'06 展覧会ベスト10

2006年僕が見た展覧会ベスト10をお送りします。でも後半建築ばかり見てたので、ほとんど上半期と変わらないかも・・・。

1位:人間の未来へ ダークサイドからの逃亡@水戸芸術館
不動。初めて涙した展覧会。
2位:Anish Kapoor@Lisson Gallery
神。
3位:Rachel Whiteread "EMBANKMENT"@TATE MODERN
やっぱホワイトリード天才。
4位:BILL VIOLA @ HAUNCH OF VENISON
大学でやってた分も含めての浮上。すごすぎる。
5位:DAMIEN HIRST/FRANCIS BACON @ GAGOSIAN GALLERY
ガゴーシアンの底力を見た気がした。
6位:Ron Mueck@NGS
キモすごい。
7位:束芋「ヨロヨロン」@原美術館
カルティエのも含め今束芋の評価が僕の中でかなり上昇中。
8位:川内倫子展@The Photographers' Gallery
普通って最高。
9位:シグマー・ポルケ展@国立国際美術館
巨匠と呼ばれる所以がわかった。
10位:BILL VIOLA「はつゆめ」@森美術館
作品数が物足りない感もあったけど、やっぱヴィオラはすごい。

こんな感じ。新しく加わったカプーアは圧巻。
ヴィオラは2つもランクイン。ロンドンの方はすごすぎた。
テートのフラーは楽しかったけどそれだけな感じもしなくもない。予想もできたし。
他にも色々入れてもいいのたくさんあるけどとりあえずこんな感じ。

Le Corbusier♯4 Ronchamp


パリから4時間かけてロンシャン教会に行って来た。
正確な名前はノートル・ダム・デュ・オー礼拝堂(Chapelle de Norte-dame-du-haut)。
コルビュジエ晩年の傑作とよばれるこの建築は、それまでコルビュジエが唱えてきた「機能的な建築」とは全く異質な造形的な建築。コルビュジエが爆発した、と当時建築界に衝撃が走った。
1955年。そんな昔にこんなものを建てたんだからやはり怪物である。
写真で散々見てきたこのロンシャン教会だけど、生で見るともの凄い迫力。でも他を寄せ付けない感じは全く受けない。むしろすごく優しい印象だった。方舟。当時の人はそう表現した。
中に入ると光の宴。何かを祝福するように様々な光が入って来る。
丹下さんの東京カテドラルや安藤の光の教会にも感動したが、こっちはもっと温かな感動だった。椅子に座っていると本当に何か暖かいものに包まれている気がする。お見事です。

別の角度から。


門。


内部。光のシャワーがのお出迎え。








他にも修道者のための施設が。水凍ってます。




これを最終日に見れたのは本当によかった。このフランス旅行はコルビュジエの偉大さを生で感じられた有意義な旅でした。この日は快晴で、白い建物に青空が映えてとても素晴らしかった。

ところでこの教会のそばにもうひとつ教会を建てる計画があるらしい。
建築家はレンゾ・ピアノ。
正直疑問を感じずにいられない。なぜピアノ?
ここはどう考えても安藤しか考えられないと思うのは僕だけだろうか。
今生きてる建築家の中で、コルビュジエの意思をもっとも継承してるのは安藤忠雄だと思う。丹下さんがいれば丹下さんなんだろうけど。安藤の建築は教会に非常に向いている。そしてかつての安藤青年がコルビュジエに憧れこの地に何日も通ったというエピソードなどを聞くとどうしても安藤に建てさせてあげたい。なんでレンゾ・ピアノなのか。本当に疑問だ。

旅の最後、ザハの駐車場がストラスブールというロンシャンからTGV(新幹線のようなもの)で近いということで行こうかという計画が出たが、なんで駐車場見に新幹線使わなあかんねんという正論を誰ともなしに言い出しおじゃんになった。正気って大事だ。

Centre Pompidou



「いつになったら工事が終わるんだ?」
当時近隣住民から発せられた一言。
1977年、ポンピドゥーセンターオープン。
世界を震撼させたこの建物は、たしかに「工事中」に見えなくもない。
建築家は、当時まだ若手のリチャード・ロジャースとレンゾ・ピアノ。今や世界に名を馳せる巨匠の今では中々見られない共演である。色とりどりの配管。大胆に建物を横切るエスカレーター。これがもう30年前に建てられたってんだから凄い話。NYのMoMA、ロンドンのテートモダンと並ぶ世界3大現代美術館。
ずっと訪れたいと思ってたあこがれの場所。実際想像を絶する素晴らしさ。お見事。

本当カラフル。ロジャースお得意の技です。


夜もきれい過ぎ。


隣にはピアノによる音楽施設。ブランクーシ美術館もピアノによるもの。


そして2008年、ポンピドゥー別館がメス市にオープン予定。
この建築を任されたのが日本人の坂茂。日本人すげー。
坂事務所がポンピドゥーにあって、ガラス越しに見れます。中も垣間みることもできて一瞬丸い窓に坂さんの姿を発見!写真取るが映るはずもなし・・・ってか建築家の顔もわかるようになってしまってる自分が怖い。


ところで坂さんがヴィトンでやってた展覧会「ICONS」に参加してて、それがベラボーによかったのでご報告。なんか、ヴィトンのこれまでの発表してきた9つのモデルをそれぞれのアーティストや建築家が独自の視点でプロデュースするというおもしろい展覧会。タレルとかも参加してました。微妙だったけど・・・。
そして坂さんは「パピヨン」の皮を使った円形ドームを制作。




本当にきれいでした。下はシャンゼリゼ通り。
あと、ザハもすごかった。


そして、坂さんに関してショッキングなニュースが。
今年の3月、坂さんが生み出した移動美術館ノマディッック美術館がお台場に出現します!
あー、やられたー。まさか次が日本とは・・・行けない・・・。
これは美術館ごと巡回するというすごい試みで、柱は坂さんの十八番、紙管でできてて、壁はコンテナ。移動する時はコンテナにすべての荷物を入れてそのまま船に積み込んで、現地着いたらまた組み立てるだけ。あー見たかった。なんか坂建築とは縁がない。神戸の紙の教会も台湾行っちゃって見れなかったしなー・・・。
3月11日から6月24日まで。詳しくはコチラ

LOUVRE



パリに着いたら誰もがまず訪れる場所、ルーブル。
僕らも例に紛れず行ってきました。
地下鉄の駅降りて、まず出迎えてくれるのがI・M・ペイによる逆ピラミッド。なんか地上のピラミッドと上下対象であるんだと思ったらちがうんですね。全然別の場所。
にしても本当にきれいでした。下の小さなピラミッドと呼応するような緊張感。すばらしい。そしてここにマグダラのマリアが・・・(違 考えたらすごい設定だな。


中に入ればもうマスターピースのオンパレード。写真などで見たものが目の前にぞろぞろと。ニケ、ミロのヴィーナス、そしてモナリザ。ダ・ヴィンチの作品とか普通に飾られてるし、、、すごい。

ところでルーブルといえば、近年別館の建設が発表され、その建築コンペでSANAAが見事勝ち取ったことでも話題。もう本当コンペでは負け知らずですね、彼ら。ルーブルって・・・。
少し先だけどまたできたら行きたいな。でも何が飾られるんやろか?

そして今回ルーブルのイスラム美術展示室に何やら大変なことがおきているという情報をキャッチして行ってみたら特に大して何もなかった。その情報ってのがなんとあのアンビルトの女王、女性初の建築ノーベルプリツカーを受賞したザハが建てたってんだからただごとじゃない。ザハの本立ち読みしてて、これなんじゃ!?ってやつがあって(ほとんどそうだけど)、見てみたら、ルーブルってなってたんですよ。
でもどこ探してもない。受付に聞いても知らないの一点張り。どうなってんだ・・・。
一度は引き返すも、ポンピドゥーで同じ本置いてたから見てみたらやっぱりどう見てもルーブル・・・謎・・・。でも見たい!ってことでポンピドゥーとルーブルの間を走るが、残酷にも閉館で入館拒否・・・そんなー・・・。そして、もっとその本よーく見てみると、なんとCG・・・リアルすぎるって。どう見たってコレはだまされるっしょ!畜生!
で、悔しいから調べたら、なにやらサウジの王子がルーブルにイスラム美術館をってことで23億も寄付。そしてコンペでザハは負けてしまったと。でも、コンペで勝ち取った程の建物はどこにも見当たらなかったのですがなんだったの?23億はいずこへ・・・。やっぱ謎のまま。
でもまあ、夜のピラミッド見れたし。水に映る逆ピラミッド。もしかしたらマグダラのマリアはこっちにあるのか。つまり手の届かない水底、または空の上ということなのかも、なんてね。

束芋@カルティエ財団



はい、ようやくアートの記事です。もはや何のブログだったか見失ってますね。
まずはカルティエ財団美術館で行われていた束芋展。
ヌーベル建築ってのと、この春に東京都現代美術館に巡回してたカルティエ財団コレクション展がよかってってので、何のチェックもなしに行ったらやってた。ものすごくラッキー!ポスター見つけた時テンション急上昇。


入り口にはパトリック・ブランのコミッションワーク。かっこよすぎ。


中に入るとまずはゲイリー・ヒルの展覧会がやってた。望遠鏡をのぞいてその先にあるお手製のコインを見るって作品と、鷲が鉄塔の中で暴れ回るっていう映像作品。前者はまだいいものの、後者は一体どういうつもり?って感じ・・・なんだかなー。
気を取り直して地下の束芋展へ。
まず迎えてくれるのが束芋の壁に直接描かれたドローイング。もうマジでうまい!あの線はやばいってホント。下描きの跡とかもあってもう本当にやばかった。やっぱ絵うまいわー。
その奥に進むと映像作品「日本の通勤特急」。遠近法よろしく奥に向かって壁が斜めになってて、すべての面に映像が投影されてる。それが左右で展開されてて、見るのに忙しかったけど本当によかった。やっぱこの人のインスタレーションセンス素晴らしすぎ。
その奥ではヘッドフォンを聞きながら前の壁に180度投影される映像を見るというもの。ヘッドフォンの軽やかなコンピューター音を聞きながら映像を追うんだけど、音と裏腹に相変わらず毒の効いた映像。これも好き。
最後は原美術館で見た波の作品。今回は暗い部屋に入って天井に投影された映像を寝転がりながら見るというもの。ちょっと前と変わってた。心地いい。
他にも今までの作品を流してるブースもあって、束芋三昧を味わえました。お風呂のやつとかちゃんと風呂場に見立ててるのがいいし、花札のやつもべらぼーにきれい。
それにしてもこれほど日本の独特な混沌を表現できてる作家を僕は知りません。そしてそれが外人さんから見たらどんな風に見えるのか。ただのジャパネスクで終わってないのか。気になる所でした。もういっそのことゲイリーヒルなんてやらずに全館束芋だったらよかったのに。鷲のやつやってた空間なんてまさにあの波の作品ができたのに。吹き抜けだし。それだけが残念。

PALAIS DE TOKYO
5,000,000,000yearsという展覧会がパレ・ド・トーキョーで行われてた。
ここは以前万博のパビリオンでそれを改装してできた展示室。
いつも展覧会にあわせて非常に柔軟に展示室の形を変えることができるという不思議な所で、結構業界では話題の場所。次期森美術館館長の南条さんもおすすめしてはったし。
で、展覧会の内容なんですが、正直あまり理解できなかった。
どうやらこの展覧会タイトルは地球だか人類だか生命だかが生まれて今までの年数。それをテーマにしてるっぽいってことはわかったけど、フランス語で書かれてもわかんねぇよって話。
気になったのは作品は、Urs Fischerの木が空中につらされてて、モーターで回転し、その先についたロウソクが蝋を床に垂らして白い円ができてたのがきれいだった。
Kristof Kinteraの作品は、少年のような格好をした作品で壁に向き合うように立ってる。一瞬本物かと思ってギョッとする。しばらくするとなんと頭を壁にすごい勢いで叩き付けるというもの。ちょっとしたトラウマになりそう。以前にもこの人の作品、大阪の国立国際でやってた「転換期の作法」という東欧の作家に焦点を当てた展覧会で見たことがあった。その時は買い物袋が踊ってたけど笑
あとはKris Vleeschouwerのガラス瓶がたくさん置かれた棚。下に破片がたくさん散らばってるのと、何か装置がついてたので多分揺れて床に落ちるんだと思う。残念ながらその瞬間は見れなかった。

Centre Pompidou

後々ポンピドゥーの記事は投稿するつもりでしたが、またも建築に支配されそうなので美術関連はこっちにまとめておきます。本当に何のブログだったっけか・・・。
まずは付属のブランクーシ美術館で行われてた杉本博司展。
この美術館には彫刻家ブランクーシのアトリエがそのまま再現されてて(上写真)、その彫刻にインスパイアされる形で杉本氏が制作。といっても「概念の形」シリーズの写真作品2点と、機械が作る完璧な造形というコンセプトの彫刻作品。杉本さんは写真だけやっておくのが一番だと普通に思います。
続いてラウシェンバーグとイブ・クラインの展覧会。
ラウシェンバーグはあまり好きじゃないのでほぼ素通り。何がすごいの?
イブ・クラインの展覧会は本当に素晴らしかったです。あそこまで作品たちが揃った展覧会初めて見た。青い作品はもちろん、火の作品もたくさんあった。本当に火の跡がきれいだった。30代で亡くなってるんだけど、その短い人生でこれだけ美術界に大きな足跡を残して、これほどまでに美しい作品を残したクラインはやっぱ偉大だ。
他には映画と美術を取り上げた展覧会がやってた。ポンピドゥーのコレクション展的なものだと思うんだけど、もう半端なかった。挙げていくとキリがないけど、ナン・ゴールディンのカップルをひたすら撮り続けたスライドはよかった。ボイスのフェルトの部屋も圧巻だったし、リヒター、ベーコン、ポルケの平面作家もすごい。モナ・ハトゥムの鉄格子の中に電気を置いて影が部屋一面に現れる作品もよかった。あと建築模型もここ激しくて、なんとせんだいメディアテークの模型発見!そういやゲントでポシャった模型もここが買い取ったとか言ってたな。おもしろかったのが長い廊下にひたすら投影されてた映像たち。え、こんな人も?っていう人が映像撮ってて、デュシャンやセラ、チャック・クロースなど。コーネルやナウマンのもあった。ナウマンはさすがやわ。
あと同じ階でVija Celminsという人のドローイングの展覧会もやってた。これが中々激しくて、最初写真かと思って素通りしかけたんだけどよく見ると鉛筆画ってことが判明。波とか星とかすごい!
また別の階では写真の展覧会。こっちも出てる点数も多いし、有名な作家のオンパレード。グルスキーやデマンド、ティルマンスなどのドイツ写真はもちろん、オノデラユキや杉本なども。壁一面写真で埋め尽くした部屋とかあってすごかった。
あー、やっぱポンピドゥーすげー!また絶対来よう。

Pont Neuf
パリに行ったら絶対訪れたい場所があった。
ポン・ヌフ橋。
セーヌにかかる「9番目の橋」という意味の橋。
ここはかつてクリストが布で包んだ場所。実際行ったら普通の橋だったけど、ここにあの布があったのかーと思うとわくわくしました。あー、次のプロジェクトは是非見てみたいなー。2010年コロラド州。。。その頃何してるのかな。

quai Branly by Jean Novel



オープンしたばかりのケ・ブランリー博物館に行って来た。
シラク大統領が国家一大プロジェクトとして挑んだエッフェル塔のすぐそばに建つこの民族博物館。その大事な建物を建てたのがジャン・ヌーベル。フランスといえばこの人という感じですね。
しかし出来上がった博物館は全くもって”ヌーベルらしくない”建物。
光の建築家と言われた彼が、お得意のガラスも控えめで、形もごつごつ。
なんでも民族博物館という特質上、今まで西洋人として育ってきた自分をできるだけ出さない形というコンセプトらしい。なんか、それも極端な考えだなって思うけどまあそんな感じ。
原色で彩られた建物。中も迷路のよう・・・って中は入ってないんですがね。だってお金がかかるんだもの。無料で見れるとこだけ見て回りました。
僕は正直この博物館より、セーヌ川の入り口のパトリック・ブランによる植物の壁がかなり感動しました。やっぱブラン最高。ヌーベルとはカルティエ財団美術館でも競演してて、結構建築家と美術家の相性ってあるのかな。レンゾ・ピアノと新宮晋もよくコラボしてますね。


ところでこの博物館、岡本太郎がパリにいた時に見ていたく感動して、日本にも民族博物館を!ってことで建ったのが万博にある民族博物館らしいです。ここで太郎ちゃんは感銘を受けて、あんな絵や縄文文化にも取り組んで行ったわけですね。

アラブ世界研究所

ヌーベルを一気に有名にしたこの建物。
壁一面に敷き詰められた装置。カメラのシャッターのように、自動的に光を調節するというすごい仕組み。太陽光で動いてるのかな。ラッキーなことにその動く瞬間を見れました。あまり見れることはないらしいのですごくラッキー。壁一面に敷き詰められたそれらはアラビア模様のようでもあり壮観。


ところで、正直僕あまりヌーベルに愛はありません。
なんだかとても表面的というか・・・。アラブもよかったけど、はっきりいってあれ建築の凄さというよりその装置のすごさな気がする。なんかぐっとくるものがない。
同じフランス人建築家ならドミニク・ペローの国立図書館はものすごくよかった。
くの字型の建物が4つ囲むように配置し、くっつけると正方形になるという仕組みで、その囲まれた中心には人口森。その森もすばらしくよかった。安藤らの強豪を破った建築だけある。

Cinematheque by Frank Gehry


ゲーリーのシネマテック・フランセーズに行って来た。中身はあまり見てないのでわからないけど、どうやら映画の博物館らしい。建設当時はアメリカンセンターという施設だったけど運営問題をはらみ閉鎖。昨秋今の状態になって復活。
正直ゲーリーにしては大人しいので物足りなさが残った。

そしてもう一つパリにゲーリーの手がけた建築が
その場所はズバリ

ディズニーランド

まさか野郎3人でクリスマス直前にあの場所に行くことになるとは思いもしませんでした。しかも中には入らず、ゲーリーの手がけたショッピングモールだけ。着いたらもう8時頃。帰る客を逆行するかのように目的地へ。たどり着いたその場所は、あまりにゲーリーがすっぽり収まってた。元々現実味のないゲーリー建築だけに、現実味皆無なディズニーにはぴったりすぎてなんだかげんなりだった。安藤とかがやったら大変なことになったのかも、とか言いながらそそくさと退散。
しかも暗くてあまりちゃんと映ってないっていう。

それよか08年に建つヴィトンの現代美術館はかなり期待しちゃいますね。

集合住宅 by Herzog & de Meuron


パリにヘルツォーグ&ド・ムーロン(以下H&D)の手がけた集合住宅があるという情報をキャッチし行って来た。なんてマニアックな情報なんだ。そして出会ったそれは本当に素晴らしかった。
まずは正面のファサード(上写真)、黒い鉄のような格子で囲まれている。
なんだ、これだけか、と思って、続いてなんとか中に入れないものかと調べ回るも完全にロックされていて入れる気配なし。よし、帰るかってなった時、駐車場から車が。チャンス!ということで、忍者よろしく潜入に成功!
そして中が本当にすばらしかった。中庭があって、そこに現れた新たな集合住宅!




これが本当に素晴らしかった!横はツタがまきつき、正面はまあ、写真の感じなんですが、とてもよかったですね。ただ、かなりこれ住居侵入罪スレスレ、ってか入っちゃってる?って感じだったので見つからないかと終止ハラハラしてました。。。住民の方々本当に申し訳ありませんでした。

Lyon Mediatheque by Mario Botta

ラ・トゥーレットの帰りに出会った日本人に教えられたリヨン市内にあるマリオ・ボッタによるメディアテーク。もうパリへの電車の時間ギリギリで走って観に行きましたとも。
暗くてよくわからなかったけど、ボッタお得意の幾何学模様が気持ちよかった。


リヨン市内には他にもヌーベルによるオペラ座やカラトラバによるリヨン空港駅がある。どうやらまた行く必要がありそう。今度はその空港に着陸しよう。

今回急いで撮った写真が多かったため、ブレとか多くて、一番上のシネマテックとH&Dのツタの写真はレオ氏に提供していただきました。ありがとうございました。

L’hopital Copgnac-Jay by Toyo Ito



こないだ竣工したばかりの伊東豊雄によるコニャック・ジェイ病院に行って来た。
1999年の招待コンペでジャン・ヌーベルなどの強豪を打ち負かしたこの建物。施主がかなりの建築好きで、招待する建築家を選ぶ際も、以前伊東さんが建てた九州にある介護施設を見て惚れ込み依頼したそうな。実際ライバルは全員フランス人という中東洋人が勝ちとるという結果に。すごすぎる。
そしてこの施主が本当にすごくて、伊東さんに「こんなに熱い施主見たことがない」と言わせる程。案を出す度口を挟んできて最初伊東さんも心の中で「いやなやつだなぁ」と思ってたらしい笑
しかし一旦納得するともうとことん建築家をサポート。実際この病院が建つまでには色々あって、コンペ案が通って以来近隣住民からの反対運動で、工事は何度も断行。今年ようやく竣工に至ったわけだが、それまでもう壮絶だったそうな。それでも施主は一切折れずに伊東さんの案を推し進め今日に至る。ありがたい話です。
そうしてようやく完成したこの病院。
すべての病棟から中庭を眺められるというシンプルなコンセプト。そして反射率の極めて高いガラスのファサードは外から中は見えないが決して閉ざされてはいない空間を実現し、他のガラスには木の柄をプリントし、伊東さんお得意の外にいるのか中にいるのかわからない空間を作り出したのです。こうして病院独特の閉鎖的な空気は一切感じられないすばらしい建物に仕上がってました。
ところでこの病院。日本語では単純に病院と訳されてるけど、正式にはホスピス。ホスピタルとの違いは、「終末医療」が含まれている。つまりあとは死を待つだけの患者さんもいらっしゃるわけです。最後の場所となるかもしれないからこそ、この開放的な空間が求められたわけですね。日本ではまだまだホスピスは根付いてないけど、最後を迎える場を確保することはとても豊かな文化だなと思った。

景色に溶けていくようなファサード。

あぁー、やっぱ伊東さん凄すぎる。パリで見た建築ではダントツ。
ってか、伊東建築あるとこ森川ありってくらい見てる・・・これからも憑いていきます(ぉ

瞑想の空間 by 安藤忠雄
フランス唯一の安藤建築があると聞き、ユネスコ本部へ。
これを見るにはガイドツアーに予約しなくちゃならない。無料だが毎週火曜の15時からのみ。
そして残念ながら、おそろしいスピードで進んで行くので瞑想するどころか写真を撮るのもままならない・・・。もうちょっとゆっくりしたかったなー。




ところでフランスに第2の安藤建築が近々建ちます!
ピノー財団の現代美術コレクションを集めた大規模な美術館。
セーヌ川のスガン島に建つ予定。しかし今かなりもめにもめているらしい・・・その場所が問題で、かつてルノーの工場があって、サルトルもそこで演説したことがあるという歴史ある場所なだけに色々大変なんだとか。伊東さんのもかなりの反対にあったけど、やはりフランス国民の場所とか歴史とかのこだわりなのかな。難しい所ですね。

Le Corbusier♯3 La Tourette


駅から坂を登ること30分。
丘の上に立つラ・トゥーレット修道院へ行ってきた。
11時半についてガイドツアーは2時半からだとの宣告にもめげずに中も外も堪能。

残念ながら改修工事中で前面が緑のシートで覆われてた・・・。


光の大砲。一番上の写真のように内部に光が注がれる。


光の大砲その2。


中庭。まるで神殿。


中はあまりいい写真がないので割愛。
中に入ると信じられないくらいの冷気。寒すぎる。出た時外が春かと思った。
正直期待していた光の大砲はそれほどだった・・・。
中より僕は外の方が好きかも。特に中庭は本当に感動的。
ちなみに宿泊も可。ただし部屋は独房のよう。連れの1人が泊まりたいと言っていたが改修工事で無理だった。正直ほっとしたのはここだけの話。私語も厳禁だしね・・・。

Le Corbusier♯2 Villa Savoye



近代住宅の最高傑作サヴォワ邸に行ってきた。
コルビュジエ5原則(ピロティ、屋上庭園、自由な設計、自由なファサード、横長の窓)を最も体現した建物でコルビュジエの代表作と言ってもよいでしょう。1931年にこんなもんを建てたんですからやはりすごい。
これはもともとサヴォワさんの住居で、今は一般開放されてます。
こんなとこで住めたら毎日パーティ決定ですね。
行った時ちょうどファッション雑誌の撮影が行われてて、「横長の窓」越しにヌードのモデルさんがいていきなりびっくり。すごいサービスですね(死)。気にせずサヴォワ探訪スタート。

白には青がよく映える。


お風呂。かっこいい。


中庭。have a party!!


まるで絵画。贅沢。


建物自体はもう本当にすばらしかった。
家の中はスロープで結ばれて、ゆったりした気分になれます。
思ったより小さかったけど問題なし。
ただ、建ってる環境が問題。
何度かサヴォワ邸の写真見たけど、建った当初は草原の中に建ってたと思う。
それが今や正面に高校。
上の窓から見える景色は実は近づくと高校のグランドしか見えない。
文化を重んじるフランスがどうしてこの環境を守れなかったのか。
非常に残念でなりませんでした。
当時のサヴォワ邸に行ってみたかったなー。

Le Corbusier♯1 Unite Marseille



近代建築の父、ル・コルビュジエの唱えた理想郷、ユニテに来訪&宿泊してきた。
1952年。まだ戦後ほんのすぐに建てられたこの建物は集合住宅のみならず、レストランやスーパー、ジムに幼稚園など、様々な用途を兼ね備えた画期的な建物。この建物内で大体のことは済ませられます。
ユニテは何個か建ってるけど、このマルセイユが最初で最高傑作と言われてます。
実際ベルリンのにも訪れたけど、やはりマルセイユとは段違いでした。
見えた瞬間鳥肌が立った。すごい、の一言。
コンクリートも安藤とは違って荒々しくてかっこよかったです。

ところでここに向かう途中、コルビュジエっぽい建物ばかりでびっくりした。今でこそ集合住宅って当たり前だけど当時はあまりに斬新だったんでしょうね。もうコルビュジエのマネするしか方法がなかったのかな。

バス停の名前が"Le Corbusier"!
タクの運ちゃんにも「コルビュジエ」って言ったら連れてってくれます。


ホテルの鍵。"HOTEL Le Corbusier"て書いてる!20ユーロで売ってた。


部屋。3人で泊まると1人5000円くらい。安い!


部屋のベランダから。最高。

しかしのちに僕らが泊まった部屋はコルビュジエデザインじゃないことを知る。ショック。

廊下。あえて照明落としてる。かっこいい。


廊下2。夜の方がきれい。


レストランのコルビュジエソファー。


コルビュジエ5原則の一つ、「屋上庭園」。


ジムや幼稚園は今も機能しています。


これまた5原則の一つ、「ピロティ」。


重々しい階段。すごい迫力。


あぁ、本当にすばらしかった。また泊まりたい!
宿泊希望はコチラから。レストランからは地中海も臨めます。

Mariko Mori @ ALBION


ALBIONでの森万里子の展覧会に行ってきました。
展示作品自体は以前SCAIでやってたやつと同じなんですが、今回の展示空間は素晴らしかった。真っ暗の中にほのかに光る立体作品。
説明は前回した(できてないけど)ので割愛。
いつまでも見てて飽きない素晴らしい作品。
ある時間に特別な光を放つのでそれまで30分以上見てました。
ところでこのギャラリーのビルがノーマン・フォスター設計ですごくよかった。写真いっぱい撮ったけど今諸事情により見せられないのでまた後日…。その近くにロジャースのこれまたすばらしいビルがあったけどそれもまた後日・・・はぁ・・・。

JAMES TURREL 'A LIFE IN LIGHT' @ LOUIS T BLOUN FOUNDATION
もう見つけるのに苦労した…わかりにくい場所にありすぎ。
そんな新しいギャラリールイス(略)に行ってきた。
スペースがやたら広くてびっくりでした。
3階建てで全部ギャラリー。今回は2階つかってなかったけど。
作品的には青い長方形の光が壁に埋め込まれてるのと、プロジェクションのやつと、ガラス越しの光(これは初めて見た)とドローイング。
その前に地中とかで散々見てるのでやはり物足りない感じでした。
このギャラリーのこれからの展開に期待。
タレル展は2月28日まで。長。

Mona Hatoum 'Hot Spot' @ WHITECUBE
新ホワイトキューブにてモナ・ハトゥム。
やはりYBA世代を積極的に取り入れてくれるホワイトキューブが大好きです。
作品的にはまず1階には世界地図を赤い光で縁取った球体と世界地図ドローイング。熱線とかで作ってるのかと思ってたら普通のライトでげんなり。でもその時韓国人の友達と行ってて、ここが自分の国だとか言ってるのを見て世界地図って普通にすごいなって思った。作品あんま関係ないけど。
地下では蜘蛛の巣のような大型インスタレーション。
ワイヤーのところどころにクリスタル球がついてて、雨水の張った蜘蛛の巣のよう。この空間は前回といい、今後も大型インスタレーションの見せ場となりそうですね。テートの超小型タービンホールって感じ。楽しみ。

JEFF KOONS 'Cracked Egg' @ GAGOSIAN GALLERY
こんなとこにあったんや、ってくらいブリタニアストリートの規模と対象的なデイビーストリートのガゴーシアンの支店にてジェフクーンズの彫刻作品。
これまたピカピカの割れた卵。
中を覗くと遠近感がわからなくなる…カプーアの作品のようでした。
ブリタニアの方ではゴードンがやってると思ったら終わってた…。

Banksy inside


バンクシーの作品が室内空間で見られる展覧会がロンドンで2つ同時に行われています。

1つはロンドンの超中心で行われてたグループ展「SANTA'S GHETTO」。
通り過ぎかけてその異様な雰囲気に思わず立ち止まってしまった。
どこぞのギャラリーが企画したものらしく、バンクシーをはじめ、ちょっと毒の効いたイタズラ心満載な作品たちが所狭しと並んでて、かなり楽しかった。
1番印象的だったのが、自販機を恨めしそうに眺めてる少年のインスタレーション。自販機の中は義足で、その子供は地雷か何かで足がないっていう。
結構こういう社会的なものも多くて、しかも軽いノリなので押し付けがましくない。
オックスフォードストリートのセンターよりでやってます。12月23日まで。
ってこれ、調べたら毎年この時期にやってるんですね。今回で5回目らしい。

もう1つはサーペンタインでやってるデミアン・ハーストのコレクション展。
彼はコレクターとしても有名なんですが、そのコレクションも彼らしいというか…。
とりあえず作家が偏ってたのが印象的。
サラ・ルーカス、ジェフ・クーンズ、ベーコン、ジム・ランビー、そしてバンクシーなどなど。デミアンらしいチョイスでした。
ジム・ランビーの作品群が見れたのはよかったし、他にも象をぶつ切りにしたような彫刻やらもよかった。バンクシーのはかなりいい感じのペインティングでした。
ハイドパークも綺麗なので無料だし散歩がてらに。1月28日まで。

最後に街で見つけたバンクシー。。。違うかな?

Zidane by Douglas Gordon


この6月にバーゼルのアートフェアで公開されてかなりの話題になった、ダグラス・ゴードンの新作「Zidane:A 21st Century Portrait」が安映画館でやってることが判明して観に行ってきました!
内容はというと、とにかく1つの試合(2005年4月23日マドリッドでのホーム戦)でひたすらカメラがジダンだけを追うというシンプルなもので、正直つまんないかも…と心配してたんですが、これがものっそよかった!!
なんといってもあの臨場感は素晴らしい!
まるで自分もグラウンドに立ってるかのような…。
カメラワークもかなりよくて、めっさかっこよかった。
そしてなんといってもあの音!
もうどうやって録ってんのかわかんないけど、芝とボールがこすれる音とかジダンの息遣い、鼻をすする音、唾を吐く音、靴下を上げる音、審判に文句を言ってる声などなど、本人にマイクがついてるかのよう…。本当にどうなってるんだろう。でもこの映画ほどドルビーサウンドに感謝したことはない!映画館最高!
後半、今までゴールが入っても表情を変えることのなかったジダンが仲間との会話で初めて笑顔になるのが印象的でした。しかし最後はあんな終わり方とは…。
これはアート作品ですが、サッカー好き、いやたくさんの人に観て頂きたい作品です。そもそもスポーツって本当に美しいと思う。それをしっかり捉えたこの作品は素晴らしいです。
ジダンの言葉なども字幕としてあって、ちょっとジンときます。
この人のプレイがもう見られないなんて…。
ありがとうジダン。最後の頭突きは伝説です。

これ見ながらリンドバーグの歌を思い出した。

every little thing きっと忘れない
土をける音 うでに光る汗
every precious thing いつか記憶が
その涙をかわかしていっても


「every little thing every preciou thing」より

David Hockney @ National Portrait Gallery


巨匠ホックニーの大きな展覧会が行われております!
結構見応えのある展示でかなり満足。旧作から最新作まで網羅。
でもやっぱ僕は彼がカリフォルニアに移ったばかりの70年代の絵画が好き。
この間の取り方が絶妙なんですよね。
日本画的とまでいわないにせよ、人と人の間の距離感とか空気とか。
そういう絵画が5、6点展示されてたので大満足。
そしてなんといっても写真作品の展示が嬉しかった。
ホックニーは絵画ももちろん好きだけど、僕は写真作品が1番好き。
同じ場所の写真を何枚も色んな所に焦点当てて撮って、それを後でひとつにまとめるみたいな作品なんですが(説明むずい)、展示されてたカードゲームしてる家族の写真作品はすばらしかった。ゲームの駆け引き感とか、嬉しいとか悔しいとかの感情とかが生々しく伝わってくる。
この人人間のいる空間を切り取るのが絵画にせよ写真にせようまい!
この写真作品だけを集めた作品集があって、絶版なんですが欲しい…前にロンドンで古本屋で見つけてかなり欲しかったんだけど、あまりの高さに絶句。
あと、この写真作品作ってるドキュメントビデオみたいなのも最高。最後に映像バージョンを作ってたとこはかなり衝撃的。
でも最新作はあまり好きじゃなかったなー…。
総じてはかなりいい展覧会でした。

Turner Prize winner 2006


Tomma Abts!
あーあ、無難に外してきたって感じやなぁ…
Phil Collinsにとって欲しかった!

しかし発表者がオノヨーコ。さすがに豪華です。過去にもマドンナなど。
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