Sydney Biennale 2010

シドニービエンナーレに行ってきました。
今年は韓国でも釜山、光州とビエンナーレが続くので、こうなったらシンガポールとかも含めて環太平洋地域のビエンナーレを制覇してみようかしら、なんて思っちゃいませんってば、決して。うん、多分。でも韓国のは本気で検討中です。
それはさておき今回で17回目を迎えるこのビエンナーレ。
意外に歴史積んでますね。
今回のディレクターは元森美の館長デヴィッド・エリオット氏。
「The Beauty of Distance」をテーマに36か国のアーティスト166人の作品440点あまりがシドニーの各所に展示されている。
中でもやはり目玉の会場はコカトゥアイランド(Cokatoo Island)。
元流刑地という凄まじい背景を持つ恐ろしい島。
受刑者の人々が作り上げた、まるで日本の軍艦島みたいなイメージ。
まずは船で上陸です。

このビエンナーレで驚くのが、全部無料なこと。
この船も無料やし、入場料なんて一切とらない。
スポンサーがやたらとついてはいるものの、少しぐらいとってもいいんじゃ?と逆に心配になってしまうけれど、太っ腹なオージースピリットにのっかちゃいました。
にしてもこの島広い!
上陸してから全部見終わるまで4時間ぐらいかかりました。疲れた。
でもいくつかいい作品に出会えたので良しです。

まずは楊福東の映像。相変わらず美しい。20分間釘付け。


でっかい工場(発電所)では蔡國強のド派でインスタレーション。んー、あんま好きじゃないけど悔しいほど映える笑


あと好きだったのがDaniel Crooksの映像で、太極拳やってるおじいちゃんが、右から左に溶けていくような、連動性の気持ちいい作品。音もよかった。


他はオーストラリアのペインターDale Frankの63mも続く壁に整然と並べられてる感じが気持ちよかった。画面はエナメル系の素材でテカテカしてました。


続いて炭坑跡みたいな暗い通路を超えていく。すごい。


「アヴァンギャルド・チャイナ」でも話題になったスン・ユァンのこれまたG8首脳たちの屍体安置所みたいなインスタレーション。なんかお見舞いに来たような感覚になる。


上の階でやってて、話題になってるアイザック・ジュリアンの映像はあまりよくわかりませんでした。。。

お隣の曾建華(ツァン・キンワ) の天上に投影された映像インスタがかっこよかった。うまいことプロジェクションしてはる。
中国勢がやたら元気ありますね。


近くでやってたRegina Jos� Galindoの映像がめちゃくちゃ恐かった。マッチョな黒人さんが、女の人を水の入ったドラム缶に沈めるのを何度も繰り返すという、、、見てはいけないものを見てしまったような感覚。どうやらこの沈められてる女性が作家自身らしく、この映像は実際のパフォーマンスの映像らしい。目の前で見たら余計恐そう・・・。

そして、我らが草間様!歌歌ってはった笑 尊敬します。


そして、今回のビエンナーレの目玉の1つと言っていいでしょう。
杉本博司のインスタレーション、「Faraday Cage」。







放電場シリーズと雷神像が、この元発電所に現れました。
デュシャンの写真や、実際に放電を始める装置など、様々な仕掛けもありつつ、荘厳なインスタレーション。圧巻。

あとはAdel Abidenの女性を挟んで卓球やってる映像がばかばかしいんだけど、すごいキレイに撮られてる感じが好きでした。


チェ・ジョンファのザルを使った作品は、シンプルなのに美しい、安上がりで済むいい作品だと思った。

この人は今回ボタニックガーデンやオペラハウスでも展示してます。オペラハウスのは見つけられなかった・・・。ボタニックガーデンのは大きな蓮が閉じたり開いたりする作品。ものすごく馬鹿っぽいです笑


最後はロシアの作家集団AES+Fの巨大スクリーニング。これも圧巻。


そして、キャプションはないものの、島の各地に点在していた黒い穴の開いた旗。この島のダークな空気を孕んだ異様な存在感を示していました。Gardar Eide Einarsonという作家の作品。この作家は現代美術館にも、アメリカの国旗の星条旗の部分に「LIBERTY OF DEATH(自由の死)」と書いた黒い国旗を出してました。こえぇ。


にしてもこの島すごかった・・・廃墟遊戯です。
この島があるからこそこのビエンナーレやる意味ありますね。


さて、他の会場はというと、次に大きいのは現代美術館(MCA)。

玄関口に大きな彫刻。特におもしろくもないけど。

おもしろかったのは沈少民(Shen Shaomin)の拘束具をつけられた痛々しい盆栽の彫刻と、Cockatoo IslandでG8サミット陣の屍体彫刻を発表していたスン・ユァン&ポン・ユゥの写真インスタレーション。こちらは、香港の豪邸に仕える掃除夫らの後ろ姿と、実際の豪邸の中の写真。しかしその部屋の中にはどれも手榴弾が写っている。貧富の差の激しさが産むねじれのようなものを表現しているのかな。これのおもしろいのが、これまでのように白人とその他という関係ではなく、アジア人同士の中にもギャップが生じ始めているという事実が指し示されている点。ここでも中国勢が強いです。

あと個人的にビル・ヴィオラが出品されてるのはうれしかったり、マーク・ウォリンジャーやスティーブ・マックインの映像は印象に残ってますね。あとヨーン・ボック謎過ぎた。


近くのPIER2/3。



ここもすごい場所やった。。。
でもなぜかここでの出品は3作家のみ。
ポール・マッカーシー相変わらずきもい。。。
それよか、外に置いてたこれは作品??



あとは、すこし外れのニューサウスウェールズ美術館(ART GALLERY NSW)。

ここではアジア圏の作家の作品が展示されていて、日本からも会田誠や山口晃らが展示されていました。天明屋尚の作品初めて見たけど、すごい技術。あとレゾナンス展にも出てたラキブ・ショウのペインティングに釘付け。求心力が半端ない。リュウ・ジァンファ(Liu Jianhua)の陶の作品もよかった。コレクションもホワイトリードやリヒターなど、いいもの持ってて見応えたっぷり。日本の伝統工芸を展示している部屋では、なんと須田さんの彫刻が紛れ込んでました笑 すごいなぁ。


さらにはずれのART SPACE。

こちらでは東京のパフォーマンススペースSuper Deluxとのコラボ。
特にそんなことはどうでもよくて、ただたださわひらきさんが出てるってだけで観に行きました。相変わらず素晴らしい映像でした。

他にも野外のオペラシティやボタニックガーデンなどにも展示がありましたが、すごく中途半端な感じ。どうなんでしょ。



こうして3日間かけて、ゆっくり回ってみました。
総体としての感想は、無難なビエンナーレだな、ということ。
特に何か考えさせられるってこともなかったし、新しさもなかった。
場所に相当助けられてるって感じもする。
様々な「距離」がテーマだったんやろうけど、なんだかもの凄く20世紀的。
確かにアボリジニの歴史とか考えても、オーストラリアでやる意味を考えてのことかもしれない。でももう17回もやってるんやし、特にそこに縛られる必要はあるんやろうかとも思う。
その点で、現代美術館に展示されていたスン・ユァン&ポン・ユゥの作品は、もっとも今回のテーマを汲んでいるし、21世紀的な「距離」を見せつけてくれるいい作品だったと思う。
今回は改めて中国勢の強さと映像の多さを確認したような感じでした。

にしても寒かった!
これ夏にやったら最高なんやろうなぁ・・・。
でもがっつりビエンナーレのTシャツゲット。
会期終了間際ってことでNSW美術館で半額になって15AU$(約1200円)。
ART SPACEではまだ23AU$でした。この差は一体?

Ron Mueck @ Gallery of Modern Art, Brisbane













オーストラリアに行ってきました!
完全にバカンスです。
それでもやっぱりアートは必須っていう。

ゴールドコーストからコーチで1時間半。
オーストラリア第三の街ブリスベン。
ここにある近代美術館。とても立派な美術館でした。
レストランで食べたベジタリアンラザニアが激ウマ。
そんなブリスベン近美ですが、今はロン・ミュエックの展覧会が開催中!
もう何度も見てますが、せっかくなので、、、。
しかも今回は彼の地元オーストラリアでの開催なので凱旋帰国展ですね。
しかし蓋を開けてみれば、エジンバラでも金沢でも出品されてなかった彼の代表作のひとつ、'Dead Dad'が初っ端から展示されててテンション上がりました。
しかも新作が何点か出されていて、中々見応えのある展覧会。
中でもびっくりなのが鶏!!!
これまで人ばかり作っていたのになしてまたどうして?
びっくりはしたけど、やはり人の彫刻に比べるとおもしろみには欠けるかな。
あと、浮き輪の上のおっさんと、横腹に傷を負った青年。
これ、どう見てもキリストですよね?
前からキリストの影はちらついてましたが、ここまで顕著なのは珍しいのでは。
やはり、自分自身ヒトを作っているようなものなので、神を意識するんでしょうか。
何度見ても彼の制作ドキュメントは衝撃でした。

ところでブリスベンではこの4月まで、APT6が開かれていて、日本からも名和さんや大巻伸嗣さん、さわひらきさんなどが参加されるなど、おもしろそうな展覧会だっただけに、なぜシドニービエンナーレとかぶしてくられなかったんだ、と恨み節。
ショップにはその名残で、参加作家さんの画集などが置かれてました。
日本語の詳しいレポートはこちら
また来月からヴァレンチノの展覧会が開催されるそう。がんばってんなぁ。

関連記事>>Ron Mueck@NGS

徳田卓也「遠くを眺める」@studio90♯1


今月29日からstudio90第7回目の展覧会を開催します。
今回展示する作家は徳田卓也君で僕らの後輩に当たります。
彼は、日々見て感じたものを丁寧に掬いとりながらペインティングやスケッチを重ねていく作家で、その姿勢には驚嘆させられます。
今回は彼の故郷篠山を描いたシリーズをドローイングも含め一挙紹介。
ギャラリーに隠されていた窓も今回開放し、リラックスした雰囲気でご覧頂けます。
暑さの厳しい季節ですが、今回こそクーラー効かせてお待ちしてます笑
DMご希望の方はお名前と住所を明記の上studio90@live.jpまで。
なお、前回に送付された方や来訪者の方は来週中には発送予定です。

徳田卓也「遠くを眺める」
2010年7月31日(土)~9月5日(日)
15:00~22:00 (8月1日(土)は18時まで)
土・日のみオープン
期間中作家在廊予定
http://www.studio90.info/



私事ですが、今日から僕はオーストラリアに行ってきます。
その報告はまた後日。

武蔵野美術大学 美術館・図書館 by 藤本壮介





































先日オープンしたムサ美の図書館に行ってきました!
いやぁ、なんか藤本さんの実現力はすごいですね。
まるで「攻殻機動隊SAC」!笑い男の脳の中みたいです。
どこまでこの本棚が構造として機能しているんでしょうか。
100年以上は蔵書が増えても困らなさそうです。
でも全部に本が入ったら地震とか滅茶苦茶恐いですね。
中はぐるぐる本棚のスパイラルになってるんですが、思った程螺旋を感じなかった。
ひたすら本棚の存在感に圧倒されて写真撮りまくってました。
外の本棚は、カビが生えるのも時間の問題な気がするんですが大丈夫なんだろうか。
いやぁ、藤本さんのぶっ飛び具合にこれからも期待です。
にしてもムサ美といい、タマ美といい、羨ましい限りです。
ムサ美は初めて行きましたが、平地の美大ってなんか新鮮。
京都の美大はほぼ山手にあるので傾斜が基本なんで。

以上東京レポート。
今回は一日で、展覧会7つ、建築5つでした。
7月とはいえ、この日は涼しくて建築回るのにもってこいでした。雨でしたが。

東京アパートメント by 藤本壮介












なんだか1/1模型みたいなシュールさ。
これが本当にこの世にあるだなんて・・・。
大家さんはノリノリで見せる気満々みたい。
Casaの特集が窓に貼ってました笑
まだ住人募集中みたいです。


House H by 藤本壮介













窓の嵌め方が異常。
その角度がどう影響してるのかが非常に気になる。入りてぇ。。。
コンクリが相当ひどいダメージだった。
藤本さんはこういうディテールに弱いですね。

建築はどこにあるの?@東京国立近代美術館


本当に気持ちの悪い展示でした。。。
先日の担当キュレーター保坂さんのトークの話も相まって、今回の焦点は、「如何に建築を美術館に持ち込んでいるか」でした。
そして残念ながら、まさに「建築はどこにあるの?」な展示。
終始、どうしてこの人たちがこんなことやる必要あるんだろう?と考えてました。
ほとんどの建築家が、建築を放棄しているような気すらしました。
五十嵐太郎氏が大絶賛していて、期待していた中村竜治の「とうもろこし畑」も思った程の新しい感覚はなく、むしろ、名和さんの「air cell」を想起させるようなモアレで、しかも、それが構造にしか見えないという中途半端な感じ。もしこれが中に入ることが出来たら違っていたかもしれません。
建築は、結局空間に帰結します。
その中に身をおいてこそ体験できるものが建築という芸術。
その「中に身をおく」ことができたのは唯一最後の伊東さんの展示でした。
やはり唯一建築をしていたのはこの人だったと思う。
彼は、美術館の中に美術館を作っていました。
数年後にできる「伊東豊雄ミュージアム」のモックアップといった感じ。
斜めの壁をどう展示に切り替えるかという命題をこの展覧会を利用してやってました。
最近出た「伊東豊雄読本」の中で、伊東さんがこの展覧会に関して語ってらして、オープニングセレモニーで若い建築家たちに一括入れたというエピソードが載っています笑
以下抜粋
「あなた方がやっていることは余裕があり過ぎるんじゃないか?」ということ。なぜなら、彼らのインスタレーションは展覧会向けに「コレ、面白いでしょ?」という表現で、終わってしまっているように見えたからなのです。
ぼくは、若い建築家たちが「明日の建築」を、どう提案するのかを見たかった。「君たちは、それに全く答えてない」と言った

なんだかすごく切ない話ですよね。世代ギャップなんでしょうか?
とりあえず僕にとっても解せない部分が多い展覧会でした。8月8日まで。


中村竜治「bench between pillars」@西武池袋7F休憩所





前述の展覧会にも出してた中村竜治氏によるベンチ。
座るとブランコの様に揺れます。
ちょっと座るのが恥ずかしいですが笑


日比谷花壇 by 乾久美子





前述の展覧会のキュレーター保坂さんの奥さんの建築(無理矢理)
7.5mという無駄に背の高い花屋さん。
昨年の講演会で聞いてて早く見にいきたかったのだけど中々行けなかった。
うーん、なんか思ってた程の新しい感覚はないかな。
全部違った高さだったらもっと面白かったかも。

デイヴィット・アジャイ展「OUTPUT」@ギャラリー間

アジャイを呼んでくるなんてTOTOさん渋すぎ。
日本で彼の建築がこうして紹介されるのは非常に稀有な機会だと思います。
しかしアジャイが昔日本に留学に来ていて、少なからず茶室の影響を受けていたのは意外。
冒頭にも書かれていましたが、光のことをすごく考えていて、確かに彼の建築は「光の漏れ方」に特徴があるのだと思います。
建築への隙間のアプローチが絶妙。
特に一番最初に紹介されてたロンドンのパビリオンは滅茶苦茶美しかった
。模型の時点でヤバい。
あと巨大建築に対しては独特なモザイクが用いられていて、あのパターンはどう決められているのかが気になりました。ロシアの大学が大変なことになってた!
展示としては非常にシンプルで、模型、写真、平面図と、前述の「建築はどこにあるの?」と対照的な展示。
オラファーやオフィリとやったみたいなアーティストとのコラボをまた見てみたいです。
書籍が出てて、買いそうになったけど、なぜか全部白黒だったのでやめました。
<関連記事>
David Adjaye
Rivington Place by David Adjaye

川北ゆう「ゆらぎのあと 景色をそそぐ」@INAX GALLERY2


同級生でstudio90でも個展をしてくれた川北さんの展覧会。
彼女は水にたゆたう線を画面に定着させる平面を作り続けています。
特にstudio90の展示では、それまで以上に大きな画面に挑戦。
そして、今までやってこなかった展示方法、床置きで展示しました。
http://www.studio90.info/exhibition002.htm
そこで見えてきたのは、大画面に悠々と遊ぶ線の姿。
そして縦も横もない、鑑賞者がいる場所が正面になるという床置きの可能性。
あの時に得た彼女の感覚がここにきてついにINAXで花開いています。
正直入った瞬間に、僕の心は躍りました。
床置きの2点の大作。
展示空間にあるのはそれだけですが、とても大きな何かを感じます。
特に手前の黄緑の作品は、今まで以上に線が自由でした。
まるで種を飛ばすタンポポのような軽やかさ。
360度回って見る楽しさも相まって、とても豊かな体験ができます。
友人とは言え、一作家として、普通におすすめの展覧会。
ぜひご覧ください!7月28日まで。
http://www.inax.co.jp/gallery/contemporary/detail/d_001628.html
ちなみに同じフロアにあるセラミカの作品もおもしろくて、こちらも精華の方。
あと、見たかった「植物化石」展がやってて、INAXだけで相当楽しめました。


須田悦弘展@Gallery Koyanagi
お近くのコヤナギさんへ。
これがまた半端なくいい展示でした。
お決まりの植物彫刻ですが、やっぱり何度見てもかっこいい。
ギャラリーの中を探索するようにひとつひとつ見つける楽しみ。
全部で10点以上あったけど、そのどれもが美しくいとおしい。
オフィスの入り口にあった木蓮はめちゃくちゃ美しかった。
ギャラリーをぱっと見ただけでは何もない空間なのに、確かに豊かさに満ちてる。
本当に「美しい」と思えるものに出逢えます。ぜひ。7月31日まで。
須田さんの新しい画集が出てて思わず購入。
改めて須田さんのインスタレーション能力の高さに脱帽。
次は束芋らしい。コヤナギさん相変わらず強いです。


鷹野隆大「金魚ブルブル」@ツァイ・フォト・サロン
なんだかこの人はどんどん凶暴になってる気がする。
今回の作品は、一人の男の裸体をひたすら撮り続けたもの。
いわゆるこれは「ヌード」ではない。
明らかに「ネイキッド」。
そこにはきれいなだけではない様々なものが写し出されている。
写真家の「悪意」すら感じる写真たちに少し恐怖を覚えました。
15日の本城直季さんとのトーク聞いてみたい!


矢津吉隆「Sculptures and Paintings」@Takuro Someya Contemporary Art
彫刻のクオリティが高くてかなり見ごたえがある。
大きな作品もすごいけど、奥の小さな作品もすごい。
光が様々な状態で回って様々な像を引き起こす。
小さな方はそれがよりシンプルなだけに回りだした時の変化の差がすごい。
ペインティングは正直よくわかりませんでした。。。


あと、名和さんのau携帯の発表を観に表参道ヒルズへ。
完全なるアートピースでした。
開いたところが見てみたい。
あれ実際使ってる人も見てみたい。
会場には東信さんのインスタレーションなんかも。
高木正勝氏のパフォーマンスもあったみたいだけど始まる前に会場を後にしました。
華やかな会場は苦手です。。。

山岡敏明「GUTIC STUDY」@studio90♯4


先日終了した山岡敏明展の様子をstudio90のHPにアップしました。
http://www.studio90.info/exhibition006.htm

宮永亮「メイキング」@Kodama Gallery


宮永亮の展覧会初日に行ってきました!
正直そこまで期待してなかったけど、めちゃくちゃよかった!
インスタレーションの完成度が半端ないです。
児玉さんはかなり久々に行きました。
オープニング展以来。
相変わらず開いてるのか閉まってるのかわからない状態で焦った。
あんなとこまで行って閉まってたら笑えない。
なんとか開いてることがわかって一安心。
入ろうとしたら、関東のギャラリー魔人Mさんが出て行くとこやった笑
その名前の下に名前を書いて奥へ。
まず目に飛び込んでくるのが車。
車のトップには明らかに怪しい装置が取り付けられている。
よく見るとそれはカメラ。
宮永君が&ARTのブログで書いてたので、よくわかった。
そしてその車の周りでは、そのカメラが捉えた夜の街の様子がいくつものプロジェクションで映し出されている。
1つ1つにスクリーンがあって、映像がものとして立ち上がってる感じがものすごく迫力を讃えていた。
また、2階の吹き抜けからの轟音もあって、その中に入るだけで、その世界観に引き込まれる感覚はもの凄く気持ちがいい。
プロジェクターもむき出し、そのケーブルもむき出しで、それもクール。
2階にも何台かのプロジェクションがあって、上から車が見下ろせる。
サイトスペシッフィクな作品では決してないが、この空間にものすごく合ったインスタレーションで、その精度はかなり極まっている。
東京での個展の様子も写真で観たが、絶対にこっちの方がいい。
やっぱ、モノとして作品が立ち上がってる様は迫力が違う。
東京の方では壁に四方八方映像を投射してるに過ぎないし。
また、「きょうせい」展でもこの映像自体は観たけど、あの時もインスタレーションとしてではなく、もっと断片的だったので、全く感動はなかった。
夜の車道を映した映像と言えば、八木君の作品にもあるけれど、観ている時にその既視感はほとんどゼロでした。ほぼ同年代で、京都に住んでて、同じ大学でありながら、やはり視点は全然違う。当たり前っちゃ当たり前なんだけど、同じモチーフを同じ媒体を使って全く被らないってのはちょっとすごいと思う。そこを恐れずつっきっちゃう姿勢がとても好感持てました。天然かもしれんけど。
帰り際にスタッフさんに「どうでした?」と聞かれた。
中々こんなに攻めの姿勢でギャラリースタッフに感想求められたことなかったので、一瞬ひるんだ。
実際すごくよかったから、その感動をお伝えできたけど、もし微妙な作品とかだったらどうしたらよいのだろう・・・。くわばらくわばら。
この展覧会は8月14日まで。是非!


安富洋貴「水景夜話」@imura art gallery

久々に安富さんの作品を観た。
鉛筆を使って、ひたすら細密に描く作家さん。
特に水の描写が凄まじくて圧倒させられる。
水なんていう形のないモチーフを描くのはかなりの度胸だと思う。
今回はそれに加え、バラが登場して、より寓話性を帯びた画面になってた。
でも、ちょっとバラはやりすぎな感じが否めない。
2階にも展示されてた以前のビニール傘はまだわかるのだけど。
傘の作品に関しては、「何かが起こった後」のような気持ち悪さがこちらに伝わってきて、様々な感情を沸き立たせてくれるのだけど、バラは伝え過ぎな感じがした。
「如何に描くか」はもうこれ以上ブレ様がなさそうなので、やはり「何を描くか」に掛かってるような気がする。
「如何に描くか」に関して、こういった細密画の行き着く先はほぼ決まっていて、それは「どこまでいっても本物になれない」というジレンマだと思う。
チャック・クロースや、先日の岡田修二さんにしろ、「で?」ってなってしまうのがオチ。
確かに写真とかで観たら「これ描いてるの?」となるけど、実物を観ると確かに描いてることがわかって驚きがすこし半減する。
これから安富さんが「何を描く」のか。楽しみにしてます。31日まで。
帰りに関西のギャラリー魔人Kさんに遭遇笑


森太三「Rain for a space/ Ghost of mountain」@文椿ビルヂング
neutronがあるビルの空きテナントを利用した展示。
祇園祭に合わせて森さんのインスタレーションが展示されてます。
ガラスのウインドウから見る、粘土を小さく丸く捏ねた、グラデーションの連続体。それが山のように隆起したりして、空間に起伏を与えている。
正直、ガラス越しに観るだけでは物足りないと感じた。
やはりここは思い切って開放すべきだと思う。
1回に1人だけという感じで、あの中をくぐってみたかった。
「きれい」や「細かい」で終わるのは勿体ないと思う。7月19日まで。


「Trouble in Paradise/生存のエシックス」@京都近代美術館

京都芸大創立130年を記念して開催された展覧会。
もう、なんなんでしょうか、このタイトルの否キャッチーさ。
そして文字で埋め尽くされたフライヤー。
内容も読んでも読んでも全然理解できない。
これは一体何?ということで、バイト帰りに寄ってみた。
で、結論は、「やっぱりよくわからない」でした。
様々な学問との融合を果たしていくような展覧会で、京都の疎水の歴史に始まり、若田さんを乗せた「きぼう」の実験もあれば、様々なクッションに寝転がってみたり、起伏を登ってみたり、回る台に乗せられてみたり、とりあえず体験してみるのだけど、これが一体何にどう結びつくのかがさっぱりわかりませんでした。
とりあえず説明もほとんどないから、文字だらけのチラシを頼るしかない。
さらにカタログを読めばわかるかもだけど、そこまでの気力もない。
んー。さすが京芸。強気です。
脳血流をとって、その人がどの色や音を体験すると心地いいと感じるのかがわかる機械にも挑戦してみたけど、バイト帰りで疲れ過ぎてて、思いっきり寝てしまった・・・。確かに気持ちよかったです。僕は緑を観ると癒されるみたい。
なんのこっちゃわかんないアカデミックな展示です。8月22日まで。

Art Court Frontier ♯8 @ Art Court Gallery


毎年恒例となってきました、ACF。
ギャラリスト、キュレーター、批評家、作家、コレクターの方々から推薦をもらった関西に縁のある新進作家を紹介するこの企画展。
2003年から始まり既に8回目。
なんとロンドンに行ってた2007年以外観てます、僕。
第一回の名和さんや伊藤存さんなどが出られてた頃を思うと、やはりそうポンポン「フロンティア」は見つからないわけで、その質の低下は否めませんでした。
しかし今回、久々に見応えのあるもの観させてもらったな、という印象でした。
一言で言うなら、とても「知的」な展覧会。
多くの作品がコンセプトがとても美しい形に結実しているものが多かったです。
中にはものすごくコンセプチュアルなものや笑いをテーマにしたものもあったけれど、全体としてとてもうまくまとまっていた気がします。
白眉は埋橋幸広さんの、なんとミツバチを使ったインスタレーション。
アートコートの中庭がミツバチ農場みたいになってて、花畑の中にハチが飛び交ってました。ネット付きの帽子かぶって入ることもできたけれど、行った日は雨で、「雨の日は機嫌悪い」みたいなこと書いてたのでやめました笑
晴れた日に機会があれば行ってみたいです。
3月にINAXで観た、森末由美子さんも、INAXの展示より遥かによかった。
本を削った作品で、ものすごく詩的で静謐な良作。
こちらは未見だけど、同じくINAXでやってらした黒宮菜菜さんのペインティングももの凄く良かった。抽象と具象の間を行き来しつつ、ポルケのような不思議な画面を作り出していて、テクスチャーもツルツルしていて、凄く好き。ただ、ポートフォリオが大学生が作ったようなすごく荒いやつで、もう少しブラッシュアップすべきだと思った。
あと、大西康明さんの作品を久々に観た。ポートフォリオを観ていたら、世界各地を転々として、作品を作っているみたいで、観てみたい!と思うものがいくつもあった。しかし、今回出されていた作品は、グルーでポリエチレンシートを天上から吊るしているというものなんだけど、そのグルーを止めてる上のテグスが丸見えで、ちょっとそれが勿体ないな、と思った。もしこれが天上から直接点いてたらかなりいい作品だと思う。搬入のことを考えると無茶かもやけど、そこはなんとか頑張ってほしかった。
あと、佐藤貢さんの作品も、完全に場から浮いてた。ああいう雰囲気の作品はホワイトキューブに合わない。以前出されていた大舩さんの展示もかなり浮いていたし、グループ展で他の人と同じ空間で見せるような作品ではない。むしろ奥の部屋(木内さんが使ってたとこ)のガラスケースの中に入ってた方がしっくりきた気がする。
<関連記事>
Art Court Frontier ♯7 @ Art Court Gallery
アートコートフロンティア2006
森末由美子「ある日静かに」@INAXギャラリー2
佐藤貢展@PANTALOON

ちなみにギャラリーと帝国ホテルを結ぶ「彫刻の小径」は必見。
いつも古めかしい彫刻が置かれているんだけど、今年度は現代彫刻が置かれています。
大西伸明さんや、高橋匡太さん、河口龍夫さんや松井紫郎さんなど豪華。


鈴木崇「BAU」@rep
2005年のフロンティアにも出されていた鈴木崇さんの個展。
ドイツのデュッセルドルフアカデミーにて、トーマス・ルフに師事し、精力的に写真というものを考え直すようなコンセプチュアルフォトの写真家。
正直2005年観に行ってるんやけど、ほとんど覚えてませんでした、ごめんなさい。
今回の作品は、色とりどり、形もさまざまなスポンジを組み合わせて構造物を作って、黒を背景にそのフォルムを映し出したような写真。
その名も「BAU」。ドイツ語で建築という意味。
鈴木さんは京都のSuper Window Projectの作家さんで、今回のシリーズを発表するにあたり、ちょうど建築とアートの間を模索するradと組んでやってみたらどうかと、オーナーのバロンさんから打診があったんだとか。元々バロンさんも建築をやってらして、その点でradとは付き合いがあったらしく、そんな経緯で、今回のradとの企画が成立したそうです。
それにしてもただのスポンジなのに本当に建築に見えてくるから不思議。
それにまた、サイズも絶妙で、ひとつひとつの作品はスポンジサイズぐらいの小ささ(送られてきたDMより小さい!)、それが100枚展示されている。
ひとつひとつ厚みがあって、写真の表面も昔の写真のようにザラザラしている。
こういう写真の物質感のようなものってすごくいい。
写真をイメージとして見せる人が多いけど、こうしてモノとして見せるやり方は個人的に好きです。
どうしても写真はその中で完結してしまっていて、とても冷たい印象があるのだけれど、今回の鈴木さんの作品はとてもフレンドリーな感じがしました。
昨日は近くのメディアショップでトークがあって、そのお話もされてて、やはり今は写真がデータに置き換わっていて、その物質性というのはほとんど扱われることが少なくなってきたことに、ある種の寂しさがあるという話を聞いて、共感しました。
個人事ですが、最近同級生が亡くなりました。それでご両親が彼の写真を集めていて、僕も探してみたら、意外にあって、その写真を見ながらとても不思議な感覚に襲われました。それはやはりそこに写っている人はもういないのに、写真としてそこにいるというアンビバレントな状態が、ある種の違和感を覚えさせられると同時に、やっぱり写真って撮っておくべきやな、と思いました。最近ではプリントすらせずに置いてるけど、ものとして残しておくことはやはり大事ですね。
ばあちゃん家にも凄い量のアルバムがあって、そこにはひとつひとつ思い出がつまっていて、たまに取り出して僕にその時の話をしてくれるんだけど、その時のばあちゃんの表情はとてもいきいきしているんですよね。やっぱ写真っていいな、と思います。
って、話が反れてますね。
トークでは、東京近代美術館のキュレーターの保坂健ニ郎さんと建築家の小野暁彦さんも参加されていて、とてもおもしろい内容でした。
やはり、「建築はアートか?」という話になったりするんだけど、保坂さんの「建築がアートである必要はない」という話にとても共感を覚えます。
建築やってる人たちが「建築はアートだ」なんて言い出すと、結局自分たちのやってることを貶めることになると思います。「建築」は「建築」であるだけで素晴らしいんだと僕は声を大にして言いたい。そこをなぜ否定しちゃうのか、僕はちょっと解せないです。
今保坂さんがキュレーションした「建築はどこにあるの?」という展覧会がやってて、まだ観に行ってませんが、やっぱりアートっぽいことをやっちゃってる人が何人かいるみたいですね。そこに伊東さんなんかは喝を入れてらっしゃいました。
保坂さんも仰ってたけど、美術館というのはそこに何かモノを置くだけで美術として成立しちゃうような不思議な空間なので、そこで如何にそう思わせないものを作るかを期待していたそうです。
まだ見てないのでなんとも言えませんが、やはりそういうことなんだと思う。
とても有意義なトークでした。
というか、最近僕の中で一番おもしろいと思うキュレーターはこの保坂さんです。近美なんていう、ある種の保守的美術館に勤務しながら、とてもラディカルなことを考えてそれを実際行動に移してらっしゃる。
田中功起さんとのポッドキャストは必聴です!


2004年のフロンティアに出品されてた東義孝さんが亡くなられました。
30代の若過ぎる死。
この場を借りてご冥福をお祈りします。
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