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風の教会 by 安藤忠雄

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2007年のオリエンタルホテル廃業に伴い、そのままクローズしていた安藤忠雄の風の教会が、六甲ミーツアートに合わせてオープンするということで行ってきました。
大阪の光の教会と北海道の水の教会と合わせて安藤教会三部作っていうらしいです。
最近安藤さん商業施設多いけど、やっぱ教会とか美術館とか俗から離れた空間作ると抜群ですね。
それにしてもここに展示してあった八木良太さんの作品が最高に良かった。。。
ライヒを思わせるクラッピングが会場に響き渡ってました。
正面にはビデオテープを巻いて作ったでっかい球。地中美術館のデ・マリアを思わせますね。

ちなみに六甲ミーツアート自体は非常に微妙でした。。。作品のレベルがやばい。
あとは久門剛史さんの作品が良かったかなぁ。
六甲ミーツアートは11月23日まで。
次回も風の教会が使われるかわからないので、見たい人は今のうちに見といた方がいいかも。
今後この建築はどうなっちゃうんでしょうか。

それにしても自分安藤忠雄の建築見過ぎ。。。
今まで見たやつ。他にも色々あるけど。
フォートワース現代美術館
小篠邸
本福寺水御堂
靭公園の住宅
ヴィトラ
地中美術館
狭山池博物館
住吉の長屋
安藤忠雄建築研究所
光の教会

米国行脚2015 まとめ

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ここ数年僕がどハマりしたものにgleeがあります。
2009年から放送され、この春終了したアメリカドラマです。
高校の合唱部の話で、テーマは「負け犬」でした。

前回2004年に訪れたニューヨークには正直言っていい思い出がありません。
MoMAやニューミュージアムやギャラリーが閉まってたとか以前にニューヨーカーたちのあまりの冷たさに仰天しました。
あれから11年、今回訪れたニューヨークはあの頃から驚くほどの変貌を遂げていました。完全にいい意味で。
以前訪れた際、ニューヨーカーから「sorry」という言葉をもらった記憶がほぼありません。
ニューヨークで「sorry」は負けを認めた証となる言葉。
それを言った瞬間に、裁判になった時に圧倒的に不利になるのでタブー。
現地の人からそう教わって、僕も気をつけて「excuse me」と言うように気を張っていました。
しかしどうしたことか、今回の旅の途中、何度も彼らから「sorry」という言葉が発せられました。

NYはご存知2001年のテロがあり、さらにリーマンショックを経験しました。誰もが認める敗北です。
それを通ったことで、彼らに大きな価値転換をもたらしたように思えます。
冒頭のgleeなんてそれまでのアメリカで通用しないテーマです。
それまでのアメリカはひたすら勝ち続けなければならないというパラノイアにかかっていたように思えます。
それが圧倒的な「負け」を経験し、いよいよ気づいたんじゃないでしょうか。「誰もが負けを抱えてる」ことに。
gleeはまさにそこを描いています。
今回二度目のニューヨークで、本当にいい街になったとつくづく感心しました。
何度でも訪れたい街の一つです。

gleeでは様々な音楽が登場しますが、ミュージカル音楽もその中でかなり歌われています。
ということで最終日にブロードウェイのミュージカル「レ・ミゼラブル」を観てきました。
以前訪れた際も見ましたが、やはりブロードウェイのミュージカルは圧巻。
ロンドンでも幾つか観たけど、正直格が全然違います。どれ見ても感動しますね。
何個も見たかったけれど、全然時間が取れず、見たのはそれだけ。「Wicked」とかも見たかった。
今回の旅ではセントラルパークすら踏み入れてません。。。辛い。
ちなみにチケットは、タイムズスクエアにあるtktsで当日半額チケットに並んでゲットしました。
昼の部は10時から、夜の部は15時から発売開始で、その日あるチケットが電光掲示板に出てます。
Wickedは開演の2時間半前に直接劇場で抽選があるとのこと。
スタッフに紙をももらって名前を書いて渡すだけ。2時間前には発表があり、半額で当日券がゲットできるとか。
今度来た時は必ず!

ところで今回初めて海外で運転しました。
実はライトの落水荘も行く予定で、夜行バスでピッツバーグまで行って、街中のレンタカー会社まで行ったらナビがないと言われて、悩んだ挙句諦めました。初海外運転でナビないとかさすがに無理です。。。しかも左ハンドル右車線やし。ということで落水荘は次回。
やはり車は空港のでかいレンタカーセンターで借りるべきです。
実際乗ったのはテキサス。
借りたのはダラス空港のHertz。日本語で予約もできます。こちら
保険は怖いので全部つけました。1日借りて120$ぐらい。借りた車はトヨタのカローラ。
乗捨てもオプションで可能ですが、かなり高かったので、帰りもダラス空港で返しました。
運転は、最初どうしても右に寄ってしまい焦りましたが慣れればなんとか。
アメリカの道は広いし、日本みたいに皆きっちり運転してないので、なんとなくこっちも気分が楽。
しかも高速も無料で、途中道間違えてもすぐ復帰できちゃうので日本より楽かも。
あと初めてモーテルというものに泊まりましたが、どれもめっちゃ安くて素晴らしかった。
クイーンサイズベッドにお風呂もついて部屋も広いのに一人5000円以下。最高でした。

今回の旅は、大学からの相棒と二人だったのはでかい。
こんな無謀な旅に着いてきてくれた彼には感謝です。
あとは、色々世話してくれたジョンキにも感謝。
次回はシカゴあたりか西海岸かなぁ。いつになるかわからないけど、行きたいところがいっぱい。
やはりアメリカはデカイ!

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Jungki Beak 'Revelation' @ Doosan Gallery New York

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ロンドン時代からの友人ジョンキの個展に行ってきました。こちら
というか、このNY旅行のきっかけは、彼がこの夏から半年間NYに滞在しているのが大きかった。
彼と出会ってもう10年近くなるけれど、戦友に近い思いがあります。
そんな彼のNYでの初個展。見逃さない手はありません。

それにしても韓国のアートに対するサポートはすごい。
今回彼が展示してるスペースは韓国企業がオーガナイズしていて、かの有名なPACE GALLERYの斜向かいという凄まじい立地にあって、さらに近くにはスタジオと住居まで用意されている。渡航費も支給され、立派なカタログも制作されていて、本当に手厚いサポートです。
日本もイセ食品がやってるのがあるけれど、レジデンスや住居までは用意されていません。
まあ、「隣の芝は青く見える」っていうのもあるけど、それにしても韓国はすごい。

展覧会はロンドン時代の懐かしいものから、最新作まで。
最新作のひび割れた粘土にワセリンが塗り込められてるのは面白かった。
この前に韓国でやってたのは、壁一面だったのでそっちを見てみたかったけれど。
また、ろうそくの火を電気に替えて、卵をあっためるインスタレーションも面白かった。
ちょっと儀式的すぎるところもあるけれど、彼の作品はどれもどこか笑えるところがあって好きです。
実際卵は展覧会後に孵化して、現在飼育中です笑

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ここからはチェルシーにあるギャラリー特集。
星の数ほどあるので厳選したギャラリーたち。もうどこも美術館クラスに広すぎて、本当に疲れた。
ロンドンでも空間凄かったけど、NYは桁外れです。やっぱすごいわ。

Roy Lichtenstein @ Gagosian Gallery

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今更リキテンスタインかよ、と思いつつ行ったらめちゃくちゃ良かった。
1987年12月に伝説のギャラリーレオ・カステリで開催された展覧会の再現。
当時の指示書そのままに壁画が完璧に再現されてて圧巻。めちゃくちゃでかいです。
というか、展覧会をそのまま再現するなんて、もはや商業ギャラリーの域を超えてますよね。。。
最近昔の伝説的な展覧会を再現するのが一つのトレンドではあるけれど、ギャラリーでやっちゃうのがすごい。
そしてどの作品も本当に素晴らしかった。あっぱれです。


Dan Flavin/Godon Matta-Clark/Wolfgang Tillmans/Isa Genzken @ David Zwirner

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もっとも頭がおかしかったのがこのギャラリー。
とにかくでかい。スペースいくつもある。やってる展覧会もいちいちおかしい。
もう本当に凄かった。

まずはダン・フレイヴィン。この旅では何度も観ていていい加減食傷気味ですが、展示すごすぎ。
仮設壁のレベルが半端なくて、壁ごと作品になってる。マジで美術館クラス。
上ではゴードン・マッタ=クラークのドローイング。初めて見るものばかりで興味深かった。
そして何と言ってもティルマンス。
こちらは1ストリート隔てた別の棟でやってるんだけど、このギャラリーに移籍して一発目の個展ということで気合入りまくり。
こないだまでやってた国立国際の展示はこの展示のためのプレって印象までしたほどの勢い。
こちらの方が国立国際より断然良い展示になってたし、やっぱり国立国際はマケットだったのかしら。
美術館をマケットとして使って、ギャラリーの展示を本番に据えるなんて中々考えられないけど、ここならありえる話。
展示の緊張感がものすごくて、とても刺激的でした。
そして隣のガレージみたいなところではイザ・ゲンツゲン。正直何が良いのかわからなかったし、途中道端で実際こんなの俺にでもできるぜと言わんばかりにマネキン使った匿名のインスタレーションとかあって、さすがNYですね。


Christian Marclay @ Paula Cooper Gallery

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ドローイングと映像インスタレーション。
ドローイング全然面白くないのに、インスタレーションが半端なく面白かった。
漫画の効果音がひたすら洪水のように登場してきて、いつまでも見ていられる作品。素晴らしい。


Sarah Sze @ Tanya Bonakdar Gallery

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相変わらずサラ・ジーワールド全開だけど、これに一点一点プライスリストつけてるギャラリーすごい。
どこまでが一点なんだって感じですが、ちゃんと表もあってびっくりです。
どうやって運ぶんでしょうか。。。


結局15前後回りましたが、本当に面白かったのはこれぐらいかな。
大御所で言えばPace GalleryのChack CloseやHauser & WirthのMike Kellyなんかもありましたが、どちらも微妙。
前者はもうクリエーションの陰りが半端なくて観ていて辛い気持ちに。
後者はもともと得意な作家じゃないんですよね。展示空間が桁外れにでかかったなぁ。。。
日本人ではFergus McCaffreyで野村仁と、Jane Lombardで金氏徹平がやってました。

以下は他に回ったギャラリーの備忘録。

Elias Sime @ James Cohan Gallery
michael krebber @ Greene Naftali
Josh Smith @ Luhring Augustine
Walter Swnnen @ Gladstone Gallery
La Monte Young Marian Zazeela Jung Hee Choi @ Dia: Chelsea
Robert Overby @ Andrew Kreps Gallery
Billy Childish @ Lehmann Maupin
Morgan Fisher @ Bortolami


最後にうんと北に上ってグッゲンハイム。
こちらでは現在ドリス・サルセドとアルベルト・ブッリが同時にやってます。
といっても、ブッリの展覧会が始まったのが9日で、サルセドの展示が終わるのが12日なので、かぶるのは4日のみ。この間を逃さないように狙いました。今回NYで美術館の展示としてはめぼしいのがこれのみ。MoMAやニューミュージアムもいいのやってれば言うことなしでしたが、まあコレクションで十分満足でした。

というわけでグッゲンハイム。こちらは二度目の来訪。
螺旋の展示回廊にはブッリ。その途中の部屋でサルセドという凄まじい構成で、二つの強烈な世界観を行き来するのは中々スイッチの切り替えが大変でしたね。
サルセドの展示は花のカーペットや机のインスタレーションなど広島で観たものもあったけれど、家具を組み合わせた彫刻や、シャツにボルトが貫いてる作品なんかは改めて痛々しく見入ってしまいました。
天井に屋根瓦(?)が貼り付けられてる作品は地味に大掛かりで衝撃でした。
それに対してブッリは今回ほぼ初見。
イタリアではフォンタナに並ぶぐらい有名ですが、日本ではそこまで知名度ないんじゃないかと。
そういう作家って結構いて、日本でも人気のある作家とそうじゃない作家の境目ってなんなのか不思議です。
アメリカで言えばチェンバレンやフランケンサーラ、スティルあたりがそうかもしれません。
スペインでいうタピエスのような立ち位置でしょうか。
画面の中で本当に色々なことをしていますが、鉄の作品と白亜の作品は見とれるほど美しかった。
麻の作品がブッリの代名詞っぽいですが(今回グッズのバッグになってた)、そちらはあまり。
でも全体を通してどういう作家なのかいまいち掴みきれませんでしたね。
しかしブッリをこれだけ通して見られるのは中々ないので、観れて良かった。
それにしても河原温の展示もやっぱりみたかったなぁ。。。
サルセドの展示は終わってしまいましたが、ブッリの展示は1月6日まで。こちら

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Whitney Museum of American Art by Renzo Piano

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2009年の開園以来NYの観光地として大人気なのがハイライン。
廃線になった高架貨物線路を利用した空中に浮かぶ1マイルに及ぶ道。
こういう都市計画って本当に上手いなと思います。
日本は隙間恐怖症かってぐらい都市に空き地があったら商業施設で埋まってしまって、人が単純にリラックスできるところが少ないですよね。
NYはセントラルパークもあってハイラインもあって、市民の憩いの場が確保されてる。
梅田の北ヤードも商業施設じゃなくてこういうなにもない空間にしてほしいなと思ってます。

それはさておきハイライン。
最終日になってようやく歩くことができました。
チェルシーから入ってひたすら南に歩くと、ゲーリー、ヌーベル、坂茂の建築群が見えます。
さらに歩いた終点に、この春オープンした新しいホイットニー美術館があります。
さすがの人気でチケット待ちの行列が外まで並んでました。
中へ入ると最上階へ。NYの摩天楼が一望できる素晴らしい場所。
各階に外に出られる場所が確保されていて、美術館という機能にさらに一枚上乗せしていますね。
以前のホイットニーは薄暗い印象しかなかったけれど、新しいホイットニーは物凄く明るい。
美術館としても、コレクションがやはり異常。
この美術館はアメリカ美術専門ですが、発表された場所がアメリカだったらオッケーなのか、草間彌生や河原温なんかもありました。
金曜と土曜は夜10時までやってるので、屋上からまた違う景色が見えそう。
ちなみに月末からステラの回顧展がやるみたいで、企画展示室はクローズでした。


さらに南に下るとワールドトレードセンターがあります。
もう大分完成していて、ミュージアムなんかはオープンしてました。
全部完成するのはいつごろなんでしょうか。
まだまだNYは進化中です。

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Donald Judd's Home and Studio

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NYにカムバックしてもジャッドです。
ってことで彼のNYでのアトリエ兼住居に行ってきました。
ソーホーにあるビルをまるまる使っちゃってます。
ここも予約のみ。こちらから。
2013年の開館以来予約が殺到。開館当時は半年先まで予約で埋まっちゃったとか。今はそんなことはないものの一ヶ月先ぐらいまでは普通に埋まってます。

予約した時間にビルの一階に集合。ここは予約なしで誰でも入れます。
ツアーは2階から。
2階はダイニング。家具にも強いこだわりが目に見えます。
キッチンの食器棚や机も全部ジャッドのデザイン。かっこよかった。
子供のためにパペットショーをやるための空間が階段下にあって、意外に子煩悩だったのがわかります。
3階はアトリエ。
アトリエには美術家というより建築家のような製図道具がたくさん。
チナティの実物大マケットなんかも置いてて、この大きさのアルミ板どうやっていれたのかしらと。
製作に疲れたらそのまま床で寝れるような枕もあったけどミニマルすぎた。
家具はアールトやリートフェルトなんかがありましたね。
4階はゲストルーム(?)
ステラのでっかい絵が壁にかかってて衝撃。
5階は子供部屋と寝室。この寝室がすごすぎた。。。
壁一面にフレイヴィンの蛍光灯の作品が走ってて、この眩しさでどうやって寝んねんと。。。やっぱ寝るときは消してたのかしら笑
チェンバレンのでっかい彫刻もかかっててすごかった。
ジャッドの初期のまだミニマルになりきれてない作品もかかってて興味深かったです。
こうして1時間半のツアー終了。
生活の隅々までこだわりぬいた彼の生涯が垣間見れました。

ちなみにソーホーには、デ・マリアの作品がディア財団によって恒久設置されたスペースが二つあります。
ひとつは141 Wooster Streetにある「The New York Earth Room」。
ビルの一室が土で埋もれてます笑
1977年の発表以来ここにあるらしい。。。
もうひとつは393 W Broadwayにある「The Broken Kilometer」。
金色のポールが縦にずらーっと並べられてます。壮観。
こちらも1979年以来ずっとここにあるみたい。
デ・マリアといえばニューメキシコにある「Litning Field」。
一瞬チナティのついでに観に行こうかと思ったけど、ついでに観に行ける距離じゃないし、そもそも砂漠にポールが立ってる光景をそこまでして観に行くべきなのかと自問した末諦めました。。。
この時期のデ・マリアってディアの弱みでも握ってたのかと疑うぐらい恒久設置が続きます。
ニューメキシコはあれとして、ソーホーのこのふたつは観光ついでに観てもいいかも。
それぞれ水から日曜まで12時から18時まで無料で開放中です。

Kimbell Art Museum by Louis Kahn/Renzo Piano & Modern Art Museum of Fort Worth by Tadao Ando

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Marfaから車で8時間以上飛ばしてフォートワースへ。完全におかしい。
ここにはルイス・カーンの代表作、キンベル美術館があります。
かまぼこが並んだようなデザインで、天井からは自然光が間接照明として注ぎ込みます。
すべてが展示空間と思っていたら、屋根だけで下は空っぽのかまぼこもあったのが意外でおもしろかった。
中には古代から近代までの作品がならんでます。
何気にクラナッハやティッツィアーノなどの作品もあってびびった。

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そして2013年に増築がレンゾ・ピアノによって完成しました。
彼のバーゼルにあるバイエラー美術財団を思わせるデザインでした。
カーン同様ルーフライトを取り入れてましたがちょっと中途半端な印象。。。
正直ピアノは個人的にその魅力がよくわかりません。

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さらにこの横にフォートワース近代美術館があって、こちらは安藤忠雄によるもの。
素晴らしいコレクションと素晴らしい建築でした。

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ということでテキサス終了!!!
再びNYへ。

The Chinati Foundation

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ヒューストンから10時間以上車で飛ばすという暴挙を経てテキサスの西にあるMarfaへ。
この旅完全にアメリカのスケールを舐めてました。
同じ州やったらパッといけると思ってたのが甘かった。甘すぎた。
昼の2時に出て着いたの夜中の0時半。
途中の道は真っ暗で、いつ横道から獣たちが飛び出してくるかヒヤヒヤの運転でした。
(実際道の途中は動物たちの無残な死骸たちが。。。)
無事にたどり着けるか不安すぎて、当日はホテルを取らずに出発。
なんとかMarfaにあるRiata Innというモーテルに泊まれました。
とはいえ行った時にはスタッフが寝てて、何度ベルを鳴らしたことか。。。
ちなみに普通はニューメキシコ州にあるエルパソ空港かミッドランド空港から来るみたいです。それでも4時間ほどのドライブが必要ですが。

そんな思いをしてまで行ってきたのがチナティ財団です。
ここは元空軍基地で、ドナルド・ジャッドがディア財団に働きかけて、そこを買い取り美術館にしてしまったという恐ろしい場所。
いつか行ってみたいと思ってはいたものの、この立地の過酷さにたじろぎっぱなしでしたが、もうこの勢いで行ってきたわけです。案ずるより産むがやすし。全然やすしではなかったですが。。。

こんな立地にもかかわらず事前に予約を取らなければなりません。こちら
フルコレクションツアーとセレクトツアーがあり、前者はなんと6時間。後者は2時間です。
僕らは時間がなかったので後者で。
11時にビジターセンター前から出発。
まずはジャッド棟。
ここには彼のアルミの作品が100個、2棟に分かれて展示されています。
入った瞬間に、こんな辺鄙すぎる場所をなぜ作品の展示場所として選んだのか理解できました。
あまりに美しい光景。
マーファの強い光と砂漠の借景。
それらを映し反射させる、ジャッドのアルミの彫刻群。
完璧。
Perfect Momentがしっかりこの空間に定着していました。
それらの周囲を歩き回りながら、その完璧さに涙が溢れて仕方なかったです。
もう胸がいっぱいすぎて苦しかった。
こういう経験は、豊島美術館以来かもしれません。
死ぬ思いをしてまで来て本当によかった。
もうこんなところ二度と来ない!と思ってたのに、死ぬまでに絶対再訪したい場所になってしまった。
本当に本当に素晴らしい体験でした。

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続いてフレイヴィン棟。
こちらは6棟にまたがっています。
ジャッドで胸いっぱいになりすぎていたので、もうフレイヴィンは。。。と思ってたけどこっちも凄すぎた。
6棟はそれぞれコの字型になっていて、左右のドアから入ることができます。
左右のウイングをつなぐ部分に彼の蛍光灯が輝いてるんですが、これはもう見てもらうほかないですね。説明不可能。。。すごい体験でした。フレイヴィンの作品であそこまで感動したのは初めて。
このプランをジャッドとフレイヴィンが実現させようと、ファンドを集め始めた当初は全く集まらず、実現が不可能と思われましたが、皮肉にも、二人の死後、ぜひ実現しようという動きが活性化し、結果的に2000年に完成と相成りました。
ミニマリズム。完全にマキシマミズム。。。
それにしても蛍光灯の光があんな色になるなんて。


外にはコンクリートのジャッドの作品。これらは予約なしでも無料で見られます。
途中インパラ(?)やウサギに出くわしました。。。

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ツアーはその後、なんと町中へ。車で現地集合というあたりがアメリカっぽい。
そこにはジョン・チェンバレン棟があります。こちらも広すぎ。
ただ正直ジャッドとフレイヴィンに感動しすぎてこちらはあまり感動に至りませんでした。
ビジターセンターにあった彼の作品が一番好きだったかも。

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そんなこんなで2時間強のツアー終了。
これでマーファは終了、とはならず、ここまで来たら見に行くべきはエルムグリーン&ドラッグセットによるPRADA MARFA。
チナティからさらに車で30分ほど西に走ったバレンタインという場所にそれはあります。
シュールすぎて大笑いしました。。。
これをよくプラダが許したなと感心しました。

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ということで過酷なマーファ体験終了。
しかし行って本当に本当によかった。一生忘れません。
このアメリカの旅もようやく山を越えた感じ。

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Rothko Chapel & Mark Rothko: A Retrospective @ The Museum of Fine Art, Houston

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NYから飛行機で4時間。テキサスまで来ました。確実に旅のコースがおかしい。。。
国内だからとなめてましたが4時間って!日本からだと北京ぐらいまで行けちゃいますね。
国内で時差もあるのがアメリカ。NYより一時間遅いです。

ダラスの空港からレンタカーを借りて4時間の旅。目的地はヒューストン。NASAの街。
この街の目的はまずヒューストン美術館。
この美術館には常設でタレルが展示されていたりします。

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しかし今回のお目当はなんといってもロスコの回顧展。
初期のシュールレアリズム時代の絵画から、遺作ではなかろうかという、彼の死の数ヶ月以内に描かれたものまでが一同に並べられています。
これらほとんどの作品がワシントンナショナルギャラリーからのもので、現在建物が改装中なので、こうした数の作品が借りられたんでしょうね。この春MIHOで開催されたニューマンもその一環。どんだけもってんねん。いつか行ってみたい美術館です。
回顧展の目玉は、なんといってもシーグラムビル内のレストランのために描いた連作のスケッチ。
スケッチといっても、実作のほぼ同サイズで描かれていて、ここまで下準備をするのかと驚きました。
現在これらの連作は、レストランにそぐわないというロスコの意向で、テートにすべて寄贈されることになるも、当時のテートにはそれらの作品すべてを受け入れる余裕がなく、そのうち数点を所蔵することになりました。それが現在のロスコルームに展示されているものです。
そして残りの一部をなんと日本の川村記念美術館が買い上げ、それもロスコルームとして展示。
さらに残りの一部が同じくヒューストンにあるロスコチャペルに展示されています。
ということで念願のロスコチャペルにも足を伸ばしました。

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もうずっと行きたかった場所でした。
美術館から車で10分もかからない、閑静な住宅街の中にある平和な一角。
公園にはリスが戯れ、人工池にはニューマンの彫刻が鎮座しています。
中に入るとそこは静寂の空間。
8角形の空間の壁に掛けられた超巨大絵画たち。
ここまで要素が少なくなるのかと驚くほどの画面の情報量の少なさに対して、発せられるエネルギーはすごかった。
近年テートのロスコ作品が破損され、それの修復に当たったチームが、画面に載せた絵の具のレイヤーの複雑さに感嘆したと言っていたけれど、そこまでのレイヤーを重ねて生まれるシンプリシティー。
この空間には、あらゆる宗教の聖典が並べられていて、どんな宗教も迎え入れます。

ちなみにお隣には、ロスコの収集家でもあったメニル夫妻のコレクションを展示しているメニル・コレクションもありますが、残念ながら月火休みでその日は火曜日。
なんでもフィラデルフィア美術館同様サイ・トゥンブリーギャラリーもあるらしい。
あとメニルコレクションの展覧会の一環で、近くの教会でカーディフ&ミラーの展示もあったみたい。
まあ、もうロスコでお腹いっぱいになったので満足です。
ロスコ展は来年1月24日まで。こちら

Philadelphia Museum of Art

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NYからバスで2時間でフィラデルフィアへ。
案外近くてバスも片道10$とかなので日帰りで行けます。こちら
そしてここには全米有数の規模を誇るフィラデルフィア美術館があるのです。

それにしてもでかかった。。。全然見切れません。
しかしコレクションがすごすぎて、絶対行った方がいい美術館。
行った時は「神々の怒り」という企画展がやってて、ミケランジェロやティッツィアーノ、ルーベンスなんかの絵画や素描が普通に展示されてて衝撃。
コレクションも、セザンヌの晩作からミニマリズムまでマスターピースの連続。
中でもサイ・トゥンブリーの部屋は圧巻。
もう入った途端に息がつまるぐらいのエネルギー。
実際はそこまで大きくない部屋なのに、巨大な空間を想起させます。
あれだけ不安定な画面なのに、これ以上手を加えてしまうと崩れてしまうという完璧さ。
改めて彼の絵画のすごさを感じました。

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そしてなんといってもここに来た最大の理由はデュシャン。
彼の代表作といえる「階段を降りる裸婦」、「大ガラス」そして「遺作」見られます。
レプリカでもって世界各地に存在してるデュシャンですが、「オリジナル」はここだけ。
「大ガラス」は、搬入時に割れて破損したことによって、皮肉にも「オリジナル」と化してしまいました
デュシャンの意図とは相反するその「オリジナル」な存在はすごかった。
後ろにサインも見て取れて、本当に幸せの極み。
さらに「遺作」はなんといってもここでしか見られません。
彼の死の直前に内密に展示されたこの作品。しっかり覗いてきました。
改めて実物を見ても謎しか残らない作品。
とにかくこの二つを見に来るだけでもフィラデルフィアに来る価値は大いにあるでしょう。こちら
ちなみに第一日曜日と水曜の5時以降は寄付制で好きな値段が払えます。

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MoMA & Dia:Beacon

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NYに来て約1週間が過ぎました。目まぐるしすぎてもっといる感覚。。。
ひとまず2つの美術館報告。

まずは今更僕が書くまでもないですが、MoMAです。
こんだけ見といてMoMAに行ったことがなかったのかと。そうなんです。初MoMA。
前回NYを訪れたのは2004年の夏。なんと改装中だったのです。
その年の11月、谷口吉生の設計でリニューアルオープンしました。
建物は驚くほどのファサードレス建築。特徴というべきものは外からは見当たりません。
しかしそこは谷口吉生。
中に入って実際展示を見ていくと、見事と言うほかない動線の完璧さ。
広い展示室もストレスなく回ることができます。
それにしてもやはりMoMAはすごかった。。。あのコレクションは一体。。。
当然のようにポロックやマティス、ピカソの代表作が目白押し。
今回は特に面白い企画展もやってなかったけれど、コレクションだけでお腹いっぱい。
デザインのコレクションもゲームやロゴなどが展示されてるのが新鮮。榮久庵憲司の醤油入れもありました。
やっぱりMoMAはすごかった!
ということで写真をひたすらドロップ。

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お次はDia:Beacon。こちらも今更ですが初めてです。前回はその存在すら知らなかった。。。
NYから一時間半ほど電車で行ったBeaconというところにその美術館はあります。
デ・マリアのライトニングフィールドや、タレルのローデンクレーター、スミッソンのスパイラル・ジャッティなど、常軌を逸したプロジェクトたちをサポートしてるのがこの美術館の主、ディア財団です。
そんな財団が保持しているコレクションを展示してるのが、元ナビスコの工場だった超巨大空間。
作品も巨大すぎるものが多く、規模が違いすぎます。これで入場料12$は安い。
ってことでこっちもひたすら写真をドロップします。一部撮影不可。
展示作品はミニマルなものが多いですが、写真撮ってると、その素っ気なさに対して、さあ、この角度で撮ってくれとばかりに作品が見られることを欲してるのがわかります。
マイケル・フリードがその著書「Absorption and Theatricality(没入と演劇性)」でのミニマリズム批判の演劇性というのがここに来るとすごくわかるかも。
ということで写真撮りまくってしまいました。。。

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The Glass House by Philip Johnson

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NYCから電車で80分ほど行ったNew CanaanにあるThe Glass Houseへ。
フィリップ・ジョンソンにはあまり興味ないけどこれは見てみたいなと。
ということで駅前のビジターセンターから専用シャトルバスに乗り込み10分弱。
ちなみに要予約です。こちらから。12月から4月いっぱいまで休み。
自分が参加したのは平日の10時半からの、グラスハウス+ギャラリーツアー50$。
人気がないのか、なぜか参加メンバー4人のみというほぼプライベートツアーでラッキー。

到着するとまずゲートがいかつい。これもフィリップ自身が生前に設計したもの。

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ゲートを抜けるとこれまたフィリップが設計したビジターセンター。
黒い部分最初セラかと思ったけど、素材はコンクリートに塗装。
中身は後ほど。

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それにしても広い。予想を桁外れに超えた広さ。
なんでも5エーカーあるらしい。ようわからん。
グラスハウスのイメージしかなかったので、これだけ広大な土地は想像してませんでした。
ビジターセンターでツアーは2時間といわれて、そんなかかんの?と思ったけど合点。
フィリップ自身金持ちだったんですね。香川のイサムノグチ美術館を思い出した。
なんでも学生のうちに父から譲り受けた株が大暴投して巨万の富を得たとか。うらy(略)
遠くに見えるのは書斎。

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ジャッドの野外彫刻。昔ドクメンタで見たのと同じやつ。
フィリップのパートナーでキュレーターのDavid Whitneyと二人でかなりのコレクションを持ってたらしい。
ちなみにDavidはWhitney MuseumのWhitneyファミリーとは関係ないです。
フィリップもかつてMoMAのキュレーターでした。

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そしていよいよグラスハウスへ。
こっちは思いの外小さい。

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しかし360度ガラスで囲っただけでこういう空間感になるんですね。
外にいるようとまでは思いませんが、中の体感のまま外がガンガン入ってくる感覚は異常。

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バルセロナ・チェアーがあるところからもわかりますが、この家もミースのフォーンズワース邸からの影響が相当強いです。その本家のフォーンズワース邸もいつか見てみたいです。
先に書いたシーグラムビルディングもミースと共同設計だったのですね。
フィリップはMoMAのキュレーター時代にミース展を開催するほどの傾倒ぶりだったようです。


グラスハウスの向かいには、対をなすようにレンガで「閉じた」ゲストハウスも。
こっちにはボイラーなどの機能も備えていて、地下を通してグラスハウスに熱を伝えていたそうです。

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あと遠くには池に浮かぶ謎のパビリオン。一体ここはなんなの。

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地中に埋まる絵画館。
エクステリアはかっこいいのに、中が残念な感じでした。

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ちなみにこの時もうひとつの彫刻館は改装中で見れず。このツアーの人気がないのはこれか。
代わりにフィルムで見る。

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そして彫刻館にあった彫刻は現在先のビジターセンター内で一部展示中。
まずはラウシェンバーグ。

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モリス。

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チェンバレン

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オリジナルの展示よりこっちの方がいい気がするけど。。。
彫刻館は来年の5月に再オープン予定だそうですが、ガイドによるとそれより遅くなりそうとのこと。
彫刻館も見たい人は来夏以降が良さそうですね。
以上。

New Museum by SANAA

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やってきましたNYC!!
まずはSANAAのNew Museum。
この日は展示ほとんどやってなかったので半額でした。木曜の夜は任意の金額で入れます。
それにしてもこれが本当にSANAA?ってぐらい大味の建築です。
悪く言えば新築というより倉庫改築したようにしか見えない。。。
すべての階を見られたわけではないですが、かなり期待はずれでした。。。
地元のゼネコンにしてやられたって感じがしますがどうなんでしょう。
ちなみに一枚目の写真はホテルのバルコニーから。
ぶら下がってる船は5月に亡くなったクリス・バーデンによるもの。
本当は1月のクリス・オフィリの展覧会観たかったんですけどね。MoMAのマティス展とグッゲンハイムの河原温展がうまくかぶっていれば。。。今回は美術館の展覧会はあまりいいのやってません。

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海の駅なおしま by SANAA


この近くには、MorphosisのThom Mayerが手がけたクーパーユニオンもありますが、もう個人的にこういう建物に惹かれないんだよな。。。とりあえず。

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それにしても今日ヘロヘロになりながらも最も感動したのがミースによるシーグラム・ビルディング。
威風堂々とした黒くそびえ立つ姿は美しすぎた。。。時を超えてなお輝くNYCの宝ですね。
ちなみに前の彫刻はウルス・フィッシャーによるもの。
中にもジェフ・クーンズの彫刻があったり、ガゴーシアンがいろいろ噛んでるみたいですね。

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最後にJFK空港のターミナル5。エーロ・サーリネンの代表作。
残念ながら現在使われていませんが、エアトレインから見ることができます。
実際ターミナル5で降りて駐車場から眺めました。中も入ってみたかった。

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あと、今日はOMAの手がけたプラダも見たけど、中はとてもじゃないけど写真撮れる雰囲気じゃなかった…。
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