伊東豊雄
最近ファイン・アートより建築に凝り気味であります。
それもこれもロンドンでできた友達のおかげ。その彼に日本にはたくさんの名建築があると言われて焦ってます。この帰国中に色々周る予定。そもそも日本人建築家は今世界で1番って言ちゃっていいくらい凄いのです。日本は都市計画で損しちゃってる・・・こんなに名建築家抱えてるんだから都市整備さえちゃんとできたらすごいランドスケープができそうなものなのに・・・
前置きが長くなりましたが、今僕が1番ハマってる建築家の話。
建築家の名前は伊東豊雄。
今年イギリスで最も栄えある王立英国建築家協会(RIBA)からゴールドメダルを受賞しました。なんてったってその友達が行ってる学校の先生に「今1番熱い建築家は誰?」って聞いたら「Toyo Ito」と即答してしまったってんだからすごい話です。
伊東さんの人気がイギリスで火がついたのはハイドパーク内にあるサーペンタインギャラリーが毎夏仮設のカフェを世界中から建築家を1人選んで建てさせる企画「サーペンタイン・パビリオン」。過去にもザハ・ハディト、リべスキンド、今年はレム・コルハースとそうそうたる面子が任されるんですが、2002年は彼が選ばれ建てた建築が英国を震撼させたのです。で、毎年期間が終われば解体されてなくなってしまうのに彼の建てたやつだけは移築という形で今もロンドンのバタシー発電所って所に残されております。これはやはりこの建築が「良すぎた」結果だと僕は勝手に解釈してるんですが、それしか考えられないですよね?すごすぎ。
で、いつもは開放されてないその建築。友達が行った時は門越しにしか見れなかったという話だったのに、僕がロンドンに帰ったとき「たまたま」サーペンタインが企画した中国作家を紹介する展覧会がそのバタシー発電所でやってて、そのカフェとして機能してたのです!何なんでしょうか、この絶妙なタイミングの良さは・・・
そして見てしまったのです・・・神を


もう何がなんだかって感じですがただただ凄い。
これ見た瞬間もう何も言えなくなってしまった・・・
僕が現時点で思う良建築の定義って「記憶に留めきれない建築」なんです。たとえ写真に収めたとしてもそれだけでは収まりきらない。前回のリべスキントがそうだったわけだけど、今回の伊東さんのもそんな感じ。一応何枚も写真に撮ったんだけど駄目ですね。敵いません。ちなみにこの定義はまだ全然建築の知識のない若造の現時点での個人的定義ですので悪しからず。建築詳しい人で意見とかあったら教えてほしいです。
まあ、兎に角よかった。マジでよかった・・・。これのおかげで伊東さんにどっぷりハマることになるんですが、快進撃はこれでは終わらなかった・・・。
日本帰国する前、東京に行くから何か展覧会やってないかと調べてたらなんと、オペラシティで伊東さんの展覧会が!!!
もうなんでしょうか、運命?(爆)
だってでもそうとしか思えないくらいのめぐり合わせ。
ってことでそれももちろん行ってきました。
行ったらこれまた「たまたま」伊東事務所の社員さんが一つ一つの作品を説明してくれてて本当にわかりやすかったです。
最近の伊東建築はエマージンググリッド(生成するグリッド)という概念を用いて建てられていて、彼の建築はとても有機的。
今回メインで展示されていた台中メトロポリタン・オペラハウスもすごかった・・・ってかあの模型すごい。出来たら見てみたいなぁ・・・
しかしこの展覧会のすごいのは次のスペースB。そのエマージング・グリッドに基づいて床に凹凸が作られとてもインタラクティブな展示でした。その中に銀座のミキモトビルや表参道のTOD'S、そしてサーペンタインパビリオンの模型が展示されてた。あと多摩美にも伊東建築の図書館が建つんですね。羨ましすぎ。そして事務所の人からサーペンタインパビリオンのコンセプトを聞いてさらにびっくり・・・。前某ミ○シの伊東豊雄コミュニティの掲示板でどうしてあの形になったのかっていう質問があって誰かが特に意味はないと応えてたんだけど、それは完全に間違いです!!あの奇妙な形は実は正方形を変形した形。まずは下写真参照。

ピンクが正方形。水色がその辺を延長した線。正方形をどんどん重ねて線を延長すればあの形が生み出されるらしい・・・ただ奇抜なだけじゃなく理論までしっかり組み立てられてるんですからもう頭の中どうなってるのかわからん・・・。しかも伊東さんの建築って柱がないのが多い。彼は空間を仕切るということが嫌いらしい。こんなはちゃめちゃなのに壁だけでこの日本の耐震強度にも耐えうる構造計算がなされてるなんて・・・確かにサーペンタインの内部も柱がない。↓

この後表参道のTOD'Sも見てきたんだけど確かに柱は見当たりませんでした。ってか商品じゃなく壁やらインテリアばかり見ててかなり怪しまれた・・・すんませんでした。写真撮ったけど木と歩道橋と隣の店が邪魔でうまくとれなかった・・・ってことで載せません。あとミキモト時間なくて行けなかった。今度また行こう。
今回の展覧会は建築に詳しくなくても全然楽しめます。こんなにおもしろい建築展初めて観た。本当にオススメ!
伊東豊雄 建築|新しいリアル
2006年10月7日-12月24日
東京オペラシティアートギャラリー
この後神奈川県立美術館やせんだいメディアテークに巡回するらしい。せんだいメディアテークでやるなんて・・・そこで見たかったなぁ。ここは伊東さんが一挙世界でメジャーになるきっかけとなった建築。是非この帰国中に見ておきたい。仙台か・・・
あとこの展覧会観てて気づいたんだけど、なんと伊東さんの作品ベルリンでも知らず知らずのうちに僕観ちゃってました・・・新国立美術館にて行われてたBERLIN-TOKYO/TOKYO-BERLIN展の地上階の方の展示で、やたら床が凸凹だったので、これは何なんだと思ってたらまさか伊東さんだったとは・・・確かにエマージンググリッドだわ・・・
それもこれもロンドンでできた友達のおかげ。その彼に日本にはたくさんの名建築があると言われて焦ってます。この帰国中に色々周る予定。そもそも日本人建築家は今世界で1番って言ちゃっていいくらい凄いのです。日本は都市計画で損しちゃってる・・・こんなに名建築家抱えてるんだから都市整備さえちゃんとできたらすごいランドスケープができそうなものなのに・・・
前置きが長くなりましたが、今僕が1番ハマってる建築家の話。
建築家の名前は伊東豊雄。
今年イギリスで最も栄えある王立英国建築家協会(RIBA)からゴールドメダルを受賞しました。なんてったってその友達が行ってる学校の先生に「今1番熱い建築家は誰?」って聞いたら「Toyo Ito」と即答してしまったってんだからすごい話です。
伊東さんの人気がイギリスで火がついたのはハイドパーク内にあるサーペンタインギャラリーが毎夏仮設のカフェを世界中から建築家を1人選んで建てさせる企画「サーペンタイン・パビリオン」。過去にもザハ・ハディト、リべスキンド、今年はレム・コルハースとそうそうたる面子が任されるんですが、2002年は彼が選ばれ建てた建築が英国を震撼させたのです。で、毎年期間が終われば解体されてなくなってしまうのに彼の建てたやつだけは移築という形で今もロンドンのバタシー発電所って所に残されております。これはやはりこの建築が「良すぎた」結果だと僕は勝手に解釈してるんですが、それしか考えられないですよね?すごすぎ。
で、いつもは開放されてないその建築。友達が行った時は門越しにしか見れなかったという話だったのに、僕がロンドンに帰ったとき「たまたま」サーペンタインが企画した中国作家を紹介する展覧会がそのバタシー発電所でやってて、そのカフェとして機能してたのです!何なんでしょうか、この絶妙なタイミングの良さは・・・
そして見てしまったのです・・・神を


もう何がなんだかって感じですがただただ凄い。
これ見た瞬間もう何も言えなくなってしまった・・・
僕が現時点で思う良建築の定義って「記憶に留めきれない建築」なんです。たとえ写真に収めたとしてもそれだけでは収まりきらない。前回のリべスキントがそうだったわけだけど、今回の伊東さんのもそんな感じ。一応何枚も写真に撮ったんだけど駄目ですね。敵いません。ちなみにこの定義はまだ全然建築の知識のない若造の現時点での個人的定義ですので悪しからず。建築詳しい人で意見とかあったら教えてほしいです。
まあ、兎に角よかった。マジでよかった・・・。これのおかげで伊東さんにどっぷりハマることになるんですが、快進撃はこれでは終わらなかった・・・。
日本帰国する前、東京に行くから何か展覧会やってないかと調べてたらなんと、オペラシティで伊東さんの展覧会が!!!
もうなんでしょうか、運命?(爆)
だってでもそうとしか思えないくらいのめぐり合わせ。
ってことでそれももちろん行ってきました。
行ったらこれまた「たまたま」伊東事務所の社員さんが一つ一つの作品を説明してくれてて本当にわかりやすかったです。
最近の伊東建築はエマージンググリッド(生成するグリッド)という概念を用いて建てられていて、彼の建築はとても有機的。
今回メインで展示されていた台中メトロポリタン・オペラハウスもすごかった・・・ってかあの模型すごい。出来たら見てみたいなぁ・・・
しかしこの展覧会のすごいのは次のスペースB。そのエマージング・グリッドに基づいて床に凹凸が作られとてもインタラクティブな展示でした。その中に銀座のミキモトビルや表参道のTOD'S、そしてサーペンタインパビリオンの模型が展示されてた。あと多摩美にも伊東建築の図書館が建つんですね。羨ましすぎ。そして事務所の人からサーペンタインパビリオンのコンセプトを聞いてさらにびっくり・・・。前某ミ○シの伊東豊雄コミュニティの掲示板でどうしてあの形になったのかっていう質問があって誰かが特に意味はないと応えてたんだけど、それは完全に間違いです!!あの奇妙な形は実は正方形を変形した形。まずは下写真参照。

ピンクが正方形。水色がその辺を延長した線。正方形をどんどん重ねて線を延長すればあの形が生み出されるらしい・・・ただ奇抜なだけじゃなく理論までしっかり組み立てられてるんですからもう頭の中どうなってるのかわからん・・・。しかも伊東さんの建築って柱がないのが多い。彼は空間を仕切るということが嫌いらしい。こんなはちゃめちゃなのに壁だけでこの日本の耐震強度にも耐えうる構造計算がなされてるなんて・・・確かにサーペンタインの内部も柱がない。↓

この後表参道のTOD'Sも見てきたんだけど確かに柱は見当たりませんでした。ってか商品じゃなく壁やらインテリアばかり見ててかなり怪しまれた・・・すんませんでした。写真撮ったけど木と歩道橋と隣の店が邪魔でうまくとれなかった・・・ってことで載せません。あとミキモト時間なくて行けなかった。今度また行こう。
今回の展覧会は建築に詳しくなくても全然楽しめます。こんなにおもしろい建築展初めて観た。本当にオススメ!
伊東豊雄 建築|新しいリアル
2006年10月7日-12月24日
東京オペラシティアートギャラリー
この後神奈川県立美術館やせんだいメディアテークに巡回するらしい。せんだいメディアテークでやるなんて・・・そこで見たかったなぁ。ここは伊東さんが一挙世界でメジャーになるきっかけとなった建築。是非この帰国中に見ておきたい。仙台か・・・
あとこの展覧会観てて気づいたんだけど、なんと伊東さんの作品ベルリンでも知らず知らずのうちに僕観ちゃってました・・・新国立美術館にて行われてたBERLIN-TOKYO/TOKYO-BERLIN展の地上階の方の展示で、やたら床が凸凹だったので、これは何なんだと思ってたらまさか伊東さんだったとは・・・確かにエマージンググリッドだわ・・・
