蔡國強@ドイツグッゲンハイム美術館
中国の爆発作家、蔡國強の展覧会がドイツグッゲンハイムにて開かれてました。
ところでこの美術館。ご存知グッゲンハイム美術館のドイツ支店ということなのですが、建物がびっくりするくらい地味で一瞬通り過ぎそうになります。NYのフランク・ロイド・ライト建築しかり、ビルバオのフランク・O・ゲイリー建築しかり、毎度グッゲンハイムは独特なフォルムなのに対し、この美術館は一体・・・しかも建築たちがこれでもかと言わんばかりにしのぎを削るこのベルリンで・・・まあ、逆にこっちでは建築の派手さで勝負しても仕方ないといったとこでしょうか。NYのは作品が見難いという批判がありつつも僕は好きです。ビルバオもいつか是非!
さて、展覧会。
蔡國強といえば、もうテロと見紛うばかりの爆発(花火)で作品を作る作家。
そんな作家が一体この地味な美術館でどんな派手なものを見せてくれるんやろうと期待半分不安半分で観に行きました。
作品数は3点のみ。美術館が思いの他小さかった・・・。
それでも内容は中々良かったと思います
まずはお馴染み爆発ドローイング。
ものっそでっかくてやっぱ生で観るとかっこいい。
考えたら蔡国強の作品って見るのはじめてかも。
これはメイキングの映像もあって、紙の上に火薬まいて、一気に爆発させる様は圧巻。どこでやっててんやろ・・・1度生で見てみたいです。でも肝心の紙が焼けたらどうするんでしょうね。
そして映像。家が燃えて最後は花火が・・・すごすぎ。これはベルリン内で行われてたようですね。近所迷惑甚だしい。
そして今回のメインの狼99匹のレプリカを使った大型インスタレーション。狼達が前方のガラスの壁に向かってぶつかっていくというもの。これはかなりの迫力でした。ただ狼1匹1匹のクオリティが・・・。前の鴻池さんの展示の時の狼の方が生々しくてそれでちょっと興醒め。でもやっぱ迫力あり。
ショップには蔡国強トランプとか売ってて思わず買いそうになった(笑)
BERLIN-TOKYO/TOKYO-BERLIN @ NEUE NATIONALGALERIE

本日最終日ってことで観に行きました。
これはこの春森美術館でやってた同展覧会の巡回。
森でやってた時は微妙やなぁ・・・って思ってたんだけど、ベルリンでやってたらまた見方が違うかな、って感じであまり期待もせずに観に行ったんだけどこれが結構よかった。知らないこともたくさんあったし。
最初入ったところの展示は正直微妙でした。山のような起伏の上で作品が飾られて、何を狙ってるのかよくわからなかった。小沢剛氏のカプセルホテルはやったもん勝ちな感が・・・そりゃこっちの人から見たらおもしろいですよ。
地下の展示が結構価値があったと思う。東京とベルリンの美術的結びつきを年代を追って展示されてて中々勉強になった。特に最初の方の黒田清輝のような和服美人を描いた日本人による西洋画を西洋で見るって体験がかなりおもしろかったし、中にはドイツ人が描いた和服美人もあって何が何だかわからなくなったり。あと浮世絵風の絵をドイツ人が描いたりしてて興味深かった。僕らは日本人が受けた西洋の影響に関してのみしか知らないけど、逆に日本も影響を与えてるんですよね。ゴッホしかり。
あと、バウハウスに関しても、ヨハネス・イッテンが日本の哲学を学んでいたことなんて初めて知った。バウハウスで実際学んでいた日本人の作品とかも見れたし。
他にも日本もドイツも同じ敗戦国として、戦後直後の美術は非常に似通ったものがあったり色々共通点が見える展覧会。
総じて作品も中々のレベル。
ベルリンでハイ・レッド・センターの活動写真を見れたのは楽しかったし、あらーきー・大道はもちろん、岡本太郎の「重工業」も生で見れた。お馴染み草間・宮島作品も結構な規模で飾られてたし、東京の時はなかったと思うんだけど、塩田さんの作品も見れてよかった。河原温の昔の作品にはびっくり。デート・ペインティングに切り替えてよかったといった感じ(爆)
ボイス&パイクのライブ映像はかなり貴重!豪華!
最後の最後は日本のサブカルチャーで締められてるのが残念。漫画コーナーにたまる外人たちの群れは中々面白かったけど。
あと畠山さんの写真もよかったなぁ。
おまけ展示として、スター誕生みたいな番組の放映もあった。日本のラップってかっこ悪い。見てて恥ずかしくなって出てきた。でも外人たちは結構真剣な顔で見てた・・・なんで?
そんなこんなでかなり充実した展覧会でした。
近くの絵画館に行ったらレンブラントがやってて、かなりの人だかり。断念。代わりに昨日行けなかったトニー・クラッグの展覧会へ。
もう疲れて、しかもそんな期待してなかったけどこれも中々よかった。
作品自体はリッソンで見たのと同じでラビッシュに近いものがあったけれど、やっぱ所変われば見方も変わるもので、広い空間に置かれたそれらはとても崇高に見えました。
でもやっぱ木のやつが1番いいわ。あとグラスでできたやつもかなり綺麗だった。
すごい作品量が展示されててかなり見応えがあった。
でもどうして彼は昔の興味からいきなりこんなことになったんだろう。
ドローイングとかも意味わからん感じだったし・・・
あと彼の彫刻論は作品見る限りではヘンリー・ムーアに似てると思う。トニーの今の彫刻も予想もしないカーブを描くし。あと中身が空洞なのもそう。奇しくもこの会場の前にムーアの彫刻があったりして。
彼のインタビュー映像があったけど、なんと彼ドイツ語喋っててびっくり!このイギリス人・・・英語ならなんとかわかったのに・・・無念。彼の動く映像初めて見た。搬入の様子とか陽気で笑った。
Tony Cragg "Das Potential der Dinge"
AKADEMIA DER KUNSTE
16 September - 29 October
ところでこの美術館。ご存知グッゲンハイム美術館のドイツ支店ということなのですが、建物がびっくりするくらい地味で一瞬通り過ぎそうになります。NYのフランク・ロイド・ライト建築しかり、ビルバオのフランク・O・ゲイリー建築しかり、毎度グッゲンハイムは独特なフォルムなのに対し、この美術館は一体・・・しかも建築たちがこれでもかと言わんばかりにしのぎを削るこのベルリンで・・・まあ、逆にこっちでは建築の派手さで勝負しても仕方ないといったとこでしょうか。NYのは作品が見難いという批判がありつつも僕は好きです。ビルバオもいつか是非!
さて、展覧会。
蔡國強といえば、もうテロと見紛うばかりの爆発(花火)で作品を作る作家。
そんな作家が一体この地味な美術館でどんな派手なものを見せてくれるんやろうと期待半分不安半分で観に行きました。
作品数は3点のみ。美術館が思いの他小さかった・・・。
それでも内容は中々良かったと思います
まずはお馴染み爆発ドローイング。
ものっそでっかくてやっぱ生で観るとかっこいい。
考えたら蔡国強の作品って見るのはじめてかも。
これはメイキングの映像もあって、紙の上に火薬まいて、一気に爆発させる様は圧巻。どこでやっててんやろ・・・1度生で見てみたいです。でも肝心の紙が焼けたらどうするんでしょうね。
そして映像。家が燃えて最後は花火が・・・すごすぎ。これはベルリン内で行われてたようですね。近所迷惑甚だしい。
そして今回のメインの狼99匹のレプリカを使った大型インスタレーション。狼達が前方のガラスの壁に向かってぶつかっていくというもの。これはかなりの迫力でした。ただ狼1匹1匹のクオリティが・・・。前の鴻池さんの展示の時の狼の方が生々しくてそれでちょっと興醒め。でもやっぱ迫力あり。
ショップには蔡国強トランプとか売ってて思わず買いそうになった(笑)
BERLIN-TOKYO/TOKYO-BERLIN @ NEUE NATIONALGALERIE

本日最終日ってことで観に行きました。
これはこの春森美術館でやってた同展覧会の巡回。
森でやってた時は微妙やなぁ・・・って思ってたんだけど、ベルリンでやってたらまた見方が違うかな、って感じであまり期待もせずに観に行ったんだけどこれが結構よかった。知らないこともたくさんあったし。
最初入ったところの展示は正直微妙でした。山のような起伏の上で作品が飾られて、何を狙ってるのかよくわからなかった。小沢剛氏のカプセルホテルはやったもん勝ちな感が・・・そりゃこっちの人から見たらおもしろいですよ。
地下の展示が結構価値があったと思う。東京とベルリンの美術的結びつきを年代を追って展示されてて中々勉強になった。特に最初の方の黒田清輝のような和服美人を描いた日本人による西洋画を西洋で見るって体験がかなりおもしろかったし、中にはドイツ人が描いた和服美人もあって何が何だかわからなくなったり。あと浮世絵風の絵をドイツ人が描いたりしてて興味深かった。僕らは日本人が受けた西洋の影響に関してのみしか知らないけど、逆に日本も影響を与えてるんですよね。ゴッホしかり。
あと、バウハウスに関しても、ヨハネス・イッテンが日本の哲学を学んでいたことなんて初めて知った。バウハウスで実際学んでいた日本人の作品とかも見れたし。
他にも日本もドイツも同じ敗戦国として、戦後直後の美術は非常に似通ったものがあったり色々共通点が見える展覧会。
総じて作品も中々のレベル。
ベルリンでハイ・レッド・センターの活動写真を見れたのは楽しかったし、あらーきー・大道はもちろん、岡本太郎の「重工業」も生で見れた。お馴染み草間・宮島作品も結構な規模で飾られてたし、東京の時はなかったと思うんだけど、塩田さんの作品も見れてよかった。河原温の昔の作品にはびっくり。デート・ペインティングに切り替えてよかったといった感じ(爆)
ボイス&パイクのライブ映像はかなり貴重!豪華!
最後の最後は日本のサブカルチャーで締められてるのが残念。漫画コーナーにたまる外人たちの群れは中々面白かったけど。
あと畠山さんの写真もよかったなぁ。
おまけ展示として、スター誕生みたいな番組の放映もあった。日本のラップってかっこ悪い。見てて恥ずかしくなって出てきた。でも外人たちは結構真剣な顔で見てた・・・なんで?
そんなこんなでかなり充実した展覧会でした。
近くの絵画館に行ったらレンブラントがやってて、かなりの人だかり。断念。代わりに昨日行けなかったトニー・クラッグの展覧会へ。
もう疲れて、しかもそんな期待してなかったけどこれも中々よかった。
作品自体はリッソンで見たのと同じでラビッシュに近いものがあったけれど、やっぱ所変われば見方も変わるもので、広い空間に置かれたそれらはとても崇高に見えました。
でもやっぱ木のやつが1番いいわ。あとグラスでできたやつもかなり綺麗だった。
すごい作品量が展示されててかなり見応えがあった。
でもどうして彼は昔の興味からいきなりこんなことになったんだろう。
ドローイングとかも意味わからん感じだったし・・・
あと彼の彫刻論は作品見る限りではヘンリー・ムーアに似てると思う。トニーの今の彫刻も予想もしないカーブを描くし。あと中身が空洞なのもそう。奇しくもこの会場の前にムーアの彫刻があったりして。
彼のインタビュー映像があったけど、なんと彼ドイツ語喋っててびっくり!このイギリス人・・・英語ならなんとかわかったのに・・・無念。彼の動く映像初めて見た。搬入の様子とか陽気で笑った。
Tony Cragg "Das Potential der Dinge"
AKADEMIA DER KUNSTE
16 September - 29 October