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堂島リバービエンナーレ2009@堂島リバーフォーラム


昨日から始まった堂島リバービエンナーレに行ってきました。
あまり告知を見ないのでそれほど認識されてないかもなんですが、ディレクターに森美館長の南条史生氏、キュレーターに僕の尊敬する窪田研二氏を迎えての結構豪華な展覧会。僕もこの5月ぐらいに窪田氏にお会いした時に初めて聞かされました。
今年は水都ももうすぐ始まりますし、国立国際ではやなぎみわ展がやってるし、アート大阪もやるのでこの界隈は中々アートイベント盛りだくさんです。

さて、それでどんなもんかいねという感じで行ってきましたがかなり見応えありです。
元々南条さんの手がけた第1回、第2回のシンガポールビエンナーレから26作家が選ばれ、言うなれば「おいしいとこどり」の展覧会。
シンガポールまで行かんでもその気分が味わえます。
特にアジア系の作家が多く、今まで知らなかった珍しい作家の作品がたくさん見れます。
その中から好きだったやつをいくつかピックアップ。
なんと撮影オッケーだったので写真も合わせて。

リー・キーボン「バチェラー:二重の理論」

一番好きだったのはこの作品。
青い水槽の中で本がたゆたってます。
これがめちゃくちゃ綺麗でうっとりしてしまいます。
本はルドヴィヒ・ヴィトゲンシュタインの「論理哲学論考(1921)」。
西洋哲学が今や方向性を失っているという比喩が含まれてるそうです。
そんなコンセプト抜きにしても単純に美しい良作。

セルジオ・プレゴ「裁判所21号法廷」

爆発を数十台のカメラで360度から撮影し、それをつなぎ合わせた映像。
まるで彫刻のような煙がメチャクチャかっこいい。
これも政治的な何かを含んでるみたいやけど、そういうのはもういい気がする。
かっこよければいいです。

シュー・ビン「魔法の絨毯」(手前)
アルフレド&イザベル・アキリザン「アドレス(プロジェクト:アナザーカントリー」(奥)


一番大っきな空間にあるヴィジュアル的にいい感じの2つ。
特に奥の「アドレス」は、出稼ぎ労働者が家族に送る様々なものを積み上げて出来た家で、すごくカラフルなのに哀愁に満ちた作品だった。

ジョシュア・ヤン「超ひも論理の不可能性[カラフル]」

気の遠くなるような「一筆書き」。
単純に凄い。

写真撮ってないけど、他にも三日月と一緒に生活する人々を撮ったレオニド・ティシコフの「プライベート・ムーン」や、プールで出来た島の福田龍朗による「Infinite Island」など、写真作品が結構よかった。スーパーで売ってるようなプロダクトの名前を組み合わせて文章にしてたファハド・モシリ&シリン・アリアバディ「スーパーマーケット営業」もよかった。
でもなんといっても映像の数が圧倒的に多かった気がする。
特に政治的なテーマが濃くて、ちょっと辟易した部分も。
今回の副題が「リフレクション:アートに見る世界の今」なので、そうした作品を敢えて選んできてるんだろうけど、それだけにビジュアルが美しい作品が純粋に好感が持てた。
政治的でも合田誠の「日本に潜伏中のビン・ラディンと名乗る男からのビデオ」は笑えたからよかった。
今回久々にこういう重いテーマの展覧会を見た気がする。かなり内容が濃い。
でも、わざわざ堂島でやる意味があるのかイマイチよくわからない。
ビエンナーレなので2年後にまたやるのかもしれないけど、その時はどういう方向で行くんやろか。今回の展覧会ならわざわざ堂島を冠する必要もないし、むしろ「シンガポールビエンナーレ報告展」ぐらいでもいいような気がする。
なんしかこれからどうなっていくのか見守っていきたいです。

堂島リバービエンナーレ2009「リフレクション:アートに見る世界の今」
堂島リバーフォーラム
2009年8月8日(土)ー9月6日(日) 11:00-20:00 会期中無休
http://www.dojimariver.com/topics/index.html
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