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Museum Liner by Gigon/Guyer

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サンクト・ガレンからローカル線に揺られること約45分、アッペンツェルへ。
途中まさにハイジな牧歌的風景を通りつつ、着いた先も超のどか。
そんな場所にこの美術館はあります。
スイスの建築デュオ、ギゴン&ゴヤーによる建築。
彼らはスイスの中でも美術館建築が多いので、スイスにいる間にいくつか観ておきたいと思っています。
それにしてもスイスは本当に美術館が多い。しかもどんな田舎にあっても質の高いものが多いので侮れません。
この美術館も、現在開催中の展覧会はダダ。しかも女性のダダイストにスポットを当てた中々マニアックな展覧会「DIE DADA LA DADA SHE DADA」。タイトルも洒落てます。
展示もものすごくクオリティが高くて、グラフィックも凝ってて、新聞形式のカタログも美しくて思わず購入。惜しむらくは全部ドイツ語の説明しかなかったこと。おかげで詳しくはわからなかったけど、それでも楽しめました。素晴らしい。

また、近くにもう一個Kunsthalle Ziegelhütteという関連施設があって、割引が効くというので、どうしようかと思いつつ行ったらこっちも大当たり。
16世紀のレンガ工場をリノベーションした施設でめっちゃかっこよかった。こっちはギゴン&ゴヤーじゃなく地元の建築家によるものだけれど、ここまで来たら行くべき。
2階の展覧会はイマイチだったけど、1階でやってたAndrea Ostermeyerの衣服を使った作品群は中々面白かった。

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あと伝統なのか、町中の建物の外壁が魚の鱗みたいで可愛かった。
中々行くのは大変ですが、時間があれば行ってみる価値はあると思います。こちら

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Berlinde De Bruyckere 'The Embalmer' @ Kunsthaus Bregenz

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制作で心身ともにボロボロなので、ここで一旦中休み、というか、スイスのリサーチとネットワーク作りも兼ねてスイスを回ってきました。(ブレゲンツはオーストリアですが)
ベルン→ブレゲンツ→アッペンツェル→サンクト・ガレン→チューリッヒ→バーゼル。
ベルンではクンストミュージアムクンストハレへ。
ミュージアムではホスラーの部屋があって最高でした。回顧展でたっぷり観たい。

ブレゲンツは先週から始まったベーリンデ・デ・ブルーケアの展覧会へ。(上写真)
一昨年のヴェニスビエンナーレのベルギー館でも展示されてたけれど、あまり場所との相性がよくなかったように思えたので、改めて。
名前は相変わらず覚えにくいですが、作品は一度見たら忘れられない強烈さ。こないだポルトで観たモニカ・ソスノフスカのようですね。こちらも女性。さらに同じHauser&Wirthの作家。
タイトルの「The Embalmer」とは死体を防腐する人の意。タイトルも強烈です。
どこからどうみても生々しいんだけれど、一切無臭なのがまさにこのタイトル通り。
こないだまでゲントでもやってたみたいで、そっちはもっと標本っぽく展示しててそれもそれで良さそう。
2度目のブレゲンツ美術館。相変わらずの神々しさでした。この展示は7月5日まで。こちら
ちなみにブレゲンツから30分ほどのオーストリアの街ドルンビルンの美術館でも彼女の展示が同時開催されております。時間がなくて行けなかったけど。こちら

アッペンツェルは次の投稿に回して、サンクト・ガレンではクンストハレでやってるバーゼル出身の若手フロリアン・グラフの展覧会。
ドイツ語の解説しかないからとのことで割引してくれた。優しい。
結構期待してたのだけどあまりよくなかった。うーん。

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チューリッヒではギャラリーを回り狂いました。死んだ。以下回ったギャラリー。
Rotwand
Chritinger De Mayo
Herman German
Barbara Seiler
annex14
Galerie Peter Kilchmann
Galerie Eva Presenhuber
Raeber von Stenglin
Grieder Contemporary
Bolte Lang
Galerie Gregor Staiger
Galerie Francesca Pia
Parkett
Gallery Mark Müller
Hauser&Wirthの入ってるコップレックスは前にも行ったことあるのでパス。
やはりチューリッヒは凄まじい数のギャラリー群。こちら。個人的に駅の西側にいいギャラリーが多い印象。
昔はゼーマンもいたし、伝説の「When Attitudes Become Form」やクリストの初期の梱包プロジェクトもやったりで、なんといってもベルンがスイスのアートシーンの中心だったようですが、冷戦以降は一気にチューリッヒに移っちゃったみたい。やはり経済の街で華やかですね。普段田舎暮らしなので身に沁みました。


そしてバーゼル。
現在二人のターナー賞作家の展覧会が開催中。
クンストハレでは2008年の受賞者のマーク・レッキー展、現代美術館では2011年の受賞者マーティン・ボイス展。
サイモン・スターリングやサイモン・フジワラ、ライアン・ガンダー等の最近のイギリス美術は、過去の作品や物からリサーチしたり参照したり引用したりしてくるタイプの作家が多い印象。特にマーク・レッキーの展示は文明に対する感覚が展覧会から伝わってきて興味深かったです。マーティン・ボイスはモダニズムを主に参照項にしている様子。
また、クンストハレでは、ベルギーの作家Vincent Meessenの展示もやっててこれも面白かった。
マーク・レッキー展は5月31日まで。マーティン・ボイス展は8月16日まで。現代美術館はヨーゼフ・ボイスもやってて、ダブルボイスでややこしい。綴りちゃうけど。

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ギャラリーはStampablazer art projectsVon Barthaの3つだけ。やはりチューリッヒが異常。スイス内の分布としては、チューリッヒ>>>>>ジュネーブ>バーゼルぐらいかな。
この日は、たまたまオスロナイトというイベントがあって、行ってきました。この辺はバーゼルのアートシーンの中心となりつつある場所ですね。
現在レジデンスで滞在中の田村友一郎さんにもお会いできてよかったです。

しかしバーゼルで個人的に最もアツい場所は民俗博物館
現在建て替え中のバーゼル美術館から、クラナッハやホルベイン等の絵が展示されてるというので行ってみたけど、一室のみでかなり拍子抜け。とはいえクラナッハの有名な「パリスの審判」があったり、なんといってもホルベインの「墓の中の死せるキリスト」が観れたのは嬉しかった。確かドストエフスキーの「白痴」にも出てきた絵で、長椅子に座りながらしばらく見惚れていました。
しかし、なんといってもこの博物館のすごいのはコレクションを生かした企画展。
前回の袈裟展もすごかったけど、今回のテーマはなんと「阿片」。
そして展示が毎度のことながら天才的。下手に現代美術の展示観るよりここに来た方がよっぽど展示の勉強になる。バーゼル来たら寄ってみて損はないです。

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das Licht: making document 01

スイスに来てちょうど半年が過ぎました。
もう内容が濃すぎて精神的には2年ぐらい経ってる感じですが。
レジデンスも残す所3ヶ月。
最後の成果発表となる個展を2ヶ月後に控え早くも搬入が昨日から始まりました。
初日は地元の大工さんに来ていただき基礎となる構造を手伝っていただきました。
全部スイスドイツ語でやりとりするので、作家本人が最も状況を把握できてなかった。。。
まるでディオに初対峙したポルナレフ状態でしたが、とりあえず「あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!」ということで写真載っけときます。
にしてもものの1時間ぐらいで組み立っていく様は凄まじかったなぁ。大尊敬。
当初自分たちだけでやるつもりだったのを思うとぞっとします。。。

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・2023.11.18-2024.01.28
倉俣史朗のデザイン――記憶のなかの小宇宙 @ 世田谷美術館

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