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展覧会のお知らせ "ROOTS" @ VADE MECVM.

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来週火曜日より大阪は靭公園にあるカフェVADE MECVM.(ヴェイディー・ミーカン)で展覧会をします。
友人でありシューズデザイナーの齋藤泰三氏によるブランドNOとの合同展です。
デザインとアート、異分野ではありますが、一緒に展示するとどうなるのか楽しみです。
ちなみに地元大阪でのがっつりした展示は20歳の時の初個展以来!
ここ数年宇部やら小牧やらモスクワやらどんどん離れてってましたがやっと帰ってきた感じです。
ただ今鋭意制作中。是非是非よろしくお願いします。

NO x 森川穣「ROOTS」
2013年11月5日(火)- 11月10日(日)
火ー金 12:00 - 18:00 土・日 8:00 - 11:00 / 13:00-18:00
VADE MECVM. (大阪府大阪市西区京町堀1-13-21 高木ビル 1F奥)
http://www.vm-showroom-02.com/



自分の展示ではないですが、近くのサードギャラリーアヤさんでは今週土曜まで同級生の川北ゆうさんの展覧会も開催中です。
これまで幾度も見てきましたが、いつも新鮮に響く彼女の作品。
今回の作品は特に感情豊かで一歩進んだ気がします。
会期は見事にかぶりませんが、近くに寄ったら見てみてください。
彼女は来年のVOCAにも展示予定です。
川北ゆう「微かの景 -Vague Scene-」@ The Third Gallery Aya

また、芸術の秋だからなのか、知人の展覧会が目白押しでした。
これまた同級生で元アトリエメンバーの田中真吾によるeNartsの作品もさらに進化してましたね。
特にephemeralと題された煤で描いた作品群はお気に入り。
これまでになく繊細で、優雅な作品でした。これは会期終了済み。

あと昨年の「うつせみ展」のメンバーの展覧会も続々と。
残念ながら今村君と森さんの展示は観に行けず。。。
代官山インスタレーションに出品中の近藤洋平君の作品は先日モスクワ帰りに観に行けました。
西郷山公園。雨が降ってて、完全に風景と化してました。。。
どこにあるのかわからず事務所に電話してしまった。11月4日まで。こちら
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The 5th Moscow Biennale of Contemporary Art

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Adrian Villar Rojas (Argentina, 1980)
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Alfredo and Isabel Aquilizan (Philippines / Australia, 1965, 1962)
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Yin Xiuzhen (China, 1963)
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Micro-art-group "Gorod Ustinov" (Russia)
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Simryn Gill (Malaysia / Australia, 1959)
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Anonymous Artists (India)
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Aslan Gaisumov (Russia, 1991)
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Aisha Khalid (Pakistan, 1972)
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Edith Dekyndt (Belgium, 1960)
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Tom Molloy (Ireland, 1964)
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Gao Rong (China, 1986)
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Aslan Gaisumov (Russia, 1991)
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Maya Onoda (Japan, 1979)
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Robin Rhode (South Africa / Germany, 1976)
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Mona Hatoum (Lebanon / UK, 1952)
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Selma and Sofiane Ouissi (Tunis / France, 1972, 1975)
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Dmitry Venkov (Russia, 1980)
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Ed Pien (Taiwan / Canada, 1958)
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作品引き上げのため再びモスクワへ。
会期終了ギリギリでしたがモスクワビエンナーレも見せていただきました。
前回はこのビエンナーレの特別企画に参加しながら本展始まる前に帰国しちゃったんですよね。
でもまあモスクワビエンナーレって、自分たちが参加するまで存在すら知らなかったですし、正直そこまで期待はそてなかったんですが、結構よかったです。
会場は赤の広場、クレムリンに隣接するマネージ展示場で、かなりデカイ!
おまけに1階と地階の2フロアでかなり見応えあり。
作品も中々見れないユーラシア系作家も多くおもしろい作家がたくさん。
特に1階のAlfredo and Isabel Aquilizanによるソリで荷物運んでる作品は、移民問題や天変地異など、移動を余儀なくされた人々の悲哀や疲弊が滲み出ててくるものがありました。
最年少(1991年生まれ!)のAslan Gaisumovの作品も面白かったですね。本のバリエーションよくもそこまで思いついたなっていう。
彼は下の階でも錆びて穴の空いた門を使ったインスタレーションを発表していて、ロシアの注目新人なんでしょうかね。
あと1階と地階でライティングが全く違っていて、1階は自然光も入る明るい展示で、地階は逆に真っ暗。
これはこのビエンナーレのテーマ"More Light"にちなんだ展示方法らしく、地階の展示はまさに「もっと光を」な展示でした笑
ワンフロアまるまる電気消してって展示は確かにあまりないですよね。
解説文とか読むのに皆必死で携帯とかで照らしてました。
地階は自ずと映像がメインになりますね。
ここではモナ・ハトゥムやロビン・ロードなどの知ってる作家もちらほら。
唯一の日本人Maya Onodaさんは恥ずかしながら存じ上げませんでした。NYベースの作家さんなんですね。
ちなみにテーマの"More Light"はてっきりゲーテかと思いきや、挨拶文にはロシア詩人ウラジミール・マヤコフスキーの詩が引用されてて?となりました。。。まあ、おもしろかったしいっか。
ところで匿名作家のタントラドローイングってカプーアじゃないのか?


友人のMarina Femenkoが企画した展覧会"Metamorphosis"にも行ってきました。
これも僕ら同様ビエンナーレ関連企画に選ばれています。
会場はThe State Museum of the History of Gulag。第二次世界大戦前後に政治犯として強制収容された人々(GLUG)を紹介する博物館で、なかなかヘビーな場所。日本人のシベリア抑留者もこの人たちと同じ収容所で働かされました。
常設展時はかなりドラマティックな演出がかかってて、塩田千春?と見紛う毛糸のインスタレーションも!
そんな場所で4人の作家が展示。場所がかなり強いだけに中々難しいと思うけど、皆かなりの労作。
特にマリーナの展示はなんと地下にプールを作って漂流物で組んだ彫刻を浮かべていました。
こんなことできるとこ中々ないですよ。素晴らしいです。

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ビエンナーレ関連企画としてプーシキン美術館近くにあるメディアアートミュージアムではカバコフとリシツキーという超豪華な企画展も開催中。
想像以上に大規模で展示もすごく凝ってましたね。
正直リシツキー目当てでしたが、カバコフの展示がすごかった。
特に建築模型の展示は非常に興味深かったです。
リシツキーは主にドローイングで、それはそれで面白いですが、立体が見たいかった。
まあ、実物ほとんど残ってないから仕方ないけど、3D映像で表現してるのはおもしろかったです。
こちらは来月半ばまでやってるのでもし行く人があればオススメ。

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そして前回行けなかったプーシキンやトレチャコフにも行ってきました。
プーシキンはもうヨーロッパの近代絵画の宝庫で想像をはるかに越えてお腹いっぱいでした。
入ってすぐにボナールの巨大絵画2点組が現れて衝撃。あそこまででかいの初めて見た。そしてサイズは巨大でもやはりボナールクオリティ。素晴らしいです。
他にもマティスルームやモネルーム、セザンヌルームなど贅沢の極み!
彼らの中でもいい絵が揃ってて申し分ないです。
規模もそこまで大きくないし質で満たされてる素晴らしい美術館でした。
トレチャコフは本館と新館があって、本館はロシアの近代以前のコレクションで、ほとんど知らない作家ですが、時々変な絵があるので要注意。
新館は近代ですが、広すぎて最後泣きそうになりました。。。
そんな中でもロシアアヴァンギャルドのコレクションは眉唾もの。
マレーヴィチはもちろんですが、リシツキーのドローイングもすごいし、中でもタトリンの作品群はほとんどが再制作でしたが改めて目を開かれるような凄みがあります。タトリンタワーの模型も展示されてたし、ロシア来てよかったと最も感動した瞬間だったかも。
さらにオランダとロシアの国交400周年で、モンドリアンの展覧会が!ラッキー。
初期の風景画から次第にあの格子になっていく様がたまりません。改めてモンドリアンよかったです。
ロシア来たらやはりこの二つの美術館ははずせませんね。
来年はマニフェスタがサンクトペテルブルクで開催みたいやし、エルミタージュも見たいし再々訪露計画進行中です。ハラショーロシア。

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最後に美術とかではないですが、BDHX(ヴェーデーエヌハー)は地球の歩き方にも載ってませんがオススメ。
前回泊まってたホテルの次の駅でその名前からして気になったので行ってみたら想像の斜め上行ってた!
万博公園みたいにソ連時代のパヴィリオンが超広大な敷地に点在していて衝撃的。
その権威的な建物群の中はショッピングセンターみたくなってて超シュール。
入れませんでしたがジェット機が飛んでいくような科学館もすごい。
駅前のコスモスホテルも気になりすぎるので次回泊まってみたい。

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テーマ : アート・デザイン
ジャンル : 学問・文化・芸術

維新派「MAREBITO」@ 犬島海水浴場

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岡山に行く用事ができたので、瀬戸内国際芸術祭に寄ってきました。
今回寄ったのは粟島、高見島、犬島の三島。
直島や豊島などは前回かなり回ったので割愛。芸術祭中に行くべきではないと思います。実際この日も地中美術館の入場は75分待ちとかだったそうですし。。。

神戸からフェリーで高松まで。
深夜1時乗船で、そんな時間に人おらんやろーと思ってたのが大間違いで、フェリーの中は大混雑。カオスでした。。。二度と乗らない。
朝5時半頃着。2時間ぐらいは寝れたのかしら。ふらふらで高松駅へ。
駅前のうどん屋はどこも閉まってて結局うどん県のうどんは食えずじまい。
高松から詫間駅へ。そこからシャトルバスで須田港へ。さらにそこから船で粟島。
やはり人は多く、船も臨時便が出てました。恐るべし。
粟島では、同級生の麻生祥子が出してたのでそれだけを見にきました。

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目的はこの作品だけなので、次の船まで隣のカフェでほっこりさせてもらいました。
時間が来て続いて高見島へ。
ここでは恩師の小松敏宏と後輩の中島伽耶子の作品。

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それぞれ力作でしたが、なんだか芸術祭色が強過ぎてそこまでの感動はなく。むずかしいすね。
もっと色々無視してぶっとんだ作品が見たかったです。
ちなみに高見島は、友人に食べるとこないかもと言われてたので弁当を買って行ってたのですが、ありましたよ。作品のひとつでもある海のテラスという所では瀬戸内海を見ながらパスタを食えます。が、11時なのに行列ができててやめました。代わりに漁協がやってた食堂がすばらしくて、オリーブハマチや漁師カレー等の必殺メニュー達。。。僕はしらす丼をいただきました。うまかったー。

高見島から船で多度津、電車で多度津から高松、高松から船で犬島へ。遠い。。。
精錬所や家プロジェクトは前回ほとんど見てたのでさらっと。
名和さんの作品とかも外から眺めるのみ。
新たにできた妹島さんによるA邸とS邸の荒神明香さんの作品は見事でしたね。

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家プロジェクト全体的には長谷川裕子色が強過ぎてどうよって感じでした。


さて、今回のメインはなんといっても維新派の舞台。
前回の芸術祭の時にも気になってたんやけど行けず。リベンジです。

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場所は犬島の南にある海水浴場。こんな場所があったなんて。
そこに特設会場が設けられてて、さらに屋台村まで。
この場作りも含めて維新派の世界観が漂ってます。
それにしてもなんて美しい景色。泣きそうになります。

そんな景色を借景にして繰り広げられた2時間の舞台。
背景に負けちゃうんじゃないのか、と始まる前まで少し疑いましたが、僕が間違いでした。
自然と演劇の出来過ぎな程の美しい世界。やられた。。。
太陽が沈み行く瀬戸内の空と海。刻々と移り行く自然の照明と人口の照明が見事でした。
おまけに月まで頭上に輝いちゃっててもう完璧な風景でしたね。
音楽もすばらしかったし、演出もどれも引き込まれてしまいました。
白塗りの演者たちは、すっかり子供と化してて、最初本当に子供なんかな?と思ってしまうほど自然。
物語も美しくて、遠い遥かな海の向こうの生活まで思いを馳せられるような内容。
言葉では尽くせないほどに素晴らしい舞台でした。見にきてよかった。。。
今回hyslomというパフォーマンスユニットともコラボしていて、彼らの身体の動きや遊びがかなり演出上きいてましたね。
彼らと演出の松本雄吉のインタビューがパンフレットに載っててこれも大分おもしろいです。

「今ダンスやってる人って、自分のフィールドがないことに悩んでると思うねん。ダンスって、ある種の風景を記憶する装置としての身体なわけだから。それをつねったり叩いたりすることで、ダンスを身体で動かしてるねん。でも今のダンサーは、身体の記憶ってダンススタジオか、せいぜい都市の記憶ぐらい。しかもそれは、自分の風景じゃない・・・そこにおりながらも、自分とはなじみが遠いという意識がある。こう言ったら何やけど、ちょっと根無し草的な、現代マンション族ダンサーのさびしさというかね。」

この松本さんの言葉は、ダンサーだけに当てはまるものじゃないと思います。
自分も一時期そのことで考えたこともあったけれど、自身が依って立つ風景って言うのを中々見つけられないというのは、都会に住む表現者には特に深刻だと思います。
以前ダンサーの田中泯さんがテレビで、畑仕事がかなりダンスに役立ってるということを仰ってけれど、そういうフィールドって、自分でも作れるものだと思います。
今回の舞台は、そのフィールドの作り方が本当にうまいなぁと思いました。
見てる間は、実際もの凄く寒くて、海風とかで鼻水すすりながら必死で見てて、見てる方も結構辛かったんですが、なんかそれも含めて刻み込まれた感じです。
また是非維新派の舞台は観に行きたいですね。前回観に行けなかったのやっぱり悔しい。。。

そんなこんなで最終便に乗って岡山へ。ヘトヘトで充実した一日でした。

テーマ : 演劇
ジャンル : 学問・文化・芸術

今思うこと 2013.10.03

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今年二度目の東北。異例のペースです笑
ピーチが今年から仙台まで飛ぶようになって、圧倒的に行きやすくなりました。
往復1万円以内で行けるなんて奇跡ですね。。。

今回のメインはカプーアのARK NOVA
せっかくなので2泊3日の東北滞在を楽しみました。
憧れのさざえ堂も行けたし、大満足。
本当は岩手の平泉に行こうかとも思っていました。
東北へ行ったらできるだけ「普通に」振る舞っていたかった。
「普通に」観光がしたかった。
でも、やっぱりできなかった。
悔しいけれど、足は被災地の方に向いてしまいました。

「奇跡の一本松」。
陸前高田は高田松原の中で一本だけ津波に堪えたまさに「奇跡」の松。
海水のせいで根は枯れてしまったけれど、復興の希望のモニュメントとして移設されました。
前から見てみたいなと思っていたので、行ってみました。
気仙沼駅からバス。最初BRTと書かれていて、てっきり電車だと思ってたのですが、考えたらあの辺の駅は津波で寸断されてるんですよね。
この一本松の為に特別に「奇跡の一本松駅」というのが用意されています。
バスの中から見える被災地。あれから2年半以上経った今も異様な景色のまま。
辿り着いて、クネクネと用意された道を歩いた先にその松はあります。
ひょろっと佇むその姿はタルコフスキーの「サクリファイス」に出てくる松を思い出しました。
それにしても根のない木ってのはちょっと不気味な感じがしました。
魂がないというのか、宿っているものが感じられない。
春に訪れた三春の滝桜とは全く違いました。
被災者の希望になればいいのですが、僕にはちょっと違和感がありました。
最近特に「根をもつこと」(シモーヌ・ヴェイユじゃないけれど)を考えているせいもあって、やっぱり根がないというのは恐いです。
すくっと立つその姿もまあ美しいと言えば美しいですが、津波に堪えた根こそ希望や強さの象徴として展示されるべきだと思いました。

帰りのバスまで時間があったので、その周囲を歩きました。
復興とはほど遠い風景。
それと同時に失われた風景が再び失われて行くという感覚も覚えました。
今方々で何を遺して何を遺さないのかというのが議論になっています。
この判断は非常に微妙だと思います。
広島の原爆ドームだって最初は取り壊される予定でした。今では世界遺産です。
東浩紀氏を中心にさかんに福島第一原発所を観光地化すべきだと唱えていますが、こういうダークツーリズムはあってしかるべきだとも思います。
実際この一本松も自分のように県外から人が来てお金を落としています。
しかし、被災者の方々にとっては一日でも早く忘れたい風景でもあります。
気仙沼では既に打ち上げられた第18共徳丸(船)の解体が始まっていました。
バス停の前に大きな船がどっしり打ち上げられていて本当に異常な光景でした。

この風景を焼き付けた夜に、昨年ボランティアで知り合った福島の学生とご飯を共にしました。
彼がぽつりぽつりと漏らす言葉に僕はどういう言葉を返していいかわかりませんでした。
彼曰く、「見える被災地=宮城・岩手」と「見えない被災地=福島」で大きな隔たりがあって、一言で「被災地」といっても、前者はやはり目に見えてわかりやすい分同情もされやすいし、義援金も集まる。しかし後者はあまりに抽象的過ぎてイマイチ被災地支援の形が見えてこない。同じ「被災地」であっても抱える問題が全く違って、そこに優劣すら生まれている。前者は自然がやったことだし、目に見えて住めないけれど、後者は人災。見た目は全く変わらないのに住めない。理不尽極まりないです。
彼自身は避難地域の住民ではないけれど、避難住民たちの声は普段から聞こえてきて、住む場所を奪われ、夢を断たれ、どっちに進めばいいのかわからない人をたくさん知っている。
震災以降特に同級生達と福島について語ることが多くなったそうです。
そしてそこで見えて来るのが福島に生まれ育ったことの劣等感だと彼は言いました。
劣等感ってどういうこと?と聞くと、福島はすぐ北には仙台があり、すぐ南には東京があり、昔から都会への憧れやコンプレックスがあって、この土地では何もできないんだろうなーというなんとなく漂う閉塞感があったそうです。それに追い打ちをかけたのがあの原発事故。
大阪に生まれた自分にとって、その感覚って申し訳ない程わからないんです。
今まで大阪に生まれ育って劣等感なんて感じたことないし、大阪人って多分県外から見たら呆れる程自分の土地に自信もってる人多いと思います。
そもそも大阪弁を訛りとも思ってないし、どこいっても平気で大阪弁で喋っちゃう。
一本松見に行った時に、「どこから来たの?」と聞かれて「大阪です」って答えたら、「訛りでわかった」と言われ、はっとしたぐらい大阪弁の訛り感覚ってない。
その訛りに対する劣等感とかも東北の人はあるんだな、って彼の話す「標準語」からも少し感じられました。その点を「あまちゃん」ではうまく表現されてたそうですね。
東京から来た主人公が宮古に来て訛りがうつって、宮古に住む女の子は全く訛ってないみたいな。
「あまちゃん」はやっぱり彼にとってもすごく心の支えになってたみたいで、改めてすごいなぁと思いました。見ておけばよかった。。。再放送希望。
「八重の桜」も楽天の優勝も乗り遅れてる自分はなんかすごく損してる気がしました笑

そんな彼と別れて改めて「根」のことを考えました。
夏のヨーロッパ旅行に行ってズントーの建築を見た時に感じたのがこの「根」の感覚でした。
彼の建築は、その土地に驚く程「根」づいていて、本当に根を張ってるんじゃないかってぐらいその土地に馴染んでいました。
彼が以前世界文化賞を受賞した際の東大で開催された講演会の最後に言ってた「Find out who you are. Be yourself」という言葉を思い出します。
誰になりたいとか、どうありたいかというより、改めて自分は何であるのかを考えるべきだと30になって思います。
今更自分探しかよって自分でも思いますが、10代や20代の時の自分探しとは違って、辿ってきた道よりも辿らなかった道の方に興味があります。別にそれは後悔とか郷愁ではないし、取り戻したいとも全く思わないのだけれど、それを改めて考えることであぶり出される自分のシルエットが今後の人生に大きな影響を与えるんじゃないかって、感覚的に思います。
今回も福島の彼と話すことで、自分が今まで経験したことのないような「劣等感」を知ることができました。このことはもう少し時間をかけて反芻したいと思います。
ちなみにこの彼の言っていた劣等感はもちろん福島の人全員が思っているものではないというのも重々承知しています。しかし彼自身の口から出てきた言葉というのはまぎれもない真実だし、そんなことを他人の僕に話してくれたこと、とても感謝しています。

さざえ堂(旧正宗寺・円通三匝堂)

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このブログ始まって以来初の歴史建造物!
ずっと見たかった福島は会津若松にあるさざえ堂。
前回は眠気に負けて行けず、この度リベンジでございます。
いやぁ、生で見るさざえ堂は本当にかっこよかった。
これが1796年に作られたなんて。。。
中はDNA塩基配列よろしく二重螺旋で、上る人と下る人がぶつからないようにできてます。
かつては壁に三十三観音が安置されていて、この螺旋を辿るだけで巡礼が可能という合理的過ぎてそれでいいのか?と不安になるシステム笑
NYグッゲンハイムもびっくりですね。
かつて高橋由一が構想した「螺旋展開閣」はこのさざえ堂がヒントになったのではないかと言われています。
行けてよかった。。。
島根の投入堂もいつか見に行きたいなぁ。(鳥取だそうです)

このさざえ堂がある飯盛山は白虎隊が自決した悲しい場所としても知られています。
山の上には彼らの墓が、下には資料館もあります。
山の上からは会津の街が見下ろせます。ここで彼らは若松城の煙を見てしまったのかと思うと複雑でした。
資料館では、ところせましと物品並べすぎててなにがなんだかわかりませんでした。2階で流れてるアニメも必見。。。まあ、わかりやすかったけどどうなのこれっていう感じでしたね。
思いがけず六角堂の資料なんかもありました。
八重の桜途中で投げ出しちゃったので会津の熱にイマイチついて行けず残念でした。。。

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テーマ : 建築デザイン
ジャンル : 学問・文化・芸術

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