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Stelarc×contact Gonzo「BODY OVERDIRVE」@京都芸術センター

IMG_1614.jpg

若手とベテラン作家が共に展覧会を作り上げる新incubation展。
昨年の碓井ゆいx高柳恵里に続く第二弾。
今回はパフォーミングユニットContact GonzoとイギリスのStelarc。
Contact Gonzoは今年の六本木クロッシングで観たけど、その時はなんのこっちゃわからなかった。
Gonzoはユニット名というより行為やその方法論の名称らしい。
現在メンバーは四人。
彼らの目的は「接触」。
体と体が激しくぶつかり合うことで何かを確かめ合うようなまさにContactを主題としている。
彼らのそのGonzoはYouTubeなどで見ることができます。
今回の展示に関してですが、ギャラリー北を初め、センター内に計6点展示。
パフォーマンスを展覧会するというのは、中々難しいものがありますが、今回の展示は、彼らにとって褒め言葉になるかわからないけど、とても「的を得た」展示でした。個人的に大満足。
まず入り口には「投石機」と名付けられた彫刻、というか装置が。
実際使用されるのだろうか。展示物然となってるのがちょっと物足りない感じ。
その横は、実際どこかでGonzoをやってる映像。
一見殴りあいのようだけど、よく見ると明らかに違う動きが含まれている。
そして何度かダンスに見えてしまう瞬間が訪れる。
階段の踊り場では、この芸術センターの周りの塀を伝って歩きまわる彼らの映像があって、壁には実際の地図が張られている。地図にはその経路が示されている。
地面に降りてはいけないというルールの中、外壁や門を伝いながら移動する彼ら。
Gonzoを語りうる最も適した言葉は「遊び」に近いかもしれないとインタビューに語っているけれど、まさにこれは「遊び」だ。先日の泉太郎に通じるものがあるが、前者はアウトドア、後者はインドアって感じ。彼らはいつも外で遊んでいるイメージ。
センターの運動場でもGonzoしている彼らの映像もある。
こうしてセンターをめいっぱい使いながら彼らは展覧会で遊んでいる。
そうしてさらに廊下に松明(?)を持ちながら川に飛び込むスローの映像があるが、その映像がセンターの外壁いっぱいに投影されていてとても美しい光景が広がっている。これは月火金土の夜間のみらしい。あれ、でも行ったの木曜やったのにな…まあ見れたからいいけど。
IMG_1618.jpg

そうしてギャラリー北の展示。
展示室にはスピーカーしかなく、展示はなんと音のみ。
最初なんのこっちゃって感じやったけど、じわじわ彼らのパンチが効いてくる。
つまりこれは想像させるパフォーマンスなんだ!と。
これにはちょっとびっくりでアドレナリンが出まくった。
実際この音はギャラリー北で彼らがGonzoをやったのを録音した音らしいのだけど、具体的に何が行われたのかは提示されていない。
このギャラリーに響き渡る音で想像するのだ。
こういうパフォーマンスがあるのか!楽しい。
んー、実際のパフォーマンスが日曜にやってたらしいのでそれはそれで見たかったなぁ。
21日にパフォーマンスがあるらしいので機会があれば行ってみたい。

Stelarcは一度観たら(悪い意味で)忘れられないパフォーマンスをする人。
皮膚で体を吊っちゃってる人って言ったら分かる人も多いかもしれない。
僕も実際それを観たときのトラウマ級の記憶が展示見ながら蘇ってきた。
何が彼をそこまで突き動かしているのか謎すぎるが、ひたすら身体を拡張している。
今は、腕に第三の耳を培養中。
その手術の映像が展示していて、思い出すだけで恐ろしいです…。
この耳は他者がStelarcの耳が聴いてる音をWifiなどを使って聞くことができるそうな。
こういう最新技術も拡張の為ならなんだって取り込んでしまう凄みがある。
今回セカンドライフの作品があって、彼のアーカイブが見れるようになってる。
操作方法がわからずイマイチ見れなかったが、18日にはそのセカンドライフ上でパフォーマンスがあるんだとか。ちょっと想像がつきません。
世の中にはいろんな人がいるということです笑
インタビューのContact Gonzoへの一言がおもしろかった。
「ベルトよりも上をもっと激しく蹴って、殴った方がいいです。がんばってください。」
ヤレヤレだぜ。11月28日まで。詳細はこちら

テーマ : アート
ジャンル : 学問・文化・芸術

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