書店
星野太 「崇高の修辞学」 (2017) 月曜社
谷川渥 「芸術をめぐる言葉」 (2000) 美術出版社
谷川渥 「芸術をめぐる言葉 II」 (2006) 美術出版社
「ねじまき鳥クロニクル」 (2020)
さて、料理も一新。夏だけ洋風w
グリーンカレー、コーンライス、ラタトゥイユ、ポテサラ、ピクルスです。


そしてMITOSAYAの新作も入荷しました。飲み比べセットもあります。

夏限定メニューも。
冷酒。その時々のもの。

モヒート復活。

大阪名物ミックスジュース。

ぜひ!