今思うこと 2013.04.25

先日東京に行った折りに、そのまま足を伸ばして福島に行ってきました。
初めての福島です。
なぜ福島?と色んな人に聞かれましたが、単純に「行ってみたかったから」としか応えようがありません。
でもまあ、聞きたくなる気持ちもわかります。
福島はあの日以来、様々なしがらみを抱えすぎています。
県外である僕にとっても、やはり「原発」という色眼鏡を外すのは不可能になっています。
このことだけでも東電の罪は重大です。
それを受け入れたのは福島だなんて、僕は言えません。
福島に行ったら必ず見たいと思っていたものがありました。
それが三春町の滝桜です。
樹齢千年を超える大樹。
震災の年の春も、千年変わることなく咲き続けました。
その様をテレビで見て以来頭の隅から離れなくなりました。
今回咲いているか微妙な時期でしたが、咲いてなくてもいいやという気持ちで訪問。
そしたらもう満開の花が気高く咲き誇っていました。
この日は深夜から朝方にかけて雪が降り、雪と桜という光景に出くわしました。
いつもより早く咲いてくれたおかげで素晴らしい光景を焼き付けられました。
言葉に尽くせないぐらいの美しさでした。
その後、警戒区域近くまで車を走らせました。
海岸方面まで行くのに、何度もルートを変えないと辿り着けず、まるで迷路のよう。
いわゆる「被災地」とちがって、フェンスの向こうもこっちも何も変わらないように思える。
それでもそこには無慈悲な冷たい金網が立ちふさがっています。
あまりのあっけらかんとした光景に何の感情もわきません。
しかし次第に増して行く嫌悪感たるやありませんでした。
色も、形も、匂いも、味も、温度も、質感も、音も何もありません。
さっき見た桜のあの威風堂々たる姿とは真逆の世界です。
そのコントラストが不気味な程僕の心を占めました。
どう整理したらいいかわかりません。整理なんてできません。
さざえ堂にも行きたかったですが、タイムアウト。
一日しかいられなかったので、福島を満喫したとは言えないけれど、少なくともあの土地の土を踏めました。
正直今行くのはどうかな、ってことも考えました。
実際今福島に行くということにはただの観光にはならない「意味」がどうしても付いてまわります。
でもじゃあいつ行く?って例のCMじゃないですが(笑)、そんなこと考えてたら一生行けないよなーと思い、この東京行くタイミングを利用しました。
賛否両論色々あると思いますが、行きたいのなら行けばいいとシンプルに考えることにしました。
それに、僕ら関西の人間にとって(少なくとも僕にとって)東北ってすごい遠いんですよ。
関東と東北の間に大きな壁があるイメージ。
そこを超えるのって中々難しいんですが、もう勢いで行くしかないんです。
ということで、また関東行くタイミングで壁を突破したいと思います。
今度はサザエ堂リベンジと岩手の方も行ってみたいなぁ。
こうやって思うと日本って本当に広いですね。
ところで僕が東京にいる時に関西で最大震度6という地震がありました。
またも朝方、またも震源地は淡路です。
思わず18年前のことを思い出して焦りましたが、被害も少なかったようでよかったです。
この国にいる限り、いつどこにいても「被災地」に「被災者」になりえます。
その前に、少しでも多くのこと体で知っておいた方がいいのかもしれません。
あまりまとまってませんがこの辺で。