Olafur Eliasson 'SUNSPACE FOR SHIBUKAWA' @ HARA MUSEUM ARC





友人3人で群馬を攻めてきました。
群馬は伊香保温泉近くの牧場内。
ここに原美術館のコレクションを収めるハラミュージアムアークがあります。
いつか行きたいなぁ、と思いつつ遠いので中々機会がなく。
そんな中2005年の原美での個展を機にここに恒久作品を作ることになったオラファーのその作品がようやく先月お目見えしたということで行ってきたのです。冬は休館しちゃうしね、ここ。
にしても遠かった・・・。関西に住んでるとどうしても京阪神のイメージで捉えちゃうけど、関東は広い!しかもETC1000円やったし、帰りめっさ混んでて大変でした。(といっても僕は2人に運転任せて揺られてるだけでしたが笑)
それでも行った甲斐はありました。素晴らしかった!
美術館の敷地にぽつんと佇む未確認物体。
係の人が扉を開けてくれていざ中へ。
中に入ると幾重もの虹がお出迎え!!!
当日は曇りだったのでどうかな、と多少不安でしたが大丈夫でした。
これ、季節や時間によってどんどん移り変わっていくらしい。
しばらくぼーっとしていたい空間。
やっぱオラファーはすごい。
今月から始まる金沢の個展もかなり期待大。
来春には金沢にも恒久作品が登場するらしい。
僕は会期終了間際の3月まで行けなさそうですが、その時できてたらいいなー。
あと瀬戸内海国際芸術祭にも出品が決まってるので来年は日本でたくさん見れそう。
<関連記事>
Serpentine Pavilion 2007
STUDIO OLAFUR ELIASSON : An Encyclopedia
あと、画像1枚目のハートもオラファーの作品の一月前程に完成したジャン=ミシェル・オトニエルによる「kokoro」。別に書くことないけど。
来年にはイ・ブルの作品もできるらしい。
っていうか土地余りまくっててすごい。
そして建築も磯崎新にしてはいい感じ。渡り廊下とかすごい気持ちいい。
ただ、展示室としてはいかがなもんかなーと。
そもそもここは常設展示の美術館なのだから、良くも悪くも最大公約数をとらなければならないというか、どんな作品にも対応できるような柔軟性のある展示室が求められるのに対して、この建物は全くそういうのが考慮されてないような感じ。
自然光は気持ちいいんだけど、必ずしも全ての作品が自然光で見せることを前提として作られてなかったりするので、作品によっては居心地悪そうに見えたり。
あの三角屋根も、少なくとも今回それを活かせてる展示は見受けられませんでした。觀海庵に至っては天井閉じてましたからね・・・。
建物としての魅力はあるのに、その機能が置き去りにされたような建築。
まあ、建築はさておき、さすが原美、コレクションは充実しまくり。
野口里佳の「潜る人」を1塔まるまる使って見せてくれたり、草間さんの水玉ルームがあったり、何気に廊下にはリチャード・ロング。そして杉本博司の「海景」に、クリストの「アンブレラ」のドローイング!それにそれにカプーアのお椀型の作品!ただし照明の当て方が微妙で、あれは作家の指示通りちゃんとやってるんだろうか?名和さんのプリズムのシマウマの作品もあったけど、こちらも自然光そのままで見せちゃっててどうなの?と。あれは均質な光の中で見せるってのも名和さんのコンセプトの中に入ってるんやと思うんやけど。。。
なんにせよかなり楽しめました。
帰りは隣の牧場のソフトクリームを寒空の下食しました。うまい!
富弘美術館 by ヨコミゾマコト






元伊東事務所所員のヨコミゾマコトの代表作。
2005年オープンで、このコンペは当時相当話題になったようです。
インターネットで世界中から公募したこの美術館のコンペには1200以上もの応募案が寄せられたそうで、その審査過程までネットで公開し、最終的に選ばれたのが四角い箱の中にいくつもの○を配置するというヨコミゾ案。全ての展示室がひたすら丸いのです。
写真ではほとんどわかりませんが、上から見ると一目瞭然。
山に登ってその写真を撮りたかったのですがタイムオーバー。
ってかマジで遠い・・・。群馬、っていうかもう新潟なんじゃないの?ってぐらい北にあります。これも前から行きたかった美術館ではあったのですが、この遠さじゃね・・・。今回原に行く勢いで行っちゃいました。
中に入るとすぐに空間の丸さがわかります。
そしてそのヒエラルキーのない空間がいかに展示室に向いているかがよくわかる構成。始まりも終わりもないので好きに見れるんですね。気づいたら部屋を一巡してるっていう感じ。これは中々おもしろい体験。
各部屋も素材を変えることで個性を強調していて、それに関してはちょっとやりすぎな感じも見受けられました。青い部屋とかよくわからないし。
ところで伊東さんに苦言を呈された葉っぱの葉脈がついたガラス窓はどこにあったんでしょうか?まさか伊東さんに言われて取っ払っちゃったとか?
にしてもマルにこだわりすぎですよ、ヨコミゾさん。
途中から食傷気味になってしまいました。
窓にもマル。障子にもマル。草間彌生かっ!
以降の作品もマルが多くて、ちょっとそこから脱却しないとね。
せっかくマルい展示室はよかったのに、引き算ができなかったみたいですね。
ちなみにこの美術館は半身不随で口で絵と詩を描き続けた星野富弘さんの作品を常設してる美術館。口で書いてるとは思えない完成度。
っていうかこんな辺境の地にあるのにすごい人手でびっくりした。
隣の物産売り場の食堂で食ったソースカツ丼のカツの柔らかさが忘れられない。
ところで群馬は建築的におもしろいコンペが多いと聞きました。
実現に至りませんでしたが、藤本壮介さんの安中の美術館案もそのひとつ。
ぐねぐねうねる壁で囲われたワンルームの美術館。
模型を見てるだけでワクワクしてしまう。是非実現させてほしかった。
その藤本さんは先週トップランナーに出演されてましたね。
僕は建築家の中でも西沢さんと藤本さんは天才の部類だと思ってますが、やはりこの番組見て確信しました。「ガウディが好き」とか普通に言ってのけてしまうあたりがすごいなぁと。どこの事務所にも所属してないのもすごい。ムサ美の図書館早く出来てほしい!
ちなみに友人がこの収録行っててばっちし映ってました笑
トップランナーじゃないけど↓