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六本木クロッシング2007:未来への脈動@森美術館

「映画評論家は映画を撮るべきではない」
これはおすぎが言ってた言葉ですが、この展覧会にも同じことが言えそう。
つまり
「美術評論家は美術展をキュレーションするべきではない」
もう、雑誌などで見てた時点でこりゃあかんな、と思ってたけどやっぱあかんかった。
今回の展覧会は3年前に開催された同タイトルの展覧会第2弾。今回はキュレーションチームに天野一夫(美術評論家)、荒木夏実(森美術館キュレーター)、佐藤直樹(アートディレクター)、椹木野衣(美術評論家)の4人を向かえ、ジャンルをクロッシング(横断)するというコンセプトで、それぞれ集めてきた人たちを話し合いにより選択したもの。この4人のうちキューレーターが1人含まれているものの、評論家が2人、アートディレクターがどういうものかよくわからんけど、佐藤さんはデザイン畑の人である。
ということで出展者も百花繚乱。美術畑で無い人たちもごろごろの展覧会。
確かにがんばった感があったけど、全くまとまりのない展覧会だった。
問題のひとつは、アートでないものをアートのように見せようとしていたところじゃないだろうか。
せっかく違う分野から呼んでいるんだから、それをそのまま見せればよかったのに。
所詮デザインはデザイン。漫画は漫画だと思う。
考え方が狭いと思われるかもしれないけど、僕は「NO BORDER」なんて考えがそもそも好きじゃない。
グローバリゼーションのように、地球人という見方には実際反吐が出る。
やはり日本人とナイジェリア人は違うし、ヴェトナム人とイギリス人も違う生き物なのだ。
そして、その違いがあるからお互い興味がひかれ合うし、尊敬し合えるのだ。
アートとデザインもそうで、やはり違う事で尊敬し合えると思う。
その違いを曖昧にしてしまった時何が起こるんだろう。
僕はあまりいい結果を生むようには思えません。
ちょっと話が大きくなったけど、この点でも、この展覧会に対して相容れない部分が大きかった。
ってことで展覧会自体の評価はこんなもんです。
その中でも個人個人でよかったのは、榎忠、吉村芳生、田中偉一郎だろうか。
榎さんのは相変わらずかっこよすぎです。文句なし。
吉村さんの、365日の自画像や新聞紙の精密画、そしてフェンスは、絵が好きな人なら、誰もが思う「どこまで描けるんだろう?」という純粋欲求を純粋に表現した点が特筆に値する。僕も中学生の頃、夏の風景画の課題で、教科書に載ってたサンフランシスコの写真をどこまで描けるのかと挑戦した事があった。その事を思い出して、見ていてとてもうれしくなった。
美術手帖の「やっつけメイキング」でおなじみの田中偉一郎の作品は、そのゆるさがこの展覧会においてとても救いだった。あまりの駄目さにイライラしながら回ってたのだけど、この阿呆らしさに一気に力が抜けてしまった。鳩一羽一羽に命名する映像作品や、刺身の魚拓等々。
あと、最後の「計算の森」は一緒に行った人全員クリアできませんでした笑
他には、名和さんや鬼頭さん、中西さんなど関西若手陣の作品は、残念ながらこの会場において、まじめすぎて浮いてたように思う。さかぎしよしおうの磁土をスポイトで一滴垂らし、乾いてはまたその上に一滴垂らして作る鬼のように時間も精神力も要る作品は、昔ギャラリーで見て、ギャラリストの人に小一時間熱く語られた記憶と共に改めて凄いなーと思ったけど、これもまた浮いてた。これらの作品はこの展覧会ではもったいなさ過ぎる。
やはりキュレーションはキュレーターがやるべきだ。
見てないけど、この春に水戸芸術館でやってた、松井みどり(美術批評家)の「マイクロポップの時代:夏への扉」展も概要見ただけで吐きそうだった。水戸芸術館はとてもいい美術展がやるということで、個人的にとても評価が高かったのだけど、こんな展覧会がやるようになってしまうとは、とても悲しい気持ちでいっぱい。あそこのキュレーターさんはとても質が高いので、これからもまた良い展覧会期待してます。
とりあえず次回のクロッシングはもっと考えてやりましょう。

water展@21_21 DESIGN SIGHT
六本木に今年できたニュースポット、ミッドタウンにも行ってきました。
まずは安藤忠雄によるデザインサイトへ。
最近安藤の力が関西だけではなく関東にも及んでいます。
表参道ヒルズを皮切りに、このデザインサイト、来年は新しい東京メトロ渋谷線の駅デザイン、そして新東京タワーのデザインにも関わったりと、もはや日本総なめ状態。あーやだやだ。世界でも知られていて、デザインも無難で、コンクリ打ち放しなのでコストも安いということで、日本では重宝されるんですかね。僕はあまり認めてません。
で、この美術館も別に普通でした。もっと尖ってるかと思ってた。
中では佐藤卓のディレクションによる「water」展が開かれてました。
水をテーマにした展示で、これが結構おもしろかった。
水の多種多様性を見た気がしたし、色んな事が学べる展覧会です。
普通の展覧会と違って、とてもインタラクティブで、お客さんも楽しそうでした。
ところで、デザインサイトというぐらいだから、ショップには相当凝ったものが置いてるんだろうなー、と期待してたのに、なんか店頭販売みたいな小さなブースしかなくてがっかりでした。
ちなみに近くの隈研吾によるサントリーミュージアムも見たけど普通過ぎてノーコメント。


これまた今年できた六本木のニュースポット、国立新美術館にも行ってきました。
こちらは最近亡くなられた黒川記章の遺作。
国内最大の美術館で、コレクションを持たず企画展のみの運営。
やってる展覧会があまりに面白くないのばかりだったので、とりあえず中だけ見学。
夏にやってた「スキン+ボーンズ」展とこないだまでやってた「安斎重男」展は見たかった。
中はガラスのファサードなので、すごい光が入ってる。
まあ、形とかホントどうでもいい感じやけど。
やっぱ黒川さんはメタボリズムやってたころが一番おもしろかったなー。
パリのミシュランにも載ってるというレストランのランチが安くて11時には列ができてた。
ここのショップはデザインものが多くておすすめです。Tシャツ買いました。
横でセントマ卒業のファッションデザイナーの展示もやってた。
家がそのまま服になってる。。。セントマというよりアントワープ的だった。






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