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北條裕人「TIME LINE -34.949395,135.719014-」 @ studio90 ♯3

ついに完成しました!
明日
19日からご覧頂けます。

北條裕人「TIME LINE -34.949395,135.719014-」
2011年11月12日(土)~12月23日(日)
11:00~20:00 土・日・祝日のみオープン/*木金は予約制
Opening Party : 11月12日(土) 18:00~
協力 マツバラ金鋼株式会社


ちなみに先週の本来のオープニングは、ミイラと化した北條氏を見兼ねて身内だけで鍋パーティー。
ちょうど今村君もやってきて、男ばかりの男子会となりました笑

その今村君の本もお披露目。
今村ファンは確実に手に入れるべきです。
今村哲学がたっぷり詰まってすごい充実した内容。
彼の文章は想像力を掻き立てられます。見習わねば。
北條展会期中にstudio90でもサンプル御覧いただけます。
NADiff a/p/a/r/t(東京)Books DANTALION(大阪)でも購入可能。
また発行元の西園淳氏が主催するandbooksに直接メールで購入できます。
nishizonoatsushi@gmail.com あてに件名「ながめるとみつめるのあいだ購入希望」と入れご連絡ください。
andbooks:http://andbookspublishing.blogspot.com/


その他studio90関連インフォ。

「AMA展 -Art Meets Amagasaki」 @ 旧尼崎警察署
川北ゆうさんと北條裕人君が参加しています。
まさかArt Meets Amagasakiの略でAMAになるとは笑
資料代として100円払いますが、なんと神戸ビエンナーレの招待券がもらえます。
尼崎市なのになぜか神戸ビエンナーレと連携している不思議。
兵庫は今六甲ミーツ・アートなんかもやってますね。どれも興味がないけど。
さて、このAMAの会場である旧尼崎警察署ですが、もうすごいとしか言いようがない。。。
同じ日に行った梅田さんの福寿荘と張る勢い。。。
なんといっても地下の牢屋の生々しさがえげつない。壁の落書きとか怖すぎ。
まあ、そんな超個性的な空間なわけなんですが、それぞれ本気で空間と向き合って、本気で作品を作っていて、まあ当然といえば当然なんだけど、やっぱそういうのって感動する。
川北さんのドローイングの展示も、その建物に流れる時間を丁寧にすくいとるような展示でものすごくよかったし、北條くんの作品と言うより「何か」としか言いようのない異様な感じも、小宮くんの言われなかったら気付かんやろってぐらいの壁もうまく場所を味方につけてた。
あと、井上涼さんのゆるさもよかったなぁ。
地下も、あの牢獄を上手いバランスでつかいこなせてたと思う。
京都造形大の卒展で見た藤井まり子さんは今回少し物足りなかった。
とまあ、空間も去ることながらやはり作品がいいのでオススメ。11月23日まで。

Spatium SANDWICH #03「SANDWICHES」@ホテルアンテルーム京都
こちらは名和さんが「超京都」に併せてセレクトした若手中心のグループ展。
北條くんと川北さんが出てます。
こっちは主に小作品展って感じで、ホテル1階のあらゆる場所を占拠してますが、ひとつひとつの作品は正直物足りなさが漂います。。。まあ、展覧会として見るよりアートフェアの延長として見るべきなのかも。
その中でもやっぱり名和さんのドローイングはすごいです。
長谷川さんも以前仰ってましたが、名和さんはドローイングが強い!
特に「GUSH」のシリーズは本当に好き。欲しいなぁ。もう手に入る値段ちゃうけど。
こちらは11月30日まで。すごいホテルです。

超京都@名勝渉成園
昨年の杉本家で開催されたアートフェアの第二弾。なんと今回は東本願寺が持つ渉成園が舞台!
11月11、12、13日の3日間で開催されました。
これぞまさに、「超」京都ってわけですね。
ここまでくると場所が良すぎて、建物や庭園の方に感動しすぎてしまうのが難有り。
帰りは「やっぱ京都ってええなぁ」ってなるけど、「あれ?作品何見たっけ?」ともなる。。。
来年からまたどうしはるんでしょうね。。。
一番成功してたなと思ったのはhpgrp GALLERY TOKYOのブース。
川久保ジョイさんの大きな写真がものすごくマッチしてました。
あとは、galerie16の寺田就子さん。gallery CAPTIONからも出されてましたが、座りながら窓の景色と一緒に眺める感じがよかった。
CAPTIONでは木藤さんの作品が相変わらずすごかったなぁ。。。
90関連では、eNartsからメンバーの田中真吾が出品。場所がものすごかった。
あと北條くんもSCAIから参戦。これは取り扱い作家としてではなく、名和さんがここでもディレクションを担当して、セレクトされたよう。
名和さんの作品もよかったけど、場所がよくなかった。
SCAIであろうがなんであろうが、平等にくじびきで決められたそうです。おもろー。
それにしても 入場料3000円ってのはえげつないよな。。。

以上!
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Breaker Project 2011「梅田哲也:小さなものが大きくみえる」@福寿荘

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通天閣のお膝元。阿倍野区と西成区の間という「ザ・大阪」って感じの場所に建つ廃墟寸前築60年の木造アパート福寿荘。
このへんは最近再開発が進んで、天王寺駅前には109なんか建っちゃうんだから驚きです。
そんな中ここは時間が止まったような場所。
黄昏時に行ったのも手伝って、物凄い郷愁でした。
それにしても福寿荘のお化け屋敷感が異常。
この企画、一日一人だけ泊まれるそうですが、これはさすがに無理!
でももうすでに全日予約でいっぱいだそうです。。。皆すごいなぁ。
とにかくめちゃくちゃ恐いです。床とか抜けるんじゃないかすごく心配。
そんな中で梅田さんの作品が色んな所に点在。
特に屋根裏の展示は異世界です。
色んな電灯が吊るされてて、紐が下とつながってて、下の人が引っ張るとちゃんとついたり消えたり豆電球になったりします。
部屋を巡りながら、すごいグッドタイミングで水を使った作品が動き出した!
梅田さんの作品は一度動いた瞬間を逃すと中々動かないんで根気がいります。
今回はすごくラッキーでした。
全体としては、ちょっとハマりすぎててそこまで感動はできなかったなぁ。
今後この建物は若手作家のアトリエとして使ったりするらしい。怖すぎやろ!
梅田さんの展覧会の詳細はこちら

もう1つ梅田さんの展覧会が神戸アートビレッジセンターで開催中です。
Exhibition as media 2011「梅田哲也:小さなことを大きくみせる」@神戸アートビレッジセンター
個人的にはこっちの方が好きでした。
あの使うのが難しそうな空間を見事に使いこなしてました。
このセンターの「機能」を利用することでその空間を解いてたのがとてもおもしろかった。
例えば1階の自動開閉するシャッターを使った作品とか。
特に地下のシアターを使った作品は素晴らしかったです。
初め暗すぎて何も見えなかったけど、徐々に目も慣れていろんなものが見えてくる。
映写機が動き出してからがクライマックス!
物凄く居心地のいい空間でした。楽しかった。
スタジオの作品もよかった。
あれドラムセットはどうにかなるんかな。。。結局わからないまま出てきてしまった。。。
そして1階の時計の作品は動き出すまでの相当時間かかった。
根競べですね。こういう「待つ」というのも梅田作品の魅力のひとつでしょうね。
結果ものすごいことが起こるわけでもないんだけど、動いた時のうれしさはすごい。

上の2つはどちらも12月4日まで。オススメです。
どちらも阿倍野と新開地というカオスな立地ですが。。。


その他に最近観た展示。最近このやり方多いですね。手抜き御免。

大舩真言/高橋治希展「COLORS OF SEASONS」@京都芸術センター
京都では国民文化祭というものが現在開催中です。
といってもイマイチ何が起こっているのかわからないというのが実情w
で、その関連企画でもある京都芸術センターでの企画。
たった一週間だったので観に行けるのか不安でしたが最終日に滑りこみ。
まずはギャラリー南で高橋治希さんの展示。
越後妻有などにも出品されてる陶の作家さんです。
こちらは九谷焼で出来た花たちを中空に浮かせた非常に繊細な展示。
歩くルートも決められていました。
床に落ちる影も美しくて、非常に優雅な展示。
北では大舩さんの展示が行われ、あの展示室でどういう空間を見せてくれるのかと相当期待高めて行きましたが、やはり想像を遥かに越えた展示の作り方。。。すごい。
まず入っていきなり壁が立てられています。
回りこむと段があって、その段の前の壁に大作が一点かかっています。
ゆるいカーブのかかった段に座りながら眺める景色。
床が今回そうとう綺麗になっていて、絵画の映り込みが本当に美しかった。
芸術センターの床は相当汚いので相当磨いたんやろうなぁ。。。
以前内海さんも会場に来て先ずやったことといえば床磨きだったそうです。
まるで水面のような床と大舩絵画の対比が凄まじいです。
彼の場合は、もはや作品とかを超えて、違う次元にまで連れていってくれます。
こういう空間へのこだわりは毎回感嘆させられます。今回もすばらしかったです!

ルネサンスー京都・映像・メディアアート@京都芸術センター。むろまちアートコート
こちらも国民文化祭関連。
更に文化庁メディア芸術祭の一環でもある。
全貌としては京都文化博物館やらマンガミュージアムなども何かやってたようですが、たまたま烏丸寄ることがあったので、ラスト1時かんで文字通り駆け足で見ました。
映像展で、しかも2会場を1時間はさすがにきつかった・・・。結構なボリューム。
ギャラリー南では国立国際の「世界制作の方法」で話題沸騰のクワクボリョウタ氏。
やっぱ国立国際の方がいい。要素が多ければ多いほどいいってだけだけど。
北は京都芸大教授の中居恒夫氏の作品。個人的には結構無理でした。。。
他にもセンター内にたくさん展開していて、八谷和彦さんの「視聴覚交換マシン」なんかも。
大広間のSHIMURABROS.の作品がかなりよかった。
3スクリーンの寓話的ストーリーで、全部は見れなかったけどおもしろかったです。
水道のところの水野勝規さんの作品もすごく綺麗でした。
むろまちアートコートでは、宮永くんの作品スクリーンでギリギリみれてよかった。
1スクリーンで7組の映像を順に流すのは中々しんどいものがあるなぁ。。。
全体として、映像っていうメディアしばりのみってのもなんかわかりにくい感じでした。

白子勝之「exhibition2」@eNarts
eNarts作家の白子君の展覧会です。
今回改めて展覧会で観るのは初めて。
彼の作品は工芸と美術とが本当にうまい具合に融解した絶妙な作品。
先日観た石塚源太氏とはまた違った魅力があります。
制作にものすごい時間がかかるだけあり、本当にクオリティが高い。
おそろしい程の細かさと技術に裏打ちされたまさに工芸品といっても過言ではないです。
ただ、地下の作品はちょっとそういうところから外れていてあんまりでしたね。
11月27日まで。金土日しか開いてないのでご注意を。

東樋口貴子「uyutono」@kara-S
同級生の東樋口さんの展覧会。
彼女は在学中に突然ロシアに留学しロシア語を学んだ不思議な人です笑
今回の展覧会のタイトル「uyutono」(ウユートナと発音します)は日本語で「心地いい」という意味だそうですが、意味と言うよりこの語感にインスパイアされた色鉛筆でキャンバスに描かれた作品。
どれも雲のようなやわらかい印象で、特に遠目ではわからないぐらい薄く描かれた作品たちが結構お気に入り。
こうして同級生たちが作品を発表し続けてるのはすごく刺激になりますね。

むこうスタジオのオープンスタジオ
京都の向日町にあるスタジオ。
メンバーは清田泰寛さん、羽部ちひろさん、HYON GYONさん、前川紘士さん、山本彩さんの5人。
うちも向日町近くにあるので、ご近所さんが出来たとちょっと新鮮。
今年の3月から借りられてるそうで、これが初めてのオープンスタジオ。
元々竹の倉庫だったらしく、天井高がかなりある。
2階と1階でゆったりと使っていました。
他のスタジオ見に行くのは中々刺激的です。
これからゆるりとお付き合いしていければと思います。

テーマ : アート・デザイン
ジャンル : 学問・文化・芸術

第24回UBEビエンナーレ閉幕

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第24回UBEビエンナーレが昨日無事閉幕しました。
遠い中お越しいただいた方々本当にありがとうございました。
上の写真は夜のライトアップの様子。

初めての野外。しかも彫刻。
洋画を出た人間のやることとは思えません笑
初めての連続で大変でしたが、経験値ものすごく上がりました。
思い通りに行かなかった部分もありましたが、これも次の制作に生かします。
制作について色々考えさせられる意義深い機会となりました。
また、学芸員を含め宇部の人たちにも大変ご親切にしていただきました。
(昨日もドローイング展をやってたギャラリーで色々おもてなしして頂いて帰ってきました。)
この場を借りて感謝です。

野外ということで、たくさんの方が素晴らしい写真をネットにアップしてくださってます。
一部ご紹介。

宇部WEB写真館
BOSS BLOG
気まぐれフォトブログ
自転車好きのひとりごと

また、「あるYoginiの日常」でも取り上げていただきました。ありがとうございました!


只今次の新年から始まる展覧会に向けて準備中です!よろしくお願いします!

北條裕人「TIME LINE -34.949395,135.719014-」 @ studio90 ♯2

明日から始まる北條裕人展に関して、只今完成に向け急ピッチで作業進めております。
しかし現状だと、残念ながら明日の開廊時間までの完成は叶いそうにありません。
よって明日、明後日は来て頂いても完全な状態でお見せすることができません。
大変申し訳ありませんが、完成の状態になるのは来週となる見通しです。
明日明後日は予定通り開廊し、作家も在廊しておりますので、来て頂ければワーク・イン・プログレスの状態でご覧いただけます。予めご了承下さい。
尚、明日のオープニングパーティーは予定通り18時からです。
大変ご迷惑おかけしますが、よろしくお願いします。


北條裕人「TIME LINE -34.949395,135.719014-」
2011年11月12日(土)~12月23日(日)
11:00~20:00 土・日・祝日のみオープン/*木金は予約制
Opening Party : 11月12日(土) 18:00~
協力 マツバラ金鋼株式会社


<予約方法>
希望日時、人数、代表者氏名、連絡先を希望日3日前までにお知らせください。
ご希望に添えない場合もございますのでご了承下さい。
E-mail hiroto.hojo@me.com(北條)

北條裕人「TIME LINE -34.949395,135.719014-」 @ studio90 ♯1

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studio90は、スタジオ企画第10回展覧会として
北條裕人「TIME LINE -34.949395,135.719014-」を開催します。
北條は工芸を出自としながら、その枠に囚われない制作を続ける作家です。
自身にとっても、studio90にとっても最大規模の展示となりますので、是非ご高覧ください。

北條裕人「TIME LINE -34.949395,135.719014-」
2011年11月12日(土)~12月23日(日)
11:00~20:00 土・日・祝日のみオープン/*木金は予約制
Opening Party : 11月12日(土) 18:00~
協力 マツバラ金鋼株式会社


<予約方法>
希望日時、人数、代表者氏名、連絡先を希望日3日前までにお知らせください。
ご希望に添えない場合もございますのでご了承下さい。
E-mail hiroto.hojo@me.com(北條)


また、2011年2月から4月にかけてstudio90で開催された今村遼佑「ながめるとみつめるのあいだ」の記録本がこの度完成しました。
作品画像、作品解説、制作時に考えていたこと、今考えていることなど今村作品をより一層楽しむための一冊となっております。
サンプルをご覧になりたい方は、11月12日より開催される北條裕人展開催中にstudio90にてご覧いただけますのでお気軽にお声掛けください。

今村遼佑「ながめるとみつめるのあいだ」
A6モノクロ印刷、44ページ、雨のドローイングを用いたブックカバー付き
800円送料80円


ご購入は nishizonoatsushi@gmail.com あてに
件名「ながめるとみつめるのあいだ購入希望」と入れご連絡ください。
andbooks HP http://andbookspublishing.blogspot.com/

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「メタボリズムの未来都市展:戦後日本・今甦る復興の夢とビジョン」@森美術館

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行く前まではあまり観る気なかったんやけどあまりに好評だったので実際行ってみて本当に良かったと思う。
今回の上京で最も心動かされた展覧会。
メタボリズムというと、戦後日本の復興から高度成長期ぐらいまでに起こった、日本の建築運動だけれど、これは今の日本にも重なる部分が大いにあると思う。
もちろんメタボリズムそのままを今に応用できるかといえばそうではないけれど、先代たちの戦後復興から経済成長にかける「ふんばり」をこの運動から見出すことは可能だと思う。
広島ピースセンターから始まり、万博博覧会まで、奇跡の軌跡がここに描かれている。
音声ガイドを借りながら、もうじっくりと見まくった。
今の日本に必要な夢見る力がここに凝縮されてる。
この展覧会自体は多分何年も前から準備されてきたのだと思うが、ここまで時代と重なるとは主催者側も想像だにしなかっただろう。
今あらゆる表現に必要とされているある種のアクチュアリティのようなものは、このメタボリズム運動からはひしひしと感じられる。
以前同美術館ではイギリスのアーキグラム運動等も紹介されていたが、メタボリズムの場合は、それが現実に応用され、実際この国を支えてきたという事実が大きい。(優劣の問題ではなく)
本当に素晴らしい企画でした。森美の展覧会で久々に満足できたかも。来年1月15日まで!こちら
図録欲しかったな。。。4800円は高すぎる。
その後ヤフオクで半額でゲット!じっくり読みます。
「メタボリズム1960」もあの薄さであの値段。。。
それにしてもスケジュール見る限り森美はもうしばらく行きそうにないな。。。


建築、アートがつくりだす新しい環境―これからの“感じ”@東京都現代美術館
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現美とSANAAのコラボ企画。
昨年のヴェネツィア・ビエンナーレ建築展の報告展のようなもの。
観たかった展覧会なのでそれが日本で観れるのは単純にうれしい。
でもまあ、あの規模では到底無理なので、規模は縮小されてます。
トランスゾーラー+近藤哲雄の雲なんて、もう苦笑いするぐらいの規模。。。
でもまあ全体としてはまあまあ楽しめました。
今回通して思ったのは、震災以前以降で、僕の建築視観も相当変わってしまっているということ。
例えば冒頭の平田晃久の展示なんかはもう全くピンとこないし、藤本壮介の建築なんかも見てもなんの感動もない。うまく言葉にはできないけれど、呆れるほどアクチュアリティに欠けてる気がする。
(ほぼ同じ理由で外に展示されてた狩野哲郎の「自然の設計」は論外に等しかった。)
逆にスタジオ・ムンバイやバーレーンの展示なんかには本当に感動させられた。
プリミティブとはまた違う、なんだか人の営みの根源をつくような建築。
また、フィオナ・タンの犬島を淡々と切り取った映像も美しすぎて涙が出そうになった。
結構長い映像だけれど、最初から最後まで食い入るように見てしまった。
逆に話題のヴィム・ヴェンダースの「もし建築が話せたら…」はもう何のおもしろみもなかった。
途中の石上さんの新作(?)にびっくりしてたら、係の人が近づいてきて、注意されるのかと思ったら、昨年の豊田でお手伝いした時にお世話になった石上事務所のKさんだった!懐かしい!お元気そうでよかった。
内容自体は2010年のものだけれど、メタボリズム展同様震災後の建築のあり方を問う展覧会だと思う。
それでもメタボリズム展と比べると強さが全然違います。
メタボリズムの描いたマスなビジョンが、今の建築家の描くミクロなビジョンの対比がすごい。
同時開催のベルリン展と一緒にどうぞ。来年1月15日まで。


ヴァレリオ・オルジャティ展@東京国立近代美術館
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近年特に注目を集めている建築家です。
スイスらしい伝統に裏打ちされた革新的なデザインが魅力の建築家。
父親は建築家のルドルフ・オルジャティ。
日本で言えば谷口吉生に近い所があるかもしれません。

この展覧会は、2008年のチューリッヒから始まり、その後メンドリジオ、ロンドン、ポルトとめぐり、最終会場であるこの東京国立近代美術館にたどり着きました。
2年ほど前に友人に教えられて観たこの展覧会の写真があまりに美しく、飛んでいって観てみたい!と思っていたほどだったので、この展覧会が日本にやってくると来いた時には嬉しかったなぁ。
これも学芸員保坂健二朗さんのおかげですね。ありがとうございます。

で、実際の展覧会ですが、予想に違わずよかった。
建築の展覧会って往々におもしろくないですが、この展示では、こういう建築展のあり方もちゃんとあるんだということを教えてくれます。
なんといっても33分の1模型の、真っ白な模型が美しい。
そして、その実際の建築のスライドとインスピレーションソースを床に水平に置かれていて、建築ができるまでを観客も一緒に頭の中で連想することができます。
残念だったのは床の色と会場の狭さ。
白いリノリウムとかだったらもっと映えたと思うし、会場ももっと広い空間にゆったりあった方がかっこよかったと思うけど、まあ仕方ないですね。
でも会場の柱や天井のメッシュもこの展覧会とすごくマッチしていて、展示と会場の融解が微妙に起こっていたのがすごく興味深かった。
会場としてはメンドリジオとポルトが白眉かな。
カタログ700円でお得です!
インスピレーションソースの写真とコメントも一緒に載せてくれてたら言うことなしでしたが。
展覧会は来年の1月15日まで。(今回紹介した建築展3つとも最終日一緒や)
彼の建築を巡る行脚もやりたいところですね。ズントーとセットにすると死ぬかな。。。

感動した所でタイミングよく京都でオルジャティの講演会が!
ってことで行って来ました。
17世紀の教会(?)の画像から始まり、彼の作品のプロセスが垣間見れました。
最後の「場所との背景なんて関係ない。偉大な建築とはその背景を場所と一緒に築いていくんだ」という言葉がかなり印象的でした。

テーマ : 建築デザイン
ジャンル : 学問・文化・芸術

横浜トリエンナーレ2011@横浜美術館、BankART studio NYK & 周辺地域

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もう本日で終了ですが、ヨコハマトリエンナーレ報告です。
4回目となる今回は、今まで共同開催してきた国際交流基金が抜け横浜市単独開催です。
国際交流基金と横浜市との確執の噂は色々聞いてたのでまあ当然の結果。
それが凶と出るか吉と出るか。。。

これまでの会場と違い、メイン会場が初めて横浜美術館となりました。
横浜美術館は、第1回時は奈良美智展、第2回時は李禹煥展、とここまではよかったのですが、前回は確か源氏物語展とかやっててずっこけた記憶があります。
この辺りで横浜市との確執が目に見えてました。
昨年館長が逢坂恵理子さんに代わり、今回のトリエンナーレの総合ディレクターも務めました。
逢坂さんは、なんといっても水戸芸時代のキュレーションが素晴らしかったので、もうヨコトリはいいかな、と思った自分でも少し期待していました。
しかしまあ、結局はいつもどおりの残念な結果になってしまったようです。。。

なんといっても問題は4回もやってるにも関わらずそれまでのノウハウが継承されていない。
いつも場所を決めるのに大半の労力を使い果たし、キュレーションに四苦八苦。
作家が最終的にフィックスされたのも開催2,3ヶ月前。
その結果やはり今回も新作はなし。
何のための国際展なのか、甚だ疑問です。
それでも人は入ってるんですよね。やっぱり話題ですから。
今回も終了間際で混んでると聞いたので平日を狙いましたが美術館はやはり混んでました。
まあ、それでも休日よりはマシだったと思います。
BankARTなんかは相当ゆっくり見れました。バスも乗れたし。

作品自体は面白いのがたくさんありました。
だから普通に展覧会と見れば満足できるのかもしれません。
特に美術館ではないBankART会場には良作が集まってました。
なんといっても世界的な話題をさらったChristian Marclayの'The Clock'にはやはり感動。
あんな編集何年かかるんだろう。。。
おかげで予約していたJeppe Heinの’Smoking Bench'にも間に合いました笑
この作品はイスに座ると蒸気があがるだけの作品ですが、前に大鏡があって、自分が消えて行くのが実際体験すると色んな意味を含んでいてなるほどと思いました。
もうひとつ話題のApichatpongの作品は時間がなくてわからなかった。映像むずい。
映像ではやはり泉太郎が最高。もう腹抱えるほど笑わせてもらいました。
美術館の方は、なんかもうごった煮状態でほとんど楽しめなかった。
コレクションを配した展示も全くうまく機能していませんでしたね。
置くとこないから置いてる、みたいにすら見えました。
好評な田中功起や杉本博司の作品も何がいいのかよくわからなかった(いつもなら好きな作家なのに)
今村くんのも、ああいう見せ方ではないだろ、と思いました。
なんか全体として浮かれすぎって感じ。
アートがエンターテイメントとしてしか機能しておらず、残念な気持ちになりました。
だから今回アラーキーがああいう作品を持ってきたことに感慨があった。
あそこで一旦浮かれた気持ちが落ち着くんですよね。
今回このトリエンナーレでは、記者発表当日にあの地震があり、開催も危ぶまれる中ここまでやってきた労力はすごかったとは思うけれど、あの震災後の当事国の国際展として、これはないと思った。
新作を頼める余裕がなかったせいで、地震を扱った作家は2,3名。
扱ってればいいってもんでもないけれど、それでも少なすぎる。
次回のあいちトリエンナーレのテーマはまさにこの震災がテーマだそうだけれどどうなんでしょうね。
ヨコトリ次回もやるんでしょうか。。。もうやめた方がいいと僕は思います。

ちなみにサブ会場の新港ピアは展示は謎だけど、奥のカフェはオススメです。もう遅いか。
黄金街は力尽きて行けなかった。。。


「日常/ワケあり」@神奈川県民ホールギャラリー
BankART会場から歩いてすぐなので、ヨコトリとセットで行くといいと思います。
こちらは江口悟、田口一枝、播磨みどりのNYで活躍する若手作家3人の展覧会。
日常からすこしズレた作品を制作する人たちです。
3人の中では江口さんが一番おもしろかったかなぁ。
精巧なんだかちゃちいんだかわかんない感じがツボ。
他の二人はなんかよくある感じというか、全然ピンとこなかったです。11月19日まで。


「ゼロ年代のベルリン ―わたしたちに許された特別な場所の現在(いま)」@東京都現代美術館
世界中で最も作家が住んでるんじゃないかと言われる都市ベルリン。
なんといってもヨーロッパの首都の中でもダントツで物価が安いのが魅力。
ベルリンのケバブは最高です。
そのベルリンで近年活動を続ける作家たちを集めた展覧会。
映像が多く、中々全部観るのは大変ですが、おもしろい作品は圧倒的に映像作品。
ダントツでおもしろいのがサイモン・フジワラとその父のユニット、「フジ・リユナイテッド」。
アイデンティティの問題をここまで爽快に表現するなんて!
作品としては、まず、ずっと会って来なかった日本にいる実父と再開し、その再会の印にティーセットを二人で作る。イギリスと日本の融合の象徴としてのティーセット。お茶は両国にとって重要な儀式。両国を結ぶ人物としてバーナード・リーチを挙げ、父親とリーチを重ね合わせる。
さらにイギリスに戻り、俳優と、父親との会話の予行演習。これが最高に笑える。
彼の作品もっと見たくなりました。
あとは、フィル・コリンズの作品ですね。
こういう作品の作り方もするんだ!と驚き。すごく美しい映像でした。
ヨーン・ボックやミン・ウォンなどの作品も楽しめます。アンリ・サラは相変わらずわからない。
ショップ近くにはオラファー・エリアソン率いる空間実験研究所の展示もあり。
それにしてもベルリンで活躍する日本人作家の作品がなかったのが気になった。なぜ?


畠山直哉「Natural Stories」@東京都写真美術館
この震災で大きな被害が出た陸前高田市出身の畠山直哉の展覧会。
その故郷を撮った写真が出ていると聞き、非常に期待していた。
結果としては、ほとんど感動はなかったと言っていいほど。
まず、ひとつひとつの作品にもう少し解説があっても良かったと思う。
作品の背景がわからずに理解出来ない写真もいくつかあった。
そして前述の震災の写真はあまりに美しくて、これでいいのか?と疑問だった。
報道写真のような悲惨さはほとんど感じられず相当戸惑ってしまった。
また、これらの写真があまりにこの展覧会にとってつけたような印象だったのが残念。
これを見せるなら、もうこれだけの展覧会にしてしまったほうがいいと思う。
この作品群が、この展覧会をひどく中途半端なものにしてしまっている。
全体を見終わってとてもモヤモヤしてしまった。
一番よかったのは、1999年にとられた街と月を撮った一枚の作品。
ごちゃごちゃした街並みと、月しかない空の対比がものすごくこわかった。


成層圏vol.5風景の再起動 宮永亮@gallery αM
京都在住の宮永くんの展示。
今回は、近畿、スウェーデン、さらに震災前の東北、震災後の東北を撮影した映像をミックスした「arc」という映像をメインに構成されたインスタレーションを展開。
おもしろいのは、宮永くんの映像観がこの展示ではすごく見えてくる所。
たとえば、会場地図を見ていると、投射物からはみ出た部分の映像の光もちゃんと映像の一部として捉えていて、それもまた違う形(たとえばそこに木を置いて影を作る等)に起こしている。
あまりこういう捉え方をしている映像作家っていないんじゃないかな。
いたとしてもそれをインスタレーションとして見せてる作家は僕の知る限りいない。
さらに、メインの「arc」を作るのに使った素材群をも一緒に見せている。
映像作品はいつも結果でしかないが、その灰汁の部分もちゃんと見せてる。
そういえば昨年児玉で観た「making」もそうだった。(これはタイトルにまで現れてる)
とまあ、宮永亮という作家のおもしろさはわかるのだけれど、今回の展示が果たして成功していたのかは、正直別問題だと思う。
前回の「making」に関しては、その散漫さが功を奏していたのは間違いなかったのだけれど、今回の映像は、その内容こそもう少し観客に見せられる必要があったと思う。
インスタレーションとしての要素が強すぎて、その内容がほとんど入ってこない。
被災地の映像が入っていると言われてもどうしてそれを入れる必要があったのかも見えてこない。
宮永くんがそこを問題としていないと言えばそうなのかもしれないが、僕は納得いかなかった。
展示は11月26日まで。


八木良太「高次からの眺め」@無人島プロダクション
こちらも京都の作家さん。
いつもは音をメインに扱ってるけど、今回はなんだか視覚的な作品が多かった。
けれどそれが何を指すのかイマイチ汲み取れなかった。残念。
無人島プロダクション初めて行ったけどあんな外観だとは!素敵です。11月19日まで。


その他。
ライアン・ガンダー「墜ちるイカロス―失われた展覧会」@メゾンエルメス8階フォーラム
Christian Marclay 'Scrolls' @ GALLERY KOYANAGI
「円空 こころを刻む」@埼玉県立歴史と民俗の博物館
ガンダーとマークレイは残念な感じ。
まあ、ガンダーはあの肩透かしな感じがいいとして、マークレイ。。。
「The Clock」と同じ作家とは思えない趣味の悪さ。
円空は初めて観れて満足。木!って感じがいい。博物館の常設もおもしろかった。

以上!
今年は上京3回で済んだ。来年は2回目標で。
千葉市美の「瀧口修造とマルセル・デュシャン」とか近美の「ぬぐ絵画」とか内海聖史さんの個展とか色々見てみたいけど、最近我慢することを覚えました。成長です。
次回は建築編。

テーマ : アート・デザイン
ジャンル : 学問・文化・芸術

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