Egon Schiele - Jenny Saville @ Kunsthaus Zurich

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チューリヒ美術館で開催中のエゴン・シーレとジェニー・サヴィルの2人展。
もう、この二人を並べたこの美術館のキュレーターには拍手です。
元々サヴィルの絵が好きだったんですが、これまで全然観る機会がなくて、ようやく観れました。
それだけでも感動的なのに、エゴン・シーレまで一緒に観れちゃうなんて。

サヴィルは英国出身の画家。
彼女の描く肉体は、エグいまでの肉感とそのモチーフ構成が秀逸。
これはベーコンやフロイドを引き継ぐようなイギリスヌードの系譜とも言えるでしょう。
ベーコン同様彼女は写真をモチーフにすることが多いですが、絵の中でコラージュしているような構成は本当に不思議。

片やエゴン・シーレは言わずもがなですがウィーンの画家。
クリムトと同時代に活躍しながら、彼の描き出す肉体は醜いとも言えるフォルムばかり。
おまけにあの茶褐色のダークトーンで、病的なものすら感じてしまう。
華やかに画面を彩っていたクリムトとまさに対局をなす巨匠。

このジェニーとシーレですが、同じ肉体をとことんまで追求した結果が、あのおぞましいまでの画面を作り出したという点で共通しているかと思いきや、片や肉々しい肉体、片や骨と皮のような華奢な身体。この二つが同時に並ぶ事で浮かび上がってくる相似と相違は見事。
また、母子を描いたものや、盲目の人を描いたものなど、二人に共通の主題なんかもあって、それらが同時に展示されていて、同じモチーフであってもここまで違うのかと驚かされます。

それにしても、やはりこの二人のデッサン力には改めて舌を巻きます。
どこまで肉体を崩しても、そこにはしっかり筋肉があり、骨があることがわかる。
実際ジェニーのエスキースも展示されてますが、もう嫌味な程うまい。
シーレのドローイングももの凄く魅力的でした。

個人的にはジェニーの3人の太った女が画面狭しとばかりに横たわってる超大画面の絵画と、シーレの「死と乙女」は白眉。もうすごすぎて立ち尽くしてしまった。。。

スイス来て一番の展覧会でした。この展覧会は1月25日まで。こちら

コレクションもかなりいいの持ってます。現代美術も豊富で見応えありました。

Atelier Zumthor by Peter Zumthor

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Rudolf Olgiati

息子のヴァレリオに続いて今回は父親のルドルフ・オルジャティの建築。
ヴァレリオの建築観に行くついでのつもりが、すっかりルドルフに魅了されてしまった。
ヴァレリオの事務所のあるフリムスには、それこそ「犬も歩けば棒に当たる」ぐらいルドルフの建築だらけ。
彼の建築の特徴は、なんといっても屋根の短さ。軒がほとんどない。
あと、謎のパルテノン風柱と、本当に理解不能なプロポーションと窓の取り方。
もう、ルールが全くないんだけど、抜群のセンスですぐにわかります。
まずはフリムスで彼の建築の目玉と言えばLas Cagliasというホテル。泊まりたかった。。。

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最後の写真暗くてわかりづらいけど、岩が建物の中に入っちゃってます。落水荘もびっくり。


他にもたくさんのルドルフ建築群。

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最後のだけ外壁が白くない。
それにしても本当にルールの読めない建築郡なのにルドルフってすぐわかっちゃう。
だからといってこの土地に違和感を持ち込んでない。
圧倒的な個性を放ちながら、土地に馴染んでるのは本当にすごい。
息子ヴァレリオが言ってた「場所との背景なんて関係ない。偉大な建築とはその背景を場所と一緒に築いていくんだ」という言葉は、ルドルフの建築にこそ当てはまる気がしてならない。
ルドルフの我を貫く姿勢をさらにラディカルに押し進めてるのが息子ヴァレリオなのかも。
それにしても親子で有名建築家ってすごいですね。あとは谷口吉郎・吉生親子ぐらいか。美しいです。

Valerio Olgiati

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昨年のスイスツアーで、見たいと思いつつ見れなかったヴァレリオ・オルジャティの建築をいくつか回ってきました。
有名なわりに実作が少なく、しかも中々行きづらいエリアにあるんですよね。
ほとんどがスイスの東側に集中しています。
ってことでまずは彼のオフィスから。
上の写真の左の黒いのがオフィスで、右が彼の生家で今も彼はここに暮らしてます。
オフィスは生家の隣にあった家を改築したんだそう。
クールからバスで30分強のフリムスという村にありますが、ここには父親のルドルフの建築がたくさんあります。ルドルフの建築は後で報告します。

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続いて同じくフリムスにある通称Yellow Houseと呼ばれているギャラリー。
元々この家の外壁が黄色かったことからこの名前で呼ばれてるそうです。
彼を一躍有名にした建築ですね。

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続いてクールにあるグラウビュンデン州の庁舎玄関。玄関って!

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クールからRhäzünsという駅まで電車、そこからバスでPaspels Dorfというバス停で降り、10分ほど行くと辿り着く小学校。マニアックすぎ。こんなとこスイス人以外が来るとこじゃない。。。
行ったらちょうどお昼時で、皆ランチを食べに家に帰ってたみたいで誰もいない。
すると用務員の人が現れて、「中を見たいか」的なことをドイツ語で言ってるっぽかったので、「ヤーヤー」と言ったら5フランせびられたけど折角なので払って中へ。これ絶対個人事業ですよね笑 でもめっちゃ親切に色んな教室見せてもらいました。貴重。
にしてもこんな硬質な空間で、こんな風景見ながら育つ子供達ってどんな大人になるんだろうか。

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続いてPaspels Dorfのバス停から同じバスでScharans Postというバス停へ。
通称House for Musician。名前の通り施主がミュージシャンです。
金曜の13時から17時まで中庭を開放してくれてます。

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とまあこんな感じです。
惜しむべくは途中乗り換えで寄ったLandquartという駅にも彼の農業学校の講堂があったのを失念して通り過ぎてたこと。。。
あと、Zernezというところに国立公園があって、そのセンターも彼によるものですが、これは遠過ぎて断念。

とはいうものの、あまり好きな建築ではないなというのが正直なところ。
彼の建築からはもの凄く暴力的なものを感じる。
写真見ててもわかると思いますが、場のコンテクストというのを敢えて踏まない建築。
こうしたいからこうするんだ、みたいなすごく強い意志を感じます。
そこが彼の魅力でもあるんですが、何か戦略的なものを感じてしまうんですよね。
確かに彼自身、以前京都に聞きに行ったレクチャーでも、「場所との背景なんて関係ない。偉大な建築とはその背景を場所と一緒に築いていくんだ」と言ってましたもんね。
あと、建物の中に入ってみてもあまりピンとこない空間感は何なんだろうと。
ズントーの建築のような、あの空間体験は全くといい程ない。そっけない空間です。
この「わからなさ」はまあ魅力と言えば魅力なんでしょうが。
むしろフリムスで見た、父親の建築の方が魅力的でした。ルドルフは次回。


おまけ。
オルジャティが飼ってる猫。超凶暴らしい。

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Louvre Lens by SANAA

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パリから電車で1時間、Lensへ。
そう、ルーヴル別館を観に行きました。
駅からは無料のバスが出てるので楽チン。

2005年に、ルーヴルの別館の設計コンペで勝利したのが日本のSANAAだと聞いた時のあの驚きを今でも覚えています。確かこのブログを始めたての頃だったと思います。
あのルーヴルの別館を日本人が建てるなんて。
当時は建築そこまで詳しくなかったですが、前年に金沢21世紀美術館もオープンして訪れていたのでSANAAのことは知っていました。
強敵ザハやスティーブン・ホールを抑えての堂々の勝利。
その後の彼らの活躍は周知の通りですね。

それにしてもこの建築は衝撃です。
何が衝撃って彼らの建築の中でもラディカルなぐらい日本的。
縦ではなく横へ横へ広がって行くのは桂離宮等日本人にはおなじみの伝統的なスタイルだし、ガラスやアルミニウムなど、風景と溶けていってしまいそうなぐらいエフェメラルな様態も秘すれば花という世阿弥の言葉を思い出しました。
これまでの海外からは彼らの評価の中に日本的という言葉がたまに聞かれますが、これは本当にそう。
それをなんのてらいもなく、現代の素材と全く違う土地にアプライして、ここまでの親和性を発揮しちゃうなんてすごいです。
このLensという町は、晴れの少ない、金沢みたいな土地のようで、行った日も曇り。
もしカンカンに晴れる土地だったらこの建築の「弱さ」はここまで引き立たなかったのかも。
この「弱さ」で勝負して見事に勝利を納める。かっこいいですね。
あまりにフォトジェニックじゃないので是非行って確かめてください。
もうフォトジェニックな建築ばかり建てて雑誌やWebでチヤホヤされて、実際行くと中身スカスカな建築家たちはここから色々学んで欲しいですね。
ひとつ不満は、周囲の緑のデザインが建物に対してくどいかなと。

中の「時のギャラリー」も素晴らしかった。
壁の上にメモリが打ってあって、それが時間軸を示している。
奥へ行けば行くほど新しくなって行って、帰りはどんどん時間を遡って行く。
それにしても中も全部無料なのは驚きました。
ラファエロやゴヤの有名な絵画もあってすごいです。
ただ、展示はこの時のギャラリーと奥のガラスの部屋だけだったのでちょっと物足りないかも。
シャトルバスまで出してもらっちゃって本当に至れり尽くせりでした。

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Marcel Duchamp. La peinture, même @ Centre Pompidou

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ポンピドゥーで開催中のデュシャン展。すごいものを観てしまった…。これはほんとうにすごい展覧会。
正直今更デュシャン?って感じもあったんですが、まあせっかくパリ来たしと最後の力を振り絞りながら行って観たら大正解でした。これはマジでヤバかった。
まずタイトル。日本語に訳すと「絵画、さえも」。
なんてウィットなタイトル。
言うまでもなく通称大ガラスであり彼の代表作でもある「彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも」にかけてるわけですね。
しかもしっかり「絵画」と「大ガラス」というこの展覧会の核となるキーワードを織り込んでる。
そう、この展覧会は大ガラスに至るまでの彼の絵画に焦点を当てる展覧会です。
デュシャンといえば、むしろ近代芸術において絵画を殺した人物とも捉えられがちだし、どうしても絵画よりもレディメイドのイメージが強いですよね。
そこを反転させるような試みで非常にラディカルな展覧会。
しかも、この展覧会にはデュシャンの作品だけではなく、彼に影響を与えたであろう作品や資料もふんだんに展示されててめちゃくちゃおもしろかった。
例えば下の展示は誰の写真とかわからないけど、彼のモナリザに落書きした「L.H.O.O.Q」の元ネタらしき資料。

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こんな感じで色んな資料が並んでて、彼が以下色んな所からリファレンスを引っ張っているかを示している。
デュシャンと言えば今や神格化され、彼の追従者をデュシャンピアンと呼ぶほど宗教じみた存在ですが、その神棚から引っ張り下ろすように、彼の創造は過去の創造物といかにつながっていて、彼も人間なんだよと言ってるようで、ものすごいキュレーションだなと。
例えば下の展示は、ブラックやカンディンスキーなど一見繋がらない作家すらも並列することで鮮やかに繋いでいる。

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他にも、マネやマティス、ルドンにピカビア、セザンヌ、レジェなど挙げてはキリがないほどのデュシャンに影響を与えたであろう作品たち。
それだけじゃなく、まったく無名な作品やデュシャンのお兄さん、ダ・ヴィンチ、デューラー、それどころか当時の写真やレントゲンなどの科学からのレファレンスも多数。
これだけの研究をものの見事に展覧会という形に具体化できるなんて。
しかもしっかり筋があって、最後には大ガラスのレプリカが堂々と展示されてる。完璧でした。
先の後期ターナー展のレビューでも触れましたが、温故知新の展覧会の豊かさが、本当にすごい。
アカデミックであり、同時にスリリングなエンターテイメント。
素晴らしいものを見せていただきました。ごちそうさまでした。
途中「階段を降りる裸婦」の現物が見れたのは震えるほど感動しました。
ワシントンで大ガラスと遺作の本物も観てみたいです。
ポンピドゥーの展覧会は1月5日まで。こちら

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PARIS PHOTO @ Grand Palais

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世界で最も有名な写真だけのアートフェア。
一度どんなんか観てみたかったので行ってみました。
まあ、アーチフェアはもうあまり観たいとは思えないんですが、1メディアしかないフェアってどんな感じかと思って。
グランパレも初めてで、やはりすごいでかさ。モニュメンタ観てみたいです。
で、内容はやはりアートフェアって感じでしたが(当然)、写真だけなので案外見やすかった。
普通のフェアだと絵画とか彫刻とか映像とかごちゃまぜなので、すごい数の作品を一々頭のチャンネル替えながら見るので疲れるけど、写真だけなんでそのチャンネル変更がなく気楽。
とはいえ多いのでぶらぶら散歩気分で気になったら入るって感じでしたが。
実際のプリント売ってるとこより奥のブックコーナーが楽しかった。
日本人写真家の作品集がめちゃ多かったのが印象的。
やっぱ買えるかもって気持ちがないとフェアは楽しくないですね笑
アートブックオンリーのフェアとか行ってみたいかも。
ってことで全くレビューにもなってないけど、行ったよという報告まで。
サードギャラリーの石内さんのフリーダの新作はすごくよかった。
あとおかしかったのが、ロンドンからパリに向かうユーロスターで隣に座ってた2人組とパリフォトの会場で遭遇したこと。アートワールド狭い…。あのでんしゃに一体どれぐらいのアート関係者乗ってたんでしょうか…。

ちなみにグランパレの別会場では北斎展が開催されててめっちゃ並んでました。

Foundation Louis Vuitton by Frank Gehry

10/25にオープンしたルイ・ヴィトン財団の美術館に行ってきました。
自分が留学した年の2006年には既に話題になってたので足掛け8年以上ですね。
賛否両論醸してる建物ですが、まあ確かに酷かった。。。
このガラスのシェルみたいなのなくてもいい気がするけど。
あと、中の空間が全然魅力的じゃない。
ビルバオはもっと中入っても美しいんだけど、ゲーリーさんもうお年ですね。
まあ、一応報告までに。

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これは欲しい!ヴィトンxゲーリー。€3000也。
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現在はコミッションワークと常設展、あと企画展としてはゲーリー展が開催中。
まだお披露目ってだけで本格始動はこれからって感じ。空き部屋もあったし。

入り口でお出迎えはイザ・ゲンツゲン
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リヒターの常設がすごかった。。。
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そして外にはオラファーのコミッションワーク。
なんと来月から始まる本格的なこけら落としはオラファーらしい!!!
それは観に行かなくては。。。
12/7から2/16だそうです。
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他にもボルタンスキーやユイグなんかもありました。
以上。


Swiss Pavilion by Le Corbusier

知人の砂山奏さんがキュレーションした展覧会「GOLEM」がなんとコルビュジエの設計したパリ郊外にあるスイスパビリオンで開催中ということで行って来ました。
出品者は森ケイタさんと砂山太一さんの二人。
ここは大学になるのかな?広い敷地の中に万博のように各国の建物が並んでて、中には日本館も。国際学生の寮みたいになってるのか?
そんな敷地の東に建つのがスイスパビリオン。
一瞬え、これコルビュジエ?って思ったけどピロティ観て納得。でも一部やはり戦後に改修されてたみたい。それにしても全く継承されてない印象。ひどい。
€2払って見学。見学10-12時と14-17時。

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2階の105という部屋だけが当時のままのオリジナルらしい。
そこに座敷童のように展示されてるのが砂山太一さんの作品。かわいかった笑

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ここ現役で使われてるんでしょうか?なんかよくわからなかった。
建物としても正直感じるところもなかったです。

Maison du Brésil by Le Courbusier

で、そのすぐそばにあるブラジル館へ。こちらもコルビュジエの設計。
こっちはすごかった!さすがコルビュジエ!って感じ。コルビュジエ節全開。
なんで自国館よりブラジルに力出しちゃったんでしょう笑
中へは€1払えば入れるけどロビーしか見られません。
シアターや部屋は火と木の11時からのみみたい。
でもここはすばらしかったなぁ。

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以上パリ建築編修了!次回パリアート編!

Late Turner – Painting Set Free @ Tate Britain

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ロンドンに行ってきました。
5年ぶりのロンドン。
感慨にふける暇もないぐらい駆け足の滞在でしたが…。
行けたのは二つのテートのみ。

その二つ行った中で断トツでよかったのがテートブリテンでやってる後期ターナー展。
正直時間もなかったので観るか迷ったのですが、結果的にメインの目的だったターナー賞展の数百倍よかった。
しかし、イギリス美術の父ターナーとその孫たちとも言えるターナー賞展が同時期に同会場でやってるのは美しいですね。

さて、その後期ターナー展の何が素晴らしかったかというと、なんといってもキュレーションの明確さ。
後期とある通り、ターナーが60歳を迎えた1835年以降に出品作品が絞られていて、彼が晩年に取り組んだ主題に非常に丁寧な研究を重ねている。
とはいえ時間もなかったので、そこまで読み込むほどじっくりは見れてないんですが、それでも十分に伝わる企画者たちのターナー作品に対する敬意と、研究に対する誠意。これはもう泣けるぐらい伝わりました。
そして、彼の抽象化を極めていくこの後期こそターナーの真髄ありと言わんばかりの迫力。
実際この抽象化過程は目覚ましくて、衝撃の連続でした。
彼の作品のすばらしさはささっと彩色されたような水彩のスケッチと厚く塗り込められたカンヴァスに描かれた油彩のクオリティが遜色ないぐらい高い。
スケッチだからと舐めてかかるとダメです。打ちのめされます。
その理由は多分彼の油彩が水彩に近い感度がある点にあると思います。
彼の作品からは水の存在を大いに感じる。
それは字義通り川や海をモチーフにしたのが多いというのだけでなくて、空気に含まれている粒子レベルの水の存在をあの筆致の中から感じることができる。
それにしても、もう抽象画としか言えないあれらの絵を観て当時の人はどう思ったんだろう。
今から観ても気違い染みている。
印象派も生まれるずっと前からここまで辿り着いてる、どころかモネの晩年すら超えたこれらの抽象化は観ていて本当に痛快。
特に最後に展示されていた薄いピンクの絵画2点は、もう何かモチーフがあるとは思えないぐらいの画面。あれはすごかった。

欧米ではこれら巨匠の作品たちを再検証するようなキュレーションが続いている。
歴史を何度も振り返ることで、新たな美を発見していく、まさに温故知新な展覧会たち。
こないだまでテートモダンで開催されてたマティスの切り絵に的を絞った展覧会なんかまさにそう。あれは観てみたかった。(現在MoMAに巡回中)
去年ヴェニスでやってたマネ展なんかも素晴らしかった。
日本だと、これら巨匠の展覧会となると、どこどこからこんな有名な作品が来ますとかいう売り文句だけのキュレーションのキュの字も見当たらないのが情けない。

ちなみにテートブリテンで常設のターナーギャラリーの後期コーナーにはオラファー・エリアソンがターナー作品の色彩を分解した作品を発表してます。
これらの展示は来年1月25日まで。こちら


で、メインだったはずのターナー賞展ですが、正直何の刺激もなかった。
最初の二人、James RichrdsとTris Vonna-Michellは、フィクションとノンフィクションのあわいを表現した作品で、最近よく見る部類(乱暴)
三人目のCiara Phillipsは、ウォーホル?って感じの部屋でよくわかってません。
唯一ひっかかったのは最後のDuncan Campbell。
アニメーションとも言えない、本当になんとも言えない世界観が観ていて飽きなかった。
ターナー賞の発表12月1日。
今年でちょうど30周年を迎えるターナー賞。
外の壁にはこれまでのターナー賞のパネルが年ごとに展示されてて、2011年以降自分が全くフォローしてなかったことに気づいた。
今年のは実際観た分少し思いやりもできたので賞の発表楽しみに待ちます。
Duncan Campbellに一票で!1月4日まで。こちら


お次はテートモダン。
着いたらまず目に入るのが、着々と進行しているヘルツォーグ&ド・ムーロンによる新館。竣工は再来年ぐらいか。
以前に公開されていたTankという新スペース観たかったんだけど、ただ仮お披露目しただけで新館の公開までクローズとのこと。残念。
多分新館へはタービンホールの真ん中からつながるのかと。

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そのタービンホールでは現在リチャード・タトルの「 I don't know」が展示中。
実際観た感想は、「ちゃちい…」でした(死)
やっぱどうしてもこれまでのタービンホールプロジェクトと比べてしまう。
まあ、今やスポンサーだったユニリーバも撤退しちゃったし、かかってる予算は違うんですが。
そもそもタトルの作品あまり好みじゃない。
タトルは現在ホワイトチャペルギャラリーでも個展開催中。
来年からはユニリーバに変わってヒュンダイがスポンサーになりタービンホールプロジェクト再スタート。韓国やりよる。
まずは来年誰がやるのか楽しみ。ヒュンダイとは2015年から2025年までの11年計画です。

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今テートモダンではポルケの回顧展が開催中。
でもこちらも時間と気力の問題で観てません。
ポルケ大好きですが、彼の作品のエネルギーがすごすぎて、気力のない時に観ると持って行かれそうで怖い。グループ展で1点2点ぐらいならいいけど個展となるととんでもない。
ということで常設のみ。
結構もの派の作品が入ってたのが印象的。
でもなんといっても観たかったのはロスコルームでした。
一昨年アーティストと名乗る輩によって無残にも落書きされたロスコの絵画。
世界中に衝撃と悲しみと怒りが走りました。
もう二度とロスコルームは見られないかもしれない。
そんな危惧を跳ね除けるように、テートは気の遠くなるような懸命の修復を施しこの春再び公開に至りました。
まずあれだけのダメージを修復してのけたのも本当にすごいですが、それをあんなことがあったあともガラスケースに入れるでもなく元の状態のまま公開しているテートの志に感服するばかりです。
ロスコは生前世界の数ある美術館の中からこれらの絵画の寄贈先にテートを選びました。
その信頼を決して裏切らないテートの姿勢は本当にすごい。
やはりテートは世界一の美術館だと改めて思いました。




帰りのミレニアムブリッジからレンゾ・ピアノのロンドンタワーが見えました。ロンドンで外国人建築家が建てることって稀なのにほとんど話題になってませんね…。

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Olafur Eliasson 'Riverbed' @ Louisiana Museum of Modern Art

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デンマークの首都コペンハーゲンにあるルイジアナ美術館に行って来ました。
コペンハーゲンといってもこの美術館があるのは超郊外で空港からだと実に1時間、中央駅からも40分ぐらいのHumlebækという駅からさらに歩いて15分のとこにあります。(バスだと2駅)
そんな立地にも関わらず世界の美術館の中でも好評化を得ている美術館。
一度行ってみたいと思ってたら、すごい展覧会が開催されているではないですか!
オラファー・エリアソンの「Riverbed」。
初めて展示風景の写真を見た時にはあまりのすごさに5度見ぐらいしてしまいました。
上の写真ご覧いただければもう説明不要だと思いますが…。
またまたオラファーさんやってくれちゃいましたね。
以前にもブレゲンツに池作ったり吊り橋掛けたりしてましたが、これは観ない手はないと飛んで行きました。
見ての通り展示室に河原ができてる。
タイトルもなんのてらいもなくRiverbed(河原)。
実際に観ると想像以上に広くて衝撃でした。
展示室4室(3室かも)全部河原化してた…。
石どれだけあるんでしょうね。
そもそも元の展示室がどんなだったのか想像つかない。
これをやってのけたオラファーは勿論すごいですが、それを許した美術館がすごい。
ヨーロッパの美術館って、アートのためなら色んな犠牲払っちゃう美術館本当に多い。
この後どうすんねやろとこっちが心配しちゃうぐらい。
今まで観た中で言えばローヤルアカデミーのアニッシュ・カプーア展や、テートのドリス・サルセド、去年観たクール美術館のゲルダ・シュナイダー&ヨルグ・レンツリンガー展なんかすごかった。
日本では中々出来ないなぁ。
すごいもの観させて頂きました!
ちなみにオラファーはこのコペンハーゲン出身なので十分すぎるほどの凱旋展となったのではないでしょうか。
1月15日まで。こちら
図録は今回の展示風景入ってなかったので買うに至らずでした。

美術館も常設にジャコメッティの良作揃ってたり(廊下から向こうに並んでる彫刻群のアプローチは見事)、ブルジョワの蜘蛛や、ベーコンのダイアンの肖像3連画もあって驚き。
また図書閲覧室やショップは北欧らしく美術館と思えないほどオシャレ。
また目玉である彫刻パークは必見!ですが、行ったら真っ暗で何も見えず。
本来なら海を望みながらムーアやカルダーの彫刻が眺められるんですが。。。

以下読み飛ばして結構。

行こうと思って飛行機調べたら、安いのが19時着のしかない。
19時着だと美術館閉まってるやろうし、泊まりがけで行くほどデンマーク自体に興味がない(死)
見るものといえば空港からすぐの隣国スウェーデンのマルメにカラトラヴァの塔があるけどそれもそこまで観たいと思えないし、オラファーの野外作品もあるけどこれがコペンハーゲンから数時間かかる地方都市で、それだけ観て帰って来るのは痛い。
どうしようか悩んでたら、なんとルイジアナ美術館、平日22時までやってる!!!
こんな郊外でそんな需要あるのか…。
19時に着いてすぐに電車乗れたらなんとか観られる!
ということで半分ギャンブルでしたが行ってみました。
懸念していた入国審査がなくて、なんと思ってたのより1本早い19:22の電車に乗れました。飛行機着陸から20分後に地元の電車に乗れてるって我ながらすごい。
で着いたら20時半。
1時間半かけて観られたわけですが、やっぱりここは明るい時間帯に来るべきですね。
また機会があれば…。あるかな…。
ちなみに平日の夜遅くでもそれなりにお客さんいてびっくりでした。愛されてます。

帰りに中央駅ブラブラしようかとも思ったけど疲れすぎて空港直行で今に至る。マジでデンマーク何も見てない…。今日はこのまま空港で夜を明かして朝一の便でロンドンへ!
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