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Serpentine Pavilion 2007

毎夏サーペンタインギャラリー横に出来る「仮設カフェ」サーペンタインパビリオン。
2000年から始まったこのプロジェクトは、ザハに始まり、リベスキンド(2001)、伊東豊雄(2002)、ニーマイヤー(2003)、シザ(2005)、OMA(2006)など、名だたる建築家によって建てられてきました。約3ヶ月のみ存在するということで、色んな実験的な試みが行われてとても面白い企画です。かつてMVRDVがギャラリーを山のように包むという無茶なプランを出して実現できなかったこともありましたが笑
今回のパビリオンを担当するのはなんと建築家ではなくアーティストのオラファー・エリアソン。ノルウェーの若手建築家集団スノヘッタのシェティル・トールセンとのコラボ。この2人は他でもコラボしていて、今度アイスランドにシアターを建てるらしい。
そんなこんなでなにかと話題のパビリオンですが、いつもなら7月には建ってるはずが、遅れに遅れて、今週金曜日ようやくお目見え。ってことで早速行ってきました。
連日曇り空だったロンドンは、本日快晴!ハイドパーク日和だ。
晴れるだけで人をこれだけ幸せにできるロンドンってすごいですね。

まずは写真でお楽しみあれ。




























パビリオン史上最も大規模かも。
中はちゃんとカフェになってた。
カフェというより、オラファーの作品になるんじゃないかという想像もしてたんだけど。
スパイラル状に上に昇って行けて、小さなバルコニーみたいなとこに出れる。(最後から2枚目の写真でおっさんがYってやってるところ。うざい)
そこからカフェを見下ろせる仕組み。
上から自然光が降り注ぐんだけど、なんかビニールが貼られてて萎えた。
これが完全に開いてたら格好よかったのに。
まあカフェとして雨が普通に入ってこられても困るんだけどね。
カフェにはヴィトンに飾られていたような光のオブジェもあった。
にしてもどうしてこの形になったとかのコンセプトがしりたい。
んー、やっぱ伊東さんにはかなわねーなー。
来年は誰なんだろう。多分見れないけど、ズントーかカラトラヴァなら見に来たひ。
11月5日まで。

Brugge Pavilion by Toyo Ito

少しだけご無沙汰しております。
当方の展覧会も無事終わりまして、来ていただいた方本当にありがとうございました。

さて、ロンドンはこの時期何もないです。
ギャラリーはほとんどバカンス状態。
本腰を入れるのは秋に入ってから。
この鬱憤をどこにもっていけばいいのか。。。
と思ってたらいつのまにかベルギー行きのユーロスターチケットをとってました。
ってことでロンドンから電車で約2時間半で行ける外国、ベルギーへ。
目的はただ1つッ!伊東豊雄による伝説のブルージュパビリオンでございます。


ベルギーの首都ブリュッセルに到着間もなくブルージュに一直線。目指すはブルク広場!
2002年に仮設という形で建てられたこのパビリオン。
円形の池に浮かぶ姿が美しいアルミの建物。
その後市民から残してほしいという要望により、保存が決定。今でも市民に愛されています。


ただ残念だったのが、当時は下をくぐれるような歩道があったのに、今はそれがなくてご覧の通りフェンスで覆われてる状態です。
それに周りを透明のアクリル?で覆っていて、なんだかこのストラクチャーを生かせてないように思えました。これは保存のため?それとも元から?


まあ、歩道がない分水面への映り込みがすごい美しさなのでこれはこれでいいのかも。
当時伊東さんはアルミという素材に凝ってて、アルミの可能性を探ってる感じ。
そしてストラクチャーのみで自立する建物を模索。
その翌年の2003年にできたのがこれまた伝説のサーペンタイン・パビリオン
このブルージュで培ったストラクチャーをさらに複雑化したのです。
そしてサーペンタイン・パビリオンも仮設のはずが未だに保存されてる。
伊東さんの建築にはやはり人を惹き付ける何かがあるんでしょうね。
あー早く多摩美図書館とぐりんぐりんに行きたい!
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