展覧会のお知らせ

本年も残すところあと数日となりました。
少し早いですが、来年もよろしくお願いします。

さて、新年早々以下のグループ展に参加します。
2010年の暮れからスタートしたこの企画。
この1年は本当にこのプロジェクトに心血注ぎました。
ぜひご観覧いただければ幸いです。
僕は芸術センター以来の大掛かりな作品(でも地味)を出品してます。
クリスマス返上で死にものぐるいで仕上げました。。。
今回比較宗教学の濱田陽さんとコラボレーションさせていただいております。
また、会場内にいくつか散らばる形で小作品も。こちらもよろしくお願いします。
以下展覧会詳細です。


『IPP♯0「風景の逆照射」』

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2012年1月6日(金)–1月21日(土)
10:30-18:30
※8(日)9(月)13(金)14(土)15(日)は休廊
入場無料

出品者:
柏原えつとむ/美術、木下長宏/芸術思想史、杉浦圭祐/俳句、坪見博之/脳科学、林ケイタ/映像、森川穣(濱田陽)/インスタレーション(比較宗教)、安喜万佐子/絵画、山中信夫/ピンホール写真、RAD/建築

1月6日(金)15:30~ 会場にて木下長宏氏による講演があります。
その後、出品者や関係者を交えて、ささやかな会を予定しております。

IPP(Inverse Perspective Project)

これは、美術、思想、宗教、建築、詩歌、科学など、多様な専門家が参加し、<風景>と<人間>の相関関係を捉え直すことで、自然や環境に対する近代的な固定概念を、相対化しようとする試みです。

「風景の逆照射」

ここで言う<風景>とは、自然・環境・世界などと呼び変え可能なものの総称とします。それぞれの地域、時代条件の中で、人間がそれをどう眺め、どう関わろうと願望したかが文化の軌跡とさえ言えると私たちは考えます。 今現在も我々の思考の根幹に根付く西洋近代的ものの考え方は、1990年代半ば以降に起きた一連の出来事により、その更新を迫られています。人類にとっ て、壮年期ともいえる段階に足を踏み入れた今、このことを、<人間>が主体となって<風景>を眺める思考への依存とその限界への示唆として受け止めてみよ うと、このプロジェクトは始動しました。その後、3.11の大震災を経て、<風景>の中にしか生きられない私たちの姿を改めて知らされることとなりまし た。
ここでタイトルが示そうとしているのは、近代的思考ベクトルと異なる次元に立ち、<人間>と<風景>の相関関係を逆転させようとする思索であり、<風景>の中にしか生きられない私たちが謙虚さを取り戻すことへの意志でもあります。

遠く起源においては畏怖と尊敬の対象であった筈の<風景>の側から、その中の『偶然の滞在者』としての私たちの意識の所在とその身体感について改めて浮かび上がらせ、次世代の暮らしに繋がる新しい視座を探るきっかけとなればと思います。
IPP 実行委員会(林ケイタ/安喜万佐子)


京都精華大学ギャラリーフロール
〒606-8588
京都市左京区岩倉木野町137
tel:075-702-5291
URL: http://www.kyoto-seika.ac.jp/fleur/
IPP OFFICIAL WEB: http://www.ipp2011.org/

尚、この展覧会に先駆けて、RADディレクションによる冊子も製作しました。
ご希望の方はこのブログ右上のメールフォームにて送付先とお名前をお送りください。無料です!


また、同じく1月6日から同級生の宮崎敬三君が同じ精華大学の7号館にある7-23galleryというところで展覧会を開催します。
彼は震災以降、ヒッチハイクで被災地に赴きボランティアをしながら撮った写真と、世界中の子供たちが日本に向けて描いてくれた絵も一緒に展示されます。
畠山さんの写真でも思いましたが、やはり美術家が撮る写真は報道写真とは違います。
こちらも併せてご観覧くださると幸いです。

宮崎敬三『IMAGINATION』

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2012年1月6日(金)-1月16日(月)
12:00-20:00(日・祝は17:00迄)
※13(金)14(土)15(日)は休廊

京都精華大学7号館 7-23gallery
〒606-8588
京都市左京区岩倉木野町137
京都精華大学キャンパス内 7号館2F 7-23gallery
tel:075-702-5238


あと精華大学では、21日に元学長であった中原佑介の業績をたどるシンポジウムが開かれるようです。
これはぜひ拝聴したいですね。
展覧会最終日でもあるので、興味のある方はご一緒に!
以下詳細です。

批評の技法(アート)――現代美術の実践とことば

中原佑介の業績をたどる
人の死が何らかの時代の終わりを人びとに感じさせることはよくある。美術評家、中原佑介の訃報も、それに先立つ東野芳明、針生一郎の訃報とあいまって、 多くの人にある時代の終焉を感じさせた筈である。しかし実際のところ、それは何の終わりだったのだろう。戦後美術?  モダニズム美術? あるいは日本語で言う「現代美術」?
本シンポジウムでは、研究と批評の境目を乗り越えて活躍する方々を迎えて、戦後日本美術における批評と実践の複雑な相互作用を問い直したい。これはただ歴史を回顧するだけにとどまらず、現在の「アート」と批評の関係をも再考することになるに違いない。

日時:2012年1月21日(土)13:30~17:30
   報告 13:30~15:30
    <20分間休憩>
   全体討議 15:50 ~17:30
会場:黎明館2F L-201教室
出演:加治屋健司 / 林道郎 / 吉岡洋
司会・コーディネイト:佐藤守弘
WEBSITE: http://info.kyoto-seika.ac.jp/event/lecture/2012/post-315.php


それでは、2012年がよい年でありますように。

Farewell 2011

メリークリスマスです。
僕はそんなの関係なく只今新年早々の展覧会のための搬入中。
年内はもうどこにも行く予定ないのでそろそろまとめときます。

今年は歴史に残るような出来事がたくさんあった年でした。
エジプトの革命に始まり、東日本大震災、ガダフィにビン・ラディンに金正日の死。
決して忘れることのできない年になってしまいました。
美術界ではサイ・トゥオンブリーとルシアン・フロイドの死。
そして日本美術界の基礎を築いてきた最後の御三家中原祐介さんの死。
来月21日に精華大学で行われるイベントは必ず参加したいと思ってます。
その中原さんが審査に関わったUBEビエンナーレに出させていただいたのも今年の僕の一番の出来事。
初の野外!そして彫刻!
もう初めての体験だらけでいろいろ勉強になりました。
経験値が格段にあがった気がします。
中原さんにやはり観ていただきたかったです。。。

そして、僕の中で鑑賞態度に少し変化があった年でした。
このブログを通して、僕なりにたくさんの創造物を観て言葉を綴ってきましたが、そろそろそのインプットの時期は終わりを迎えているな、という感覚があります。
実際今年観た展覧会は通年より格段に少ないです。
昨年まで繰り返し行ってた東京も、今年は3回のみ。
多分来年はまた減るような気がします。
震災が影響しているのかいないのか、本当に心揺さぶられることは少なくなりました。
なので、今年はランキングをやめて、印象に残った展示をいくつかピックアップするだけに留めます。

それでも実はダントツ一位の展覧会があるんです。
それは、「耳をすましてー美術と音楽の交差点」@茨城県近代美術館
これは久々に展覧会という単位で心からおもしろいと感じられた展覧会でした。
最近の展覧会を観てると、作家単位で区切っただけの展示が多くてうんざりすることが多い。
いい展覧会というのは、作家の境が解け合って、まるでバトンをつなぐように作品から作品へ有機的につながる感覚があって、これがまさに好例でした。
これは本当に観られてよかったな、と心から思えた展覧会でした。

以下3つのタイプの展示が心に残りました。

1、純粋にいい作品を作ってる作家たちの展覧会。
今村遼佑 第5回shiseido art egg 「ひるのまをながめる」@資生堂ギャラリー
「プリズム・ラグ ~手塚愛子の糸、モネとシニャックの色~」@大山崎山荘美術館
寺田就子「曇りの日の影」@GALLERY CAPTION
森太三「空を眺める」@ GALLERY wks.

2、震災以降より強度を持った今観るべき展示たち。
サイモン・スターリング「仮面劇のためのプロジェクト(ヒロシマ)」@広島市現代美術館
加藤翼「ホーム、ホテルズ、秀吉、アウェイ」@アートエリアB1
「メタボリズムの未来都市展:戦後日本・今甦る復興の夢とビジョン」@森美術館

3、クリティカルな展覧会。
生誕100年 ジャクソン・ポロック展@愛知県美術館

1に挙げた展覧会は本当にすばらしかった。
世界がどうなっていこうと、ものを作っていく強さを教えられました。
void+の内海さんの展示もそんな感じやったんやろなぁと妄想。
2は、これからの表現を考えて行くのに道を諭してくれるような展覧会でした。
3は、僕がこれから最も観ていきたい類いの展示。そうそうないけど。
今東京でやってる東京近美の「ぬぐ絵画」とか千葉市美の「瀧口修造とマルセル・デュシャン」とか、府中美の「石子順三」とかまさにそんな感じですね。観に行きたいけど無理。
MoMAのデ・クーニングとかもまだやってるのかな?もっと無理やけど。
あと、今年のイスタンブール・ビエンナーレは気になりました。
フェリックス・ゴンザレス=トレスという一作家を主題にしたテーマで展開。
タイトルもUntitled (12th Istanbul Biennial)と彼のタイトルのスタイルを模した徹底ぶり。
こういう問題提起のできるビエンナーレ、トリエンナーレを日本も見習ってほしい。
もう横トリとか本当に目も当てられないから。。。
あとやっぱズントーのサーペンタイン・パビリオンは観たかったなぁ。

そんなこんなで、展覧会を観るということのベクトルに変更のあった1年でした。
観る回数は今後減りますが、これからも細々と続けていきますので来年もよろしくお願いします。

depositors meeting 9 @ art & river bank

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来年早々に始まる展覧会に向けて絶賛搬入準備中です。
そんな中明日から以下のイベントに参加させていただきます。(以下HPより抜粋)


almanac10 "depositors meeting 9"
2011.12.23 - 24 - 25

art & river bankの恒例年末イヴェント"almanac"の企画として始まった"depositors meeting"も今年で9回目をむかえます。

"depositors meeting”とは、作品を介した自由な接点の構築を目的としたファイル閲覧のイヴェントです。ファイルの内容は、ファインアートだけでなく、デザイン、建築、詩、批評、ファッション、展示プラン、プロジェクトなど、ジャンルの制限はありません。先入観にとらわれずに、作品世界と向き合うことができるように、規定のファイルを使用することなど、最低限のチェックは行いますが、基本的にはアーティスト、学生、キューレータ、スペースなど、立場を問わず自由に参加することができます。ファイルは、個人単位で参加できるフリーエントリー・パートと、キューレータ、ギャラリスト、アーティスト,スペース等、さまざまな立場の人がリスペクトするアーティストや活動のファイルを集めるセレクタ・パートに分かれて展示されます。

期間中カウンターは"bar 川の家"として営業します。小皿料理、年末ならではの飲みものもご用意します。お楽しみに! 今年1年を振り返りながらおおいに語らい、そしてファイルを通じて新たな才能と出会ってください。

会期: 2011年12月23日(金)~12月25日(日) 14:00~21:00

art & river bank >> http://www.art-and-river-bank.net/



僕はライターの平田剛志さんにセレクトしていただき、セレクタ・パートでポートフォリオを出してます。
お近くに寄った際はぜひよろしくお願いします。


ちなみにstudio90の北條裕人展は明日までです。
明日は作家のみ在廊しています。
他のメンバーは僕の搬入に駆り出されています。。。
http://www.studio90.info/exhibition010.htm

生誕100年 ジャクソン・ポロック展@愛知県美術館

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自分の搬入2日前ですが、無理矢理行ってきました、ポロック展!
やっぱ東京まで待てません。
これで春に東京行かなくて済みます。セザンヌも見たかったが仕方ない。

僕がこの展覧会の開催を知ったのはちょうど去年の今ぐらいの時期。
その知らせを聞いた時にはもう興奮しまくりました。
2009年のロスコ2010年のニューマンと来てついに真打ち登場といった感じ。
4月の時点で予告のチラシが愛知県美で配られてたし、夏には前売りチケットのチラシまで登場。
近現代美術でここまで力の入った展覧会は日本では中々ないのではないでしょうか。

蓋を開けてみると、期待に応えるラインナップでした!
ポロックを代表するドリッピングやポーリングの手法を用いる以前の1930年代から40年代の仕事が本当に充実していて、ポロック芸術の足跡を丁寧にたどっていけます。
第1章では、精神病院に通ってた時期のドローイングが見れたのは感動。
次の第2章では、「トーテム・レッスン2」が素晴らしかった!
一度描いた絵の上からグレイの絵の具で塗りつぶして再度絵にした作品。
これはポロックの「上からヴェールをかける」という彼の美学が端的に表現された作品。
どんどん絵の具の上から重ねていくという代表作たちにも共通するテーマですね。
その後ハンス・ネイムスが撮影した有名なポロックの制作現場を追う映像。
T・J・クラークの言うように、本当に機械のように絵の具を垂らすポロックの動作が印象的。
さらに彼のアトリエの再現が登場。上の写真です。
てっきり絵の具までちゃんと再現してるのかと思ってたらプリント。そりゃそうか。
アイルランドにある美術館では、ベーコンのロンドンにあったアトリエを寸分狂わず再現していて、絵の具の飛び散りとかもちゃんと計ってやってるんですよね。
まあ、今回は仮設だしそこまでやってたら逆に引くわなw
で、いよいよこの展覧会のクライマックスである第3章。
オールオーバーや、ドリッピングといった言説が成される彼の代表作時代。
1947年ごろから本格的にあの画面が登場し、1950年までのたった4年で美術史を覆します。
そこにはイメージらしきものもなく、ただ絵の具がほとばしる画面。
特に今回1951年の読売アンデパンダンで日本で初めて紹介された2点の作品が2つとも再来日してるのに感動。
ただし、クライマックスの章なだけに、やはり本当の意味での代表作が来てないのが悲しい。
「秋のリズム」とか「ラベンダー・ミスト」とか「One」とか。
無理なのはわかっていても、やっぱ「インディアンレッドの地の壁画」では弱いなという印象。
ここに5mクラスの大作が1点でも来てたらもうこの展覧会完璧でした。
それなだけに惜しいです。まあ、仕方ないけど。
そして第5章の「凋落の始まり」とも言われた最晩年の作品たち。
今度は染み込ませるという技法に挑戦しますが、あまりうまく行ってません。
そもそもなんで黒だけにこだわったんやろ。
ドリッピングを繰り返したくないってのはわかるけど、色まで絞る必要性はどこにあるのか。
先日の日曜美術館で石井竜也が中々いいこと言ってて(えらそう)、ピカソは一人で終わらせたけど、ポロックはバトンを次につないだ作家だという話。(ちなみに石井竜也の音声ガイドは聞いてみたけど、ら行の滑舌が悪くて苦笑いでした爆)
この染み込みは、ロスコやモリスなどに受け継がれていきます。
ここから僕の完全な妄想ですが、それでも彼はやはり最後までピカソに憧れてたんやろなって、展覧会を通して思いました。
ピカソのように「一人絵画史」をやり遂げたかったんじゃないかな。
だからいつまでもドリッピングやポーリングに留まっていられなかった。
さらに、絵画をどんどん大きくしたのも「ゲルニカ」の影響があったのではとすら思えます。
でも彼はピカソのように図太くなかった。
そして最後は自殺とも案じられる交通事故。。。
会場には最後に投げ出された彼の靴まで展示されています。
ここまで包括的なポロックの展覧会が日本で開かれるのはこれが最初で最後かもしれません。
ポロックの回顧展自体世界でも1999年のMoMA以来。
この機会ぜひお見逃しなく!愛知県美の展示は1月22日まで。その後東京近美に巡回。
カタログは結局買いませんでした。。。MoMAの時のカタログが欲しいなぁ。
今は常設で水野勝規さんの映像作品も見れるので愛知がおすすめ。
光の中で見る映像は、とても美しかったです。
2000部限定のパンフレットもまだあるみたいなのでぜひ。

ポロック展オフィシャルサイト>>http://pollock100.com/

今回行きの電車で予習がてらに読んでたART TRACE PRESSが本当に役に立った!
創刊号がポロック特集で、これ読んで展覧会見ると、感動が倍増します。
実際の作品と、色んな論評を比べながら回れるのはなんとも贅沢。
日本には美術批評の本が本当にないけれど、ようやく本格的なものが発行された感じ。
90年代に発行されてた批評空間以来ではないでしょうか。
しかも論者も世代が若くとても新鮮です。
この本に論考を載せている沢山遼さん(1982年生まれ!)のポロック展の記事がartscapeで読めます。こちら
こうやって若い批評家の人がどんどん出てきてほしいですね。
こういう本はすぐに絶版になるので興味のある方はすぐ手に入れるべきです。
絶版といえば、藤枝晃雄氏の「新版ジャクソン・ポロック」もついこないだ売り切れ。
今まさに必要な本なのに!
僕はこれをART TRACEの前に読んでてさらに役に立ちました。
とにかくこの展覧会は予習をしておくと本当に楽しめます。


他に名古屋では、西園敦さん率いるandbooksの展示も観てきました。すごくよかった!
渡辺英二さんがプロデュース(?)している星画廊も素敵でした。
ガラスケースから覗く展示ですがおすすめ。12月29日まで。
星画廊>>http://stargallery-fushimi.blogspot.com/

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テーマ : アート・デザイン
ジャンル : 学問・文化・芸術

Turner Prize winner 2011



もう先週ですがやっぱり書いとこうと思います。ターナー賞です。
振り返れば2006年から2008年以外ずっと書いてますね。
(2008年のMark Leckeyの作品は未だによくわかりません。。。)
今年はニューキャッスルの郊外ゲーツヘッドにあるBALTIC Centre for Contemporary Artで開催。
2007年にTate Liverpoolで開催されたことがありましたが、ロンドンでもなくテートでもない場所でターナー賞展が開催されるのは初めて。
来年はまたロンドン(Tate Britain)に戻り、再来年は北アイルランドのデリーに行くらしい。。。
今回の会場、ロンドンから車で5時間もかかるらしい。。。鬼!(電車だと8時間)
それでも来場者数はすごかったらしく、ターナー賞の底力計り知れません。
上の映像が一番わかりやすい今回のターナー賞展の展示風景。
今年はビジュアル的にも楽しいものが多い印象。

で、今年のターナー賞は。。。



Martin Boyce!
先週の月曜日(日本時間の火曜早朝)に発表されました。
ファッション写真家マリオ・テスティノによって発表されました。それが上の映像。
ってかテスティノ完全に言うタイミングミスってますよね笑
あとでもう一回言ってるし。。。残念すぎる。
Boyceはモダニズムデザインを参照にしながら、そのリサーチを元に彫刻を作る作家。
Simon Starlingもそうやけど、こういうリサーチ系の作家って日本にはあまりいませんね。
まあ、妥当かと思います。
それにしてもグラスゴー強い!
今回のノミネートも、このBoyceとKarla BlackがGlasgow School of Artの卒業者。
過去にもDouglas GordonやSimon Starlingなどのターナー賞受賞者を輩出。
そして2009年のRichard Wright、2010年のSusan Philipsに続くグラスゴー作家の受賞。
日本で言えば京都みたいなものか。
地方都市からどんどん面白い作家が生まれてます。
日本もこういう賞があれば京都の作家がとりまくりそう。
円山応挙賞(Maruyama Prize)なんていかがでしょう。



さて、今年のターナー賞は個人的に特別でした。
なぜなら僕のロンドン時代にお世話になったHilary Lloydがノミネートされてたから。
彼女は僕のコースディレクターで、すごく熱心でユーモアもあり芯のある素敵な女性。
でも、どこかクールで、それは彼女の作品にもろに表れているように思えます。
彼女は映像をメディアに使う作家ですが、どこか醒めた目線を感じます。
それはカメラの動きそのものが作品に表れていることが大きいかと。
ひとつの画面にいくつかの映像が登場し、それらは同じ映像なんだけど時間がズレていたりすることで、妙な違和感が生じます。
映されているものより、そのズレが気になって、何を観ているのかわからなくなってくる。
映像というのは、「見せる」メディアの代表ですが、そこを「見せない」。
彼女のコンセプトと合ってるかはわかりませんが、僕はそこに彼女の作品の魅力を感じます。
受賞には至りませんでしたが、これからもがんばってほしいです!
下のインタビューで"I'm not a film maker"というところから始まるのが印象的ですね。



ロンドンから離れてもう4年経ちますが、やはりターナー賞は目が離せません。
それにしてもターナー賞の賞金って改めてみると安いですね。。。
宇部の方が多いのが恐ろしい。。。
でもやっぱこの後の影響力考えても価値のありあまる賞です。
Channel4のCMかっこいい。
考えたら、Channel4がターナー賞のスポンサーになって今年でちょうど20年なんですね。




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Turner Prize 2009 @ Tate Britain
Turner Prize winner 2007
TURNER PRIZE 2007 @ Tate Liverpool
Turner Prize winner 2006
Turner Prize 2006
TURNER PRIZE:A RETROSPECTIVE @ TATE BRITAIN
英国美術の現在史:ターナー賞の歩み展@森美術館
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