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原口典之 wall to wall @ √K Contemporary

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コロナの影響でほとんどの美術館が閉まってたりイベントも中止になったり悶々とした日々が続きますね。。。
そんな中今月やってた展覧会の観覧録。

原口典之 wall to wall @ √K Contemporary
「見えてくる光景 コレクションの現在地」@ アーティゾン美術館
VOCA展2020 @ 上野の森美術館
アーリー90'S トーキョーアートスクアッド展 @ アーツ千代田3331
「数寄景ー日本を継ぐ, 現代アートのいまー」@ 日本橋三越本店
五月女哲平 our time @ AOYAMA MEGURO / void+
ヴォルフガング・ライプ展 @ KENJI TAKI GALLERY
PTA @ タタブックス
尾行—不在の存在/存在の不在 | 大垣美穂子 佐藤雅晴 @ KEN NAKAHASHI


中でも凄かったのが表題にもなってる√K。3月に神楽坂にひっそりオープンしました。
作品は正直ふーんなんですが、空間が凄すぎ。一体なんなの。。。
地下から3階、屋上まで都内最大級ぐらいのギャラリー空間では。吹き抜けもあり。
今後の展示も楽しみです。

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1月にリニューアルオープンした元ブリジストン、アーティゾンも凄かった。
次回の現代美術展の時に行こうと思ってたのですが、友人に勧められて。
あと、この時期に開いてる貴重な美術館というのもあって。
当初予約制って面倒くせーって思ったけど、今回それが功を奏しましたね。
初っ端のマネからやられた。
その後のセザンヌもジャコメッティも、青木繁に至っては代表作ほぼあるし。
古代彫刻と現代彫刻が一緒に並べられてる展示も最高に贅沢だった。

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VOCAは去年が良すぎたかも。
今年は賞をとったNerhol、黒宮菜々も良かったけど、個人的には高山夏希が良かった。
って今ググったらavexと契約しててびっくりしたw

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3331の90年代展は結構期待してたんだけど、規模が小さくて残念だった。
やっぱりどうしてもギンブラート中心になっちゃいますね。
村上隆の若かりし日のインタビューが良かった。

三越の数奇景は好きな作家が何人か出てたけど、やっぱ寄せ集めでしかないですね。
下の階では日比野克彦展もやってたらしいけどそっちは見ず。
三越、現代美術頑張ってますね。

青山|目黒とvoid+でやってた五月女哲平の展示は、前者の絵画は良かったけど、後者の映像は謎。
void+の新しい空間が見られたのも良かった。

ライプはノーコメント。。。

タタブックスは前から行きたかったので。
知人の展示がやってて、展示空間まで急な梯子が凄かった。

最後にKEN NAKAHASHI。
佐藤さんの一周忌に合わせて。
今Callingを観ると彼の不在も合わさって、本当に胸が締め付けられた。
ドイツ時代のアニメーションも見られた。

一周年記念イベントのお知らせ。

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来たる4/1にA'holicは丸一年を迎えます。
なんとかやってこられたのも皆様のお陰です。
ということで、ささやかながら一周年記念イベントをご用意しました!


【Event 1】
とんちピクルスLIVE #2 @ A’holic

とんち20200417_01

福岡在住の松浦浩司によるソロユニット、とんちピクルスによるA’holicに於いて2回目となるライブを開催します。

日時 2020年4月17日(金) 19時開場 20時開演
席あり2500円 (前売のみ)
前売立ち見2000円
当日立ち見2500円
*別途ワンドリンクオーダーお願いします。
ご予約・お問合せ info@aholic.tokyo

皆様お誘い合わせの上是非是非ご参加下さい!


【Event 2】
串カツNIGHT @ A’holic

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大阪の母KUMIKOが串かつをひたすら揚げるイベント。 一夜限りのメニューとなります。
日時 2020年4月18日(土)
一本 200円、 三本 500円也。二度漬け厳禁!
*別途ワンドリンクオーダーお願いします。


3/19より新メニューが始まってます。

まずは一汁三菜定食。
筍ごはん、しじみ汁、スナップエンドウのお浸し、筍の土佐煮、ブロッコリーのツナ和え。
いつも以上に地味、もとい滋味深い定食w
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そしてBar専用チョコレートに新味「スモーキー」が登場しました。
ピーティなウイスキーとのマリアージュがオススメ。
それに伴い「リコリスアニス」は生産終了となりました。
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引き続きよろしくお願いします!

A'holic Selection08 "DISCOrd! DISCOrd! DISCOrd!" 開催のお知らせ。

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3月19日よりA'holic Selection#08を開催します。
第8回は「DISCOrd! DISCOrd! DISCOrd!」と題して、表現に潜む歪みをテーマに選書します。
展示予定書籍は以下。

KADER ATTIA SACRIFICE AND HARMONY (2016) KERBER

GREGOR SCHNEIDER unsubscribe (2015) Zacheta

PIERRE HUYGHE (2019) SERPENTINE GALLERY 他

KOHEI YOSHIYUKI The Park (2019) YOSSI MILO

クシュトフ ・ ウディチコ展 (1999) 広島市現代美術館

ドリス ・ サルセド展 (2014) 広島市現代美術館

志賀理江子 「螺旋海岸 album」 (2013) 赤々舎

荒木経惟 「センチメンタルな旅 冬の旅」 (1991) 新潮社

羽永光利一000 (2017) 一000BUNKO

太田三郎−此処にいます (2019) 岡山県立美術館

ダムタイプ 1984 2019 (2019) 河出書房新社

目 非常にはっきりとわからない (2019) 千葉市美術館

DOMANI ・ 明日 2020 (2020) 文化庁

ART PROJECT KOBE 2019 TRANS- (2019) TRANS-KOBE 実行委員会

アートという戦場 ソーシャルアート入門 (2005) フィルムアート社

大山エンリコイサム 「ストリートアートの素顔」 (2020) 青土社

Casa BRUTUS 2020 年 3月号 バンクシーとは誰か? (2020) マガジンハウス

SWITCH 2020年3月号 コム デ ギャルソン オーランドー (2020) スイッチ

美術手帖 2020 年 4 月号 「表現の自由」 とは何か? (2020) 美術出版社


是非お越しください!

A'holic (エー・ホリック)
東京都新宿区新宿3-11-1 高須ビル3階
*新宿3丁目駅C-6出口より徒歩1分

tel & fax 03-6273-0132
mail info@aholic.com
web http://aholic.tokyo
IG @aholic_artlibrarycafebar
twitter @Aholic_tokyo

19:00-25:00 3/29, 4/7, 8, 9, 16休
*急な変更はtwitterをご確認ください。

地点「罪と罰」@ 神奈川県立青少年センター



各種イベントが中止・延期になる中、奇跡的に上演された地点の新作!
なんとサンクト・ペテルブルグにある国立ボリショイ・ドラマ劇場からの依頼で制作されたという本作。
しかも題材はあのドストエフスキーの「罪と罰」!
もう期待するしかありません。如何しようも無い。
しかし本場のロシアから依頼を受けるなんてすごいとしか言いようがない。
この演目は、日本で地点メンバーによる公演後、国立ボリショイ・ドラマ劇場のレパートリーとして現地の俳優たちによって演じられていくようです。それはそれで観てみたい。

さて、今回何と言っても嬉しかったのが、河野早紀さんが復活してること!
一体いつ以来なんだろうか。。。
やはりあの独特の存在感は唯一無二。
いつ以来なんだろう。。。産休かなんかだったのかな?今回だけ特別?
個人的にはまた今後も河野さんを観たいです。
今回やっぱり素晴らしかった。泣けた。
ただこの時期に咳の演出はどうかとw
そして今回はなんと11人も俳優が出てます。
河野さん入れていつもの7人に加えて4人の客演。
スヴィドリガイロフ役の岸本昌也さんは前回の「三人姉妹」でも出ていて、この人は本当に素晴らしいと思います。
声が少し高くて地声でめちゃくちゃ通るし、所作がとても美しい。
今回、まさにその両方が遺憾無く発揮されてました。
それにしても、これだけ演者が多いと地点のポリフォニーが増大していてもう大変笑
あらゆるセリフが他の演者のセリフに干渉して、誰が誰かごっちゃになる様は圧巻。
役柄は皆それぞれあるけれど、それが溶け合う瞬間が多々あって、それがたまらない。
そして、その溶け合いとは裏腹に、役者同士が指を指しあったり、石田さん演じるルージンが誰か(自分も)を名指す時にいちいちする一連の動作など、アイデンティファイする場面もあったりで、いつもながらかなり複雑な構造になってます。
僕はドストエフスキーが大好きだし、特に「罪と罰」は初めて読んだドストエフスキー作品で、あまりの面白さに衝撃だったのもあって、個人的に好きなラスコーリニコフとポルフィーリイの鬼気迫るやり取りをもっと観たかったな、というのはありました。
今回はそこよりもむしろ、ラスコーリニコフの歪んだ倫理観が強調されてる気がしました。
舞台装置や衣装も素晴らしかったけれど、なんだかもう一捻り欲しかったかな。
同じくドストエフスキーの「悪霊」をやった時のような、演者を苦しめる雪や走り、柔道のような衣装による一本背負いなど、そういう捻りが今回少なくて、結構シンプルだったので。
とはいえ、地点とドストエフスキーが再び観られて感無量。
こうなったら「白痴」、「未成年」、「カラマーゾフの兄弟」と、ドストエフスキー5大長編を極めてほしいところ。。。
代表の三浦さんも京都のロームシアターの芸術監督に就任されたことだし、ますます活躍が楽しみすぎます。
例の問題も心配だけれど、次回作(10月のKAAT?)も期待しております。ついていきます!
ちなみにこの演目はこのあと京都へ。3/20-22の3回公演。関西の方はぜひ!こちら

「ねじまき鳥クロニクル」@ 東京芸術劇場プレイハウス


マームの藤田さんが関わってるってことで行きました。
そもそも大好きな村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」だし。
しかし蓋を開けたら、藤田さんはあくまでサポートで、メインはイスラエルのインパル・ピント。
やはり藤田貴大の「ねじまき鳥」観たかった。。。
とはいえ、あの長大な物語をほとんど余すことなく取り入れてたのは感心しました。
内容も、歌にダンスに演劇に、インタージャンルな内容でそれはそれで楽しめました。
興味深かったのは、主演が二人いて、二人とも全然似てないところ。
主人公の岡田トオルは誰でもあり得るという隠喩なのかな。
確かに彼って主人公なんだけど没個性的ですもんね。
村上春樹作品の主人公って大体ヒロイックな人いないけれど、この人は特に。
二人のくんずもつれつのパフォーマンスはすごかった。
そして僕的白眉は吹越満演じる間宮少尉。
あのノモンハンの語りどうするんだろう、とこの演目で一番気にかかってたパートで、見事にあの超長ゼリフを動きも含めて演じられててすごすぎた。読むだけでも大変なのに!しかも途中逆さになってたりしてたし笑
あと音楽も大友良英で、3人のみで演奏されててただただすごい。
オケピが舞台に向かって右にあって、そこもちゃんと観たかったな。
ちなみにこの舞台は新型コロナの影響で途中で中止になってしまいました。。。
前半で観ておいてよかったけど、後半の人は御愁傷様です。
本当に何があるかわからないですね。。。
藤田さんはこの夏マームで伝説の「COCOON」を再演とのことで大期待してます!楽しみ!

ピーター・ドイグ展 @ 東京国立近代美術館

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新型コロナウイルスの影響で次々と休館してしまう美術館たち。。。
国立に始まり、今やほとんどが休館状態。
行きたかったイベントも中止や延期で悲しい限り。
会田誠さんじゃないけど、「現代美術の展覧会なんて混むわけないだろ‼︎」。
そんな展覧会の一つ、ピーター・ドイグ展です(オイ
2/26に始まり6月まで会期があるのでいつでもよかったんですが、後述の工芸館にも行きたかったので、休館前日の28日に行ってきました。
ドイグのトークもあったのに中止とか残念すぎますね。

さて、ドイグですが、そもそもそこまでちゃんと見たことないし、正直そこまで興味なかったんですが、実際に見てみると凄まじい絵画でした。これは真似できない。
世代的にはデミアン・ハーストらと同じYBA世代。
同時期にロンドンにいながら、彼らの活動には与せず、独自の道を歩んできました。
カタログや画像では再現不可能な絵画。
画家自身「絵を描く過程で、わたしは自分自身を失っていくのです。」と語るように、我々観客も、彼の絵の中に埋没し、迷子になり漂流する。
絵の中に例え人物が描かれていても、それが主体とは限らず、どこをも起点にできず、観客の視線はただひたすら画面上を滑り続けます。
見ても見ても見尽くせない不思議すぎる絵画たち。
特にそのディテールにやられました。
写真撮りまくったのでいくつかアップします。

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もうどういうプロセスで描かれてるのかもわからないし、絵の具の乗せ方が絶妙。
これだけたくさんの色を使っていながら、決して画面がうるさくならないバランス感。
作品を前にすると物凄い没入感です。
水辺を描いたものが多いのも特徴で、丸山直文さんとかも影響受けてるんだろうなぁ。
そしてモチーフの選び方や描き方も面白い。
なぜかコルビュジエが現れたり、人が溶けてたり、ビール箱が抽象化されてたり。
このコルビュジエの「コンクリートキャビンII」(1992)を描くために、ドイグは写真ではなく、ビデオを使って木々の中からユニテを撮影してそれを元に描いたというエピソードがとても興味深いです。
「目は決して『静止画』を見ることはないのです。」
そう、絵や写真は確かに静止しているかもしれないけれど、僕らには身体があり思考があり視線があるので、どうしても眼に映る像は動画になってしまう。当たり前だけれどまさに目からウロコでした。
ドイグの絵を見ている時のこの止めどなさはまさにそのことを証明しているようです。

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近年はトリニダード・トバゴに移住していて、以前の絵とは明らかに何かが違ってます。
同じくトリニダード・トバゴ在住のクリス・オフィリとも親友ってのがアツイ。
いつか二人展見たいです。
それはともかく、驚きなのがこの展覧会に何点か2019年、去年の作品も出品されてること。
本当に過去から現在まで辿れる充実した展覧会。
そして面白かったのが最後の、映画の上映会のために描いたポスターたち。
一枚一枚の絵の面白さももちろんですが、映画を思い浮かべながら見れるので楽しかった。
ゴダールから小津、たけしまで。

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とっても充実した展覧会で超オススメ。
ひとまずは3/15まで休館で、開館後は6/14まで。こちら

そしてこの美術館はコレクション展も充実してるので全部見ると本当に疲れる。。。
今やってる北脇昇とバウハウスの展示は本当に必見。
北脇昇は以前蔵屋美香さんのトークの中で、最も戦時中の空気を的確に描いた作家と称してたので、まさに今、オリンピックを目前に控えたタイミングで開催されてるのは示唆的でした。
そしてそのトークの中で挙げてらっしゃった1937年の作品「空港」は、楓の種子を飛行機になぞらえた作品で、まるで戦闘機のように漂う様はとても不穏。実際の楓の種子と展示する力の入れよう。
他にもここまで北脇昇の作品を通覧することがなかったので新鮮でした。

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バウハウス展は、去年が開校100周年というのもあって、色んなところでバウハウス関連展示がやってましたが、今回見た展示はその中でも最も面白かったかも。
日本におけるバウハウスの需要のされ方にスポットを当ててるんですが、驚いたのが吉岡堅二が1931年の作品「椅子による女」で既にミースのカンティレバーの椅子と思しき椅子に座った洋服を着た女性を描いてる!
他にも古賀春江とパウル・クレーの対比や、マルセル・ブロイヤーのワシリー・チェアーの後ろにカンディンスキーの絵を掛けるとかもう最高すぎる。

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そして常設展も毎回発見があるんだけど、めちゃくちゃ驚いたのが下の作品。
誰の作品かと思いきやソル・ルウィットだった!こんな作品あるんや!
あとはロバート・スミッソンのスパイラルジェティのドキュメンタリーとかも興味深かった。

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「パッション20 今みておきたい工芸の想い」@ 東京国立近代美術館工芸館
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この夏金沢に移転してしまう工芸館。
これまであるのは知ってたけど一度も立ち寄ったことがなく、移転前に行っておきたいなーとギリギリまで引き延ばしてたら、今回のコロナ騒動で閉館が早まってしまい、最終日駆け込みで行ってまいりました。
いやぁ、本当に美しい建物ですね。今後どうなってしまうんでしょうか。。。

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そして今回の展示の間違いなく白眉は鈴木長吉による「十二の鷹」(1893)でしょう。
同年のシカゴ万博に工芸ではなく美術部門で出されるべく作られた超力作。すごい。

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あとは、今はなき新宿三越のポスターや四谷シモンまであるのが驚き。
基本的に美術的オブジェっぽい工芸に興味がないので他はほぼスルーでした。
あと展示品ではなく調度品として柳宗理のバタフライチェアやアールトまで名作椅子が何気なく置かれてるのにもびっくり。
夏の金沢にできる予定の国立工芸館も楽しみです。

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それからこちらも休館となってしまった東京都美術館でやってる「ハマスホイとデンマーク絵画」にも行ってきました。写真撮るの忘れてた。。。
日曜美術館で紹介されたので混んでるかと思ったけどそうでもなかった。
まだコロナ休館のアナウンスもなかった平日だったからよかったのかな。

2008年に西洋美術館で開催された際行けなくて悔しい思いをしたのを思い出します。
ちなみに当時は「ハンマースホイ」という表記だったのが今回「ハマスホイ」となってます。
よりデンマーク語に近い発音なのかな。
中身は、前半が同時代のデンマーク絵画で、後半がハマスホイ40点という構成。
それにしても、ハマスホイもそうなんだけど、全体的にこんな絵誰が買うの?という謎な絵のオンパレード。
漁師の絵とかはなんとなくわかるんだけど、警報に戸惑う主婦の絵とかマニアックすぎるw
全体的にトーンも暗め。北欧の薄明の影響が如実に出てるのが面白い。
ハマスホイの絵画も、実際に見てみると不思議な筆致でどこかボナールを連想させる。
似たような筆致なのに、後者の彩りを考えると、ハマスホイのくすみは異常。
どこかノイズのある映像というか、リングの貞子の映像に近い不気味さを漂わせてます。
今回のポスターにもなってる妻イーダの後ろ姿を捉えた作品がやはり華なんだろうけど、僕は誰も描かれてない、ただ無人の部屋を描いた作品がとてつもなく好き。
無人→有人→無人というプロセスを辿っていて、最初の無人はただただ部屋のポートレートなんだけど、有人を経た無人の部屋は、どこか人の気配が漂っていて、本当に引き込まれます。
特に全てのドアが開いていて、開いた先にどんどん視線が誘導させるような作品は凄すぎた。
休館は3/16までで、とりあえず会期は3/26まで。まだ間に合います。ぜひ。

渡邉洵「リュウの首を補完する」@ 四谷未確認スタジオ/「 EDITION BOX -VIDEO WORKS as MATERIAL-」@ HIGURE 17-15 cas

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昨年のクリスマスにTwitterで流れてきた都内のオルタナティブスペースマップ。
こんなにあるんや!
この中で行ったことあったのはオンゴーイング駒込倉庫ASAKUSAのみ。
まだまだ奥深いぜTOKYO!

ということで、店から一番近い四谷未確認スタジオに行ってきました。
名前からして怪しい笑
到着して衝撃!銭湯!
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そう、元銭湯を自分たちで改修したスペース。
改修といってもSCAIのように、ガチガチにホワイトキューブにしてないゆるい感じがいい。
男湯はサロン、女湯はギャラリーです。
サロンの下駄箱もそのままギャラリーや本棚になってたり。
下駄箱にはなぜか古道具もあって、いくつか買ったら土囊袋で渡されました笑
女湯では渡邉洵の個展がやってました。
いわきの石炭化石館から炭坑夫が抜け出してきて、200キロくらい歩いて上野の国立科学博物館に行くという映像と、石炭と塩で描いたでかい絵画が展示されてます。
映像のタイトルが「Eureka」となっていて、これはアルキメデスが風呂に入ったとき、浴槽に入ると水位が上昇することに気づき、上昇した分の体積は彼の体の水中に入った部分の体積に等しいとわかり、"Eureka! Eureka!"と2回叫んだというエピソードからきてるらしくて、映像の最初と最後に風呂場のシーンがあります。
この展示は終わっちゃったけど、結構定期的にやってるようです。
ウェブサイトもあるけど更新されてないのでTwitterで確認するのが一番。
スペースとしてめちゃくちゃ面白いのでオススメ。四谷三丁目駅からも近い。入場料500円。
サロンは土日のみ緩くやってるそうです。ビールなんかも出るみたい。
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そしてもう一つ、日暮里にあるHIGURE 17-15 casへ。
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ここでは「EDITION BOX -VIDEO WORKS as MATERIAL-」という展示がやってました。
これがめちゃくちゃ面白かった!
映像をどうやって売るかというのがテーマになってる展覧会で、映像ってそもそもモノではないから、売るときにデータになっちゃうわけだけど、それだと味気ないし作品感がないので、映像作家は箱とか仕様とかをめちゃくちゃ凝ったりしてるんですよね。
映像作家の友人とかもいるし、なんとなくそれは知ってたのだけど、実際こうやって、コレクターの人に渡す前の状態をこれだけの数見られるのはとても新鮮。
中には宝箱みたいになってるのや、本のようなもの、いろんな仕掛けがある。
中でも面白かったのが、ファミコンになってる映像作品。
そうか、これも映像だったのかという気づきと、実際操作できることの楽しさ。
まあ、操作といっても、ボタン一押しで落ちるマリオやすぐに積んじゃうテトリスとか笑
お話聞くと、実際映像作家さん自身どうやって売るかを悩んでる人が多いらしく、今回の展示は映像作家さんたちが他の作家さんがどうしてるのかを知る機会でもあって、来場者の多くが映像作家さんなんだとか。
3/3までやってるので興味ある人はぜひ。

上野の美術館からSCAI経由で歩いたんだけど、このエリアって色んな不思議なお店があって楽しい。
途中で岡倉天心の生家跡地があって拝んできました。
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また色んなオルタナティブスペース回りたい所存です。
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